木工芸・漆・道具        

 木肌の美しさに惹かれ、指物の伝統技術と道具に魅せられて・・・・・ 木工芸 市川 (宇治市炭山)

ソファー完成

2009-08-30 21:42:37 | 木工
ソファーが完成しました。
オイル塗布・拭き取りを2回。乾燥後蜜蝋ワックスを塗りました。それも明日の朝には乾燥している予定です。


1回目のオイルが乾燥した後、クッションを乗せてみました。


こちらは3人掛け。
「クッションはカラフルな色で」という注文で選んでみましたが、赤系統がほしかったような気もします。
遅くなりましたが、明日納品させていただきます。
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超大作!

2009-08-29 21:27:57 | 木工
もとの職場の同僚Akoさんから「超大作」の写真を送っていただきました。
これです。 ジャーン!! 

「宇宙船」 作者は小学生のRyoくん。かっこいいですね。

この宇宙船、以前Ryoくんがお母さんと一緒に工房に遊びに来た時にお土産にあげた木片で作ったのだそうです。


はじめに作ったのは、この写真の後に立てかけてある「ビー玉転がし」
その後、こつこつと「船」を何隻も作り、そしてこの夏休み、超大作の「宇宙船」を完成させてのだそうです。
木片は、ほぞを切った時に、同じ寸法のものがたくさんできますので、なにか利用できないかと思ってとっておいたのです。
こんなふうに使ってもらえると本当にうれしいですね。
それにしてもRyoちゃんの創造力はすごい。


Ryoちゃん、またいっぱいたまったので、あさって持って行きますよ。
楽しみにしていてください。

ところで、組立が完了したソファ、塗装のオイルフィニッシュを塗りました。

使ったオイルは、ドイツのリボス社の「アルドボス」安全性が確認されているオイルです。


一日乾かし、明日もう一度、少しつやの出るオイルを塗って仕上げます。

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組立て

2009-08-28 22:32:10 | 木工
組立の前に、三人掛けのソファーに手直しを加えました。


側板の形の変更です。
三人掛けの側板(肘掛兼脚)は、四角っぽく作ってありましたが、一人用を作る段階でもう少し前を斜めに削った方が安定感が出る、と思いつき、形を変更しました。
それに揃えて三人掛け用も形を変えました。


バンドソーで切り、


鉋で削ります。木口ですが、サクサク削れます。


丸める部分は、小がんなで荒削りをして


豆鉋で仕上げます。この方法が一番速く、きれいに仕上がります。
もちろん鉋が切れないとだめですが・・・。


脚の内側のえぐりは、


外丸鉋で削り。


仕上げは刳り小刀で仕上げます。

そして組立て



三人掛けも無事、組み立て完了しました。


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ソファー一人用

2009-08-27 22:44:12 | 木工
ソファーの一人用


部材の加工が完了し組立の準備ができました。
ふんだんにタモの板材を使いました。


ここまでの加工はやっかいでしたが、組立は至って簡単。
一方の脚に座板、座受け、背板を嵌め


もう一方の脚を嵌めて完成。


床に置くとこうなります。

これにクッションを乗せると、

完成形です。
クッションは、村上椅子さんの特注で作ってもらいました。

角度変えて見ると

肘掛けを兼ねた板脚は一枚板。厚みは5cmあります。ちょっと豪華でしょう。

後ろ姿は


え、三人掛けはどうなったかって。
組立て準備はできているのですが、組立ててしまうと場所を取り、他の作業ができないので、待機中。
明日はすべて組立てて塗装。31日の納品に間に合うのでしょうか・・・・・。

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ベンチソファーその後

2009-08-24 22:00:46 | 木工
ベンチソファー


背板の組立て


部材に仕上げかんなをかけ。


その状態で板脚に大入れの墨を付け、トリマーで粗彫りして深さを決め、鑿で仕上げます。


そして、仮組み。
部材が重く、大きいのですべての作業が体力勝負です。


その後、板脚の角を丸く切り、木端、木口に鉋をかけて仕上げます。


最後に平面に仕上げの鉋をかけて完了。後は最終の組立です。


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ベンチソファー

2009-08-21 22:06:30 | 木工
遅れに遅れているベンチソファーの制作に、数日前より取りかかりました。
三人掛け1脚と一人用2脚 
イメージをいただいていましたので、それを参考に設計。


木取りを終えた部材。三人掛け1台分です。

脚は肘掛けを兼ねて一枚板にしてみました。


板脚に、座板や背板を取り付けるほぞ穴をあけます。
板が大きく角鑿盤に入らないので、ドリルで下穴をあけて


鑿で手掘りです。


もう一枚。最近は機械に頼ることが多く、手で掘るのは久しぶりです。


ほぞも鋸で挽きました。


まずまずです。


今回ほぞ挽きに使ったこの鋸、新潟の平出さんから購入した「すごい奴」という鋸なのですが、


歯は形状は横挽きの形状でありながら先が平らになっているので縦挽きができるという「おもしろい奴」なのです。
下がりはあまり良くないのですが、鋸の厚みがほぞ挽きにはちょうど良いのです。
3年ほど前に購入したものですが、これ1本だけがこんな歯で、他の「すごい奴」は普通の横挽きだったように記憶しています。
目立てに出したらどんな刃先になって返ってくるのでしょうか。

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池ノ平湿原の高山植物

2009-08-19 18:56:32 | 故郷信州にて
ここ池の平湿原は、ガイドブックによると、「標高2000mの亜高山帯にありながら、高山性植物と低山性植物が混成する得意な環境にあり、全国的に見ても数少ない植物の宝庫」なのだそうです。
わずか1時間ほどの散策でしたが、可憐な花々をいろいろ観察・撮影することができました。


アキノキリンソウ


マツムシソウ


ヤナギラン


イブキジャコウソウ


カワラナデシコ


ウスユキソウ


ウメバチソウ


クガイソウ


オノエイタドリ


キオン


シャジクソウ


クルマユリ


ツリガネニンジン 白い花です。


ノアザミ


マツムシソウとクジャクチョウ


ハクサンフウロとワレモコウ


マルバダケブキ


ヤナギラン


ミネウスユキソウとコケモモ


ヨツバヒヨドリ


ヤマハハコ


シシウド


天然唐松の林

高原の爽やかな大気の中で可憐な花々と出会い、至福のひとときを過ごすことができました。

(花の名前は一応パンフレット等で確認しましたが、間違いがあるかもしれません。)
 
 



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いぶき70 同窓会

2009-08-17 22:37:06 | 故郷信州にて
今回の帰省の目的の一つは、大学時代のサークルの同窓会
生まれ故郷の隣町にある、メンバーの一人のアナミさんの田舎暮らしの別荘「臼田荘」で開催することになったのです。


東京、愛知、三重、岐阜、埼玉、静岡、新潟、そして京都からJR,高速バス、車を使い、12名がこの田舎町に集まりました。


夕方には全員揃い、会食をしながら楽しく歓談


話していると40年近い時の流れなど感じず話がはずみます。

それは、職業や生き方は違っても、学生時代のサークルでの活動や語り合った事が、皆のその後の人生の礎になっているからなのではないでしょうか。

え、何のサークルかって? それは・・・合唱団(うたごえサークル)なのです。


参加者全員で記念撮影


翌日は、湯ノ丸・高峯高原の「池の平湿原」へ


標高2000mにあるこの湿原は、高山植物が咲き乱れ、爽やかな風が吹き抜ける別天地




楽しい思い出を作り、来年の再会を誓って信州を後にしました。
アナミさんお世話になり、ありがとうございました。
皆さん、定年までもう一息、頑張りましょう!

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下栗の里

2009-08-13 07:50:47 | 故郷信州にて
信州への帰省の途中に立ち寄ったのは、ここ

信州遠山郷下栗の里 飯田から車で約1時間 
これでもか、これでもかというような山奥にありました。


ここに工房「山のみのりや」を構える、水嶋さんをお尋ねしました。
水嶋さんは、私と同郷で、昔お世話になった建具屋の高見沢秀一郎さんの甥御さん。
ひょんなことからこちらで木工房しておられることを知り、おたずねしました。
昔、高見沢さんから頂いた形見の道具をお渡しするのもその目的でした。


見学させていただいた工房の裏には天然のモミの大木がそびえていました。
原生林のなごりだそうです。

下栗の里は来てびっくり。


南アルプスの山々を間近に望む急峻な谷の山腹に家々が点在する風景はまさに天空の村。



この地に1000年以上もの昔から人間が生活していたというから驚きです。
水嶋さんに、ここの歴史や、この地での人々の暮らしなど、大変興味深いお話をいろいろお聞きしました。
ここでとれるじゃがいもの下栗いもは、昔オランダから伝わったそのままで今も作り続けられているイモなのだそうです。
現代のわれわれの生活を基準にすると、「大変な場所・・」なのですが、急斜面ながら日当たりの良い南向きの畑からの実り、深い山々での狩りや貴重な木材、そして独自の文化など、厳しいながらも、平和で穏やかな生活が続いていたのでしょう。
しかし、そんな平和な村ですが、水島さんが移り住んだ十数年前はみんな住んでいた家も今は空き家が目立つとのこと。
1000年以上も続いた生活が消えようとしている、現代とは、文明とは一体何だろうと考えてしまいます。
そんな中で、村の生活に根を張り、地域でのいろんな取り組みを通じ村の生活や文化、そして自然を守ろうと頑張っている水島さんの活動は本当に素晴らしいですね。


いつまでもこの平和な村々の生活が続くことを願いつつ、下栗の里を後にしました。
また季節の折々に訪れ、村のことをもっと知りたいと思います。
水嶋さんありがとうございました。






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抽斗仕上げ削り

2009-08-11 21:28:55 | 木工
制作中の小間物箪笥


抽斗は、側回りの棚板や側板とのふれ具合に注意しながら仕上げ削りをします。

最後に取っ手を付けて完成。後は塗装を残すのみです。
今回は部分のみお見せします。


作品全体は「一木一優」の作品展をお楽しみに。
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