木工芸・漆・道具        

 木肌の美しさに惹かれ、指物の伝統技術と道具に魅せられて・・・・・ 木工芸 市川 (宇治市炭山)

年の瀬

2013-12-29 22:37:28 | 
今年もあと二日を残すのみ。
今日は朝から漆の仕事。

テレビ台の制作でストップしていた、弁当箱、椀の塗り、および椀の修理・・・
世の中は年末年始の休みに入っているようですが、私にはしたい事、しなければならない事が一杯。
ゆっくり休んでなんかいられません。


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テレビボード完成

2013-12-28 22:59:29 | 木工
制作中のテレビ台が完成しました。

幅2m、高さ65cm、奥行き40cm。総楠作りです。
さすがに樹齢数百年の楠の風格は素晴らしく、仕切り板や棚板に使った樹齢の若い楠(直径50cm程度)とは比べものになりません。


棚の扉はプッシュキャッチをつけ、押し込むとゆっくり開いていきます。
2種類のソフトダウンステイを変則的に使い、扉の開く速さを調整しました。
扉の板は、反り止めと木口の化粧を兼ね、内側に3cm程端嵌を入れ、留めで付けました。
木端には端嵌のはなかくしに薄板を貼っています。


扉を全部開いた状態。ガラスの部分がDVDデッキを入れるスペースです。
棚は、取り外しや高さを変えることができます。


抽斗は中央下段に一つ。


扉に一番杢のきれいな部分を使ったのですが、一カ所節穴が出てしまいました。
その部分は、このテレビ台のを注文して下さったYさんの大好きな蛇ちゃんで埋めましたが・・・。


梱包も完了しました。明日発送します。
Yさん、大変お待たせして申し訳ありませんでした。
到着までもうしばらくお待ち下さい。




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同志社メサイアコンサート

2013-12-25 09:14:37 | その他


チェンバロ奏者の井幡さんにご招待いただき、京都コンサートホールで開催された同志社メサイアコンサートに行って来ました。
今年で2回目です。

大ホールに響く美しい演奏とコーラスに身をゆだねながら、至福の一時を過ごすことができました。
今回の演奏で特に印象に残ったのは、第三部のバスのアリアの奧で流れる長いトランペットのオブリガート。
心地よい響きに聞き惚れました。

井幡さん、クリスマスの夜にふさわしい素敵なプレゼント、本当にありがとうございました。
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テレビボード 脚

2013-12-21 22:31:49 | 木工
今日も寒い一日でした。
朝、工房で一番にする仕事は、ストーブの点火。

まず、焚き付けの鉋屑を入れます。今は、楠の鉋屑。


その上に、春から取り貯めていた細い端材を乗せて点火。良く燃えます。


ストーブが小さいので工房全体が暖まるまでには少し時間がかかりますが、燃えているだけで暖かい薪ストーブ。


仕事の続きは、テレビ台の脚部の制作。同じ板から作るため、板を2枚重ねて接着して太さを出しました。
やや胴張りに削り、貫を大入れで入れて補強。




これでルンバが通る高さが確保できました。

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久々の更新

2013-12-20 21:39:16 | 木工
ご心配をおかけしましたが、体調もほぼ元に戻り、昨日より仕事を再開。
制作中のテレビボード、遅れを取り戻そうと、パワー全開・・・のつもり

木取りをした部材に仕口の墨付け。


長さ2m、幅40cmの板ですが、いろいろ工夫してほとんどは角鑿盤を使ってほぞ穴を空けました。


どうしてもできない部分は鑿で掘りました。


加工の終わった部材の鉋掛け。


天板。


地板。楠の交差木理は刃物の切れと台の調整が勝負。


仮組み。背板も共木で作りました。
仕切りと棚板は材が足りず、手持ちの楠を使いました。やはり材の風格が違いますね。


長さ2m。作業台ぎりぎりです。
これに脚を付け、下を「ルンバ」が通れるようにします。

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本日休業!?

2013-12-17 15:59:36 | その他


今日は朝から電車に乗って、


沖医院へ
昨夜からムカつき、胃の痛みががまんできず、胃カメラの検診を受けて来ました。
胃がちゃんと動いておらず、胃には昨夜の食べ物がまだ残っていました。
感染症の可能性もあるとのことですが、3月ユタへ行った時と良く似た症状。
ちょっと休めということかな??
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テレビボードの制作

2013-12-09 22:32:20 | 木工
今年最後の大仕事、テレビボードの制作にかかりました。

材料は楠。この楠の板、今年の夏東京まで行って切断し、送ってもらった物。
依頼主のYさんのご実家の有名な料亭の大広間の床板をはずした物で、幅が1.5m、長さが2.5mありました。
こんな板を切ってしまうのは忍びなかったのですが、幼い頃慣れ親しんだこの板を使って作って欲しいということで切断しました。
こうして工房内に立てかけてみると改めてその大きさに圧倒されます。
板の裏には、丈9尺 幅6尺2寸と書いてありましたから、実際はもう一回り大きな板だったのだと思います。
昔はこんな板があったのですね。


必要な大きさに木取るため、どの板をどこに使うか見極めます。
杢、厚み、割れ、狂いなど総合的に検討し時間を掛けて荒木取りをします。
板は厚い所でも4cm程しかありませんが、この大きさにもかかわらず、幸い狂いがほとんどありません。


木取り・荒削りをした板。


床板ですから、当然蟻桟を通した溝が突いてあります。
板の厚さを確保するため、この溝は埋めてしまいます。


蟻にする必要はありませんので、ルーターで溝を突き、板と同じ向きの材で埋めます。


糊を入れ、クランプで押さえます。

板はおそらく100年近く昔のものだと思いますが、工房内は楠(樟脳)の香でいっぱいになりました。

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ベビースプーン

2013-12-02 21:52:08 | 木工
制作中のベビースプーン。
炭山のSさんの1歳半のお孫さんのお話しや、次女の友人の、やはり1歳半の子どもさんの様子を観察した結果、

こんな形が使いやすいのではないかと作ってみました。
ブログを見て注文をいただいたYさんのお孫さんの分もお作りしました。


塗装は、HOWARD社のブッチャーブロックコンディショナーを使いました。
ミネラルオイルと天然の成分で構成され、アメリカ食品医薬品局(FDA)の基準をクリアしていて、食品へ直接または間接的に触れても安心との事です。
においもなく、良い感じです。

スプーンを温めておいてペースト状のオイルを塗りました。
この椿という木、ペーパーで磨くだけで良い艶が出るのですが、それでも良くオイルを吸い込みます。


しっかり吸わせて余分のオイルを拭き取ります。
しっとりとした仕上がりになりました。
良く乾燥させてから磨いてできあがりです。

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