金の屏風の前に立つ
お内裏さまはいとしずか
しろい綺麗な皮膚をして
微笑むお顔の凜々しさに
春浅い陽が少し射し
梅のお花の乱れ咲く
緋色の衣装のおひなさま
結んで流した黒髪の
豊かな三束ね揺れる陽に
しずかな午後がかたむいて
乱れ争うこの世へと
あの世に繋ぐ橋を越え
ヒト型となりいでまして
淋しき人らを慰める
ひな人形の有り難き
白いおかおに灯火して
浅い春は暮れてゆく
静かに立てるひな人形
金の屏風のその御前
お内裏さまはいとしずか
しろい綺麗な皮膚をして
微笑むお顔の凜々しさに
春浅い陽が少し射し
梅のお花の乱れ咲く
緋色の衣装のおひなさま
結んで流した黒髪の
豊かな三束ね揺れる陽に
しずかな午後がかたむいて
乱れ争うこの世へと
あの世に繋ぐ橋を越え
ヒト型となりいでまして
淋しき人らを慰める
ひな人形の有り難き
白いおかおに灯火して
浅い春は暮れてゆく
静かに立てるひな人形
金の屏風のその御前