母はふるさとの風

今は忘れられた美しい日本の言葉の響き、リズミカルな抒情詩は味わえば結構楽しい。 
ここはささやかな、ポエムの部屋です。

冬の陽に猫は人とまどろむ

2023年01月28日 | 
冬の陽にまどろむねこ
ねこも怒り
ねこも喜び
ねこも驚き
ねこも悲しみ
ねこも怖がり
哺乳類のからだを持つ

じっと眼をみつめ
はなし声を判定し
次にそなえて賢く生きる
綺麗な肢体のなかま

生・老・病・死の運命に乗り
やがてはひともねこも
全てを受容れいつかは去りゆく
脚が二本でも四本でも
息づかいを楽しみ生きてきた愛しい時間を
想う冬の陽だまり

ことばが通じたなら一つだけ
聞いてみたいねこも
未来や理想を想ったりするだろか
ねこよ


スタンド アローン 『坂の上の雲』より

2023年01月24日 | 
 
   スタンド アローン   
             小山 薫堂 作詞
             久石  譲 作曲

小さな光が 歩んだ道を照らす
希望のつぼみが 遠くを見つめていた
迷い悩むほど 人は強さをつかむから
夢を見る 凛として 旅立つ
一朶(いちだ)の雲をめざし

あなたと歩んだ あの日の道を探す
ひとりの祈りが 心をつないでゆく

空に手を広げ 降り注ぐ光集めて 
共に届けと放てば
夢かなう 果て無き
想いを明日の風に乗せて

私は信じる新たな時がめぐる
凛として 旅立つ
一朶の雲を めざし




           *東京オペラシティコンサートホール 森 麻季 2023.1.24