母はふるさとの風

今は忘れられた美しい日本の言葉の響き、リズミカルな抒情詩は味わえば結構楽しい。 
ここはささやかな、ポエムの部屋です。

安納芋の葉南瓜の花

2018年09月26日 | 季節
この庭は
安納芋の葉茂り
ひろびろの葉 空に手をひろげ
九月の終わりの風に涼しくゆれる
ミントの花 足下にほの紫
すでに薄の穂伸びても
炎暑の夏の面影残し季節を教える
暑い南の国の
安納芋の葉っぱ

南瓜の茎はたくましく太く
その葉を落としてもなお残る蕾たちのざわめき
花は黄色い朝顔のようにすこやかに
千里のかなた金色の
極楽浄土に向かって咲く

さらばカンナの赤い夏

2018年09月02日 | 季節
真っ赤なカンナの花伸びて
空広く青は深くトンボ浮き舞う
季節の道

丈高いカンナの紅い花
少し疲れいつもの通りが
ゆらぐ

秋はじめの雲の形空の色に
真っ赤なカンナの花が聳え咲く
九月なかば

さらば夏
さらば夏 赤い色少しだけ疲れて
カンナの夏