定年になるまでは、寒い季節になると専門店や小料理などで仲間達と「おでん」を何十回となく食べてきた。でも、家内の作る「おでん」より美味しいと思ったことは一度もなかった。
自分の口に合ってるだけかもわからないが、どの店にも負けない味だと今でも思っている。かつて、どんな味付けをするのかを聞いたことがあるが、「適当にいろいろ入れているだけ」としか言わない。
言えないはず。昔から、どんな料理を作る時も計量器で計ったりしないのが家内の流儀。味見しながら微調整するだけ。だから、どの調味料を「何cc」とか「何g」とかは答えられない。親から教わった味としか答えられない。
今日、昨夜から仕込んでおいた「絶品おでん」を作ってくれた。先日、娘から「お母さんの誕生祝、皆で集まってケーキを食べるから」とだけ連絡があったらしい。皆がお昼を食べるのでと土鍋で大量に「おでん」を作ったらしい。
ヤングママ(長男の嫁)・長女・次女が連絡を取り合って「還暦祝い」の準備をしていることは内緒にしている。もちろん、自分がこっそり寄せ書きしたことも知らない。
<家内が作った我が家の「絶品おでん」>
「美味しかったので貰って帰る」と、長女と次女が残った「おでん」をタッパに詰めて持ち帰った。