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ド底辺キャバ嬢「コワーキングスナック」で自撮り写真の修正を告白

2020年04月03日 19時05分02秒 | 女と男のこと

ド底辺キャバ嬢「コワーキングスナック」で自撮り写真の修正を告白

今年2月放送のマツコ会議(日本テレビ系)で、Webライターが集まる五反田のコワーキングスペースが放送された。そこで「さらに掘り下げたVTR」として公式Youtubeで配信されたのが、コワーキングスペースの分室である「コワーキングスナック」なるものだ。 

ド底辺キャバ嬢・カワノアユミ、コワーキングスナックに行ってみた
 コワーキングスナックとは一体、何ぞや? よく分からないけれど、何だか面白そう! と、いうことで元ド底辺キャバ嬢のカワノアユミが関西から乗り込んできましたよ! 

編集プロダクションが運営する変わり種スナック?

リバーライトビル

 やってきたのは東京・五反田駅からほど近い場所にあるリバーライトビル(通称:五反田ヒルズ)。吹き抜けのビルの中には40軒以上のスナックや小料理屋がひしめく、なかなかおもしろい建物である。関西でもJR甲子園口に知る人ぞ知る『ヌーベル甲子園』という似たようなビルがあるのだが、それの何倍もの規模という感じだ。  その2階にあるのが、コワーキングスナック『コワーキングスナックCONTENTZ分室』。編集プロダクション「有限会社ノオト」が運営している、コワーキングスペース『CONTENTZ』の分室として2016年にオープン。 


サエママ(左)とチーママ・めぐさん(右)
 スナックというジャンルだが、普段はライターなどで活躍する女性達がキャストとして勤務する。取材日のママはライターとして活動するサエコさん(通称:サエママ)。同じくライターのめぐさんがチーママという布陣。他にも、企業案件の広告ライターや書籍も出版している元アイドルライターなど様々なジャンルの女性ライターが日替わりで勤めているという。 「はぇ~、色々なライターさんがいるんですね」と、カワノ興味津々! というのも、気付いたらライターという仕事に流れ着いていたカワノ。 


文章に己の意見を出すべき? ママに相談してみた
  簡単に経歴を説明すると、歌舞伎町で底辺キャバ嬢としてくすぶる傍らアジアの夜遊びにハマって夜遊びブログを書いていたところ、今はなき伝説のタイ発・ゴーゴー雑誌に声を掛けていただいたのがきっかけなのだが……。そんな毒にも薬にもならない経歴ゆえに、他の人達はどういう経緯でライターになったのか? どんなスタンスで仕事をしているのかなど、かなり気になる。そこで今回は自称・意識超低い系ライターのカワノがコワーキングスナックのママ達に「ライターとはなんぞや」という質問をしてみることに!  

まず、最初に聞きたいのは……「文章に己の意見をいかに出すか」ということ。基本的にジャーナリズム系のネタや実話系の記事しか書かないカワノは、女性向け媒体でよく見る「自身の主張を出すコラム」というものをほとんど書いたことがないのだ。というか、書けるスキルもねぇ。もし、それが書けていたらもっと本も出せていたかもしれないのに……。  

そんな、カワノの質問に対し「自分を出すということはメリットでもあるけれど、身を削ることになることもあるんですよね」とサエママ。なんだか、すごく真面目に答えていただいた! 続いて聞いたのは、ライターの仕事をどうやって受注しているのかということ。サエママからは「この店で出会う企業のお客さんから受託されることもあるので、自分の得意なジャンルなどで書かせてもらうことも多いです」という。な、なるほど……。それはカワノでも出来ることなのかしら……。

自分の写真を修正する話
 すると今度は、チーママ・めぐさんからカワノにこんな質問が。 めぐさん:カワノさんは、SPA!含むメディアで顔出しをしていますけれど、自分で写真を撮っているんですか? カワノ:自分で撮影して自分で修正しています。ちなみにアプリではなく、今日びフリーソフトを使ってますね。私の場合、キャバクラで写真指名されても詐欺と言われない程度の修正を心がけています! 


写真の修正はフリーソフト!
 ドヤる私だが、私は一体何を話しているんでしょうか……。もはや、ライターのノウハウでもなんでもないし……。その後も色々、犬も食わないようなカワノの話を聞いてもらったのですが、彼女達と話してみて分かったことが。彼女達はスナックのキャストではあるが「普通の女性」だということ。  

つまり、よくいる「ウケル~」「ワカル~」としか言わないようなキャバ嬢と違って、こちらの質問に対して真摯に、そして求めていること以上の返答をしてくれるのだ。水商売に染まっていない女の子、いいよね! 最近、「年配のオッチャン達には若いオネーチャンよりも、素人の子の店のほうが流行っている」なんて話を聞いたことがある。何となく、分かる気がするわ……。 

チーママ・めぐさんの失恋募金


 それから、話は恋愛へと突入。めぐさんは1か月ほど前に失恋したばかりだそうで、それをお客さんに相談したところ「失恋募金をやりなよ!」と言われて、店に募金箱を置いたそう。キャストの恋愛話とか普通のスナックではなかなか聞けない話がまた『普通の子』の感覚で面白い。 「この募金が貯まったら何をすればいいんですかね?」と聞かれたので、「そりゃあ、ホストで豪遊でしょ!」と言ったカワノは本日の客の中で1番ゲスかったことでしょう。サエママはしっかりと将来へのプランを持っていて「ライターのスキルやここでの出会いを活かして、自分の得意なことで周りの人と仕事をしたり、そういう場所を作っていきたい」と話していた。「将来はタイで小銭拾いして暮らすんだ!」というカワノとは違いすぎて、震えましたよ……。  今回の感想は、「同じライターなのに皆、ちゃんとしていて偉い……」。やっぱり、東京で夢を叶えようとしている人ってすごいな……。なにはともあれ、仕事のモチベーションを高めたいときに是非また訪れたいスナックだと思いました! あれ? 私、尼崎で毎日飲んだくれてる場合じゃないのでは……  

なお、『コワーキングスナックCONTENTZ分室』は新型コロナ感染拡大防止にともない、4月12日(予定)まで臨時休業とのこと。事態がはやく収束し、また飲みに行きたいものだ。




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配れるのは「現金」ではなく「マスク2枚」という安倍政権のお粗末さ

2020年04月03日 18時36分16秒 | 政治のこと

配れるのは「現金」ではなく「マスク2枚」という安倍政権のお粗末さ

■米国では「大人ひとり約13万円」が決まっているが…

 新型コロナウイルスによる経済への打撃に対応するために、巨額の緊急経済対策を政府が検討している。安倍晋三首相は4月1日の参議院予算委員会での答弁で「リーマン・ショック時を上回るかつてない規模の対策を行っていきたい」と述べた。

【写真】参院決算委員会で背筋を伸ばす安倍晋三首相=2020年4月1日、国会内

 米国がGDP(国内総生産)の10%に当たる2兆ドル(約220兆円)の経済対策を3月27日に成立させたことから、日本でもGDPの10%超が「相場感」になっている。リーマン・ショック時の緊急経済対策は事業規模で56兆8000億円、国の財政支出は15兆4000億円で、自民党政務調査会は3月30日に事業規模60兆円、国の財政支出20兆円規模とする提言をまとめていた。

 問題は具体的に「何をやるか」。最大の焦点は、現金給付である。米国では大人ひとり1200ドル(約13万円)、子ども500ドルを現金支給することを決めており、日本政府の対応が注目されている。

  ところが、当初から現金を全国民に一律で配ることに異論が噴出していた。「現金で配った場合、貯蓄に回ったら意味がない」「金持ちにも同額配ったら国民の理解が得られない」というのである。 
■族議員がぶち上げた「お肉券」「お魚券」

 そこで浮上したのが、「お肉券」や「お魚券」といった商品券を配るというアイデア。自民党の農林部会や水産部会が中心になってぶち上げた。自民党の部会というのは、業界に関わる法令の見直しや助成制度の創設に「党」として関わる組織だが、実質的にそれぞれの業界の要望を聞く場になっている。いわゆる「族議員」が活躍する舞台というわけだ。

 企業の接待などが激減したことから、高級な肉や魚の消費が激減、水産業者や畜産関係業者が大打撃を受けているのは間違いない。農林部会や水産部会に所属する議員からすれば、何とか救いの手を差し伸べたいというのが本心だろう。

 自民党流のいわゆる部会政治は、現場の声が議員にすぐ届くというメリットがある一方で、「鉄のトライアングル」と呼ばれた「政官業」の癒着を生む場にもなってきた。旧民主党政権では、このトライアングルを打破するために「部会廃止」を打ち出したが、逆に現場の声を聞かない独断政治だとして批判を浴びた。

 今回の「お肉券」「お魚券」については、野党などから激しい批判が巻き起こった。特定の業界だけの利益につながりかねない「利益誘導」だというのである。危機を理由に特定業界がメリットを受ける助成制度は問題というわけだ。

 結局、「お肉券」「お魚券」構想は頓挫し、前述の自民党政務調査会の提言には盛り込まれなかった。

■麻生氏が持つ「現金給付」へのトラウマ

 もうひとつ、現金給付についての政治家の議論で力点が置かれているのが「公平性」だ。

 麻生太郎副総理兼財務相は国会答弁で、リーマン・ショック後の2009年に実施した一律の現金給付に触れ、「二度と同じ失敗はしたくない」と述べ、一律給付を否定した。

 リーマン・ショック後には全国民に1万2000円(若者と高齢者は2万円)を配布したが、麻生氏は「何に使ったか誰も覚えていない。(国民に)受けなかった」とし、「必要なところにまとめてという方が、より効果がある」とした。

  リーマン・ショック後に一律給付をしたにもかかわらず、国民に受けず、結局は政権交代に追い込まれたことから、「失敗」だと当時首相だった麻生氏の脳裏に刻み込まれたのだろう。安倍首相も現金給付について、国会答弁で「国民全員に一律では行わない」と明確に否定している。

以下はリンクで>


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健康な若者が死に始めた。新型コロナ拡大のイタリアは日本の明日>今の日本は3月始めのイタリアと同じ

2020年04月03日 18時03分30秒 | 国際情勢のことなど
新型コロナウイルスによる感染症の死者が1万3000人以上と、震源地中国を超えてしまったイタリア。深刻な医療崩壊が起きているとの指摘もありますが、現地は今、どのような状況となっているのでしょうか。

今回の無料メルマガ『クリエイターへ【日刊デジタルクリエイターズ】』では、執筆者のひとりでローマのマンガ学校で講師を務めるMidoriさんが、イタリアの現状をレポート。さらに「今の日本は3月始めのイタリアと同じ」とし、「感染爆発した国の様子を見て正しく警戒してほしい」と強く訴えています。

イタリアからのお願い「絶対に甘く見ないでください」
ローマ在のMidoriです。

とりあえず、中国を除いて世界一(今、二番目か)の感染者数を誇る、イタリアに在住する者からのお願いです。

パニックを起こすのも怖いですが、甘く見ないで欲しいと思います。まだ感染者数が少ないうちになんとか食い止めて、ワクチンや治療薬ができるまで抑えてほしい。
閉じた空間で大人数が集まるところを避け、頻繁な手洗い、うがい、洗面が必須です。あらゆる石鹸の泡の成分が、ウィルスの水溶部分と油溶部分を切断して繁殖できなくするようです。

ちなみにイタリア人は、あらゆる洗剤の一人あたりの消費量が世界一というくらい清潔な国民です。でも、ハグと握手の挨拶習慣と、集まって食べてだべるのが大好きなところがアダになったと思います。

とうぞ、頻繁な手洗い、咳やくしゃみをするときは手で覆うのではなく腕で(手で覆ったら手にウィルスが付着して、その手であちこち触るとまずい)、ということを守って、食い止めてください。お願いします。

今、日本全国の累計感染者数はイタリアにおける3月始めと同等です。イタリアでは10万人を越えるのに、一か月しかかかってません。

「イタリアの医療機関がなってないんだろ」「イタリアではハグするから、こっちはしないし」など、「ウチは違うから大丈夫」と思いたいための言い訳を捜さないでいただきたい。イタリアでも、中国でこの感染が始まった時は似たようなことを言ってました。人間の性です。

医療や細菌学などの知識はまったく持っていませんが、素人目にもこのウィルスはこれまでのウィルスと性格が違うと感じます。

いろいろ読んだところ、我々高等動物のDNAは二重螺旋でどこかがエラーを起こしても修復するそうですが、ウィルスは一重でエラーが起こるとそのまま継続して行くので変異しやすいそうです。

だから、去年のインフルエンザのワクチンは、今年は効かなかったりするんですね。このウィルスは感染力が強く、エラーを起こす、つまり変異を起こす場が多いので、変異の速度が凄いように思えます。

イタリアでも当初は、重篤になるのは高齢者か糖尿病などの既存症を持った人だけ、と言われていて実際そうだったのですが、ここへ来て、健康な若者が死亡するケースが出て来ています。先日、26歳のボーイスカウト隊長を務めていた青年が、この新型コロナで亡くなりました。

では、以下、イタリアからのレポートです。
数字で見る現状

3月1日から3月31日までの累計感染者、死亡、回復した人の数を一日置きに並べていきます。たまに、データが見つからずに、一日おかずに翌日の集計数のこともあり。数字が語るものをぜひ読み取って欲しい。

3月1日:累計感染者数:1694人、累計死亡:41人、累計回復者:83人(興味深いデータとして、この日までに検査した人21127人で92%が陰性の結果がでている)3月3日:累計感染者数:2502人、累計死亡:79人、累計回復者:160人(この時点で専門家諸氏は、次の一週間から10日で疫病の勢いがわかるだろう
としていた)3月5日:累計感染者数:3858人、累計死亡:148人、累計回復者:414人3月7日:累計感染者数:5883人、累計死亡:283人、累計回復者:160人3月9日:累計感染者数:9172人、累計死亡:463人、累計回復者:724人(イタリア全土をレッドゾーンとする首相令)3月11日:累計感染者数:12462人、累計死亡:827人、累計回復者:1045人3月13日:累計感染者数:17660人、累計死亡:1286人、累計回復者:1439人(専門家諸氏の発言から10日目、感染者数が約7倍になっている)3月15日:累計感染者数:24747人、累計死亡:1809人、累計回復者:2335人3月17日:累計感染者数:31506人、累計死亡:2503人、累計回復者:2941人3月19日:累計感染者数:41035人、累計死亡:3405人、累計回復者:4440人3月21日:累計感染者数:53578人、累計死亡:4825人、累計回復者:6072人3月23日:累計感染者数:63927人、累計死亡:6077人、累計回復者:7432人3月24日(25日のデータ見つからず):累計感染者数:69176人、累計死亡:6820人、累計回復者:8326人3月27日:累計感染者数:86498人、累計死亡:9134人、累計回復者:10950人3月29日:累計感染者数:97689人、累計死亡:10779人、累計回復者:13030人(この日現在、感染者は73880人、前日比の増加率が5.64%と、3月半ばの10%から見ると落ちている)3月31日:累計感染者数:105792人、累計死亡:12428人、 累計回復者:15729人(感染者の増加率3.9%)


ざっと見るだけでも、感染力のすごさがわかる。
感染者数のうち、感染が始まった北イタリアのロンバルディア州(ミラノが州都)がその3割強を占める。エミリア・ロマーニャ(州都ボローニャ)、ベネト(州都ベネツィア)、ピエモンテ(州都トリノ)を含めた北イタリア4州(隣り合っている)を合計すると7割になる。

人口の少ない南イタリアのバシリカータとモリーセは、感染者が二桁で極度に少ない。逆に「あんな所にも」飛び火してるのか、と驚いてしまうけど。
今、日本での累計感染者数はイタリアの3月始め。絶対に油断は禁物です。
日本でもニュースになっている、医療崩壊を起こしているのは北イタリア、特にロンバルディア州のベルガモ市。ベッドは満杯で隔離する病室も一杯。亡くなった方を荼毘に付すことにしたが、その習慣がなく荼毘設備がわずかなので追いつかない。棺桶も追いつかない。遺体を収める墓地も空きがなくなり、州外に運び出す軍のトラックの列の写真に心痛んだ。

ベルガモ市では感染のおそれがあるため、葬儀屋が遺体処理を施したり、葬式用の服に着替えさせたりすることを禁止。
亡くなると、神父さんが遺体に香油を与えて最後の秘儀を行うが、そのために50人以上の神父さんが感染して亡くなっている。これは市としては禁止はできないのだろうな。

病室の不足を補うために、ミラノでは見本会場を簡易病室に改造。インテリア、車、ファッションなどの重要な国際的見本市が開かれる場所。コロナの騒ぎが収まらなくては、見本市の開催はないからこれは良い案。
病室が足らないことを受けて、クルーズ船運行会社のMSCが、船を検査で陽性と出た人の待機場所に使う提案をした。何千人も居住させることができるし、食事などを用意する施設もあるのだから、なかなか良い提案だ。実行には至ってないけど。
首相令にみる感染の拡大と規制
当初、商店閉鎖、自宅待機は3月25日まで、そして4月2日まで、と延びたけど、感染する人が増え続けているから、もっと延ばすことになった。
前々回の「ローマでコロナ」と重複するけど、3月の首相令の行程を。
3月1日(累計感染者数:1694人):北イタリアをレッドゾーン指定。レッドゾーンの出入り禁止、生活に必須なサービス等を除き、すべての文化活動、教育活動、商業活動禁止。イエローゾーン(北部3州とマルケ、リグーリア州)文化活動(スポーツイベント等)、教育活動は3月8日まで禁止。宗教施設、美術館・文化施設、レストランやバール(喫茶店)、パブ、それ以外の商業施設等、人が集まる場所においては、人同士が接触を避けられるよう「1メートルの距離」を保つ配慮が求められる。病院や介護施設へのアクセス制限あり。
同日、首相令とは別に、感染者が出始めたラツィオ州(州都ローマ)も、州令を発行。修学旅行、ツアー、課外授業の3月15日まで中止。レッドゾーンに滞在した者は、管轄地域の指定保健機関内対策部に通知し、14日間の自宅隔離。
3月4日(累計感染者数:3089人):イタリア全土で3月5日から15日まで学校、大学(専門学校含む)休校。会議、会合の禁止。映画館劇場など互いに1mの対人距離を保てない場所での催し禁止。スポーツイベント禁止。レッドゾーン以外では観客なしでの遂行可。高齢者や慢性疾患のある人の外出を控える呼びかけ。医療、介護施設への立ち入り禁止。
この頃は、まだ重篤になるのは高齢者と糖尿病などの、疾患を持っている人に限られていた。健康な若い人は仮にかかったとしても、治癒すると誰もが思っていたし、マスメディアもそう報じていた。
3月5日(累計感染者数:3858人):75億ユーロ(約8960億円)の新型コロナウイルス対策費。
3月8日(累計感染者数:7375人):新たな首相令で個人の移動を回避。職務上の必要性、健康上の必要性を除く移動の回避(違反に対する罰有)。プラス、レッドゾーン拡大。全部北。すべての商業施設(商店、床屋、美容院)は午後6時で閉めること。日祭日は営業しないこと。
3月9日(累計感染者数:9172人):イタリア全土をレッドゾーン。出歩く際には住所氏名と外出目的を記した、自己申告用紙を義務付け。その後、数回に渡って記入事項を増やした改訂版を発表して行く(自宅でプリントアウト。プリンターが自宅にない場合は、警察官が用意の用紙に記入)。
3月11日(累計感染者数:12462人):3月25日まで、生活に密着した食料品店、薬局などを除き、すべての商業施設は営業を停止する。「午後6時に閉める」ではなく、閉店。各事務所、工場は業務上必須な部署を除き、活動を停止すること。公共交通機関は動くが、なるべく出歩かないように。
250億ユーロ(約2兆9500億円)の追加対策。
● 新型コロナウイルス、イタリア政府が250億ユーロの追加対策を発表
感染の封じ込めや予防対策、医療体制に対する支援失業対策や雇用に対する支援家計および企業の資金繰りに対する支援納税期限の延長など税制面での支援。
3月14日(累計感染者数:21157人):(今回の商業活動停止で大きな被害を被っている)観光業関係法人、及びフリーランス、劇場、映画館、スポーツクラブ、フィットネス、芸術的、文化的、娯楽的、スポーツ的、宗教的な性質のものを含む、コース、フェア、イベント開催者)の税金支払い4月30日までの一時停止。
3月17日(累計感染者数:31506人):首相令「イタリア治療」と命名。税金支払い停止を5月まで延長。フリーランスに600ユーロ(約7万円)の援助金(3月のみ)。店舗の賃貸にかかる税金の控除。他に、住宅ローンの軽減、経営者に対して消毒にかかる費用の補助など。主に税金控除について事細かく追加。
3月23日(累計感染者数:63927人):3月25日までとした商業施設営業停止を4月3日まで延長。
3月26日(累計感染者数:80539人):生活に必要のない用事で外出した者に対する処罰(400ユーロから3000ユーロ/約4万7000円から約37万円/の罰金。症状があるにもかかわらず外出した者には、1年から5年の懲役)。
3月30日(累計感染者数:101739人):厚生省はすべてのコロナ対策(不要の外出禁止、商業活動停止など)を復活祭(4月12日)まで延期する方針を政府に打診。
日付けは忘れてしまったけど、3月半ばごろ、今期の医療関係学校卒業者を試験なしで2万人雇用する決定がなされた。
自己申告書の内容の変化
自己申告書の内容が、日を経るにつれて変化が出ている。1回目は:氏名、誕生日、生まれた土地、現住所、身分証明書名とその発行日と発行官公名。3月9日発の首相令を承知している旨、外出理由(仕事、生活に必要、健康、住居への帰還の4択)、具体的な理由、当日の年月日、署名。
最終4回目では、自分の身分を記載の後、「新コロナウィルスに感染しておらず、クアランティンの行動制限中にないこと」「外出の出発地と目的地」、首相令の日付け(3月25日)、「該当州における特別対策を承知している(州の名)」、「違反した場合の処罰を承知している」が追加され、外出理由の4択の文が長くなり、「絶対的緊急性」の言葉が追加されている。
※ 編集部注 クアランティン(コトバンク)
さらに、具体的理由を書く項目には例文が追加され「……での勤務、医療検査、介護を必要とする者の付き添い、未成年者の付き添い、犯罪報告、海外からの帰還、他の特別な理由等」が追加されて、A4の用紙に一杯になっている。
感染者数が4桁の時は、周りに重篤患者も稀で自分ごととは思えず、「不要な外出はしないように」との自粛要請を守らない人が多々あり、感染増加が止まらなかったので徐々に厳しくして、ついに罰則まで追加する羽目になった。
ビデオで授業
当初は4月3日までの休校だったが、感染者増加が止まらず、学校がいつ再開になるのか見通しが立たないので、私が講師をするマンガ学校でも、ビデオチャット授業を公式に再開することにした。使用するプログラムは“ZOOM”。
● ZOOM
3月最終週から「開校」ということになり、その10日ほど前にグループに分けてZOOMを使ったミーティングを行い、試してみた。プログラム自体は、自分のコンピューター上にあるファイルを全員の画面に提示できたり、「ホワイトボード」ツールで書きながら説明(タブレットがないときついけど)できたり、ほぼ教室でできることは可能。
ただ、ネット回線が弱い自宅からだと、私の声が飛んだりしてたらしい。今、誰もが家にいて、回線を使いまくってる状況だから、弱くもなるだろうね。グラスファイバーはまだだし。
ビデオチャットを使った授業やミーティングをする学校、企業は多いらしい。図らずも、今後の社会生活のあり方を示唆することになるかも。排気ガスまき散らかして移動しなくてもいいじゃん、ということで。
私の授業はまだなので、次回にその様子をお伝えできるかも。
困っている人々
私たちが住むのは郊外の元農家の家なので、農地が広く、屋外へ出ることができるので閉塞感はない。
でも街中のマンション住まいの人は精神的に参るのではと思う。特に狭いアパートで大人数の家族、小さな子どもがいる家庭の閉塞感は想像にあまりある。
ハッシュタグ「私は家に留まる(io resto a casa)、が出始めた頃はあまり話題にならなかったが、ここへ来て家族間や隣人間の諍いで、警察に来る通報が増えたそうだ。DVの被害者も閉じ込められて困っているのでは、と「ピンク電話(DV被害を相談する回線)」の責任者が言っていたのを読んだ。
一人暮らしの高齢者、小さな商店の経営者の困った話題が、ニュースになるようになった。シングルマザーで、ある家庭の掃除などで生活費を得ていた女性が「もうお金がなくて食べ物が買えない」と泣いていた写真が心に刺さる。
医療関係者も心身共に疲労が激しい。休日なく働き続け、特に重篤患者を担当する看護師で「何もしてあげられない」と涙する姿も印象的だ。ウィルスにかかっているのだから、誰の面会もありえない。
しかもウィルスが肺を直接攻撃するので、一旦肺炎になると呼吸困難に陥るまでの時間が短いそうだ。5日ぐらいで危篤に陥ってしまい「一人で死んでいくの……」といかにもやるせなさそうだった。
そして呼吸器が足らない。それを操作する技師も足らない。こんなに一度に同時に、それらが必要になることなどなかったのだ。まさに想定外。
パフォーマンスで励ましあい
皆で励ましあおうという動きも十分にある。高名な音楽家がYoutubeを使ってパフォーマンスをしてくれる。もちろん、この機会を待たなくても彼らの演奏を聞くことはいつでもできたわけだけど、この災難のためにわざわざ演奏をし、それが話題になれば、聞いてみようという気になる。
私個人の音楽の好みから外れるジャンルであるものの、名バイオリニスト、ウト・ウギ氏の音色は心に沁みる。音楽は奇跡だ、と思う所以でもある。以下のURLは氏がこの機会に演奏したもの。
● #WeAreItaly – Uto Ughi
● オルケストラ・シンフォニア・G.ロッシーニ
チェロ、バイオリン、ピアノの三人がそれぞれの住まいからネットで繋がって
演奏。
3月13日、「午後6時に歌おう」と誰が言い始めたのか、フラッシュモブの動きが盛んになった。これはイタリア中。アパートのテラスから顔を出し、皆で歌う。国営放送RAIのニュースでも取り上げられた。
● Musica e cultura per l’Italia che resiste
ニュースでは「音楽は、ウィルスよりも感染力がある」と締めくくっていた。
ナポリではミンモ・アショーネという人が、テラスのモブをちゃんと指揮棒で指揮して話題になった。コーラスの人は五線譜を持ってて本格的。音楽をやってる人が多く住む地域なのかも。
● Musica e cultura per l’Italia che resiste
閉塞感を破るための動きはフラッシュモブだけではない。3月17日はイタリアの誕生日。大きなことができず、イタリア空軍のアクロバット飛行隊(世界唯一の10機編成)がインスタグラムにお祝いの写真を上げた。
● freccetricolorifan
南イタリア、プーリア州の小さな市の市長が、FaceBookのライブでプーリア名物の堅パン「タラッリ」の実演を披露した。市民を屋内につなぎ止めておくため、だそうだ。
● Il sindaco pugliese che fa i taralli in diretta su facebook per intrattenere i cittadini e non farli uscire di casa
笑いを誘うものもたくさん出ている。例えば「ちゃんと手を洗う歌」。「手を洗わなくちゃいけないよ、ダメだよ、もっと洗って。もう飽きた。じゃぁ、言えるだけの数字を言ってみよう、1、2、3。もう飽きたよ。じゃぁ動物の名前を言ってみよう、虎、虎、虎……」という具合。子供に聞かせて喜んで洗ってもらうためかも。
● Canzone da cantare per LAVARSI LE MANI ABBASTANZA
こちらは大人向け?コミックバンドが演奏し踊りながら「手を洗うのは20秒以上だよ。目や口や鼻を触るのはダメよ。握手はダメよ。そして1メートル以上離れてね。パーティなんてもってのほか。そして何よりも、絶対に家の中にいてね」と、感染を避けるための個人ができることを語っている。楽しくね。1分半ほどなので閲覧して見てくださいね。楽しい。
● VIESTE RIMBANBAND
これは笑わすためではないんだけど、ちょっとした事故がウケた。教会でのミサはもちろん行われていない。ライブでミサを発信しようとした神父さん、操作を間違えてフィルターをつけてしまって可愛い神父さんになった。
● Coronavirus sacerdote fa la messa in streaming ma attiva per sbaglio i filtri: il risultato
漫画家たちも色々描いてて、これは多すぎて紹介しきれない。同じマンガ学校で講師をするマウロさんの作品に代表してもらう。
● maurotalarico53
男が二人、歩道を歩いている。それぞれマスクやマフラーで「武装」し、互いに横目でにらみつつ「何歩き回ってるんだよ、この風来坊!」
インスタグラムでうけた写真。題して「最初の幻覚」。薬局の看板「FARMACIA」の最初の文字が「B」になって「BARMACIA」に。イタリア生活に欠かせないBAR(エスプレッソをちょいと飲みに日に何度も通う。お酒を飲む店のことではナい)に行けない、イタリア人の気持ちをよく表してます。
● annalisamilocco
これと同じコンセプトで、家人が止めるのを聞かずに外へ出るお父さん。ぐるっと回って台所の窓の外から「エスプレッソひとつ。」奥さんがすかさずコーヒーをソーサー付きで出す。窓枠をBARのカウンターに見立てているわけ。
グィッと飲み干した旦那は1ユーロを窓枠において、「ごっそさん」と言って去り、また玄関から入る、という動画を何種類か見た。
もはや誰が製作者なのかわからないけど、あちこちでシェされてるGIF動画。ジョン・トラボルタがコートを腕にかけてキョロキョロする場面で、GIFがたくさん作られてるけど、そのコロナ版。ジョンの後ろには何度も改定された自己申告書が。
● John Travolta GIF
外出禁止令が出て一日目のローマの様子はこちら。スペイン階段にはまだ観光客がいる。
● Italia “chiusa” per coronavirus il primo giorno a Roma – Agora 11/03/2020
日本ではいろいろ法律的な制約が多くて、大胆に「都市閉鎖!」ができないようだけど、是非とも、皆様方におかれましては、イタリアやアメリカの様子を見て人ごとと思わずに、自己責任でできることをしてほしいと再々度おねがしいます。
なるべく出歩かない頻繁に手を洗う粘膜から感染しやすので手で目、鼻、口を触らない人との接触を避ける
です。
もう一度、この動画を。
● VIESTE RIMBANBAND
さらに言いたい。既知のウィルスと性質が違うと思います。未知のエイリアンと戦う感じです。相手のことは何も知らない。だからこそ、「ウチらはあいつらと違う人種だからイタリア、スペイン、アメリカみたいにはならない」という漠とした安心感をもたずに、感染爆発した国の様子を見て正しく警戒していただきたい。
【Midori/マンガ家/MANGA構築法講師】 midoriyamane@gmail.com


既知のウィルスと性質が違うと思います。未知のエイリアンと戦う感じです。相手のことは何も知らない。だからこそ、「ウチらはあいつらと違う人種だからイタリア、スペイン、アメリカみたいにはならない」という漠とした安心感をもたずに、感染爆発した国の様子を見て正しく警戒していただきたい


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コロナで所得減、世帯あたり現金20万円給付…自己申告制で

2020年04月03日 17時27分35秒 | 国際情勢のことなど
コロナで所得減、世帯あたり現金20万円給付…自己申告制で政府調整


政府は、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で所得の減った世帯などを対象とする現金給付について、1世帯あたり20万円とする方向で調整に入った。給付を望む人から所得の金額や減少幅の申請を受けて給付する「自己申告制」とすることを検討している。

 現金給付は、政府が来週中にまとめる緊急経済対策の柱で、低所得者や所得が急減した世帯を中心に家計を支援する狙いがある。政府・与党は、対策を盛り込んだ補正予算案を5月の大型連休前に成立させ、早期の給付を目指す考えだ。

 安倍首相は2日の衆院本会議で「国民全員に一律で行うのではなく、困難な状況にある中小・小規模事業者や生活に困難をきたす恐れのある方々に必要な支援をできるだけ早く届けられるよう、具体策の検討を急ぐ」と表明した。

 現金給付は与党が求めており、公明党は「1人10万円」の給付を首相に提言した。政府は、世帯間で不公平が生じることを避けるため、1世帯単位で給付することが妥当だと判断した。

 給付額の設定では、米国が大人に最大1200ドル(約13万円)を支給するなど、各国が大胆な現金給付策を打ち出していることも参考にしたとみられる。所得が一定水準以上の世帯は、経済的影響が比較的小さいとして対象外とする。

 給付した現金は非課税とする方針だ。特例扱いはリーマン・ショック直後の2009年に実施した定額給付金でも行われ、1人当たり1万2000円(18歳以下と65歳以上は2万円)が非課税で給付された。

 政府は、与党と調整して制度を設計する。焦点は所得制限の線引きだ。与党が給付額の増額を求め、調整が難航する可能性もある。

 現金給付を自己申告制とするのは、「感染の影響で減収した」という事実を行政側で確認することが難しいからだ。迅速に給付し、経済的な影響を最小限にとどめる狙いがある。

 ただ、自己申告制には「虚偽申告が相次ぐのではないか」(与党幹部)との懸念がある。このため、政府は、証明書類の添付や不正申請に罰則を設ける案も含めて検討する方針だ。

     ◇

 検討中の現金給付のポイント

▽1世帯に20万円を非課税で給付

▽所得が急減した世帯などが対象

▽給付を望む人が申請する自己申告制



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【医療】東京都の新型コロナ「病院ベッドが満床に」23区の患者数公表>ついに危険水域に?

2020年04月03日 13時27分29秒 | 医療のこと
【医療】東京都の新型コロナ「病院ベッドが満床に」23区の患者数公表
  新型コロナウイルスの感染者数が全国最多の東京都では1日、陽性者の数が587人に増え、入院患者数が531人と、東京都が確保している病床数500床を超えた。また23区別の感染者数の内訳では、世田谷区が最多の44人であることがわかった。
 
病床数はオーバー
 東京都が用意した病床数はすでに超えた

 都内の1日現在の感染者数は前日より66人増えて587人。このうち退院したのは56人で、東京都が医師会と協議して確保した病床数500ベッドの上限をすでに超えた。
 
  小池百合子都知事は先月30日の会見で、今後は患者の重症度に応じて医療体制を拡充し、4000床を確保する目標を掲げ、軽症者や症状がない人については自宅や宿泊施設などを利用して療養する方針を明らかにしている。



1日は男性が多かった
 夜の歓楽街での感染が相次いでいる

 一方、1日には都内23区と市町村ごとの患者数も公表された。それによると、患者数が多いのは▽人口が最も多い世田谷区で44人、次いで▽企業が多い港区で39人、▽杉並区28人、▽品川区24人、▽新宿区22人、▽目黒区21人などと続くが、この調査には院内感染が起きている台東区の永寿総合病院の関係者ら116人が含まれていないため、必ずしも実態が反映されているものではない。
 
  また1日に陽性が判明した66人のうち、男性は49人、女性は17人で、年代を見ると30〜40代が最も多く、40代では18人、30代16人、50代11人、20代が10人などとなっている。



大阪でも
 都内の繁華街や大阪市北区でも夜の店が感染源となっている(画像はイメージ)

 東京都の感染症対策本部が30日に明らかにしたデータでは、先月中旬以降、キャバクラやナイトクラブ、バーなどといった夜の歓楽街の店で感染した人の数は38人にのぼっている。
 
 歓楽街での感染拡大は大阪府でも起きており、吉村洋文知事は1日の会見で、大阪市北区のショーパブやクラブなど複数の飲食店で18人が感染し、クラスター(感染者集団)が発生していると明らかにしている。


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