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政府、外国人の新規入国停止で調整 オミクロン株めぐり全世界対象に

2021年11月29日 12時34分46秒 | 感染症のこと 新型コロナウイルス
政府、外国人の新規入国停止で調整 オミクロン株めぐり全世界対象に



新型コロナウイルスの新たな変異株「オミクロン株」をめぐり、政府は全世界を対象に当面の間、外国人の新規入国を停止する方向で調整に入った。29日午後にも発表する。岸田文雄首相は同日午前、「さらなる水際対策の強化については引き続き検討を行っており、しかるべきタイミングで発表したい」と述べた。首相官邸で記者団の取材に答えた。


 日本は27日から順次、南アフリカなど9カ国について、日本人帰国者らは、国指定の宿泊施設での10日間待機が必要となる水際対策の強化を実施している。対象はほかにジンバブエ、ナミビア、レソト、エスワティニ、ボツワナ、ザンビア、マラウイ、モザンビークのアフリカ南部の国々だ。


 岸田氏は29日、「オミクロン株については、強い危機感をもって臨んでいる」と語った。日本は今月8日から、海外のビジネス関係者や留学生、技能実習生の新規入国を認める規制緩和を行っているが、この9カ国については適用しないとしていた。政府は、この規制緩和を当面停止する方向で調整をしている。

 イスラエルは27日、オミクロン株の感染者が確認されたことを受け、原則としてすべての外国人の受け入れを2週間禁止することを決めるなど、世界各地で感染確認が広がっている。


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海外から到着の12人感染

2021年11月29日 11時44分40秒 | 感染症のこと 新型コロナウイルス
>もう、すでにオミクロン株が国内に来ている危険性がありますね。


海外から到着の12人感染

厚生労働省は28日、海外から成田と羽田、中部、関西の各空港に到着した12人が新型コロナウイルスに感染していたと発表した。


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「オミクロン株」Omicron >南アフリカから見つかった新規変異株, 現時点で分かっていること

2021年11月29日 09時00分15秒 | 感染症のこと 新型コロナウイルス
南アフリカから見つかった新規変異株「オミクロン株」 現時点で分かっていること


Classification of Omicron (B.1.1.529): SARS-CoV-2 Variant of Concern


11/27/2021


南アフリカ共和国から新たな変異株が見つかり、11月26日にWHOはこれをオミクロン株として「懸念される変異株(Variant of Concern)」に位置づけました。

現時点でオミクロン株について分かっていることをまとめました。

オミクロン株が見つかった経緯は?


南アフリカ共和国における変異株の検出される割合の推移(Department Health Republic of South Africa. SARS-CoV-2 Sequencing & New Variant Update 25 November2021.)

新型コロナウイルスの新しい変異株である「オミクロン株」は2021年11月11日にボツワナで採取された検体から初めて検出されました。 

その後、南アフリカで11月14日以降に採取されたサンプルからも検出されています。
南アフリカの中でも特にハウテン州という地域で多くの症例が見つかっており、11月12日から20日までの間に検査された77例全てがこのオミクロン株による感染者であることが分かりました。


ハウテン州では、特に学校や若者の間で感染者が急増していましたが、現在検査されている検体の半数以上がオミクロン株であることから、南アフリカの保健省はすでにハウテン州ではこのオミクロン株が主流になっていると推定しています。

この地域はこれまではデルタ株が広がっていた地域であり、デルタ株から置き換わって広がっていることから、オミクロン株はデルタ株よりも感染力が強い可能性が指摘されています。

オミクロン株はすでにアフリカ以外でも見つかっています。

香港では2例のオミクロン株による感染者が報告されています。1例は2回のワクチン接種歴があり、10月下旬から11月にかけて南アフリカへの渡航歴があり無症状であったとのことです。もう1例は2回のワクチン接種歴があるカナダからの帰国者であり、前述の南アフリカからの症例と同じ検疫隔離用ホテルの向かいの部屋に滞在していたとのことです。このカナダからの帰国者は、南アフリカからの帰国者の症例がサージカルマスクを着用せずにホテルの部屋のドアを開けた際に感染したのではないか、とのことです。

またイスラエルでもマラウィからの渡航者であった1例の確定例と2例の疑い例が報告されています。
ベルギーからは、エジプトに渡航歴のあるワクチン未接種者からオミクロン株が見つかった、と報告されています。

このように、すでにオミクロン株が見つかっている南アフリカやボツワナ以外にもマラウィやエジプトからの渡航者からもオミクロン株の感染者が見つかっていることから、このオミクロン株はすでにアフリカの他の国々にも広がっている可能性があります。

オミクロン株の特徴は?感染力、重症度、ワクチンの効果は?

懸念すべき変異株 VOCの特徴の比較(筆者作成)

感染力への影響は?


オミクロン株についてはまだ十分に分かっていないことが多いのが現状です。
南アフリカ共和国の一部の地域でデルタ株から置き換わっているということからはデルタ株よりもさらに感染性が強くなっている可能性がありますが、南アフリカ共和国では感染者のうち新型コロナウイルスの遺伝子配列まで調べられている割合は一部であることから、特定のクラスターに偏っている可能性もあり、現時点では「デルタ株よりも感染力が強いか」を結論づけることはできません。

スパイク蛋白には32もの変異が見つかっており、このうちH655Y、N679K、P681Hという3つの変異はスパイク蛋白2箇所の開裂部位(S1/S2)の近くの変異であることから、感染力の増加に関わっている可能性があります。 

重症度への影響は?


現在のところ、オミクロン株による感染者において特に重症度が高くなっているという報告はありません。
南アフリカからの報告によると、オミクロン株の感染者で特に特徴的な症状というものはなく、無症状の人もいるとのことです。

ワクチン接種や再感染への影響は?

オミクロン株は、30を超える変異を持ち、これまでの約2年間の新型コロナウイルスの流行の中で、最も分岐した変異株です。
このため、ワクチンの効果を低下させ、再感染のリスクを高める可能性が懸念されています。

実際にこれまでにワクチン接種者でも感染例が報告されていますが、ワクチン接種による感染予防効果は時間とともに低下しますので、この報告だけでオミクロン株のワクチンへの影響を推し量ることはできません。

スパイク蛋白に起こっている変異のうちのいくつかはこれまでの変異株でも報告されており、ワクチンの有効性低下や再感染に関連していると考えられています。

また、過去に実験のために合成された変異株は、ワクチン接種者や回復者の免疫に強い抵抗性を示しましたが、このスパイク蛋白に20の変異がありました。
オミクロン株は、この合成変異体よりもさらに多くの変異がスパイク蛋白にあることから、ワクチンの有効性に大きな影響を与えるのではないかと懸念されています。

しかし、実際にこの変異株がワクチンの効果やブレイクスルー感染にどの程度の影響を与えるかを評価するには、さらなるウイルス学的調査やワクチン効果を検証する研究が必要です。

一般的に、これまでの変異株では感染予防効果は落ちますが、重症化を防ぐ効果は保たれています。ワクチン接種が新型コロナの感染対策として重要であることには変わりありません。

オミクロン株に対する今後の対策は?

以上のように、オミクロン株についてはまだ分かっていないことが多く、現時点ではどれくらいの脅威であるのか判断することは難しい状況です。
現在オミクロン株が広がってきている南アフリカやその他の地域での、今後のさらなる情報が待たれます。

しかし、デルタ株からオミクロン株に置き換わっている地域があることは大きな懸念であり、水際対策を強化し日本国内への侵入をできる限り阻止・遅延させる必要があります。

日本政府は南アフリカ、ナミビア、ジンバブエ、ボツワナ、レソト、エスワティニのアフリカ南部6カ国からの入国者や帰国者に対する水際対策を強化することを発表しました。

しかし、前述の通り、すでにオミクロン株はこれらの国以外のアフリカ諸国でも広がっている可能性があり、より広範囲の国に対する水際対策の強化が望まれます。

また、2021年11月26日時点で日本国内のゲノムサーベイランスではオミクロン株は検出されていないとのことですが、引き続きゲノムサーベイランスで検疫・国内での監視を行う必要があります。

オミクロン株が出現したとしても、私たちにできる感染対策は変わりません。
手洗いや3つの密を避ける、マスクを着用するなどの感染対策をこれまで通りしっかりと続けることが重要です。
また、ワクチンはオミクロン株に対しても有効である可能性が高く、今後予定されているブースター接種についても時期が来ればぜひご検討ください。
ただし、ワクチン接種後もこれまで通りの感染対策は続けるようにしましょう。

手洗い啓発ポスター(羽海野チカ先生作成)

参考)
1.Department Health Republic of South Africa. SARS-CoV-2 Sequencing & New Variant Update 25 November2021. 
2. ECDC. Threat Assessment Brief: Implications of the emergence and spread of the SARS-CoV-2 B.1.1. 529 variant of concern (Omicron) for the EU/EEA
3. 国立感染症研究所. SARS-CoV-2の変異株B.1.1.529系統について(第1報)
4. WHO. Classification of Omicron (B.1.1.529): SARS-CoV-2 Variant of Concern

※当初「またオミクロン株は、日本国内では第4波の主流であったアルファ株が持つN401Yという変異も持っています」という記載がありましたが、アルファ株が持つ変異はN501Yでしたので記載を削除しました。失礼いたしました。


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オミクロン株はワクチン接種をしていても感染する=ボリス・ジョンソン英首相

2021年11月29日 08時07分03秒 | 感染症のこと 新型コロナウイルス
2021/11/28(日) 19:19:54.


【新型コロナ】オミクロン株はワクチン接種をしていても感染する=ボリス・ジョンソン英首相

ボリス・ジョンソン英首相は南アフリカで検出された新型コロナウイルスの変異株「オミクロン株」について、2度のワクチン接種を完了した人の間でも感染拡大する可能性があるとした。

ジョンソン首相は記者会見で次のように発言した。

新しい変異株によくあることだが、これほど初期の段階では分からないことが実に多いことは強調しておきたい。しかし我々の医師らは1時間おきに新しい発見を次々としている。そして実際にどうやらオミクロン株は感染拡大が速く、そして2度のワクチン接種を済ませた人の間でも感染が拡大するようだ。

先に英国でもオミクロン株の感染例が2件報告されていた。この事態を受けて、英国では、外国から到着後の2日目にPCR検査を義務付けるほか、陰性結果が確認されるまで隔離が強制される。

また、英国では公共の場におけるはマスク着用が義務付けられる他、住民のブースター接種に向けた準備が加速化される。イングランドだけで600万人が直近の3週間でブースター接種を受けることとなっている。


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東京五輪、海外客受け入れ見送りで調整 コロナ拡大懸念に配慮

2021年11月29日 03時35分07秒 | 社会のことなど
東京五輪、海外客受け入れ見送りで調整 コロナ拡大懸念に配慮

今夏の東京オリンピック・パラリンピックについて、政府は海外からの観客の受け入れを見送る方向で調整に入った。国際オリンピック委員会(IOC)などと協議して月内に最終判断する。3日、複数の関係者が明らかにした。新型コロナウイルスの感染拡大を懸念する世論に配慮した。国内の観客の受け入れは規模を含め引き続き検討する

【写真】東京五輪を去った「招致4人衆」 

3/3/2021

 政府は昨年12月に東京都、大会組織委員会とまとめた感染症対策の「中間整理」で、観客数の上限や海外からの観客の取り扱いについて、感染状況を踏まえて今春までに判断するとしていた。海外では英国などでワクチンの接種が進む一方、変異株の流行が欧州などで拡大している。こうした状況を踏まえ、大会実現を第一に、水際措置を強化することにした。政府関係者は「今の状況では、外国からの観客を入れるのは無理だ」と語った。 


 海外からの観客は100万人規模と想定され、インバウンド(訪日外国人)効果を期待する声は政界や経済界に根強かった。菅義偉首相も五輪を新型コロナで冷え込んだ経済の起爆剤とする構えだったが、長男正剛氏らによる総務省幹部の接待問題で求心力を弱めている。 

 一方のIOCは来年2月開幕の北京冬季五輪や、2024年パリ五輪を控えている。大会関係者は「IOCも東京で失敗すると北京、パリに影響すると考えている」と話しており、政府の意向は尊重するとみられる。

  海外からの観客を巡っては、IOCのトーマス・バッハ会長が2月24日の記者会見で「4月か5月初めに決断しなければならない」と語り、大会組織委員会の橋本聖子会長が聖火リレーの始まる今月25日前後に方向性を示す見解を述べていた。 

 3日夜に、大会に向けたトップ級の5者協議がオンラインで開かれ、橋本氏、東京都の小池百合子知事、丸川珠代五輪担当相の3人が、バッハ氏、国際パラリンピック委員会(IPC)のアンドルー・パーソンズ会長と、観客の受け入れについて協議する。【田原和宏、倉沢仁志】


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