泡沫の春の夢

バンコクの公園の遊歩道



　彼女と電話で会話した時、貴方の浮気をした夢を見て、腹が立って夢の中で大喧嘩したと言っていた。


　タイの女性はどちらかと言えば、焼きもち焼きである。


　遠く離れた、日本に帰って心配なのかしれないが、私は日本では飲みに出た事も無いし。


　小母はんに、例え相手にして貰っても、余り嬉しく無い。


　そんな贅沢を言える身分では無いのだが。


　親子程年の違う女に、焼きもちを焼いて貰うのは、男冥利に尽きるのだが。


　唯、金の繋がりを失いたくないのかは、定かではないが。


　そんな事を考えず、素直に喜んで居れば、私は良いのであろう。


　６月に訪タイすると話してからは、電話でも機嫌が良い。


　何時来るかと訪ねられると、解らないと答えた時は。


　何時までも、ぐずぐず言っていた時とは、大違いである。


　鴨が、ネギを背負って行く様な物かも知れない。


　そう言う私は、彼女の夢を見る事は無い


　青春時代の苦い思い出の夢か、仕事の夢が多い。


　だが昨日は、タイのホテルに泊り、彼女を探し歩いている、必死になって探す私だが、


　どうしても解らない、どうしょうかと思案していた時、その時に目が覚めたのである。


　何となく寝起きが悪い夢であった。


　タイに繋がりが無くなるのが、心の奥底で寂しいのだろう。


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