錯乱坊の彷徨える日々

フィールドでの出会いに癒しを求めて…

昨年のツケ

2021年05月30日 | 昆虫・植物
昨年の6月から7月の長期にわたって線状降水帯が発生し九州中部から南部に大きな災害をもたらした九州豪雨
死者は熊本、福岡、大分の3県で計63人にのぼり住宅の浸水被害は1万棟を超えて多くの方々が避難生活を送ることになった。
が!
この豪雨の被害を受けたのは人や農作物だけではない。
そこに生きる生き物・・・・
例えば以前にも記事を掲載しましたが河川を住処とするゲンジボタルに限らず、様々な生き物たちにも大きな影響を与えてしまった。
そんな事もあって昨日から今朝方にかけて、その九州豪雨の時期に蛹化から羽化を済ませ交尾を終えて産卵するはずだったはハヤシミドリは大丈夫だったの?と幼虫の個体数確認を兼ねての山中徘徊をやってきた訳なんですね。
で、その結果は・・・・・


やはり少ない。
いや、それは少ないってもんじゃなくて “ もう、やってられるかぁ!” って感じでしたね。
そして、今年も同じような災害が発生すると更なる追い打ちをかける・・・・ はず。
だからといって何もできないから今は見守るだけなんだけど、同じような災害が発生しなかったにしても回復するまでには相当な期間が必要なのかもしれない。

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梅雨の中休み

2021年05月30日 | その他の生き物
今月の21日まで遠く離れた南の島で過ごしていたものだから、島から帰ると仕事が山積。
それを一つずつ済ませて、気付くと5月も終わろうとしていた。
おまけに九州北部では30年ぶりに最も早い雨入りを更新したとか・・・
ならば、その梅雨の中休みに山へと出かけよう!
しかーし、青空広がる山じゃなく・・・・


日没を過ぎ、夜の帳が降りる頃に出かけたんだなぁ。


だから、目的の場所へと到着したのは・・・・ 夜
それも人気が全く無い山中をハンドライトを片手に歩くのだけど・・・・
ほらでたぁ!


闇にの中に立つ・・・・・ 立派なシカ。


それも行く先々に出没し、そのシカに加えてアナグマやらキツネがハンドライトの明かりに警戒してガサゴソと逃げていく。
もう、夜遊び最高!


で・・・
11時を過ぎた頃かなぁ?
薄雲が覆う東の空に月が昇った。
なーんか怪しくねぇ?
稲川淳二じゃないけれど、恐いなぁ・・・、恐いなぁ・・・ ってね?
でも、本当に怖いのはこれから。
草も眠る丑三つ時になると寒気がしてくる。


それもそのはず・・・
気温は10℃。
まぁ、九州の屋根とも呼ばれる九重連山だんもんね。
ただ、この調子だと夜明けを迎える頃には一桁まで下がるかも・・・


そんな梅雨の中休みを利用した深夜徘徊を終えたCherryは、阿蘇方面へと向かうのだけど・・・・
阿蘇外輪に至ると寝観音と呼ばれる阿蘇五岳が月明りに照らされていた。
     ・
     ・
     ・
     ?
      ?
      ?
もしかして、これで終わり?
何か目的は無いの?
あっ、そうそう・・・
昨夜って言うか、今朝は大事なミッションを兼ねてたんだけど、それは別枠でご報告。

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月桃

2021年05月29日 | 昆虫・植物

熱帯や亜熱帯などに自生しているショウガ科ハナミョウガ属のゲットウ(月桃)
そして、このゲットウ(月桃)には抗炎症作用や血圧を下げる効能があるとされ漢方薬としても利用されている植物。
で、先々週まで滞在していた石垣島では、今が盛りとばかりにゲットウの花が咲いていた。
が!
この時期には、このゲットウの花を食べて育つシロウラナミシジミは見られない。
いや、いるとは思うけど少ないのでしょう。
ならば!


ゲットウの葉でオオシロモンセセリの幼虫を探そう!と Look! Look!
しかーし、こいつは何処にでもいるという訳じゃなくて何かしらの好みがあるらしく、幼虫が付いているところと、そうでない場所が極端過ぎる。


ただ、その場所に当たれば、あっ!ここに・・・
ん!? ここにも・・・
おっ、こっちにも・・・
なーんて感じでホイホイと採れる。
ただ、欲をして大きな幼虫だけをセレクトして採幼していると・・・
コマユバチの寄生率が高くなるから飼育の手間はかかっても、小さな幼虫の方が成虫の回収率はイイみたい。


そんなこんなで島から持ち帰ったオオシロモンセセリの幼虫だけど、今は遠く離れた福岡の地で順調に生育中。

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エラブユリ

2021年05月29日 | 昆虫・植物
みなさんはエラブユリ(Erabu lily)と言う名の百合をご存じでしょうか?
それは100年以上も前のこと・・・
長崎出島の商館付き医師として来日したシーボルトによって日本の百合が欧米に紹介され、それから暫くして貿易商のアイザック・バンディング氏が鹿児島県沖永良部島に咲く白い百合を買いつけて多くの球根が日本から輸出された。
そのユリこそがエラブユリ(Erabu lily)
まぁ、欧米では白いユリを春を告げるイースターリリーであるとか、聖母マリアのマドンナリリーなんて寵愛されていたようなので大きくて白い日本のユリは特に好まれたのでしょうね。
で、そんなエラブユリ(Erabu lily)の球根を昨年の7月にご厚意で頂いた。
そして暑い夏の時期は風通しの良い場所に吊るし、9月に入ったら植え付けなさいと・・・


それから9ヶ月。
そのエラブユリが白い花を見事に咲かせた。
ただ、このユリは球根の掘り上げ作業中に頂いたものだから品種を聞くのを忘れてたんだなぁ。
おまけに、『これは赤ね』。
で、『こっちは黄色』と次から次へと頂いたものだから、その球根は混ざってしまって・・・・?????
でもぉ、何といってもエラブユリは白がイイ。
そして梅雨が明ける頃には掘り上げて、また9月に入ったら植え付けです。
ちょっと気が早いけど・・・・
来年も立派に咲いとくれ!

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今期二度目のサガリバナ

2021年05月29日 | 昆虫・植物
開花がはじまると有料のナイトツアーまであるサガリバナ(サワフジ)。
まぁ、南の島で深夜徘徊を繰り返すCherryにとっては普通に見る花なんだけど、それでも自宅の温室で育ててる。
しかーし、花がない時はタダの観葉植物としか見えないんだなぁ。
そして、そのサガリバナに先月は花芽ができた。
が!
その後、1ヶ月ほどを島で過ごしていたために花を見れたのは最後の一輪だけ。


はぁ~
今期は、これで終わりか・・・・
と、思っていたら再び花芽ができた。


いや、それだけではない。
見ると、ちょっと伸びたやつとか・・・・


さらに伸びた花穂もあった。
ただ、鉢植えでの管理なので自生地で見られる花穂ほど長くは伸びないけど、それでも80cm以上はあるんだなぁ。
夏に咲く、一夜限りのサガリバナ。
この花を見るたびに島の景色を思い出す。

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今年も降りました

2021年05月28日 | 昆虫・植物

ウラキンシジミの幼虫がシオジの葉を噛み切り落下傘降下をするようにサツマニシキの幼虫も蛹化を前になると糸を吐いて発生木を降下します。
もちろん、この頃になると幼虫の足が徐々に弱りますから “つい、うっかり” 的なフライングをする個体もいるのですが、そんな時は糸を手繰って元いた場所に戻る子もいるのです。
しかーし、それはそれ・・・・
フライングは蛹化を前にて足が弱っているからであって、営繭のために木を降りるのは遠い話ではないんだなぁ。
で、そろそろ降下するんじゃないの?と、見に行くと・・・・
丸々と太った幼虫が降りていた。
けどぉ・・・
ここで回収しちゃうと再び餌を食べ始めるんですよぉ。
何を考えてんだぁ!ってね。
でもね、ここで回収しておかないと、その後の幼虫は何処へ行くか分からない。
だから今日は10匹ほどの終齢幼虫と餌であるヤマモガシを一緒に持ち帰りました。
しっかし、今年の発生は例年に比べると極端に少ない年のようです。

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石垣回想(プチ昆虫編)

2021年05月28日 | 昆虫・植物
そろそろ石垣回想ネタも尽きる頃。
しかーし、最後に虫ネタが残ってるんだなぁ。
だってCherryから虫を取ったら何が残るのよ!ってね。
だから、ここは石垣回想のプチ昆虫編ですぅ。


先ず最初はアオムネスジタマムシ。
ただ、このアオムネが何故に泥を被っているのかは分かりません・・・
いやぁ、不思議なことがあるもんだ。ww
そんでもって、このアオムネの“そっくりさん”であるアヤムネスジタマムシも取敢えず在島中に押さえますよ。
そしてタマムシと言えば、もう一つ。


それがアカメガシワを後食する、このミドリナカボソタマムシ。
Cherryの近く・・・
例えば熊本の西端や鹿児島の先っちょ辺りで見られるルリナガホソタマムシも綺麗だけど、このミドリナカボソタマムシもイイ。
だからアカメガシワに食痕があればルッキングで探すのだけど九州本土で見られるルリナガホソよりは数が少ない。


そんでもって、こいつはヒメスズメバチ。
とは言っても八重山諸島(石垣島と西表島)に分布する亜種で、その名もリュウキュウヒメスズメバチと呼ばれている。
だから・・・
こいつは石垣島と西表島に行かないと見れないレアなヒメスズメバチなんだな。
ただ、この他にもツマグロスズメバチなんてヤツもいるから、このヒメスズメバチだけが特別って訳じゃない・・・・


で、このプチ昆虫編で最後になるのがツマグロゼミ。
深夜徘徊を繰り返しヒメマルゴキブリやらマイマイ(かたつむり)などを探しているとツマグロゼミの羽化に出くわすんだなぁ。
そして羽化した殻の数に比べるとツマグロゼミの個体数は少ない。
なんでぇ?
と、思っていたら・・・・


羽化した途端にムカデやアシダカグモ(恐らくホソミアシダカグモ )に片っ端に捕食されてやんの。
もちろんムカデやアシダカグモだけでなくツマグロゼミの羽化を待つヤモリ類(ホホグロヤモリなど)なんてヤツも待機しているものだから、それらに捕食されなかった運の良いツマグロゼミだけが成虫になれる。


また、在島中にツマグロゼミのオレンジ型をUPしましたが羽化直後の色には2タイプあって、このタイプに出会うと、もしかして?と期待しちゃうんだなぁ
しかーし、この手のツマグロゼミも時間の経過と共に緑色となり、その期待も“ぬか喜び”に終わっちゃうんですよね。
だから・・・・
今回の石垣在島中に得られた128頭中で1頭だけ得られたオレンジ型はレア中のレアだったと思うんですよ。
あっ!
そりゃそうと・・・・
これらの他にイツホシシロカミキリやムネスジウスバカミキリとかのカミキリムシに加えて小型のキイロスジボタルなんかも一応GET。
ん・・・・
いったい俺って何屋なの?
虫屋?
いやいや、 恐らくだけど人はCherryを『よろずや』って呼ぶんだろうな。

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石垣回想(甲殻類編)

2021年05月28日 | その他の生き物
石垣での甲殻類と言えば有名どころはヤシガニやらノコギリガザミ類だけど・・・
今回はナシ。
何故かと言うと、そいつらが見られる場所には行ってないから ww
まぁ、そんなこともあって出会った甲殻類は限定されるんだけど・・・・


日中の気温が30℃超え新月の時期ということもぁてミナミオオガニを道路脇で発見!
って言うか・・・・
こんだけデカけりゃ、嫌でも目に入る訳でして、それがどれだけかと言うと👇これね。


マジでデカイ。
けど・・・・
成体のミナミオカガニだと、これでも普通のサイズなんだなぁ。


で、ツマグロゼミの羽化シーンを撮影しようと夜の林床を徘徊していると・・・・
足元に大きなコムラサキオカヤドカリ 👈たぶん
ただ最近は無秩序に散布される除草剤の影響でかアフリカマイマイの数が激減し、大きなオカヤドカリが少なくなったように思える。
まぁ、広東住血線虫症の感染を考えると良いことかもしれないけれど、それと同時に在来種のマイマイまでもが減っているのは如何なものかと・・・・
で、この話を始めると甲殻類編が軟体動物編になっちゃうので、ここらで終わりとしますが『採るやつがいるから減った』と魔女狩りのように騒ぐより、野良化したインドクジャクやオオヒキガエルなどの外来種が与える影響や無秩序的に行われている開発や薬剤散布などが最も大きな影響を与えていることを考える時ではないでしょうか。

あら?

なーんか最後は変な話になっちゃいましたね。

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石垣回想(鳥類編)

2021年05月28日 | 
はい 皆さん、こんにちは。
ここからは予告していたように石垣回想(爬虫類編)に続き石垣回想(鳥類編)どぇーーす。
まぁ、爬虫類編もそうだったけど・・・・
先にUPしたアカショウビンやリュウキュウコノハズクはスルーしちゃって、先ずは・・・


クロサギでーーす。
いやぁ・・・
南の島で真っ黒なクロサギですよ。
暑くないのかなぁ?
なーんて思っていたら・・・・


白色型のクロサギ・・・・ たぶん。
このクロサギの2型を本腰を入れて撮影したかったんだけど酔っ払いのオジイがチュウハイ缶を片手に言い寄ってきたので、適当にあしらって早々に逃げちゃった。
だって、このコロナ禍でマスクしてないんだもん。


で、クロサギがいた海岸から山の裾へと向ったら・・・
そこにはムラサキサギがいた。
内地で見られる白っぽいサギ類に比べると、このムラサキサギは何となく魅かれてしまうんだなぁ。
おまけに大きいし・・・・


そして、その場所からちょいと山へと入り込むと道脇にズグロミソゴイ。
Cherryの乗った車に警戒してか、逃げの態勢に入って何となく不格好。
でも、そのズグロミソゴイにカメラを向けていると・・・・
斜め上から何やら視線を感じる。
ん!?
なんだぁ?


と、その方向へ目を向けるとオサハシブトガラス。
内地のハシブトガラスに比べるとオサハシブトガラスは小型で何となく可愛いんだなぁ。
ただ、カラスはカラス。
ゴミ袋を荒したり繁殖期には人の頭を目がけて襲うこともある。
そして最後に・・・


道路で良く見かけるシロハラクイナ。
天然記念物に指定されているヤンバルクイナの仲間なんだけど、こいつは走るだけでなく飛べる。
それも、そこそこ飛べる。
なのに轢かれてしまうんだなぁ。
だから・・・・
何度も言いますがスローダウンでお願いしますよ。

宜しゅ 頼んどきまーーーーーーーーす。

そんでもって、次は甲殻類編どぇーーーす。




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石垣回想(爬虫類編)

2021年05月28日 | 両生・爬虫類
いやぁ・・・
島から帰って一週間が過ぎました。
そしてUPできてない記事が多くあるのにも関わらず、その期限切れが迫ってる。
そう、ブログ記事って生ものに近いんですねぇ。
だから、ここからは石垣回想の爬虫類編・・・・

夜の石垣島を車で走るとサトウキビ畑の害虫駆除のために移入されたオオヒキガエルが、あちらこちらで徘徊している。
が!
このブログでも以前より何度もUPしているので、そのオオヒキガエルに関する記事はスルー。
で、これまた在島中にUPしたサキシマカナヘビもパス。
と、言うことで天然記念物に指定されているキシノウエトカゲ!と言いたいところですが、こいつは感がイイっていうかカメラを向けると直ぐに逃げるんです。
おまけに野良クジャクの影響でか年々少なくなっているようにも感じる。
そこで・・・・


オキナワキノボリトカゲの先島諸島亜種になるサキシマキノボリトカゲ。
民家の近くでも見かけることもあるけど樹上棲のトカゲだけに森林の縁であったり、その遊歩道なとで良く見かける。
そして、このサキシマキノボリトカゲも野良クジャクの影響でか激減したと感じるのはCherryだけだろうか?
そんでもって次はカメ。


石垣の島内で見られる半陸棲のカメと言えばヤエヤマミナミイシガメ(ヤエヤマイシガメ)とヤエヤマセマルハコガメの2種類がいる。
で、このミナミイシガメは道路のアスファルトが剥離したことで出来た水たまりに隠れていたので道脇の草むらに移動せさてたところを撮影したもの。
やっぱ、このヤエヤマミナミイシガメも観光化が進む島のインフラ整備でニッチを奪われた犠牲者なのかもしれない。


そして、もう一つがヤエヤマセマルハコガメ。
繁殖期に入ったこともあって在島中には林床に限らず舗装された道路の上でも徘徊個体を良く見かけた。

が!


ヤエヤマセマルハコガメの轢死体。
見かけは大人、頭脳は子ども・・・
その名も迷探偵 Cherry の推理によると、轢き殺されたヘビの死体を食べていたところを通りかかった車に轢かれたみたい。
で、そのセマルハコガメの肉をオサハシブトガラスが食っているというシーンをCherryが激写したんだけど・・・・・
この御方は国の天然記念物ことヤエヤマセマルハコガメなるぞ!ってね。


この標識が目に入らぬかぁ!
控えおろぅ

だから何時も言ってんじゃん。
そこで暮らす生き物のためにもスローダウンでお願いしますって・・・・
宜しゅ 頼んどきまーーーーーーーーす。

そんでもって、次は鳥類編どぇーーーす。

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