チクチク テクテク 初めて日本に来たパグと30年ぶりに日本に帰ってきた私

大好きな刺繍と大好きなパグ
香港生活を30年で切り上げて、日本に戻りました。
モモさん初めての日本です。

水無月 ついたち

2024年06月01日 04時59分10秒 | 日々のこと

晴、17度、81%

 月が変わりました。6月、水無月です。月が変わると気持ちも改まります。福岡は梅雨入りが月末になるそうです。天気予報はずらりと晴マークが並んでいます。極端な天候は野菜の高騰や田植えにも影響が出るのではと心配です。

 大雨や群発している地震の不安を吹き飛ばしてもらいたくて「テーブルクロス」は強い青を選びました。 6月と聞くと思い浮かべる色は「青」です。紫陽花の青い色、水溜りに映る青空の色。「青」を思う気持ちが強いように感じます。昨日架け替えた床の間の掛け軸も色紙の部分が「空色」です。 表層は落ち着いた色合いですが、この小さな「色紙の水色」を求めて掛けました。 

 薔薇に入れ替わり紫陽花が色付き始めています。この時期、鳥たちの巣からは小鳥の囀りが聞こえます。庭を忙しく動く「ハチ」も新しい巣を作ります。今年も一つ見つけました。冬になると空き家になる「ハチの巣」を毎年取り集めています。床の間に飾ってみました。 子供の頃の「ハチの巣」はこの数倍もありました。「ハチ」はありがたいけど、「ハチの巣」は要注意です。

  今月の「モモカレンダー」はモモが8歳の時。大好きな「ねずみちゃん」と一緒です。来月にはココが8歳を迎えます。最近ちょっとした表情がモモに似て来たと感じます。モモは亡くなる2週間前までこの「ねずみちゃん」と遊びました。ココはこの2年、ぬいぐるみと遊ぶ姿を見ていません。

 座敷のテーブルの上の本は「芹沢銈介」の作品集です。着物や暖簾の図柄、色使いの多彩さ、今でもコピーされ続ける「芹沢銈介」のデザイン集です。 この本を開いたら、座り込んでしまいます。ページを捲る手が止まりません。いけない、いけない。用事の途中です。長雨の日にゆっくりと繰り返し紐解くことにしましょう。

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お軸を仕舞う

2024年05月31日 05時01分43秒 | 日々のこと

雨、20度、82%

 

 毎月末、床の間のお軸を架け替えます。季節を考え、その時の心に馴染むものを選びます。たくさんは持ちませんが、一年の月の数より多く持っています。ほとんど私が求めたもの、大したものはありません。我が家の床間は三幅横並びに、長さ2メートル以上のものも掛けることができる、私にはもったいない床間です。絵の軸をかけるときは床の間に窓が開いたように感じます。字の軸をかけるとき、心の窓が開いたように感じます。手持ちのお軸、物によっては一年以上蓋を取らないこともあります。架けようとお軸の蓋を取ると、見苦しく収まっていることがあります。お軸を扱うのはこの私、最後に仕舞ったときに杜撰な巻き方をしてしまったのでしょう。恥ずかしくなります。

 硬めにしかも硬すぎずに巻くのは難しい、気が急ぐと手元が雑になります。蓋を取ったとき、素直に収まるお軸を見るのは、自分の行動の跡を見る思いです。月末に掛け替えるはずが、私の健康や不意の事故で出来なくなったらと考えました。家族が手放してしまったお軸を知らない人が蓋を取る、想像します。粗末に扱われた箱のお軸を見た人は、最後に箱に仕舞った人を心無い人だと思うでしょう。

 昨日は気持ちを込めて今月のお軸を仕舞いました。 時間がかかることではありません。ちょっとしたお軸への心遣いです。次の月の架けるお軸を出して来ました。蓋を取ると、気持ちよく並んでいました。 「ああ、よかった。」

 自分の後に残すものを考える年齢になりました。物の仕舞い方一つ、私の心映えです。私の手が成す私自身です。雨が降り、時間があるときに全部のお軸の箱を覗いてみるつもりです。乱れていたら行儀良く、巻き直してやるつもりです。いつか、私以外の人の目に晒される日があることを意識して。

 

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アジの旬が終わります。

2024年05月29日 05時01分04秒 | 日々のこと

晴、17度、81%

 この春は「アジ」をたくさん食べました。恥ずかしいことに福岡の「アジ」の旬がこの時期だとは知りませんでした。青魚が高級魚になりました。手軽に買えるのは「アジ」と「イワシ」ぐらいです。魚屋のおじさんが「アジの脂のりが落ちてくるよ。」と教えてくれました。今年の「アジ」は水揚げも多く、大きさもやや大ぶりだったそうです。

 旬が過ぎると思うと焦ります。多く買いすぎたので、一夜干しを作りました。軽く塩水に漬けて一晩干すだけです。 市販の「アジの開き」は塩気が強く食後に喉が渇きます。保存料も影響しているのでしょう。しかもペタンと薄い「アジの開き」です。 身がふっくらジューシーな「アジの一夜干し」になりました。ゼイゴを取り忘れて、痛い思いをしました。

 信頼のおける魚屋さんに尋ねて買った「アジ」をお刺身にしました。 青物のお刺身は魚屋さん選びからです。皮を挽く時、皮下の脂を感じます。1匹でこの量。アジの甘みが口に広がりました。

 「アジフライ」もこんなに美味しいかと思うほどです。お弁当にも詰めました。焼き立ての食パンと庭のシソの葉でサンドウィッチも作りました。揚げてすぐにパンに挟みます。衣が音を立て、美味しい「アジ」の汁が口いっぱいです。

 今日、お魚屋さんに行くつもりです。「まだ、アジ美味しい?」尋ねてみましょう。

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NHK夜ドラ「VRおじさんの初恋」

2024年05月25日 05時31分38秒 | 日々のこと

晴、19度、89%

 テレビでドラマを見ることがほとんどありません。ましてや夜のドラマの時間には大抵私はすでに夢の中です。おやつ時間に「NHKプラス」でニュースなどをチェックします。見逃した番組を好きな時間に見ることができます。連続ドラマはほとんど見ないのに、気になって見始めた夜ドラ「VRおじさんの初恋」でした。長く日本を離れていましたので、いまだに俳優がわからないのですが、題名に惹かれたのでしょうか?いえ、「VR」バーチャルの世界になど興味はありません。なのに初回から先日木曜日の最終回まで28放送を翌日に必ず見ました。

 「ロストジェネレーション」世代の「直樹」さんは家族もなく、仕事場でもパッとせず、「VR」の世界が唯一の居場所です。「VR」の世界では女の子「ナオキ」です。この世界で会った「ホナミ」と言う女の子に初恋をするお話です。女の子同士のラブ、しかも舞台は「バーチャルワールド」。「ナオキ」の初恋の相手「ホナミ」は実世界では死を間近にした、家族と断絶している老人男性「穂波」です。現実と「VR」の世界を行き来しながらの話、漫画が原本だそうです。

 話の流れで最終回が近づいていると思うと、寂しくなりました。連続ドラマにこんな思いをしたことはありません。現実世界の「穂波」は病で亡くなります。「VR」の世界での「ホナミ」との思い出を振り返りながら、「直樹」は生き生きとした表情を浮かべ番組は終わりました。

 「直樹」さんのような人いるだろうと思います。自分を見出せる場所がない人、人との関わりがうまくない人。初恋の相手を亡くしてもその人「穂波」がくれた思い出や言葉は生きています。「直樹」さんの中では一生生き続けます。この番組、いい言葉をたくさんくれました。「穂波」が亡くなる直前に「春樹」に書き送った手紙の中の「心の輪郭」とい言葉もその一つです。ドラマが終わった後もずっと私自身の「心の輪郭」を考え続けています。

 大きな感動ではないけれど、静かに心残った「VRおじさんの初恋」でした。

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ホテイソウをテーブルに飾る

2024年05月24日 05時00分18秒 | 日々のこと

曇、21度、79%

 庭に4種類の水草を養っています。水を張った鉢や瓶に浮かぶ水草が好きです。夏には花も咲かせます。冬は葉を枯らしますが、早春、次々に新しい葉を伸ばします。その時期に合わせて古い葉を取り除き、瓶の整理をします。水草の良いところは、緑の葉と水面とのコントラストです。水が視角に入ると涼しさを感じます。

  裏庭の土鍋を利用した「ホテイソウ」の鉢。表の「ホテイソウ」が増えすぎるとこちらに移転させます。 「コウホネ」の壺。4年経ちますが花が咲きません。日本の意匠にもなる葉の形が好きです。この壺には毎日一年を通して「スズメ」が水を飲みにやって来ます。 この春、株分をしたピンクの「睡蓮」です。水面から高く伸びる葉が出るとその葉の下に隠れるように、花の蕾が出て来ます。実は今、二つ花芽が出ています。株分のストレスがなかったのでしょう。 先日、大きな鉢に転居した白い花を咲かせる「睡蓮」です。睡蓮の鉢は大きいので「カラス」が水飲みにやって来ます。それを防ぐために2つ共「葦簀」を巻いています。そして今年7年目を迎えた「ホテイソウ」の瓶です。 早春の株の整理で5個まで株を減らしました。まだ5月なのにすでに瓶いっぱです。非常に繁殖力が強い植物です。水面は全く見えません。引っ張り上げると、新根の中に「タニシ」や「ナメクジ」の赤ん坊が潜んでいます。「ホテイソウ」ワールドです。真夏には薄紫の花を次々に咲かせて、道行く人の目に留まります。少しでも水面を見せたくて、一掴み株を引っ張り上げました。さて、この株どうしよう?元気な株を捨てるには忍びない。そこで、テーブルに飾りました。

 タニシもナメクジもついていますから家のテーブルではなく、デッキに置いてあるテーブルの上です。水生植物ですから水をよく吸います。小さな花器ですので、毎朝水をさして遣ります。なかなか良い眺めです。「ホテイソウ」さん窮屈でしょうが、この夏はそこで過ごしてください。水草を根付きのままテーブルに飾る、ちょっと贅沢な気分になりました。

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護国神社の蚤の市

2024年05月19日 04時59分38秒 | 日々のこと

晴、18度、63%

 春と秋、年に2度ある「護国神社の蚤の市」に久しぶりに出かけました。お天気に誘われました。目的はありません。プラリと散歩です。人出は上々、パンデミックもあって4年ほど来ていません。帰国当初は物珍しくて「護国神社の蚤の市」を楽しみにしていました。

 重なる引越しで処分してしまった主人が大事にしていたイギリスの「コーヒーミル」の出会えたのもこの蚤の市です。大濠公園に隣接、ココが若い頃は一緒に歩いて来ましたが、この2年ほど気管支から「ゼーゼー」がひどくなり長く歩くのは避けています。出ている店の作りも並べられている品も以前に比べると垢抜けてきたように思います。 こんな立派なピザ焼き窯を携えてやってきている「ピザ屋さん」。 地べたに並べられた子供向けの品もおしゃれです。 「変わった植物はないかなぁ?」普通のものばかり、お値段も高い。 カゴを見るとついつい、でもわかってます。私カゴは十分持っています。 この「ドジョウ用の魚籠」素敵な品です。見るだけ見るだけ。 どこからか「広東語」が聞こえます。「香港からの旅行者かな?」ピンクのシャツを着たお姉さんが早口で古家具の説明をしています。撮影隊付き、香港のテレビ局でした。 「岡持だ!」これは便利です。欲しいと思ったけれど、非売品。無駄遣いせずによかった。 一番人が並んでいた「キッチンカー」、ご飯の上に鶏料理を乗せたプレート「ニューヨークスタイル」だそうです。 「この女の子、連れて帰って玄関前に置きたいなぁ」でも車じゃないから。

 私らしく何も買わずに帰りかけました。鳥居の脇にちらりと目に留まったものが。「パグのTシャツ」です。ココの不機嫌な時の横顔にそっくり、しっぽも体型も違います。サイズが120、お店の方に「大きいサイズありますか?」「キッズ用で130までです。」「私140着れますが、130どうかな?」小柄なお店のお姉さん「私も130着てます。」体に当てると着れそう!というわけで、珍しく自分へのものを買って帰宅しました。着れなかったら、ココの洋服に作り直すつもりです。 家に帰って早速。袖丈、身丈、ぴったりです。このまま夕方の散歩に出ました。

 今日も「護国神社の蚤の市」開催されます。一部お店が入れ替わるそうです。クレジットカードが使えるお店が少なく、PayPay、現金が主流ですので要注意。

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母の日

2024年05月13日 04時59分02秒 | 日々のこと

雨、18度、89%

 昨日は「母の日」、お花屋さんにはカーネーションが並び、お菓子屋さんも「お母さんに、感謝を」と元気にお商売です。帰国して以来毎年「母の日」は義母と過ごす時間がありました。それが今年からは「ありがとう」と言える母がいなくなってしまいました。朝から雨でココの散歩以外一歩も家を出ませんでした。雨を見ながら母二人が既にいないことを思いました。

 私は娘、嫁ですが一人息子母でもあります。遠くにいる家族に毎朝、「おはよう」とメッセージを入れます。元気ですよの「おはよう」です。「母の日」は息子からは「今までありがとう。」と返事がありました。ところが昨日は「おはようございます。」だけです。孫娘の「母の日」の準備で忙しいのかと想像していました。ところが夕方になっても何の言葉も来ません。息子たちには、私の誕生日、クリスマス、母の日などに贈り物はいらないよとずいぶん以前に伝えました。子育て最中の家庭に経済的に負担をかけたくないと思います。自分が息子を育てていた頃、何を贈ろうかと予算も考えながら頭を悩ませました。少しでも風通しの良い生活をさせたいと思っています。

 でも、言葉一つは欲しいものです。雨降りのせいもあり夕飯時にはすっかり気持ちが沈んでいました。8時前、電話が鳴りました。息子からです!一瞬、何か悪いことでもあったかと思い電話を取りました。「ごめん、忘れてた。」と「母の日」の言葉をもらいました。電話を切ると、メッセージが送られて来ました。「ありがとう」の一言が笑顔を運んでくれました。心が軽くなりました。

 お金のかかる物はいりません。「母の日」のありがとうの一言がこんなに嬉しいと感じたのは初めてでした。ベットに入って、二人の母を思い浮かべ「ありがとう」と休みました。 

 見出し写真の返事です。

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墨の香り

2024年05月11日 04時56分35秒 | 日々のこと

晴、18度、88%

 早朝走っているとどこからか「墨」の匂いがして来ました。深い息をすると「墨」の香りは頭を目覚めさせる様な透明感がありました。同じ場所ではありませんが時々早朝の空気に「墨」の香りを感じます。

 久々に硯箱を開けました。 小さい頃から使って来た「墨」はちびれて、それでも捨てきれずに硯箱に入っています。どちらも日本の「墨」です。手付かずの「墨」には彫りと紋様があります。「紫玉光」の名前を持つ「墨」です。 中国の有名な「墨」です。鳩居堂からも同じ名前の「墨」が出ていますが刻印が違います。おそらく母の硯箱から私が残した「墨」です」。でも母は中国の墨が好きではありませんでした。はて?どうして母が持っていたのかしら。中国の墨が好きでないことを知っていた私は、香港からの土産に「墨」を買ったことがありません。どなたからの頂き物でしょうが手付かずでした。

 ちびれた「墨」を使うと指が汚れます。「紫玉光」をすってみました。 古くなった「墨」だからかしばらくすらないと香りが立ちません。香りがたっても、早朝に香ったあの墨の匂いとは違います。中国の「墨」の匂いです。長くすったのに、墨色も日本のそれとは微妙に違います。

 日本の「墨」も様々ですが、奥の深い香りが好きです。墨汁の香りとも違います。「紫玉光」の香りにはその深さがありません。それでも硯箱の蓋を開けたままビューローの蓋を閉めて一晩置きました。 翌朝、蓋を開けたら「紫玉光」の香りはさらに薄くなっていました。

 筆を持つ機会も減っています。今更新しい「墨」を求めるのも考えます。煤と「松脂」が主成分の「墨」です。日本の松の香りがあの深さを出すのでしょう。普通の日本の「墨」を買うかもしれません。ただ香りが欲しいために。

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皐月ついたち

2024年05月01日 05時08分27秒 | 日々のこと

雨、16度、89%

 新緑が美しい。木の芽が動き出すこの季節、風が薫ります。青空の下の木々の芽吹きは生きるものの生命を静かに見せてくれます。

 庭は1秒1秒動いています。かすかな蕾の膨らみ、土を持ち上げる種の発芽、カタツムリは静かに葉裏を散歩、トカゲは目だけ動かし辺りを探っています。庭のバラが数を増しました。クライマックスはアーチを彩るバラ、その次がパーティションを這う小バラです。薄ピンクの小バラはこの6年でランナーを6メートルほどにまで伸ばし、石垣の上まで蔦っています。もう直ぐ咲き始ます。そのバラを模したかのような「ウィリアムモリス」のクロスを皐月のテーブルにかけました。 細かい連続模様です、使われている色は2色、モリスのクロスでこんなに小さな柄は珍しいかもしれません。皐月の朝日は柔らかく部屋に差し込みます。 この部屋からパーティションを這うバラが見えます。部屋と庭がバラで一体になる皐月です。 

  今月のモモカレンダーはよくよく見てください。モモ10歳の「パグの日」の写真です。パグ柄の手拭いをほっかむりにしてるモモの横顔です。絶壁な横顔。

 座敷のテーブルに置く本は、「高田美」の「パリの追憶」、白黒の写真集です。 ピエールカルダンの片腕だった彼女の写真集、パリの街角、著名人のポートレート、白黒なのに空気の臭いまで伝えてくれる写真の数々です。ページをめくっていると、一枚の紙切れが落ちました。2003年、東京の写真美術館での展示会の入場券です。 確かこの展示会では日本で撮られた写真も混じっていたと記憶します。マンレイやブラッサイなどこの時代の写真家が好きです。カラー写真ではありません。温度や匂いや空気の動きまで感じることのできる白黒写真です。「高田美」の場面の切り取り方の素晴らしさが際立っています。絵画集、写真集、細かい字が読めなくても心に届く本たちです。

 庭の古木の梅が実を膨らませています。私が枝払いを怠ったので、今年の実は例年の半分の大きさです。初々しい緑の葉っぱに青梅、鳥が集まって囀ります。「ウグイス」ではありません。花の時期は「メジロ」実の時期は「スズメ」です。その様子と全く同じな掛け軸を床の間にかけました。 この表装の色合いがこの季節を伝えてくれます。そういえば先月、一度だけ「ウグイス」の鳴き声を耳にしました。小さい頃はよく庭に来た「ウグイス」ですが帰国して以来初めて聴いた鳴き声でした。音を収めようと庭を回りましたが、一度きりの鳴き声でした。

 雨が降る皐月ついたちです。

 

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うさぎの歯ブラシ立てのその後

2024年04月29日 04時59分43秒 | 日々のこと

曇、21度、92%

 イギリスの焼き物の「うさぎの歯ブラシ立て」を買ったのはひと月ほど前のことです。アンティークより時代が若いブロカントはお値段がさほど高くはありません。狭い店で目についた「うさぎの歯ブラシ立て」、予定もない買い物でした。ところが、歯ブラシを立てる穴に家の歯ブラシどれもが入りません。穴が小さいのです。ガッカリして洗面所の窓辺に飾りひと月が過ぎました。

 主人が香港から帰宅しました。洗面所の「うさぎの歯ブラシ立て」に目が留まったのでしょう。飾る位置が変わっていました。カーテンに隠れないようにちょっとずらしてありました。昨日、主人が洗面所から「うさぎの歯ブラシ立て」を片手に出て来て、庭に出ました。「何をするのかな?」と見ていると「うさぎの歯ブラシ立て」をハーブの一角に置きました。

 ハーブの一角はオレガノ、ミントの芽吹きが真っ盛りです。その中に置きました。枇杷の木の根本です。 デッキに座っていても、私の部屋からも「うさぎの歯ブラシ立て」が見えます。「その場所いいね!」と私は大喜びです。

 少し首を傾げている「うさぎの歯ブラシ立て」どこかココに似ています。緑の中で気持ちよさそうに見えました。このハーブの中が「うさぎの歯ブラシ立て」の定位置になると思います。

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