チクチク テクテク 初めて日本に来たパグと30年ぶりに日本に帰ってきた私

大好きな刺繍と大好きなパグ
香港生活を30年で切り上げて、日本に戻りました。
モモさん初めての日本です。

睡蓮の株分

2024年02月29日 05時00分09秒 | 庭仕事

雨、8度、71%

 睡蓮をふた鉢養っています。睡蓮には「温帯睡蓮」、「熱帯睡蓮」の2種類があり庭で冬越しできるのは「温帯睡蓮」です。古い方の鉢の花付きが昨年今ひとつでした。暑さもありますが、根が張りすぎているだろうと想像していました。3月には株分をしなくてはと思っていました。思い始めると止まらない、昨日寒いのに株分を開始しました。

 冷たい水に手を突っ込んで根本からひっくり返しました。想像していたよりはるかに根が鉢に回っています。 植え付け時にはみられなかった小さな親指大の「れんこん」がいく節もできています。「睡蓮はれんこんだ!」と一人喜びます。「れんこん」の脇に新芽、根っこがありそれを一つづつ分けて、新しく入れた土に植えました。長い根、古い尾根は切り捨てます。

 もう一つの鉢はすでに新芽が水面に出ています。 水に手を入れても大きな根の塊に当たりません。同じ「温帯睡蓮」ですが花の種類、葉の大きさ、花付きが違います。こちらは水面に花が浮くタイプです。根元を引き上げても、「れんこん」の姿はありません。 この株で3年目です。土だけを足して鉢に戻しました。

 我が家の庭に来るカラスはこの二つの鉢によく停まっています。水を飲んでいるのかと観察していると、水底を突いて何やら食べています。「れんこん」かな?芽が立ち上がると早々に囲いをしてカラス対策をします。

 気に掛かっていたことを終えるとひと安心。作業中、「れんこん」を一つ折ってしまいました。 ご覧ください、紛れもなく「れんこん」です。ちょうど主人から電話がありました。この小さな「れんこん」を見せると「食べれない?」と聞きます。小指ほどの「れんこん」です。一笑しました。

 

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イソップ「ハンドバーム」

2024年02月28日 05時05分13秒 | 日々のこと

晴、5度、76%

 高温多湿な国に長く住んでいました。日本の寒さと冬の乾燥に身体が一番驚きました。帰国して翌年の冬、背中や腕が痒くて仕方ありませんでした。発疹はありません。皮膚科に行きました。病名もないまま、軟膏が処方されました。「痒かったらまたいらしてください。」近くのクリニックです。軟膏はヒスタミン入りでしたので、すぐさま痒みは消えました。軟膏をやめるとまた痒くなりました。ヒスタミンは好きではありません。以来冬になると背中が痒くなります。ドラッグストアーで売っている「ボディミルク」はかかしません。でも、この冬は特に痒い、朝起きて数分掻きますがまだ掻き足りません。

 そんな折、長年敏感肌で悩んでいた友人と電話で話していると「最近やっと肌に優しいスキンケアに出会ったよ。」と植物由来の「イソップ」の名前をあげました。植物由来と言っても、価格は普通の化粧品の高級ライン並みです。私はヘアーケアには植物由来の「アヴェダ」のものを使っています。アロマと同じく植物の香り豊かなケアです。「アヴェダ」と「イソップ」を比べてみることにしました。

 店に行くとサンプルがたくさん出ています。「ボディクリーム」を手に取って試しました。「アヴェダ」も「イソップ」も香りはそれぞれの個性があります。つけた後のしっとりした感じが持続したのが「イソップ」でした。「イソップ」では「ボディバーム」と呼ばれています。お店の方が「同じ香りのハンドバームもありますよ。」と勧めてくれました。試しにつけると、ボディよりハンドの方が濃厚です。尋ねると「手の方が乾燥度が高いので。」と言われます。一瞬考えました。お値段はハンドもボディも同じです。一つでもお高いのに二つは買えません。「ハンドバームをいただきます。」

 その晩から使い始めて、3日目には朝起きて痒いと感じませんでした。一週間使いました。痒みはすっかりありません。薬ではないアロマのヒーリング効果です。ウッディな香りでお風呂上がりにつけると香りが立ちますが、パジャマに香りが残ることはありません。

 アロマを毎晩枕元で焚いて寝ています。気持ちよく眠れます。アロマの効果をわかっていたのに、体の痒みには思いもよりませんでした。ただ、医者に行くよりも高額です。ペット向けのラインもあります。化学的な薬はできるだけ避けたいと漢方由来のものを選びます。石鹸までは植物由来のものを使用していたのに、ボディクリームを替えただけで肌が整いました。顔のスキンケアもと考えますが、なにぶんにも高額なのが玉に瑕です。出費してしまいましたが、痒みが去って楽になりました。

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紐をかける

2024年02月27日 05時04分42秒 | 美味しいもの

曇、6度、76%

 「過剰包装」が減って来たと感じます。デパートに頼んだ贈り物、店員さんが「包装紙は外箱だけにしますがよろしいでしょうか?」と尋ねられます。幾重もの包装紙、その上紙袋、確かに過剰な包装でした。有料化に伴い私たちに意識も変わりました。それはとってもいいことだと感じています。

 子供の頃は「セロテープ」が普及していませんでした。「輪ゴム」も少なかったように記憶しています。和菓子屋さんでお饅頭を買うと薄板に包んで簡単な包装紙にくるりとひとまわり「紐」をかけてくれました。「紐」も紙で出来ていました。糸巻きのように巻かれた紐はショウケースの横の壁にぶら下がっていました。お寿司屋さんで包んでもらった太巻きやお稲荷さんも同じように「紐」をかけられて手渡されました。子供の私はそのお店の人が「紐」を巻く様子が手品のように素早く器用なのを見上げていました。

 しばらくすると輪ゴムの登場、新聞紙に包んだ卵もこの輪ゴムに守られました。そして「セロハンテープ」の登場です。包装紙にきちんとテープが留められ、「紐」は姿を消しました。紙の「紐」を巻いた糸巻きの姿はもうどこにもありません。

 先日いただいたお煎餅、まずは父母に供えました。よく見ると包装紙の上から縦方向にひとまき「紐」が巻かれています。しかも紙の「紐」です。ひと結びの結び目はキリリと見えます。「懐かしい。」紙の「紐」が存在してることに驚きました。この包み「テープ」は使われていません。

 手慣れた方がくるっと「紐」を回す様を思い浮かべます。「紐」を結び、鋏で切ります。手の動きも、「紐」がかかった箱も美しい。

 お煎餅の入った箱、「紐」がかかった様が端正なので開けることが出来ずにいます。

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ナッツの砂糖がけ「SHUKA」

2024年02月26日 05時01分38秒 | おやつ

雨、10度、76%

 

 ナッツが好きです。素焼きのナッツを食べる、お菓子に入れるナッツの粉末、パンにつけるナッツのオイル、ナッツのペースト、さまざまな形で常時いく種類ののナッツを手元に置いています。子供の頃はピーナッツしかありませんでした。しかも塩っけの強いピーナッツでした。香港に渡った頃は殻付きのナッツがクリスマス前になると店に出て来ます。そこでナッツクラッカーも買いました。日々の食卓、ナッツを食べない日はありません。

 友人からの荷物の片隅に小袋が2つ、「種に余計な手を加えず作りました。」と添え書きがあります。開けるとナッツに薄く砂糖がまぶさっているものが出て来ました。「そうよね!ナッツは種だわ!」ナッツですが、カリッとした食感ではなく柔らかなナッツがほのかな砂糖味に包まれています。豆の砂糖がけ「甘納豆」のようですが、その甘味が軽く口溶けよく仕上がっています。ちょっとお味見のつもりが手が止まらぬ美味しさです。こんなナッツとの出会いは初めて。

 どうやってナッツをこんなに柔らかくしたのか?不明です。外にまぶされた砂糖は「和三盆」です。ややくすんだ色の「和三盆」はナッツ本来の色を邪魔しません。くどくない甘さ、口溶けの良さはこの「和三盆」のおかげです。

 苦味のあるコーヒーと一緒に食べました。絶妙です。

 ナッツに飴がけをしたキャラメリゼナッツは香ばしくカリッとして美味しいものですが、柔らかさ、繊細な甘さに欠けています。和風砂糖がけナッツは「SHUKA」という名前です。

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原種グラジオラス「ワーターメイリー」

2024年02月25日 05時00分51秒 | 

雨、8度、80%

 Instagramで花の写真を見ていると、珍しい花に出逢います。花姿、色合い、惹かれるとキャプションの花の名前を確認します。「グラジオラス」とだけ書かれた花の色は、今まで私が知る「グラジオラス」とは形こそ似ていますが色合いがまったく違いました。シックです。

 「グラジオラス」でその花を検索してみました。やっと分かったのは原種の「グラジオラス」らしいということでした。原種にありがちな小さな「グラジオラス」です。

 香港の「春節」では祝いの花が決まっています。「花桃」「グラジオラス」。まっすぐ伸びて華やかな色を持つ「グラジオラス」を春節前、人々は食料の買い込みと共に買い求めます。帰国してチューリップと共に庭に植えた「グラジオラス」です。ところが真っ直ぐに育てるには支柱を建てたりと手間がかかりました。風で容易に倒れます。花期は短く、枯れた後の花や葉がみすぼらしく見えます。球根を掘り返すことなく次の年も花を咲かせるのはありがたいことでした。3年目、「グラジオラス」を庭から追い出しました。

 それでも「原種グラジオラス」に興味が湧きました。やっとネットで見つけた球根、その値段にびっくり!チューリップの球根30個分もします。咲かないこともあると書かれていました。1個注文しました。送られて来た球根は小指の先ほどの小さなものでした。手書きの説明で南アフリカ原産らしいとわかりました。庭植えにするとどこに植えたか忘れるので、鉢に植えたのは昨年の夏の終わりです。11月ごろは鉢の真ん中に緑の芽が見えました。グラジオラスの花は4月ごろです。早すぎると心配していました。寒さの中、順調に芽を伸ばします。15センチほどですが、やはり風で葉が倒れます。ひと月前、花芽らしきものが見えました。

 咲きました! 楚々とした、地味な花です。花の形は「グラジオラス」そのもの。原種らしい色です。あと2つ蕾がついています。

 さあ、課題は来年また咲かせることが出来るかです。先日、ネットで見て驚いたこと、色鮮やかな「原種グラジオラス」の球根が一つ2万円で出ていました。色が私の好みでなくてよかった。好みだったら欲しいと思いますから。

 

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ふろふき大根に思う「ひとりご飯の愉しみ」

2024年02月24日 04時59分04秒 | 日々のこと

曇、6度、71%

 冬大根の甘みは手を加えず昆布とお米でコトコトと炊いた「ふろふき大根」が美味しいと思います。卵黄で作る味噌だれ、こまだれ、ときにはXO醬で食べます。昨日は頂き物の「生麩のしぐれ煮」と合わせました。 生麩は京都といわれるだけあって「生麩のしぐれ煮」も山椒たっぷり京風に作られています。東京なら「牛肉のしぐれ煮、生姜味」でしょう。寒さが戻ってきたので体も温まります。「ふろふき大根」とご飯だけですが、なんとも美味しい食事です。本当は「ふろふき大根」と「生麩のしぐれ煮」について書こうと思っていたのですが、ひとり食べてる時の私の気持ちをお伝えします。

 「ひとりご飯は寂しい」とよく聞きます。一人で食事に向かうのを側から見れば、寂しげに映るのでしょう。私には「ひとりご飯は愉しい」ものです。「ふろふき大根」は大きな大根を切りました。こんな長くて大きい大根を抜く生産者のことを思います。「抜く時、後ろに転ばなかったかな?」と思い浮かべながら声を出して笑います。「生麩のしぐれ煮」は京都の店屋さんが客に出した残りの切れっ端で賄いに作ったに違いない、などと想像します。そして、北の大地から送られて来た艶々のご飯を口に運びます。

 ひとりご飯、目の前にある食べ物と真摯に向き合います。食材の向こうにいる人々を想像します。選んで盛り付けた器を愛でます。家族との食事の時は、家族の好むものを拵えます。話しながら食べますから賑やかです。足りないものがあれば台所に立ちます。食べながら次の食事の準備、後片付けの手順を考えています。それもそれなりに愉しい時間です。ひとりの時は好きなものしか作りません。洗い物のことも、次のご飯は何にしよう?など心患うことなく食事に向き合います。食べ物の向こうの作った方、それを私に送ってくれた友人の顔を思い浮かべます。手にする器も作り手に思いを馳せます。今度は別の器に盛り付けよう、盛り付けた様を頭に思い描きます。

 健康維持のためにあれを食べなくてはとかこれが必須などという考えは取り払いました。ひとりご飯の時は好きなものを好きなだけいただきます。そして、食べ物、器などの向こうにいる人に感謝します。お膳に乗せた食事は自分の手でこさえます。簡単な時もあれば手の込んだものの時もあります。このお膳と向き合う時、「ひとりご飯は愉しい」と感じます。心が豊かに広がるのを感じる時間です。「おごちそうさま、ありがとう。」

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真空パックシーラー

2024年02月23日 05時03分44秒 | 身の回りのもの

雨、8度、84%

 食品保存用の簡易な「真空パックシーラー」を持っています。香港時代、帰国する友人方譲り受けた「真空パックシーラー」は大きくて場所を取り出番が少なく、捨ててしまいました。今使っているのは30センチほどのスリムなお安い「真空パックシーラー」です。

 乾物やお豆などお安いと大量買います。チャック袋に入れて冷凍庫へ保存するといつも冷凍庫は満員。真空にすればスリムになるのでスペースの節約です。乾物類は真空にして引き出しに入れます。生物なら真空後冷凍保存です。ビニールに入れ機械にかけて10秒ほどで真空が出来上がります。徐々に抜かれる空気、縮む袋を見ていると楽しい。どのメーカーも別売りの所定の袋を使うように指定していますが、厚手のビニール袋で十分対応出来ます。

 最近この「真空パックシーラー」の用途の幅が広がりました。「お漬物」「下味付け」に大活躍しています。お漬物の材料を袋に入れよく揉んで、真空にします。お肉やお魚に下味、マリネ液と一緒に真空にします。圧力がかかるので短時間でお漬物の出来上がり。下味はよく沁みてそのまま冷凍で後日調理もできます。

 香港は高温多湿で食品の保存に工夫しました。日本に帰国したら、夏の暑さは香港以上になっていました。カビが出た食品を見ると情けなくなります。帰国してすぐに買い求めた「真空パックシーラー」は、2千円ほどでした。手軽に使える大きさ、収納に場所を取らないので重宝しています。

 大きなお布団を仕舞う時、掃除機で真空を作る保存が流行った時期、真空になって袋が縮んで行く様子を見て楽しみました。自分までもギュウっと小さくなる気がします。大きな「真空パックシーラー」は数万円するそうです。この小型で普通の家庭なら十分です。

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贅沢と感じるとき

2024年02月22日 05時13分18秒 | 日々のこと

雨、11度、89%

 人によって「贅沢」と感じる時は違います。お金をたくさん使うのが「贅沢」、何もしないでぼーっとするのが「贅沢」。感じるときは様々です。

 庭に花が咲き始めました。鉢植えも含めて庭に咲いた花はそのままを楽しみたいと思います。花を止むを得ず切ることがあります。今年も「シンビジュウム」に花芽がつきました。一つの鉢に二本、三本と多数の花芽です。株は自分を細らせてでも花芽に栄養を与えます。咲き始めた花茎を切ってやれば株の負担が減ります。思い切って花茎の根元に鋏を入れました。

 開くにつれて購入した数年前より花色が濃くなっているのに気付きました。少女のような薄桃色が色艶が乗った熟女のような色に変化しました。この色をイタズラにいじらないガラスの花瓶にいけました。透明なガラスの花瓶はこういう時いい仕事をしてくれます。

 書院の床に花瓶を置き、その前に座りました。この瞬間、「贅沢をさせてもらってる。」と感じます。自分が育てた花を部屋に飾る、誰のためでもなく部屋に飾る。なんという贅沢だろう。

 花殻をつまみながらひと月は咲き続けてくれるでしょう。花の命と向き合った時が私が「贅沢」だと感じる時です。

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「お芋の天ぷら」義父の命日

2024年02月21日 05時02分21秒 | 家族

雨、12度、95%

 義父の命日でした。92歳まで生きました。亡くなって8年が経ちました。義母もこの一月にはお墓で義父の横に並びました。

 昨日は義父へのお供物に「お芋の天ぷら」を揚げました。義父の好物でした。そして私の父の好物でもあります。義父と父は誕生日が同じです。義父は父より一年あとに生まれています。そして亡くなったのも同じ二月です。大きく違うのは父は47歳で逝きました。生まれ育った場所も違うのにこの二人食べ物の好みが似ていました。戦争に行った年代です。義父は中国大陸、父は南方です。食糧難も経験しています。「お芋の天ぷら」を揚げながら、二人の父のことを思い出していました。

 お酒が好き、甘いものもよく食べました。厚揚げ、豆類、酒の当てはお刺身、お肉も好きな義父と父でした。そしてよく食べました。父の食べ物の好みを受け継いだ私は、義父とも気が合いました。

 油の中で泡を立てて揚がる「お芋の天ぷら」熱々を揚げながら口に入れました。切ったお芋の数だけ揚げるつもりです。揚げたお芋をカゴに盛り、残りは私のおやつです。「お芋の天ぷら」に布巾を被せて、庭のラベンダーの大枝を切り供花にします。朝から霧雨です。義父義母が眠る霊園は小高いところにあります。山間は遠くから見ても霞んでいました。霞の中を車で上がります。晴れていれば福岡市の沿岸部がすっぽり見えるのに昨日は何も見えません。花とお芋のカゴを抱えてお墓に急ぎます。先月、義母の納骨のとき供えた花がまだ薄ら色が残っていました。

 「お芋の天ぷら」は猪の餌になってはいけないので、持ち帰ります。 寒くなると出る「猪注意」の標識です。

 家に帰ると、「お芋の天ぷら」の匂いがします。雨を見ながら、パクパク。よく食べました。義父と父、この二月は父二人に思いを馳せます。大正の男性、二人とも関白でした。そうそう、昭和生まれの主人も関白です。今の男性はふにょふにょに思えます。雨の午後、「お芋の天ぷら」が取り留めない思いを呼び起こしました。

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輪島塗 塗師「赤木明登」

2024年02月20日 05時12分10秒 | 日々のこと

曇、14度、96%

 能登半島地震から2ヶ月が経とうとしています。道の分断などで復旧が遅々として進まないと報じられます。輪島塗の産地、輪島市も大きな被害を受けた様子です。日本の工芸品を作り続けて来た塗りの工房も多く被災しています。輪島塗りに携わる方達も仕事の再開を進めていると聞きました。

 日本に帰国して求めた塗りの椀が2客あります。この椀は輪島の「赤木明登」さんに作っていただきました。お椀は十分持っています。ただ「赤木明登」さんの作品を予々一つは使ってみたいと思っていました。運良く機会に恵まれて、お願いして半年待ちました。主人と私のご飯椀として使うつもりで頼みました。

  薄く挽かれた椀の丸みは手に収まりよく、私の持つ椀の中でも軽いものの一つです。塗りの艶の良さは輪島ならではと感心します。黒を選んだのはご飯の白が映えるからです。汁椀よりご飯にと手に取った瞬間思いました。

 能登半島地震後、この椀を手にする度に「赤木明登」さんのことが気になります。ご無事だろうか?お仕事場はどうだろうか?数日前、テレビのニュースで輪島塗のある工房が金沢市に居を移して仕事再開に向けていると流れました。テレビの映像に映っていたのは塗師「赤木明登」さんご本人でした。ご無事な事に喜び、英断なさった事に感心しました。一時的な転居だそうです。

 被災なさった方々、ご家族を亡くされた方々、いまだにライフラインが復旧しない地域の方々、心労、疲労が募っていることと察します。春に向けて明るい知らせが能登の町々で聞けることを願います。

 塗りの椀は温かです。保温性だけではありません。幾重にも塗られた人の手の温もりを感じます。お椀一つから遠く能登の被災地を思いました。

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