チクチク テクテク 初めて日本に来たパグと30年ぶりに日本に帰ってきた私

大好きな刺繍と大好きなパグ
香港生活を30年で切り上げて、日本に戻りました。
モモさん初めての日本です。

チェダーチーズ、ハロウミチーズ

2023年04月30日 05時07分34秒 | チーズ

曇、15度、77%

 チーズを毎日食べます。プロセスチーズが苦手です。おそらく給食に出て来た銀紙に包まれたチーズが苦手だったからだと思います。世界中にどれだけのチーズがあることやら、中国にですら紙のように薄い「雲南チーズ」があります。30年住んだ香港はイギリス領でした。渡航した頃は香港イギリスのチーズ、つまり「チェダーチーズ」が主流でした。そして「チェダーチーズ」の種類の多さに驚きました。熟成されたもの、マイルドなもの、その上、イギリス本国から輸入されるもの以外にもイギリス領だったオーストラリア、ニュージーランドから入ってくる「チェダーチーズ」がありました。一番美味しいのはイギリスから輸入される「チェダーチーズ」でした。

 中国返還前ごろから、香港にもヨーロッパ、アメリカのチーズが輸入され始めました。「チェダーチーズ」に飽き始めていた私はそんな各国のチーズを片っ端から食べました。日本に帰国する前には「チェダーチーズ」なんて美味しくないと思っていました。日本のスーパーでたやすくお安く手に入るチーズは種類も少なく、びっくりするほど高いお値段に驚きます。デパートのチーズ売り場のチーズはご馳走です。そして最近私が恋しいと思うチーズが「チェダーチーズ」でした。

 主人に無理を言って「チェダーチーズ」を買って来てもらいました。切り売りでは傷みますのでパック入り、イギリスのスーパー「マークアンドスペンサー」のものです。 こちらはマイルドな「チェダーチーズ」口の中でとろけるように芳香を放ちます。食べ飽きたと思っていた「チェダーチーズ」に懐かしさを覚えます。

 主人が「モッツァレラ」と勘違いして買って来てくれたのはキプロス原産の「ハロウミチーズ」です。ヤギ、羊、牛の乳から作られるハードなチーズは熱を加えて食べると美味しいさが増します。買って来てくれたのはミントの葉っぱ入りです。

 食べ慣れたものを恋しく思います。私とは逆に主人は日本の普通の家庭料理を恋しく思っています。パクパクとチーズを食べる私の前で主人は「ひじきの煮物」とお魚のお煮付けです。お土産のチーズでしばらくはチーズを堪能します。

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コンシュウイーミン 香港からやって来たフクロタケ、黄色いニラ

2023年04月29日 05時00分44秒 | 昨日のお昼ご飯

曇、19度、81%

 日本には馴染みのない食材を主人が持ち帰ってくれました。帰国前にわざわざ市場まで出向いて求めて来てくれたものです。「たまご麺」を油で揚げた「イーミン」は庶民の味です。 結婚式の祝いの品としても使われる「イーミン」は油が出るので持ち運びが難しく、ポキポキと折れます。麺は細く長いままが縁起が良いとされています。主人は折れないように、自分のトレーナーに包んで手持ち荷物で持ち帰ってくれました。麺屋さんやお豆腐を扱う店の天井からぶら下げられて売っています。これはお豆腐屋さんの「イーミン」ですので目の荒い仕上げになっています。麺屋さんの「イーミン」は目が詰まって持ち重みがあります。直径30センチ弱です。油抜きも兼ねてたっぷりのお湯で茹で、柔らかくして使います。

 そして今回の最難関は「フクロタケ」だったと思います。 これはキノコです。他のキノコに比べて足が早く、水っぽくなりカビが生えやすいキノコです。風味と食感が独特、市場のキノコの中でも高値で売られています。収穫量も少ないのか、つり銭のカゴの近くに鎮座しています。 切り口です。新鮮なのでしっかり詰まっていますが、古くなると開いて空洞ができます。

  「黄色いニラ」は日本でも栽培されていますが、流通量は極僅かです。日本で欲しくなるとデパ地下に電話で入荷を確かめて求めます。香港の市場ではこれもつり銭のカゴの近くに置いてあり、買う方も少量づつ買い求めます。高いお野菜の一つです。香港の「ワンタン麺」の有名な店ではパラリとスープに浮いています。「黄色いニラ」はニラのもやしです。日に当てずに柔らかく、ニラ臭さは薄く、甘味を持ったニラに変身しています。

 お肉を使わない簡単な炒麺ですが、オイスターソースが3つの食材をうまくまとめてくれます。主人の帰宅後すぐに作りたかったのですが、来客があり、3日も過ぎました。冷蔵庫の「フクロタケ」を包むキッチンペーパーを一日2度替えました。少し匂いが出ていますが、滑りはありません。

  はるばるやって来てくれましたね。香港ではコース料理や宴会料理の締めに「炒飯」と「炒麺」が少量出されます。「イーミン」ばかりではありませんが、ごちそうの最後の楽しみです。

 30年住んだ土地の食べ物は深く舌と記憶に刻まれています。「あなた、ありがとう。」

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博多水炊き

2023年04月28日 05時15分00秒 | お外の食事

曇、13度、85%

 ご年配の知人をお連れしての福岡での夕食2日目は「水炊き」を選びました。簡単に言えば「鶏のお鍋」です。鶏を「かしわ」とも呼び、「かしわ飯」のおにぎりも福岡の定番の食事です。「水炊き」も新しい店がたくさんあります。お連れする方達の事を考えて、100年以上続く店にご案内しました。私は小さい頃よくこの店に父母と来ました。川辺の広い庭で遊んだ思い出があります。

 座敷に通されて、まずがっかり。川を眺める景色を楽しみにしていたのに、街中を走る高速道路が川の上の空を遮ります。以前より敷地が狭くなったとのこと、和式の庭はどこにも見えません。

 お通しに始まり、中居さんがずっとつきっきりで給仕してくれる形式は以前のままでした。鳥インフルエンザが流行るようになって、鶏の仕入れ先を数カ所持っているとの話です。鍋はテーブルの真ん中でなく、端で中居さんが料っては盛り分けてくれます。 大きくぶつ切りにされた骨つき肉は、身がホロリと外れますが、なんとも無骨の大きさです。お野菜はブロッコリーなどを入れて今風ですが、これまた料理としての新鮮味に欠けると思います。小さい頃から好きだった、 スープ、濃厚な鶏から出たスープです。好きだったはずなのに、野暮ったい重いスープのお味でした。

 お連れする前に味見に来るべきだったと反省しながら、 博多らしい丸小餅、 ご飯にスープをかけたものが運ばれて来ました。

 お味に関係なく話は弾みます。海外旅行の思い出やら、ご家族の話やら。

 年末、同窓生と足を運んだ新タイプの「水炊き」は唐揚げなどもついたコースでした。肉の部位も選ばれていて口に運ぶのに程よい大きさでした。私は「水炊き」の醍醐味はスープにあると思っています。その店の味を決めるスープが新しい店ではすっとお腹に収まりました。

 お通しは彩りよく見えますが、取り立てるような趣向はありません。老舗を続けることの難しさでしょうか。人の嗜好も進化します。何か工夫が欲しいと思った古くからの店の「水炊き」でした。お味は残念、でも、お付き合いの長い方との時間を楽しむことができました。

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博多のイカ、イシダイのお刺身

2023年04月27日 05時08分02秒 | お外の食事

晴、12度、81%

 国内も海外もある程度自由に移動できるようになりました。主人の帰宅に合わせて、来客が相次ぎます。家にいらしてくださる方、初めて福岡に見える方、お夕飯も福岡(博多)ならではのものにお連れします。

 もう数十年、お親しくさせていただいている一回り以上お歳上のご夫婦が訪ねてくださいました。ヨーロッパの旅行にも幾度もご一緒させていただいています。我が家にいらっしゃるなり、奥様が「犬が違うわ!」とおっしゃったのには驚きました。香港の家にもいらしてくださったことをすっかり忘れていました。モモとココが違うのをわかってくださったことを嬉しく思います。湘南からお越しの方に海鮮料理はどうかなとも思いましたが、博多の「イカ」を召し上がっていただこうと大きな生け簀のお店にお連れしました。

 年中、種類の違う「イカ」がお店の入り口の生け簀にいます。一度、台風明けにお客様をお連れした時はこの名物「イカ」が一匹もいませんでした。昨晩は「ヤリイカ」でした。生け簀から上がった「イカ」をお刺身に仕立ててもらいます。新鮮な「イカ」のお刺身は透明です。そして歯応え良く滑りがありません。時間が経つと、魚屋さんで買う「イカ」の刺身のように、白く濁り、ねっとりとしてきます。「イカ」の頭とゲソも一緒です。中居さんが「イカ」の頭にちょっとお酢を垂らすと、「イカ」がビット動きます。この余興に奥様がビックリなさいました。お刺身をいただいた後はこの頭とげそは天ぷらに作ってもらいました。 これは絶品です。火を加えることで甘みが出て、柔らかくどなたも喜んでくださいます。

 そして、今が旬の「イシダイ」は生け簀の一匹が引き上げられて間も無く運ばれてきました。 本当に博多は一年中「タイ」が美味しい土地です。

 しばらくお会いしていなかったこちらのご夫婦、すっかり歳を召されたと感じます。座敷を予約していましたが、足腰に不自由があるらしいと、急ぎ椅子の席に替えてもらいました。以前ならもっと召し上がったはずですが、小食になられました。いえいえ、それは私たち夫婦も同じことです。

 今日もまたアテンドさせていただきます。お夕飯はこれまた博多の名物にお連れする予定です。主人が帰ってくると私の身辺大忙し。

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バルミュウーダ オーブントースタープロ

2023年04月26日 04時52分06秒 | 身の回りのもの

雨、13度、87%

 バルミューダーの「オーブントースタープロ」を求めて3ヶ月になります。毎朝パンを焼くのでパンを温め直すために買ったのではありません。庫内が狭く、温度上昇が早いので予熱なしでも「オーブン機能」が使えることに目が留まりました。ここ数年次第に焼くお菓子のサイズが小さくなっています。量も少なくなりました。大きなガスオーブンを予熱して使うより効率がいいのではと「オーブン機能重視」です。

 この「オーブントースタープロ」には「サラマンダー機能」がついています。グラタンの表面に焼き色をつけたい時、「ブリュレ」に焼き色をつける時、高温で素早く焼き目を入れる機能です。蒸気を注入してのパンを温め直す機能にしても、温度上昇がいかに早いかがわかります。

 お菓子をいくつか焼きました。高さがあるものは上火が近すぎて焦げてしまいます。そこで、小型のタルトを焼きました。 170度設定で高さがないのにこの様です。クッキーもやはり焦げてしまいます。使い慣れていないので焼き加減を見ながらですが、火が通ったことを確認すると表面は焼き色が強いと感じます。「サラマンダー機能」があるのが「オーブン機能」でこうした現象を起こすことになっているのでしょう。

 あと一つ、焼き菓子やパンのクズの掃除が厄介です。底の引き皿を引っ張り取り除くのですが、奥にクズが残ります。そのままに次回使うと、焦げ臭さがお菓子に移ります。

 焦げるような焼き色は困り者、先日焼いたクッキーはいつもの大きなガスオーブンで焼きました。 数回使っただけですが、上火が強すぎること、クズの始末に問題を感じています。

 どんな機械でも良し悪し、良い面の裏側があるものです。もう少し使い込んで工夫を重ねたいと思っています。

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ロクシタンのクリームポット

2023年04月25日 05時06分17秒 | 身の回りのもの

雨、12度、75%

 オーガニック化粧品の「ロクシタン」、化粧品を売っている一角に行くと明るい色調の「ロクシタン」の店舗は必ずと言っていいほどあります。南仏の発祥、自然由来を謳っている明るい店作りです。

 1990年代の香港の「ロクシタン」の店舗はシックな感じでした。商品の数は少なく、当時は自然由来の化粧品がまだ珍しかった頃です。「オリーブ」や「ラベンダー」の石鹸は普通の石鹸の4倍ほどの大きさ、包丁で切って使っていました。華やかではないけどフランスらしいと思わせるパッケージが好きでした。石鹸のラッピングに使われていた紐などを大事に取っていました。

 その頃買った「フェイスクリーム」は陶器の入れ物に入っていました。

形も色も手触りも優しい陶器のポットです。クリームを使い終わった後も「ポプリ」や小物を入れて身近に置いています。見ているだけで優しくなれそうなポットです。

 庭の薔薇が咲き始めました。今年も「ポプリ」を作ります。古い「ポプリ」を捨てて新しい「ポプリ」ができるのを待っています。オイルで匂い付けをしない私の「ポプリ」は鼻を寄せないと甘い香りがしません。でも蓋をして香りを閉じ込めておくと、蓋を取った時に香りが立ちます。色が少し褪せた薔薇の花びらは、このクリーム色に馴染みます。

 どこで作られたポットかしら? 裏を見ても「ロクシタン」の刻印しか見られません。ヨーロッパの陶器の優しさを全部集めたようなポットです。

 

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2023年04月24日 05時03分51秒 | 日々のこと

曇、15度、70%

 帰国してこの6年間、私の手持ちのバックには3つの「鍵」が入っていました。家の「鍵」、車の「鍵」そして主人の実家の「鍵」です。義母の入退院、施設への入居と主人の実家は人が住んでいない状態でした。この年明け、3年ぶりに帰国していた主人が急に実家の土地を手放すと決めました。義母はまだ施設で生活しているのに、主人の中で踏ん切りをつける心が動いたのだと思っています。

 売却の話があっという間に進みました。こんなに早く話が進むとは私は思ってもいませんでした。地元にいる私は解体に向けての実家の荷物整理に追われました。家財道具の整理が終わったかと思う間もなく、解体が始まりました。壊されていく家を見るのは心が痛みます。

 家が建ち並ぶ中の解体です。初めは小さなブルトーザーが入って空き地を作りました。足場を作り、屋根や2階部分を取り壊しました。2日に一度は見に行きました。雨の日でも工事は進んでいました。 この数日で更地になるそうです。

 足場が建てられた時から道に面した木戸の「鍵」は不要になりました。翌日には玄関の「鍵」も不要になりました。義母が骨折した時、意識がなく倒れているらしいと警察から電話があった時、幾度この「鍵」を持ってこの家に駆けつけたでしょうか。警官が待ってた時は、「鍵」を開けても最初に家に入るのは警官でした。事件の可能性があるからだと後で知りました。心が細くなるような思い出です。

 義母が元気な時は、チャイムを鳴らせば「いらっしゃい。」と木戸を開けてくれました。思い起こせば、私が「鍵」を使うようになったのは義母の入退院からのことです。そしてこの4年近く、主人の実家に一番多く出入りをしたのは私です。

 使う必要がなくなった「鍵」を昨日バックから出しました。手のひらの上の「鍵」が重たく感じました。更地になった土地を見るのと同じくらいに不要になった「鍵」を見るのは辛いと感じます。義父母の写真の入った箱に大事にしまいます。

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トルコのみかん

2023年04月23日 05時16分08秒 | 義母とのこと

晴、13度、56%

 義母が食べいというのものは、「バナナ」と「みかん」だけになりました。交互に手土産にしていましたが、このひと月、「みかん」は季節外れでありません。ポンカンやデコポンはありますが、皮をむく力もなく、義母が欲しいのは「みかん」です。そのみかんを見つけました!「トルコ産みかん」です。色、皮の感じは「ポンカン」に似てますが、匂いが「みかん」です。

 「トルコ産みかん」を届けました。朝食後自室にいた義母に「みかんよ!」義母は「季節外れ」がもうわかっていません。ちょっと目を細めて頷きました。「冷蔵庫に入れといて。」と言います。「みかんは冷蔵庫でなくていいのよ。」と言うと「看護士がバナナを全部食べてしまった。」と繰り返します。自分のバナナを職員の人が食べていると思っているようです。認知症の一つです。「そうなのね、じゃあ冷蔵庫の上に置いとくよ。」と言いながら冷蔵庫を開けました。

 皆さんも笑ってください。 何にもない空っぽの冷蔵庫に石鹸が一つ。私の大笑いにつられて義母も大笑い。「どうして冷蔵庫に石鹸を入れたの?」「看護士が取っていくから。」と言います。石鹸は残したまま、冷蔵庫のドアを閉めました。

 これも認知症の一つです。大したことではありません。看護士は冷蔵庫の横の洗面台で自分のものを洗って、石鹸を持っていくのだと話します。「そうか、困ったね。」と笑いながら聞くと義母も笑います。笑うことが楽しそうに笑います。

 小さな部屋の中に義母と私の笑い声。義母を横にして、「また来るね。」というと小さく手を振りながら笑っていた目から涙が溢れていました。「必ず来るよ、泣かないで。」

 見舞う度にいっぱい笑ってもらおう、声を上げて笑うと長生きしてくれるように思います。帰りの車で石鹸一つを思い出していました。私も大笑い。

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黒花ビオラ

2023年04月22日 05時01分49秒 | 

晴、15度、65%

 一昨年の冬から春にかけて、近くの雑居ビルの花壇に黒い花びらのビオラが咲いていました。「紫かな?」いえ、黒い花びらです。その横には臙脂色のビオラも咲いています。いつ見ても手入れされた花壇です。

 伊豆の山中で一輪咲いていた「黒百合」を見て以来、黒い花に惹かれています。濃い紫をもう一歩深くした黒、花は明るい色だと思う気持ちとは裏腹です。以前は黒花は希少だと言われていましたが、品種改良、交配が進んで黒い花を見る機会が増えました。昨年秋、「黒花ビオラ」を育ててみようと思いつきました。ビオラの苗は11月ごろから出回ります。秋から春にかけて咲き続ける「ビオラ」も品種が改良されたものだそうです。昔はパンジーの仲間は春に咲くものと決まっていました。

 「黒花ビオラ」の苗を見たことがなかったので、種を探しました。個人の方で「黒花ビオラ」の種を売っている人がありました。種の個人サイトは希少な種を扱っていて値段も高く、時には偽物もあると聞いています。「黒花ビオラ」の種は300円で30粒。もし偽物でも許せる範囲の料金ですので送ってもらいました。

 夏の暑さが収まった頃種を蒔きました。ゆっくりと発芽、ひと月かかりました。冬を迎えても本葉が2枚でした。私の管理が悪くて、この春先に残ったのは6株でした。その頃にはすでに苗で買ったビオラは大きな株に花を沢山咲かせています。桜が咲き始める頃から「黒花ビオラ」の葉の数は増えましたが、一向に大きくなりません。

 10日前に小さな株から小さなビオラが咲きました。外花弁が黒、内花弁が紫の真っ黒ではありません。がっかり。ところが一昨日、真っ黒なビオラが咲きました。 6株の内、2株が真っ黒な花です。花の大きさは、普通の4分の1、株自体も5センチほどの小さいビオラです。小さいながら存在感が十分な「黒花ビオラ」です。

 庭植えの「ビオラ」から種を取ると、2年目ごろから思わぬ色が咲きます。濁ったような色の花が咲くことも、ブルーのつもりが黄色が咲いたりもしました。「黒花ビオラ」も夏前には種を取るつもりです。

 小さな黒い花びらが風に揺れています。小さいけれど、庭に迎えれた喜びは格別です。

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レモン、柚子 シトラスの花

2023年04月21日 05時08分48秒 | 

曇、19度、86%

 この3日、朝から20度近い気温です。早朝走っていると、ふっと甘い香りがします。立ち止まって周りを見ても、どの木だかわかりません。「クチナシかな?」家に帰り、玄関脇のクチナシを見上げますが蕾すらついていません。

 朝食後、庭に出ました。「あっ!同じ香り。」レモンです。白に赤い筋が入ったまん丸な蕾が枝沢山ついていました。開き始めはさほど香りが強くありません。全開するとむせるような甘い香りが庭中に漂います。急いで北側の庭に回りました。

 こちらには柑橘系の木が2本、それぞれ蕾をつけています。この庭にも「シトラスの香り」が上り始めていました。 「柚子」です。レモンとは違い蕾は黄色いラインが入っています。どちらも開き切ると真っ白な花になります。柑橘系の花は微妙に違いがありますが、一帯の空気を染めてしまうほどの強い香りを発します。甘い香りで空気が重く感じられるほどです。

 今年はこの陽気で開花が少し早いかもしれません。薔薇も咲き始めました。新緑が落ち着いて来たので、急成長した枝枝を払います。この時期の枝の成長は目を見張ります。水を吸い上げる梅雨を過ぎると固くしっかりした枝になるので、今の内に「手ノコ」で切り落とします。花をつけていた小さな手のひらのような紅葉も緑の葉を茂らせています。その綺麗さを覆うようにユーカリが枝葉を伸ばしているので、バッサリ。

 こんな作業をしていても甘いシトラスの花の香りに包まれているので苦になりません。雨の日は甘い香りが雨を染めます。香りが雨と共に土に吸い込まれるように感じます。お日様が照っていても、雨が降っていても香りに釣られて庭に長居してしまいます。庭中、大小のお客様も見えます。 大きな蜂が花に首を突っ込んで蜜を吸っています。

 北側の庭のもう一つの柑橘系の木には2つだけ蕾がついています。今年初めての蕾です。蕾かどうか?疑問でしたがやっと蕾だと判明しました。なんの木か名前を言ってしまうと、花になる前に蕾が落ちそうなので内緒です。日に幾度もその蕾の観察をします。花が咲いても実になるか、次なる心配があります。この花も芳香だと聞きました。

 庭は今からひと月以上、いい香りに満たされます。柑橘類の花が終わる頃、薔薇が咲きそれぞれの香りを発します。そして梅雨前、「クチナシ」の開花です。

 次々に咲く花たち、花真っ盛りの季節です。月末に帰国してくる主人がこれほど花が咲く庭を見るのは初めてです。3年の空白は庭を成長させてくれました。窓を閉めるのが勿体無いほど香りが満ちています。

 

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