晴、28度、91%
お砂糖も種類がたくさん売られています。蜂蜜は取れた花の数だけ種類があります。甘味料と言ってもその質の違いを感じます。特に季節によって身体が欲する甘みに違いがあることに歳を重ねて気付きました。冬の間はしっかりとした甘さがいい、夏になると後に残らない甘さがいい、などとその時その時のお砂糖や甘味料を選びます。
とにかく暑くなりました。暑いばかりかいつまでも湿度が高いままです。この家は私の育った家ですが、小さい頃とは暑さが全く違っていると感じます。30年住んだ香港も高温多湿でしたが暑さの質が日本と違います。香港は空気自体が重いと感じます。この暑さの中、水分塩分と同じくらい糖分も身体が欲します。その甘みもできたらさっぱりと身体にすっと溶け込んでくれる甘さを求めています。そんな時メープルシロップが一番です。
かえでの蜜を濃縮したものが「メープルシロップ」です。日本でもごく僅かに作られているそうですが、ほとんどがカナダ産です。色の薄い透明感のあるものは上質で甘さの優しさも濃い色の物とは違います。朝いただくヨーグルトに蜂蜜では重いなと感じ始めると「メープルシロップ」の出番です。微かな風味、口溶けの良い甘さ、身体に負担がかかりません。
私は真冬にも「メープルシロップ」を出してきます。熱くしたミルクにたっぷりと「メープルシロップ」を入れます。熱で香りがぐっと立ち上りスッキリした甘さだというのがはっきりとわかる瞬間です。
友人にみりんの代わりに「メープルシロップ」を使う人がいます。そんな贅沢はできませんがみりんのお砂糖にない軽やかさが「メープルシロップ」に通じます。
さっぱりしたシャーベットにかけたり、またひと夏「メープルシロップ」にお世話になります。