チクチク テクテク 初めて日本に来たパグと30年ぶりに日本に帰ってきた私

大好きな刺繍と大好きなパグ
香港生活を30年で切り上げて、日本に戻りました。
モモさん初めての日本です。

黒真珠という名前のインク

2016年11月30日 05時38分44秒 | ステイショナリー

曇り、17度、75%

 PERLE NOIRE「 ペルルノアー」フランス語で黒真珠の意味です。あこや真珠を見慣れている私には、黒真珠の大きな粒は同じ真珠とは思えません。ましてや小さな私があんな大きなものを身につけようとも思わないのですが、ショーケースに並ぶ黒真珠の光を受けて輝く様は惚れ惚れです。

 フランスのエルバンから出ているインクはそれぞれ名前を持っています。「ココアブラウン」「ティーブラウン」「ビルマの琥珀」「ナイトブルー」これを聞けば、まさかインクの名前だとは誰も思わないようなネーミングです。私が好きな色は「ビオレパンセ」というすみれ色。この「ビオレパンセ」フランスで戦前までは小学生の筆記具の色に国が指定していたと聞きます。紫のインクが子供が初めて出会う筆記具の色だとは、日本では考えられません。一般に見る黒やブルーとは違います。この「ビオレパンセ」はどんな紙の色にもしっくりと馴染み目にきつく映りません。日本は墨の伝統がありますからやはり黒です。

 私も目上の方や改まった手紙には黒のインクを使います。スポイドタイプの万年筆ですのでボトルのインクを買います。このボトルのインク、実は会社によって色がずいぶん違います。ブルーに至っては会社によってその明るさが大きく違います。私はずっとペリカンの黒でした。もう直ぐ無くなりそうなので、珍しく浮気をしてエルバンの黒を買ってみました。

 黒はブルーほど会社によって差がないと思っていた私ですが、この「黒真珠」を紙に落とした途端ハッと目が開きました。深くまろやかな黒い色です。同じ万年筆のペン先から出てくる色とは思えないほど滑らかな色です。手紙を書き終えて、深く息をつきました。

 最近日本のインクも素敵な名前とボトルに入ったものが出ています。日本らしいこだわりを持って作られたインクに違いありません。たかがインクですが、その色の持つ深さやツヤは書く字にも優しさをくれるように思います。

 「黒真珠」のインクボトルを前にそんなことを考えていると、あれ?もう一つ発見。 エルバンはガラスのつけペンでも有名です。万年筆と違ってつけペンはキャップがありません。きっとペンを休めるための工夫です。ボトルの前面に溝がついていました。長いペンの歴史を感じます。日本にはないペンとインクの歴史です。

 

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刺繍が額に入りました。

2016年11月29日 05時43分04秒 | クロスステッチ

曇り、18度、66%

 我が家のリビングの壁の一面は、コペンハーゲンの建物の刺繍が6枚かかっていました。その6枚以外に刺したいコペンハーゲンの建物の一つがチボリ公園の入り口の建物でした。その図案を見つけたのが今年の初め、全部で7つでは中途半端なのでもう一つ尖塔のある救世主教会の建物を選びました。救世主教会を刺し終えたのは先週、チボリ公園とともに額装に出そうと思います。家の壁を飾っている6枚の刺繍は、古い物は30年以上経っています。6枚を同じ額に揃えたのももう20年近く前のこと、よしとばかりに新しい2枚ともに全部額を揃えてもらうことにしました。

 昨日、額装ができたと連絡をもらいました。 8枚並べると刺繍のコラージュのようです。 この2枚が30年以上経っています。日本で作った額は白木のスクウェアでした。香港で他の4枚と一緒にやや横長の額に入れました。私の額の好みも年齢とともに変わってきました。なんでもないこのフラットな木の目の額は目障りになりません。肝心のチボリ公園の刺繍だけは一番小さな目の麻布を使いましたので、ひとまわり小ぶりです。 目の細かい麻布を使うと、ひと目ひと目が浮き上がって見えます。額は不揃いにならないように同じ大きさに揃えてあります。建物の図案はアイダウィンクラー、建物を囲む縁飾りがゲルダベングトソンの図案です。

 もう長年の付き合いの額屋さん、古い額のガラスを使って欲しいという私の頼みも聞いてくれます。以前にも書きましたが、この額屋さんは姉妹で額装をしています。この店に決めるまで何軒か額装屋さんを変えましたが、この店の仕事は綺麗です。女性的な細やかさがあります。

 この8枚の額は、私の日本の家への贈り物です。いつか一人でコペンハーゲンのこれらの建物を今一度見に行きたいと思っています。

 

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オレンジのシャツを着たモモさん

2016年11月28日 05時46分12秒 | もも

曇り、16度、74%

 香港は気温が下がっても10度を下回るくらいです。モモさん、服を着ることがほとんどありませんでした。主人がオーストラリアから買って着たロウビキのレインコートが一張羅です。ところが10歳の冬から気温が13度ぐらいになると、散歩に出た途端、固まってしまいます。行きたいけど行くのはちょっとと言った具合です。それでもトイレがありますから、しぶしぶ出かけます。そこで私が毛糸のベストを作りました。地味なグレーとアイボリーのツートーンです。寒いと感じる朝の散歩にしか着ません。

 昨日は小雨交じりの冷んやりとした朝でした。気温を見ると12度、そこで、頂き物のオレンジのシャツを出して着ました。洋服を着せる私も着るモモさんも不慣れです。あれ?どっちが上かしら?柔らかなジャージの生地です。モモさんの身体に馴染んでいます。家から外に出ても、寒さを感じないのか小雨の中を勢いよく散歩に出かけました。 この写真のすぐ後に見知らぬおばさんから「かわいいね。」と頭を撫でてもらいました。肌寒い曇り空の下オレンジの色が鮮やかに映ります。嫌がる様子もなくお散歩を終えました。ロウビキのレインコートはゴワゴワしているので、頭を振って脱ぎたがりましたが、ジャージのぴったりしたものなら着心地が良さそうです。

 モモさんが日本に着くのは大寒すぎです。モモさん初体験の寒さです。少しづつ洋服の重ね着にも慣れてもらいます。

 山小屋の豪ちゃん、ありがとう。豪ちゃんが着ていた服をモモが着ていますよ。

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モモさんとキャリーバック

2016年11月27日 04時52分13秒 | もも

雨、12度、95%

 モモさんは我が家に来て以来、サークルにもゲージにも入れたことがありませんでした。9ヶ月まではペットショップにいましたから昼間はサークル、夜はきっとゲージに入れられていたと思います。お店の道に面したサークルにポツンと座っているモモさんを連れて帰って来ました。それから12年の間、2回ほど夫婦揃っての旅行のため近くのボーディングをしてくれるペットショップに預けました。ここでも夜はゲーンジに入っていたと思います。

 9ヶ月だったモモさんを我が家に連れて来て、家のドアを開けたとき私がモモさんに言った言葉を覚えています。「この家ではどの部屋もモモさんのものだからね。」ですから好きな場所にいます。主人のベットの上、私のベットの上、ソファー、テーブル。閉まっているドアだってドンと押して開けて入っていきます。そんなに広い家ではありませんがフリーレンジです。

 このモモさんを日本に連れて帰ることになりました。飛行機に乗るのは5時間少しです。前後合わせると7時間から8時間は国際規格にあったクレートに入れなくてはなりません。自分のベットすら持たないモモさんが箱のようなクレートに入るかどうか心配でした。買ってきたのはまだ寒い3月、私の匂いのするものを入れていると中に入って休むようになりました。

 ところがモモさん、飛行機ばかりか新幹線にも乗ります。新幹線も犬を乗せるには決まりごとがあります。そこで、新幹線用のキャリーバックを買ってきたのは先週の火曜日のことでした。奥行き、長さ、高さ共にクレートに比べると小さなものです。買って来て組み立てる前に着替えをしてリビングに戻ると、キャリーバックの上で眠ろうとしているモモさんがいます。 「それ、使い方が違うんですけど。」その日は組み立てて私の匂いのするパジャマなどを入れても中には入りません。立ったままやっと入れる高さです。これは長期戦になるわと思っていました。翌日、私が出かけるとき普段着にしているスカートを脱いでキャリーバックに入れました。さあ出かけようと見ると、それまで隣のクレートで寝ていたモモさんがキャリーバックに入ってもう寝ています。 声にこそしませんでしたが、「やった。」と歓声。嬉しいので主人や友人に「入ったよ。」と写真をメールで送ります。その日帰宅すると、 またしてもクレートに戻って寝ていました。毎日毎日、リビングには夜間を除きクレートとキャリーバックが並べられています。お好きな方に入ってください。

 お日様が照っていれば私のベットで日光浴、私が刺繍で座れば膝の上。相変わらず好きなところで休んでいますが、クレートにもキャリーバックにも慣れ始めています。キャリーバックに私の匂いのするものを入れなくても入るようになりました。見出し写真です。

 一つ不思議なことがあります。狭いキャリーバックに頭から入って、中でUターンしているはずですがその現場を見たことがありません。器用に体を丸めて顔を入り口に向けています。あっという間の早業に違いありません。あと2月少々、クレートもキャリーバックも自分の居所だと分かってくれると思います。

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花糸 (刺繍糸)

2016年11月26日 05時46分52秒 | クロスステッチ

曇り、20度、83%

 「花糸」と呼ばれる刺繍糸があります。DMCやアンカーの刺繍糸のようにツヤツヤではありません。1本の糸の太さもDMCやアンカーのように細くなく、太めの刺繍糸です。この「花糸」はデンマーク製。フレメと呼ばれるデンマークの手工芸のギルドから出されている刺繍糸です。この「花糸」を初めて手に取ったのは36年ほど前のことでした。DMCの刺繍糸を見慣れた目には、その艶消しの色合いが優しく映ります。木綿の糸の捻が所々に見られる風合いが手に馴染みます。以来この「花糸」と細かい目の麻布で刺繍をしてきました。デンマークのクロスステッチと呼ばれるものです。「花糸」と呼ばれる由来は、デンマークのクロスステッチの第一人者のゲルダベングトソンが花の刺繍で広めたことからだそうです。数たくさんの図案創作者の中でも、ゲルダベングトソンの刺繍は優しさがあります。私が指し続けている花たちはゲルダの花です。

 麻布の持つ風合いと「花糸」の素朴さが決してきらびやかではない刺繍の世界を作ります。一体幾つ刺してきたのか、手元に残したもの、帰国の記念に刺してあげたもの、お誕生日に刺して贈ったもの、数しれません。この「花糸」に恋してしまったから続けてこれた刺繍です。

 「花糸」をしまってある缶の蓋を取ると、色の海が広がっています。しかもまだ枷を切っていない「花糸」の束がたくさんあります。身近にこの刺繍をする人があれば糸を差し上げたいと思っていました。もう私の残された時間で使い切ることのできないほどの「花糸」たちです。キルトを続けている古い友人がいます。彼女が先日、刺繍を刺したいと言っていました。もちろんクロスステッチなど彼女にとってはお手の物です。そこで、よかったら花糸を使って欲しいと申し出ました。気持ちよく即答、「いただきます。」長年の付き合いです。

 この「花糸」、日本で30年以上前は代理店でしか求めることができませんでした。お値段がDMCの5倍近くもしたと記憶しています。今ではネットでデンマークから送ってもらえます。手頃なお値段になりました。ただ、10年ほど前からこの「花糸」を作る会社が変わったのを機に、色が微妙に変わりました。昔のものの方が数段いい色でした。

 数日前、香港で刺す最後の刺繍が完成しました。 糸を整えて缶になおす時、友人に送る「花糸」を選びました。年の瀬も近づいてきました。私の香港生活も終わりが近づいてきています。一つ一つ悔いのないように後片付けをします。

 この刺繍を刺し終えるたび思います。「花糸」も麻布も高価なものです。それを黙って続けさせてくれたのは主人です。若い頃はお金がなかった我が家です。

 「花糸」来週には届きますよ。

 

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チョイサム(菜心)中国野菜

2016年11月25日 05時41分07秒 | 料理

曇り、18度、80%

 香港でおかゆや麺類を食べている人を見ると、緑鮮やかなお野菜が一皿、その横に置かれています。「油菜」ヤウチョイといって季節のお野菜を湯がいてオイスターソースをつけて食べる簡単な野菜料理です。季節のお野菜と言っても一年を通して一番多く見られるのが、チョイサム(菜心)です。八百屋さんでも1斤、2斤と買っていく人を多く見ますから、家庭でもたくさん食べます。こうした野菜の食べ方が、男女共世界一と言われる長寿の国の秘訣かとも思います。

 日本でも中国野菜が随分と定着してきました。広東語ではチョイサムという「菜心」、日本では「さいしん」と呼ばれているそうです。太い茎と緑の葉っぱが特徴のこの「菜心」、はて日本の家庭ではどんな食べ方をしているのか、一度見たデパートの地下で売られていた「菜心」はたったの3本ほどの束でした。

 「菜心」はアブラナ科の野菜です。小さな黄色い花をつけています。日本の食用「菜の花」ほどではありません。香港人はこの花も葉っぱもほとんど食べません。調理する前にむしり取っています。つまり食べるのは太い茎の分です。私は葉っぱも花も捨てるのがもったいなくて、 つけたまま料理します。料理なんて簡単なもの、たっぷりのお湯にオイルをちょっと垂らして、お塩を少し入れた湯で湯がきます。油で炒めるのと違って、お湯にオイルを落とすだけですが、このオイルが葉っぱのツヤを良くし味も深くします。主人と二人でこれだけたくさん食べます。太い茎は噛むとほんのり甘く、ちょっと青臭さを感じます。「ああ、美味しい。」しみじみと思えます。 

 まだ息子が香港にいた頃、この「菜心」の黄色い花を集めてお弁当に彩りに入れていました。あの頃は日本の「菜の花」が恋しかったのでそんなことをしていたのだと思います。

 お鍋にも炒め物にも万能な「菜心」です。見かけたら、香港式にたっぷりのお湯にオイルを落として簡単に食べてみてください。その茎の美味しさに驚かれると思います。

 

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クロタン ヤギのチーズ

2016年11月24日 05時37分43秒 | チーズ

曇り、15度、78%

 直径5センチ、重さにして50グラムほどの小さなチーズがあります。「クロタン」と呼ばれるヤギのチーズです。「クロタン」の意味は糞、つまりヤギの糞のことでしょうか。ヤギの乳は人間の乳に成分的に一番似ているそうです。一番多く作られている牛乳のチーズと比べるとさっぱりとした口当たりのヤギの乳からできるチーズです。羊の乳のチーズは独特な香りがあって、その香りが好きな人と嫌いな人に分かれます。

 そのままサラダと一緒に食べても美味しいのですが、さっぱりしていますので乾燥のハブを一振りして、 ちょっぴりオリーブオイルを垂らしてオーブンで焼きます。ちょっと形が崩れたぐらいが溶けたチーズとまだ塊のチーズが微妙に合わさって美味しく感じます。 オリーブオイルと合わさるとやや濃厚な味に変化します。勿体無いので残ったオイルはパンに付けて食べあげました。ピザを焼くときはあのチーズの焼ける香りが鼻をくすぐりますが、この「クロタン」焼いていても香りがありません。つまり乳臭さが少ないということです。

 ヤギの乳は取れる量も少ないので、やや値段も高めです。先日、ヤギの乳をもっと普及させる為に取り組んでいる会社の話をテレビで見ました。人間が飲むには一番適しているヤギの乳だそうです。犬や猫たちにもお腹に優しいそうです。クセのないチーズをと思ったら、ヤギのチーズを試して見てください。

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ズッキーニブレッド

2016年11月23日 05時38分12秒 | 菓子

雨、20度、98%

 知人にズッキーニブレッドのレシピを送る約束をしました。そういえば久しく私も食べていません。急に食べたくなって焼きました。

 ズッキーニブレッドはブレッドと名前がつきますが、クイックブレッドの一種です。イーストを使わないでベーキングパウダーなどで膨らませます。アメリカっぽいパンです。しかも、泡立てる必要もありません。材料を次々に足していくだけの手軽さです。ちょうどサンクスギビングを前にしたこの時期は、ターキーばかり野菜のパンやパイのレシピがアメリカの雑誌にはいっぱい載っています。ガボチャのパンやコーンブレッドはもとよりズッキーニやニンジンを使うパンやパイです。それぞれの家庭にそれぞれの味があって、お母さんの味、おばあちゃんの味として受け継がれているのだと思います。

 ズッキーニブレッド   普通のパウンド型一本

 A; ズッキーニ 300グラム  砂糖 1カップ  サラダオイル 2分の1カップ 卵 2個 くるみ細かく刻んで 1カップ

 

  B; 薄力粉 1、5カップ  シナモン 少々 ベーキングパウダー 小さじ半分

 ズッキーニはおろしでおろします。 卵をほぐして、砂糖をよく溶かしサラダオイルを加えます。くるみを入れるので今回はくるみオイルを使いました。

そこにA の残りの材料を入れます。このボールにBの粉類をふるい入れ型に流します。

 220度で予熱しておいたオーブンで、220度で20分、180度に下げて10分焼きます。

 焼き加減を見極めるのは竹串を刺して何もつかないのが目安です。ところがズッキーニに含まれている水分の違いで焼き時間が変わってきます。焼きあがってもずっしりと重たく壊れやすいので、そっと型から外してください。

 レーズンを入れてもいいし、シナモンばかりかガーダモンやグローブで香りづけをするともっと奥行きが出た味になります。

 ズッキーニ自体癖のないお野菜です。強烈な香りもありませんが、そのしっとりとした食感がついもう一つと手が伸びます。ノートに書かれたこのレシピの出自はもう忘れています。まだ日本にいた頃何かの雑誌で見つけたのですが、如何せん、そのズッキーニがどこにも売られていなかった時代です。デパートの地下で見つけた時、高い高いズッキーニを買って作りました。ズッキーニも広く使われるようになってお安くなりました。黄色のズッキーニより緑のズッキーニの方が、皮もすりおろしますから断面に小さな緑がのぞいて可愛いです。気温が下がり始めると、お野菜を使ったパンやパイを食べながら、濃く淹れたコーヒーや紅茶が美味しくなってきます。

 

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モモさんとクレート 

2016年11月22日 05時19分34秒 | もも

雨、22度、96%

 モモさんが飛行機に乗るときのためのクレートを買ったのは、3月のことでした。クレートは毎朝店開きをします。朝の散歩から帰ってくると、いつもモモさんが寝るところで開店です。中には私が前の晩着ていたガウンを入れます。今年の3月はやや肌寒い日が続いたので、モモさんクレートにすんなり入りました。ところが、暑くなり始めた4月、クレートを開店しても入ってくれません。クーラーをかけていても入りません。きっとクレートの中は蒸し暑いのだと思います。夏場は閉店したまま過ごしました。

 私の大きな勘違いから帰国が予定より3ヶ月延びました。やっとクーラーを切った10月なかば、再びクレートを開店させました。私のガウンはすでに日本です。毎日使うキルトを入れてみました。

 クレートの扉を開けたまま、朝忙しく掃除をしていると気付けばモモさん一人でクレートに入っています。 市場から買い物を終えて戻ってみると、 お尻を扉に向けたまま起きてくる気配もないくらい熟睡です。いつもは入りやすいように扉を固定して開けたままにしていますが、時折自動的に扉が閉まっています。 あらっと外から覗くと、モモさんパッチリ目を開けていました。居心地がいいのでしょうか。台所で洗い物をしてると視線を感じます。見るとクレートの横の窓からじっと私を見てるモモさんが、 

 ヨーロッパからパグさんを連れ帰った知人から、給水器の水飲みの練習もさせてくださいとアドバイスをもらいました。我が家の給水器は水漏れがひどいので新しいのを買わねばなりません。それでも給水器を口元に近づけるとペロペロと舐めます。9ヶ月になるまでペットショップにいた時の名残です。

 今日から香港ぐっと冷え込みます。毎朝開店するモモさんのクレート、ますますこの中で過ごす時間が増えると思います。ところがモモさん、あと一つトレーニングが待ち構えています。キャリーバックです。モモさん、成田に着くとその晩は成田に一泊して、翌日新幹線で福岡の家に連れ帰ります。新幹線用のキャリーバックです。昨日近くのお店でキャリーバックを試してみましたが、どれもこれもモモさんには小さすぎます。今日は大きめを探しに行くつもりです。新幹線での注意事項、切符の買い方など、これまたよく新幹線にパグちゃんを乗せる知人から教えていただいています。何分にも新幹線に乗る時間が5時間です。短頭犬モモさんが福岡に着くまで、たくさんの方に助けていただいています。ありがとうございます。モモさん、まず、健康でいてくださいね。あとふた月で13歳です。

 

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豆豉を使った魚の蒸し物

2016年11月21日 05時36分56秒 | 料理

曇り、24度、88%

 「豆豉」という中華の調味料があります。黒大豆を塩漬けにして発酵させ乾燥したもので、真っ黒な乾燥納豆です。日本にもよく似た「お浜納豆」というのがあります。香港に来る前に中華料理の本をうんと読みました。読んでもこの「豆豉」の使い方は今一つ納得できません。香港に来た当初はこの「豆豉」どこのスーパーにも大きなビニール袋に入れられて売っていました。 お安いものですから私も買いました。

 実際中華のレストランに行ってもこの「豆豉」を使った料理に出会いません。せいぜい飲茶で豚の骨肉と一緒に蒸されている「豆豉排骨」に出会うぐらいです。一、二度この「豆豉排骨」を真似て作っただけで、「豆豉」はもう10年以上我が家の台所から姿を消していました。先日、庶民的な中華料理屋さんに行きお魚の蒸し物を注文しました。旬の魚を蒸してピーナッツオイルとやや甘いお醤油がかかって出てくる香港の魚の蒸し物は最高です。出された蒸し魚のパクチーの下になんと「豆豉」がこんもりとのせられています。久々に見た「豆豉」です。香りは納豆のようですが味などすっかり忘れていました。恐る恐る「豆豉」をつまんで口に入れます。深い滋味を感じる「豆豉」が脂ののった魚とともに口に広がります。蒸し汁のまたおいしいこと。塩味がきつくなく、ほんのりと大豆のうまさを感じます。初めて「豆豉」を美味しいと思いました。

 もちろん早速真似をしてマナガツオを買ってきて作って見ます。 蒸しあがりはこんな風です。脂の乗り始めたマナガツオはいいお値段ですが、香港人の好きな魚の一つです。

 「豆豉」なんてスーパーに売っていると思っていたのは大間違い、地元の小さな調味料屋さんに小袋で売られているのを見つけました。地元でも「豆豉」を使う人が減っているのかもしれません。かけるだけで料理できるクックドゥのような調味料がスーパーには並んでいます。

 黒い乾燥納豆の「豆豉」、お味噌やお醤油につながる奥深い調味料です。「豆豉」の美味しさに目覚めた私は、今あれこれこの「豆豉」の使い道を考案中です。淡白な白身魚にも脂の勝った豚肉にも味に奥行きを作ってくれる「豆豉」です。

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