チクチク テクテク 初めて日本に来たパグと30年ぶりに日本に帰ってきた私

大好きな刺繍と大好きなパグ
香港生活を30年で切り上げて、日本に戻りました。
モモさん初めての日本です。

たけのこ、サンドライドトマト、田せりのパスタ

2017年03月31日 05時31分58秒 | 料理

雨、13度、88%

 昨日の福岡はお昼過ぎまで暖かく、いいお天気でした。もう春だわと上着を前日より2枚も少なくしました。こういう日のお昼ご飯は春らしいものが食べたくなります。冷蔵庫を覗くと、たけのこが半分、田せりが一把。タセリは田んぼの畦道に生える細いせりです。細いけど香はせりそのまま。春らしい緑の香りで元気をもらいます。

 メインはたけのこ。そこで、 サンドライドトマトとホールウィートのスパゲティを出してきました。サンドライドトマトもオイル漬けのものからカラカラに乾いたもの少し柔らかいものと様々です。塩加減も製品によって違います。袋から出してちょっとかじってみます。塩分強めのサンドライドトマトです。サンドライドトマトを使うときはなぜか、アンチョビとニンニクを隠し味にと思います。オリーブオイルでアンチョビとニンニクを炒めて、サンドライドトマトとたけのこを加えます。ホワイトワインを探したけど見つからないので日本酒をちょっぴり垂らします。生クリームをざっと流し込んで、ゆでたてのスパゲッティを絡めるだけの簡単さ。

 この家に越してきて以来、少々寒くてもお天気がいいとデッキにお昼ご飯を運びます。餌付けを始めたムクドリやスズメたちが集まってくるのを眺めながら、春の落ち葉が木から舞ってきます。幹線道路がすぐそばですが、静かなお昼時です。台所からお盆に乗せてデッキに運ぶ間、もちろんモモさん私の後ろを離れません。 モモさん用に餃子の中身を小さく団子にして焼きました。

 今日はあいにく雨降りです。さて、お昼ご飯は何にしようかな。2階でお昼を食べようかな。雨の音も春らしさを告げています。

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初めてのコインパーキング

2017年03月30日 05時03分36秒 | 日々のこと

曇、13度、79%

 帰国してからふた月足らず、帰国前あれほど心配していた車の運転もかえって香港よりもストレスが少ないと感じます。車の数が違います。ラッシュ時の車ですらすら香港の昼間の車の数ではありません。その上、私が住んでいた香港島は2階建バス、2階建電車が通っています。私の車のような地を這う車は、2階建バスの後ろに付けば信号が見えません。両脇を2階建バスに挟まれればまるで谷底を走っているような感じです。それが当然でしたから、日本で車を走らせることがこんなに快適とは思ってもいませんでした。

 ハンドルも左側通行も香港と日本は同じです。ところが、若干信号の使い方や交差点内での右折が違います。それも前方の車の真似をして付いていくうちに慣れてきました。狭い道の離合にはほとほと神経を使いますが、皆さん、下手な私に譲ってくださいます。自転車、バイクがほとんどない香港ですから、日本での運転では気を使います。歩道のない道での老人や子供の動きも気になりますが、これまた人も少ないので滅多に遭遇しません。そして何事も譲り合う精神の日本人、そのおかげで緊張しながらも日本での運転をスタートできました。

 香港では車は住んでいるマンションの下の階に駐めていました。地上10階までが駐車場スペース、その上が住居スペースです。私は7階に駐車していましたから。ぐるぐると回りながらそこまで車を運びます。狭い土地、土地の値段が非常に高い香港では、地上、地下に駐車場があるのが普通です。大きなショッピングモールでも地下3,4階がこれまた大きな駐車場です。日本の繁華街のビルや駅近辺の地下駐車場と同様なものです。大きな違いはパーキングスペースが小さく感じます。車を停めるところも、その周りの車を回す道幅も狭いと感じます。

 さて、先日車を出した先には駐車スペースがないので近くのコインパークをお使いくださいと指示されていました。そういえばいつ頃からか、狭い土地利用で30分で100円くらいの駐車スペースが見られる様になりました。息子が車を入れるときにはさほど気にならなかったのに、いざ自分が車を入れようとするとはて、どうやって入れるべきかと頭を悩ます様な狭さです。入れるのはいいが出すときお尻から出すのかしら、車を回すスペースがありません。繁華街のコインパーキングは数もありますが、満車のサインが出ています。やっと見つけた空車のサイン、車の後ろが道です。車中央下の金属製の板が上がるのを見届けてパーキングを出ました。車を出すときは3回も切り返して頭から出ました。思ったより通行量の多い道です。

 私の車はそんなに大きな車ではありません。それでも、なんだか不便を感じます。日本に軽自動車が多いのが頷けます。あれなら狭い道の離合も狭いパーキングスペースでも軽い動きでいけそうです。これも慣れかなあ、とは思います。このふた月足らず、この歳にして初めての経験を家の中外でしました。どうにか普通の日本人に近づいています。

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古い建具とドアストッパー

2017年03月29日 05時28分38秒 | 身の回りのもの

曇、10度、61%

 我が家の建具は外回りはサッシに換えましたが、家の中のものは昔の家のものを使っています。中には今ではもう作る人がいないようなものがあります。我が家の出入りの建具屋さんは三代目です。その建具やさんが言います。「うちのおじいちゃんが見たら喜びそうな造りです。」私は建具のことなどわかりませんから、建具屋さんの言うことを鵜呑みにしています。素材や造りが違うのだそうです。

  これは引き違い戸です。すりガラスが入っているところの細工が滅多に見られないものだそうで、材は杉です。昔はこれはトイレと風呂場の戸でした。トイレというか小さな床の間がついた雪隠とでも言いたげな古いトイレでした。私の記憶では3枚ありましたが、1枚は改築中に行方が分からなくなった建具の一つです。今ではこの引き違い戸は、来客用のトイレと寝室に入るところに取り付けられています。

 やはり杉でできた戸です。 同じものが2カ所にあります。一つは座敷横の雨戸の戸袋に、今では戸袋を壊して納戸に作り変えてもらいました。もう一つは2階に上がる階段の脇にあります。階段脇のこの戸は開け放っていることが多いのですが、ちょっとした風でバタンと閉まったり、開いたりを繰り返します。この扉のためにドアストッパーをと考えました。香港の家では味気もないゴム製のものをドアの下に差し入れていました。同じものを持ち帰りましたが、この家の雰囲気ではありません。ちょうど家を扱っている最中でしたから、大工さんに頼んで切り残しの材木をストッパーがわりに使っていました。やはり木の家には木のものが合います。でも切りっぱなしの材木は素っ気がありません。そんなところへ頂戴したのが、酉の形をした可愛いストッパーです。今年は酉年、私の干支です。贈り主は、想像して我が家に合うと思ってくださったようです。しかもお伊勢さんのお土産です。初めはただの酉のぬいぐるみかと思いきやストッパーだとわかると、急いでこの杉の扉のところに持って行きました。色合いは鮮やかですが和の織りの生地で出来ています。かなりの重さです。昼間は閉まらないように、夜ともなると防犯の意味も含めてすぐに開かないようにと大活躍中です。

 こうして自分が育った家に住み始めると、昔の家の有様を思い出します。重たかったガラスの障子や夏になると入れ替えられる夏障子。滑りの悪い木製の雨戸。保温も防犯も含めてサッシのおかげで便利になりました。木の家も全て木のままではいかない時代です。母たちはこの扉に何を当てがってストッパーにしていたものやら、我が家のアクセントになった酉のストッパーです。

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日本に帰っても蒸し餃子

2017年03月28日 05時32分29秒 | 料理

曇、7度、72%

 餃子好きな日本人の方が香港に見えるとガッカリなさるかもしれません。飲茶などで餃子が出てきません。焼き餃子のことです。一部の上海料理のお店で「鍋貼」と言ってメニューに載っています。確かに鍋底に貼りつく焼き餃子です。北京などの北の地方には水餃子があります。焼き餃子とは違った口当たりの水餃子、寒い地方ですから熱々のお湯に浮かんで出てくるとこれも食欲をそそられます。ところが私が好きなのは、蒸し餃子です。台湾で初めて食べました。以来我が家は主人が焼き餃子、私は蒸し餃子です。

 私が30年ぶりに戻ったここ福岡も餃子で有名な土地です。小ぶりの焼き餃子で有名な店がいくつかあります。お昼には博多ラーメンに小ぶりな餃子を添える人もいます。私もこの小ぶりな焼き餃子で育った一人です。餃子が食べたいなあと、久しぶりに日本の薄い皮を買いました。香港の麺屋さんで売っている餃子の皮の半分くらいの薄さです。全部包み終えて、焼こうか、蒸そうかじっと考えました。で、やっぱり蒸籠を出してきました。

 蒸し餃子と水餃子似ているようですが、大きな違いは皮が含む水分量です。茹でた水餃子の方が重く感じます。つまり焼き餃子、水餃子、蒸し餃子の中で一番数を多く食べれるのは蒸し餃子です。 焼き餃子は皮が吸う焼き油も美味しさの一つです。蒸し餃子、もちろん黒酢でいただきます。

 一人で2段もペロリと食べたのに、皮が薄いからでしょうかあっという間にお腹が空きました。次回は3段重ねにしましょう。

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らんぷ

2017年03月27日 04時57分33秒 | 身の回りのもの

雨、8度、80%

 薄い薄いガラスで出来たらんぷがあります。納戸の奥からひょっこり顔を出しました。このランプが家にあることすら覚えていませんでした。このらんぷ、主人が結婚前にくれたものです。来年で結婚40年、こんな薄いらんぷがよく欠けもせずにいたことが不思議です。

 このらんぷ、東京から私の実家、つまり今のこの家にやって来て香港には持って行きませんでした。何分にも薄い薄いガラスです。置いたまま滅多に帰らないこの家のどこかに置かれていたものです。6年ほど前からこの家の整理を始めました。山のような物と掃除もされていない古い日本家屋を蜘蛛の巣、埃と戦いながら残したものはみずめ桜の家具と大きな焼き物、一握りの食器だけでした。そして、改築が始まるとこれらのものは全部倉庫に預けました。改築期間2年弱、倉庫の荷物はこの家に運び込まれました。その時、荷を解いたのも私です。なのにこのらんぷのことはすっかり頭から消えていました。

 納戸の奥にひっそりといたらんぷは、荷を解かれた時のまま埃を厚く被っています。ホヤを水洗いして磨きます。アルコールを入れる部分にも埃です。2日ほど、丁寧に丁寧に磨きあげました。 色のついたガラスで出来た華やかな洋燈もありますが、これは本当に素直な透明のガラスで出来ています。ホヤの先にレースがアルコールを入れるところにも浮きの模様が付いているだけです。壊れもせず40年、この磨かれる日を待っていたようです。

 アルコールを買ってきて、芯にアルコールが上がるのを待ちます。昨晩の福岡は雷とひどい雨降りでした。部屋の電灯を消して、らんぷに火を入れました。外では遠くに近くに雷の音です。時間が急に逆戻りしたような不思議な時間です。

 ランプもそう、みずめ桜の家具もそう、庭の石達もそう、毎日手をかけて磨きます。少しずつ息を吹き返しているように思います。まだまだ時間のかかる仕事です。

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ヨモギのシフォンケーキ 甘酒のシフォンケーキ

2017年03月26日 05時28分59秒 | おやつ

雨、9度、67%

 少し空気が緩むと桜餅が食べたいとか、ヨモギの草餅もいいなと思ってしまいます。道端にあるヨモギに似た草をちぎってみても、ヨモギの香りがしません。昔は道端や土手に行けばヨモギなんていっぱいあったのに。ヨモギ餅をと思って青森産の乾燥ヨモギを買いました。乾燥してる時はヨモギの香りはなかったのに、お湯に戻すとあの青臭い匂いが蘇ってきます。ヨモギ餅、草餅の準備をしていたのに遅くまで庭仕事をしてしまいました。せっかく戻したヨモギです。手軽にシフォンケーキに入れて焼きました。

 甘酒が体にいいとかでブームのようです。麹から作った甘酒というのを買ってみました。するとアルコール0%と書かれています。確かに甘酒の匂いもお味もします。けど、子供の頃ザラザラと口に米粒が当たったあの甘酒とは違います。コップには透明な甘酒が残ってしまいました。白くてドロっとした甘酒ではありません。そこで、これまた手軽にシフォンケーキに入れて焼きました。 焼いている最中は、甘酒の香りがしていたのに、食べる段になると匂いは吹っ飛んでいます。口に入れるとほんのり麹の香りがするばかりです。色だけ見るとまるでシンプルなシフォンケーキです。

 庭に座り込んで仕事をします。雨が降れば家でミシンがけをします。気がつけば夕方になっていることもしばしば。作りたい草餅もまだ作れません。でも、一息いれる時のお菓子は自分で作ります。ヨモギのシフォンケーキはなんとも素朴な味でした。 甘酒のシフォンケーキはおそらくもう作りません。あの白いどろっとした甘酒なら作ってみようと思います。そしておやつはいつもモモさんと一緒です。

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黄瀬戸の使い方いろいろ

2017年03月25日 04時51分11秒 | 身の回りのもの

曇、9度、54%

 黄瀬戸という焼き物に興味が湧いたのは、かれこれ15年ほど前でした。亡くなった各務海周という方の作品でした。当時はまだご健在、うんと頑張れば私でも求めることができるお値段でした。亡くなって、この方の作品はぐんぐん遠ざかってしまいます。もう手が出ない高嶺の花になりました。いいお値段です。

 黄瀬戸は、茶碗や猪口に多く見られます。私が見たのは、大ぶりな盛り鉢でした。ゆったりとした鉢に筍の炊いたものと木の芽が飾られています。ちょうど黄瀬戸の色を写すような取り合わせでした。欲しいなあ、誰にも言わず一人思い続けていたことです。

 30年ぶりに日本に帰ってきたのは、2月の初旬。その私に引越し祝いとして黄瀬戸の鉢を頂戴しました。引越し祝いという忘れかけていた習慣にも驚きましたが、何と言っても黄瀬戸の鉢には大驚き。まるで私の心を読まれているようです。もちろん、小躍りして喜びました。

 さて、何を盛ろうかな。器はどんなものでも飾らずに使います。食卓にのるのが一番だと心得ます。最初に盛ったのは、そら豆でした。走りのそら豆をサヤごと焼いて、 香港から戻ってきた主人との食卓にのせました。ちょっと焼き過ぎのそら豆です。

 次に盛ったのが生湯葉と菜の花を薄味で炊いたものです。やはり黄瀬戸には湯葉やタケノコのような色合いのものと鮮やかな緑が似合います。

 寒い日がありました。お昼には手羽先と有り合わせのお野菜でスープを作りました。 深さがあるのでスープも具もしっかり入ります。

 ちょうどお雛様の時分には、三河湾でとれたすだれ貝をいただきました。酒蒸しにして、大振りな貝を盛ました。わけぎを刻んでいたのに振り忘れています。黄瀬戸には、緑のアクセントが必要です。

 昨日のお昼のは冷蔵庫の整理でタコの頭やイカのゲソ、お野菜の残り物をたくさん入れてちゃんぽんを作りました。 香港にいた頃、ちゃんぽんを作るのは決まってある友人がお昼にちゃんぽんを食べたと写真をアップした次の日でした。ちゃんぽんを食べると今は亡くなった友人を思い出します。

 サラダとチャーハンものせてみました。いつものように食べるのが優先して写真を撮り忘れています。自分の器と思えるまで使い込みます。贈り主とこの器を作った方は同一人物、こんな日常の使い方を赦してくださると思います。

 

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お風呂場

2017年03月24日 04時52分38秒 | 家の改築

晴、7度、78%

 私が育った古い家を改築して住み始めました。ほとんどの部屋が畳だった日本家屋です。座敷を除いて間取りも住スペースの広さも変えました。床面積は改築前より狭くなっています。水周りもすっかり換えることになりました。台所はシステムキッチンを入れるつもりでした。ここばかりは私の担当です。幾度もいくつかのシステムキッチンのショールームに足を運びました。あれもいい、これもいい、とイメージが膨らみます。ところがお風呂に至っては、住んでいた香港のマンションのそれしか頭に浮かびません。つまりバスです。

 30年間、香港内で住んだマンションは全てほとんど同じタイプのバスでした。移り住んだ当時から、そのバスタイプのお風呂に問題を感じたことがありません。シャワーカーテンを閉めてシャワーを浴びる、お湯張って横になって体を浸ける、違和感なくこの生活でした。当然この家のお風呂もバスのつもりです。私が小さい頃は檜の四角いお風呂でした。何年かに一度お風呂桶を取り替えます。母が亡くなる頃はステンレスのお風呂に変わっていました。このステンレスのお風呂は馴染みませんでした。見た目が冷たく感じます。

 お願いした工務店の方にトイレとバスが同じ部屋にあるお風呂場をと話しました。ところがどうもイメージがわからないとおっしゃいます。日本家屋ばかりを造ってみえた方です。そこで、香港の家の風呂場のサイズ、写真を送りました。なにぶんにも、施工主の私達夫婦は二月に一度しか福岡に帰ってきません。

 お任せして出来上がったお風呂がこちらです。 確かにバス型のお風呂ですが日本式に深さがあります。私など半分お湯を張ればちょうどです。もちろん横になって入ります。思ったよりやや短めのお風呂桶です。香港の家のお風呂場は全て大理石でしたので、こちらも大理石を貼ってあります。タイルと違って掃除が楽に思います。この風呂桶の横にはトイレがあります。トイレ、洗面台、お風呂が一つの部屋にと思っていましたが、洗面台はお風呂場を出たところにあります。やや駄々広いお風呂場になりました。

 広いのでうすら寒く感じます。白い大理石のせいもあります。でもだんだんとこのお風呂にも慣れてきました。引っ越してきて以来、疲れた身体をゆっくりと伸ばして、30分は浸かっています。そのおかげだと思います、このひと月半、元気でいることができました。肩の懲りも腰の痛みもありません。

 息子一家は、たっぷりとお湯を張って和式に使っています。そう考えると、この和洋折衷型のお風呂は便利です。一度お湯を抜かないで休んだことがありました。朝起きてきて、残り湯の冷たくなった水でお風呂を洗うのかとゾクッとします。ところが水になってると思って手を入れるとほんのり暖かさが残っています。保温性に優れているお風呂桶です。30分浸かっていても、お湯が冷めません。お湯を足すことがありません。

 30年身に付いてしまった習慣はなかなか変えることができません。折り合いをつけながら、日本の生活に馴染み始めました。

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母の帯を解いて、クッションに仕立てました。

2017年03月23日 04時48分25秒 | 日々のこと

雨、9度、60%

 母の身につけていたものは、スーツを一着、帯を二本残しただけで後は全部捨てました。仕立てられていない反物は残しました。手に取って捨てる捨てないを一瞬で判断した選択でした。急いでいたわけでもありません。今振り返っても、勿体無かったという後悔もありません。一瞬で取り残された帯二本、テーブルランナーかティーマットに仕立てようと思っていました。

 その一つを昨日クッションに作り替えました。この帯を母が締めているのを見たことはありません。古い帯だと思います。パッと目を引くオレンジ色が私の気持ちを引きつけました。オレンジ、黄色、朱赤。きっと母は地味な色の着物にこの帯を合わせたような気がします。

 仕舞ってあった茶箱から引っ張り出してきました。まだ私が住み始める前は、茶箱のふたを開けると母が住んでいた頃の家の匂いがふっと鼻につきました。今は鼻につく匂いもありません、私の家の匂いになって来始めています。傷みもなくいい状態の帯です。4つほど取れそうです。思い切り絹地にハサミを入れました。織りの帯ですから、絹といってもやや厚みがあります。脇はミシンで縫い、パンヤを入れて閉めるのは手縫いです。織りが色によって違っています。厚めの畝がある織りのところを手縫いするのは難儀でした。

 座敷のソファーに置いてみます。オレンジ色が絨毯の赤とどう映るか心配です。ソファーの緑がうまく鮮やかな色を吸収してくれています。 違和感なく収まってくれました。この座敷には仏壇があります。父母の写真が飾ってあります。はて、母はどんな思いでこのクッションを眺めてくれているでしょう。

 クッションなど買ってくればてっとり早いのですが、家にはまだまだ布がたくさんあります。クッションを必要としている椅子もたくさんです。一つ一つ家を自分の手で整えていきます。

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いちじく、いちご、クルミ入りお羊羹 Wagashi asobi

2017年03月22日 04時40分14秒 | おやつ

晴、8度、65%

 面白いお羊羹を頂戴する機会が増えました。不思議にいただくことが多いので、自分では求めません。強いて言えば、夏になると水羊羹を作ります。水羊羹は自分のが一番美味しいなどと思っています。面白いお羊羹、というより、和洋折衷、従来の小豆の餡に取り合わせでアクセントをつけたものが多く見られます。カカオのお羊羹、ラズベリーのお羊羹、ラムレーズンのお羊羹。どれもお口に放り込むと納得の美味しさです。

 受け取ったお荷物を紐解くと中から出てきたのは焼き菓子かなと思わせる包みでした。 よく見るとお羊羹と書かれています。ドライフルーツのお羊羹です。

 おやつの時間が待ち遠しくて、お昼ご飯の後に食後でいただきました。 練り羊羹も柔らかめと硬めとがあります。どうも柔らかめのお羊羹です。大きく一切れ切りました。切り口を見てください。いちじくと左下にはいちご、右下にくるみが見えています。あれ、テリーヌみたいだわと思いながら一口。くるみとお羊羹、くるみの香りとナッツのコクがいいですね。いちじくとお羊羹、じゃりじゃり感がたまりません。いちごとお羊羹、酸味がほどよくマッチしています。お羊羹自体の甘さはさっぱり。そして、全体にラム酒がしっかりと香ります。思わず声を上げて笑いました。よく私の好みをご存知ですね。

 贈り主は今二人目の赤ちゃんを授かったばかり。なのに私が彼女を思い浮かべる時は、いつもまだ幼い少女の頃の彼女です。そして今だにちゃん付で呼んでいます。思っていたようにいいお母さんになりました。このお羊羹をパクパクと食べながら、時間の流れの速さ、ふと昔を思い出します。

 このお羊羹はフランスパンに合うようにと作られたそうです。薄く切ったバゲットに厚切りのこのお羊羹をのせるとさぞ美味しいだろうと思います。中のいちじくはトルコ産だそうです。アメリカのいちじくより固めにペタンコに干されたトルコ産のいちじくは、香港で私の定番いちじくでした。残ると赤ワインで煮ていましたが、次回はラム酒に漬けてみようと思います。

 おやつをお盆に乗せて動いていると、もちろんモモさん目敏くついて来ます。「どうぞ、どうぞ、食べてください。」 美味しいねえ。今日もおやつが待ち遠しい。

 

 

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