チクチク テクテク 初めて日本に来たパグと30年ぶりに日本に帰ってきた私

大好きな刺繍と大好きなパグ
香港生活を30年で切り上げて、日本に戻りました。
モモさん初めての日本です。

学生が道路を占拠する香港

2014年09月30日 05時43分58秒 | 香港

晴れ、26度、86%

 昨日、我家はごく普通の朝を迎えました。主人を送り出して、気付くと日本の友人、知人からメールが入っています。開けてみると、どなたも香港の治安を心配してくださっています。そこで、慌ててテレビを点けました。香港島2カ所、九龍サイド1カ所の道路に香港の大学生たちが座り込みの道路封鎖をしていると言います。その頃、九龍サイドの会社がある地下鉄の駅から出た主人からメッセージが入りました。学生の座り込み、バスまでが道を塞いでいると伝えてきました。

 我家は、香港島の北側斜面に住んでいます。香港島の2カ所の占拠地は、金鐘の政府の庁舎建物近辺、銅鑼湾のそごうデパートの前。いずれも、片側3車線はある道幅のあるところに座り込んでいます。つまり、その一帯は車が通れません。テレビニュースのテロップにもバスの一部不通、迂回することが流れています。それを受けて、香港島の中西部の学校は休校になりました。そして、我家の一番近くを通るバスは、一台も上がって来ることが出来ません。

 学生たちのこうした道路占拠はの発端は、2017年に予定されている香港行政長官の選挙のあり方に、中国政府が白書を送り出し、民主的でない選挙が行われる形相が強くなってきたことに因ります。香港人は、ここだけは唯一民主的な中国だという自負があります。いえ、中国人ではないという思いも感じられる程です。ただ長く住んでいるだけの私ですら、学生たちの気持ちがよく解ります。でも、道路を占拠すること自体は違法行為です。一部、北京の天安門事件の二の前のような鎮圧が起こることを懸念する向きもあります。市民側は、あの天安門事件のときのような、緊迫した空気ではありません。道路を迂回するとか、地下鉄を使えば、皆、日常の生活を送っています。天安門事件のときのお米の買い占めのような騒ぎは全くない状態です。しかも、天安門事件時は、中国政府がとった武力鎮圧が、戦時下の日本軍の行為と類似していると香港の日本人のまで、身の安全を守るように領事館からお達しがありました。

 朝、市場に行くと月曜日ですから、新鮮な野菜や魚も店先に並んでいます。車の量が減ったぐらいで、普通の生活をしています。午後、用事でセントラルの日本領事館に行きました。銀行も株の取引所も皆通常通り。見出しの写真は、領事館の入っているイクスチェンジビルから九龍サイドを見たものです。海は占拠されていませんから、スターフェリーはいつもの通り。空を見上げても、いつものように3、4分に一機の割で飛行機が飛んでいます。

 今日も、香港島の中西部の学校は休校が決まりました。明日の国慶節の花火は取りやめになりました。あさっては、重陽節で明日から2連休です。さて、この占拠、どう始末を付けるのでしょうか。

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カレー風味のヌードル Laksa

2014年09月29日 05時27分03秒 | 料理

晴れ、25度、81%

 エスニック料理が、日本に紹介されてどれくらいでしょうか、20年少しではないかと思います。エスニックと一口ではいえない、その国その国様々な料理があり、それが宗教とも関わって、ブタは食べない、牛は食べない、と分かれたり、同じ国の北と南では、粉を使ったパン類が主食、お米が主食とこれまた分かれたりするのが実情です。しかも、中国華僑がそれぞれの料理を中華風にしながら、広めて来た経緯もあります。日本だって、昔は北と南の食生活は違っていたにもかかわらず、今では全国一律の感があります。テレビでの影響もお取り寄せや、デパートの地下での催し物、日本中の食べ物が何処にいても手に入ります。海外の料理だって、どん欲に日本に持って来て、しかも、日本人の口に合うようにしてしまう、ものすごい人種です。

 カレーに至っては、我家では敢えて「日本のカレー」というほど、今や何処のカレーでもない「日本のカレー」が存在します。カレーといえばインド、そして、最近ではタイカレーの台頭ですが、東南アジア一帯、カレーと呼ばれるものが、その土地その土地にあります。

 カレーのヌードル、もちろんカレーうどん、カレーそば(先日初めてメニューでカレーそばというのを見ましたが、美味しいのかな?)本場インドには、ヌードルがないので、チャパティのようなパンやご飯と一緒です。タイは、ビーフンが有名です。種類も豊富、カレー風味の焼きそばまであります。ベトナムは、やはりビーフンの汁そば、ホーが有名です。

 カレー風味のヌードルというと、マレー料理の「ラクサ」。シンガポールの屋台ではポピュラーな食べ物です。マレー料理ですので、イスラム教徒の掟通りに、豚肉は使いません。スープの元になるのは海老や小魚です。干しえび海老のペーストと唐辛子、コリアンダーやガーダモンなどの香辛料を練り合わせたものがスープの基本です。これに、ココナッツミルクをくわえます。強い唐辛子の刺激を、このココナッツミルクが緩和してくれるところは、タイカレーと同じです。しかも、ほんのりと甘みも添えてくれます。麺は、ビーフンの細いのから太いのまで、卵麺(日本のチャンポン麺に似ている)まで、好みで選べます。半分ビーフン、半分卵麺もありです。上にのせてくれるのは、海老、チキン、ゆで卵、必ずのっているのが、サイコロ型の薄揚げと生のもやしです。そしてたまには生のミントの葉っぱ。

 見出し写真は、我家で作ったものです。生のもやしは、このやや濃厚なスープにしゃっきりと爽やかさを添えてくれます。ミントが最初は?だったのですが、これまた、口の中をさっぱりとしてくれます。お店では、小皿にライム、赤唐辛子、海老ペーストの唐辛子の辛いソースが添えられて出て来ます。

 夏も終わって欲しいのですが、まだ暑い香港です、ラクサを食べて体の底から汗を流しましょう。

 

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主人との写真

2014年09月28日 05時39分12秒 | 日々のこと

晴れ、25度、84%

 写真の被写体に成るのが得意な方もいます。もちろんきれいな方達です。私はどうも苦手です。写真を撮るのは好きですが、私が求める被写体は人間ではありません。そんな訳ではないのですが、もう30数年も一緒にいる主人と2人だけで写っている写真が少ないことに気付きました。

 8月の初めに日本からみえた方達との集まりがありました。日本人の常というかそういう場合には、集合写真が撮られます。香港の夜景をバックにと皆さんパチパチ撮られます。その中に、もう長くお付き合いのあるご年配のご夫人がいました。年に1,2度は香港にもおみえになりますし、海外の旅行に私たち夫婦が同行したことも何度かありました。そのご夫人、私と主人に「お二人を撮りましょうか?」と聞いてくださいました。私たちには見慣れた香港の夜景ですが、ご好意をと思い撮っていただきました。そんな写真のことなど、すっかり忘れていました。2日前、わざわざ、郵便で送ってくださった写真の中に、主人と二人の写真も入っていました。

 私たち二人とも、あれまあ、歳をとったわね、とか、やはりこうした席の写真ですので二人とも生真面目に写っているわね、とか、まあまあ、私の手の大きいことなどと眺めていました。その時、急にカメラを構えてくださっているご夫人の顔が浮かびました。確か、ここ数年、こうして私と主人2人の写真を撮ってくださったのは、この方以外にいないと気付いたのです。旅行でご一緒した時にも、こうした集まりの後でも、考えてみるといつも決まって、「お二人を撮りましょうか?」と声をかけてくださっていたのです。いつも、写真を撮られることに慣れていらっしゃる方なのに、こうして、年下の私たちに心遣いをしてくださっていたのです。

 ざっと、写真をめくってみました。旅行先での主人との2人の写真も、この方がカメラの後ろにいます。もう何年も何年も、この方のご厚意に気付かずすっかり甘えていた訳です。こうした心遣い、学ばねばなりません。随分、遅まきながら、年配の方の心遣いを知ることが出来ました。その上、主人と2人の写真まで残っています。言葉で教えられないものは、受ける側が気付くしかありません。自分の至らなさをつくづく感じます。

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ちょっと手抜きなあんこ作り

2014年09月27日 05時07分34秒 | 菓子

晴れ、25度、85%

 和菓子を作るのに、あんこは大事。粒あんもいいけど、こしあんは手間がかかっても、使い道は多いし、口溶けがよいものです。日本にいると、すぐ使えるあんこがお菓子の道具屋さんで売られています。和菓子屋さんだって、あんこを買っているところがあるそうです。あんこ専門店があるのですね。あんこ作りは難しくはないけど手間がかかります。白あんも、小豆のあんも作り方は同じ、先日、日本から買って来た手亡の白豆で白あんを作りました。

 家にある普通の器具で作ります。手間もかかりますが、力も必要です。一晩水に浸けておいた豆を柔らかくなるまで炊きます。もしかしたら、あんこ作りの要は、豆選びかもしれません。信頼の置ける回転のいいお店で買う豆には、はずれがありません。豆の皮を取るのに、裏ごしで漉す作業から始めます。裏ごしと木べらでゴシゴシとやるのは力仕事です。 そこで、ハンドル付きのムーランという裏ごし器を使います。穴の大きさが3通りありますが、初めは一番大きな目のを使います。裏ごし器を使うときもムーランを使うときも、一度に沢山入れないのがコツです。 こんな具合に豆かすが残ります。

 ここで、今一度、目の細かいもので裏ごしをします。私はザルを使います。水をかけながら、まだ残っている豆かすの隙間のあんをしっかりと受け止めます。 ギュウギュウとやるので、ここでは木べらでなくポテトマッシャーを使います。2回に分けて漉されたあんは後ろ、水に晒されています。手前が残った豆かすです。 思ったより豆かすが沢山出ます。水にさらしているあんは、静かに水を張り替えながら、水が澄むまで繰り返します。

 ここからが私の一番好きな行程、あんを布で絞り上げます。 大きな鍋に大きなザルを置き、その上に細かい目の布を拡げます。晒がいいのですが、私が使っているのはイングリッシュプヂングが包まれていた布です。おそらく、イギリスの蒸し布だと思います。四隅をきっちり持ち上げて、ゆっくり、力強く絞ります。 やっと、あんの姿が見えて来ました。手亡の白も小豆の紫も、この布を開けた瞬間、べっぴんさんだなと思います。

 最後は、砂糖を加えて練り上げます。このあんの練り上げをやったことがある方は、熱を持ったあんが、火山のマグマの噴火のように、ブッツと飛び散るのをご存知だと思います。どんなに、手を急いで動かしても、あんが飛び散ります。汚れるだけならまだしも、熱いのなんのって。腕や顔にだって飛びます。あんを練り上げるのはある程度の強火で、一気になどと書かれています。私にとって、この練り上げは最後の難関でした。いつもあん作りには、厚手の鉄鍋を使っています。鉄鍋は一度熱を持つと、しばらく熱い状態を保ちます。そこで、考えました。絞ったあんと砂糖を出来るだけ底の広い鉄鍋に入れます。火にかけて、絶えず木べらでかき回します。火山の噴火のようにプツプツし始めたら、火を止めます。それでも木べらでしっかりかき回します。あんから蒸気が出るのが分かります。そして、そのまま放っておきます。まだ鉄鍋は充分な熱さを保っています。しばらくして、また火をつけて、プツプツし始めると火を止める。これを3、4回繰り返すと、 あんが練り上がります。こうしてあんを作り始めて、やけども台所の壁が汚れることも無くなりました。

 300gの手某の白豆から600gの白いこしあんが出来上がり。小さく小分けにして冷凍庫で保存します。自分で作りますから、甘さは好みで加減できます。白あんは、餡に使うばかりか練り切り、こなし、きんとんの外皮にも使います。自分なりの作り方、ちゃんと作る方から見ると邪道でしょうが、長く続けるための秘訣だと思っています。ほんのり甘い出来立てのあんこ、このつまみ食いはおまけです。

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ピンクのビル 香港

2014年09月26日 05時35分37秒 | 香港

曇り、26度、78%

 1990年代の初め頃でしたか、新築されるビルの色がピンクというのが流行ったことがありました。商業ビルではなく、住宅向けのビルです。ポコッと一棟建つこともあれば、2,3棟がまとまって建つこともあります。際立って目立ったのが、香港島のセントラル界隈から山手を見ると、動植物園の緑の上に4棟の大きなピンクのビルが見えました。緑に囲まれたピンクです。その光景、不思議にちぐはぐな感がありません。とてもマッチした色合いです。その時、香港はやっぱり亜熱帯だからこんなピンクのビルが似合うんだなと感心したものです。その山間に建ったピンクのビルを見上げる度に、フラミンゴを思い出していました。

 流行ると何でもかんでもピンクにしたがる香港です。ちょうど当時私が仕事で通っていたマンションが外装の貼り替え工事に入りました。貼り替えばかりか、配管も取り替える大掛かりな工事が、香港中のビルで10年,20年に一度は行われます。湿度の高さも手伝って、退色も激しいからです。さて、そのマンション貼り変わったらピンク色。九龍サイドの日本人も多く住んでいた地域です。ところが、平地に建っているそのピンクのマンション、ちっとも感じよく見えません。その時、初めて、ピンクのビルには深い緑とのコントラストアが必要条件だと気付きました。

 昔から人が多く住む、セントラル、ワンチャイ近辺のビルの老朽化は著しいものがあります。政府が資金援助をして建替えや修理も進められています。古くてもなかなか趣のあるビルもあります。建替え、補修、どちらを取るか難しい問題でしょう。

 見出し写真は、ワンチャイの三角州に建つ曲面を持つビルです。カーブのあるこうしたビルは物珍しく、私が来た20数年前からこの場所で、すでに薄汚れたグレーの色をしていました。それが今年に入って、工事のための竹の足場が築かれ、緑のネットですっぽり覆われました。壊されるのかと残念に思っていると、そんなに時間もかからず緑のネットが外されました。

 ご覧の通り、グレーの薄汚れたビルは、何やら分けのわからないペンキ塗りのビルに変身。なんともミスマッチな色合いです。少し腹立たしくさえ覚えました。ここを通る度に見上げます。すると、この手抜きな色合いが、やっぱり香港だわ、と思えるようになるからこれまた不思議です。こんな、なんで?と思える色のペンキ塗りのビルが、チョコチョコあります。数十階のビルの合間に、古いカラフルな色のビル、はい、やっぱり香港です。

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ホシノ天然酵母で田舎パンを焼きました。

2014年09月25日 05時34分29秒 | パン

曇り、25度、81%

 パンを焼くことって、お米を炊くのとはやはり違います。お米は水を吸って熱をくわえることで柔らかくなりますが、パンは小麦の粉と水が出会って、そこに何やら生きた菌をくわえることで、大きく膨らみます。言い換えれば、この生きた菌がなければ、ただのベッタッとしたパンケーキです。この菌は、きっと、暑い土地でリンゴやブドウが腐り始めた時に出来たに違いありません。その菌が、ベッタッとしたパンケーキに偶然混ざって膨らんだのかもしれません。

 30数年、下手ながらもパンを焼き続けて来ました。そして、使う菌といえばこれまた30数年浮気もせずに、サフというメーカーのドライイースト一筋です。保存に便利、作りたい時にすぐ作れる、そうはいうものの、イーストだって生き物です。気温が上がれば、我家のモモさんと同じように伸び切ってしまいます。そこは、なだめすかしてご機嫌を見ながら、イースト菌にヨイショっとやってもらいます。

 天然酵母がどうのこうの、美味しいのよ、なんて聞いたって、酵母を起こすまでの時間や保存を考えるとまあいいや、と知らぬ顔。それが、オーストラリアにいる友人が天然酵母を起こしている様子を知らせてくれたときから、急に事態が変わりました。一番面倒だと思っていた、酵母菌を時間をかけて起こす、その作業に急に惹かれたのです。主人にいわせれば、仕事も辞めて時間があるからだそうですが。その上、天然酵母の小袋が日系のスーパーで売っています。おまけに、今の香港の気温なら、室温で放って置いても酵母菌が起こせそうです。 出来上がって、匂いを嗅ぐと、あれ、甘酒のような匂いです。思わず味見しようと思った程でした。何でも焼けますと書かれていますが、手始めに、小ぶりなカンパニュと呼ばれる田舎パンを焼いてみることにしました。

 田舎のおばさんが焼く大きなずっしりしたカンパニュより少し軽めを狙っています。 バトンヌというかごに入れて、発酵させます。思うように発酵してくれないので、そのまま置いて買い物に出かけました。戻ってみると、 まあ、こんなものでしょうか。これを天板に移して焼きます。天板に移す時に、少し萎んでしまいました。

 確かに、イースト菌のときとは焼いている間の匂いが違います。期待してオーブンの中をの頻繁にのぞきます。焼き始めても少しは持ち上がるはずですが、あまり縦伸びしてくれません。

 香りだけではありません、引きが違うというか、つやのある大きな気泡がモッチリと甘みを持っています。イースト菌だって、人の手が加えられていますが、天然だよね、と思いつつ、このホシノ天然酵母の魅力に今ぞっこんです。

 30年経っても、まだまだ、興味が尽きないパン作り。しばらくは、天然酵母にお世話になります。

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石けんの香り

2014年09月24日 05時38分37秒 | 日々のこと

曇り、25度、84%

 集合住宅に住んでいると、ふとした折に近隣の家から風呂を使っている匂いがして来ます。石けんの匂い、シャンプーの匂い、生暖かいお湯の匂い。一昔前なら、夕方の匂いだったお風呂場からの匂いも、シャワーを朝浴びる人が増えて、時間構わず匂って来ます。

 花王石鹸の匂い、資生堂の石けんの匂い、牛乳石鹸の匂い、作る会社によって匂いも違うはずですが、日本の石けん独特の匂いがあります。なぜでしょう。そして、その日本の石けんの匂いをとても懐かし感じます。日本を離れて、もう、随分と長くなったからでしょう。お風呂場のぼんやりした暖かさと石鹸の香りが、やさしく包んでくれるように懐かしさを運んでくれます。

 朝、忙しなくシャワーを浴びる人たちには、心にも石鹸の匂いを感じる余裕がないかもしれません。しかも、昨今、石鹸ではなくシャワージェル、シャワーソープなどと呼ばれる液体状の石鹸です。ポンプを押してスポンジに取り、シャワーの下で体を洗う、まあ、なんと気忙しいことでしょう。朝からのんびりお風呂に入っていられないのも分かりますが、夜使うお風呂に比べると味気ない気がします。

 香港は、2003年のサーズ以来、手を洗うのも体を洗うのも、圧倒的にリキッドソープが増えて来ました。石鹸に依る感染を防ぐために、消毒剤入りのリキッドソープが主流になりました。我家の洗面所には、このリキッドソープが置かれるようになったのは、このサーズ以来です。

 リキッドソープと石鹸とどう違うのでしょうか。石鹸の塊を手に、泡を立てる様子を想像すると、その過程で石鹸の方が一手間かかっています。つまり、時間がかかるのです。朝の余裕のないシャワー向きではありません。

 石鹸が小さい頃から好きでした。紙石鹸なんていうのもありましたね。今思うと安っぽい匂いでしたが、懐かしい。洗濯石けんの、ちょっと癖のある匂い、最近はあの癖が無くなった洗濯石けんです。

 普通の石鹸が一番です。それでも、いいお歳になって来ましたから、出来るだけ自然のものから作られている石鹸を使いたいと思います。タイのパンプリーの石鹸を昨晩おろしました。ライムとジンジャーの香りです。この石鹸は、顔を洗う時だけ使います。香りばかりでなく、質の高いいい石鹸です。洗面所の匂いが一晩で爽やかに変身していました。

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香港のiPhone6

2014年09月23日 05時35分41秒 | 香港

曇り、24度、74%

 私が、iPhone6を入手した経緯は昨日書きました。写真の編集機能や写真を保存する形が変わってはいるものの、基本、自然と指が動く慣れたiPhoneです。iPhone3からiPhone4sに代えたときは、画期的でそれはワクワクしたものです。このiPhone6大きくなった分、女にしては手の大きい私ですら、グリップが心もとないように思います。そこで、珍しくカバーを買おうと思いました。今までいつも頂き物のカバーがあったのですが、なぜか使わずじまいでした。

 昼過ぎに香港島セントラルのアップルショップに出かけました。昼前に通りかかったキャリアの店先には行列などありません。iPhone6の熱なんて結構早く冷めるものだと、鷹を括ってアップルショップに行きました。

 昼休みのセントラルの人の多さは格別です。IFCというビルに入っているアップルショプ、店の前には人が固まったようにたくさんです。まだ、iPhoneの熱は冷めていなかったようです。IFCに渡る陸橋の両脇には、iPhoneの白い箱を沢山積み重ねて座っているおじさんたちの群れ。 もちろんこのiPhone売り物です。買って行くのは中国からの観光客と思われる人もいますが、地元の香港人もいます。売っているおじさんたちは香港人です。アップルショップで買う場合は、キャリアと違って、いちいちIDカードなど出さずに買えます。見ていると、 香港人の若い男性が、値段の交渉を始めたようです。新聞やニュースでも、香港から大量にiPhoneを中国に持ってはいって行く人たちの話が出ています。中国でのiPhone6の発売日が初めは29日と言われていたのに、取り消させたとも伝えられます。挙げ句に、偽物がもう作られているとか。

 IFCのアップルショップは2階にまたがっています。全面ガラス張り、ビクトリア湾を望むその景色はなかなかです。私のカーバーは、すぐに決まりました。紺と赤で悩んだのですが、バックを覗いてすぐに取り出せるように赤にしました。 お店の人が支払いの手続きをしてる間、ふと後ろを見ると、埋め立て地に観覧車が! 小さいものですが、これからの季節、気持ちがいい乗り物です。何時から動くのかしら。動き始めたら、乗りに行きますよ。と、満足げに店を出たところ、人人人の中、大声がします。みんな遠巻きに見ています。 IFCのセキュリティーのおじさんに取り囲まれた一人の男性、右手にiPhoneの箱と、なんと現金を握りしめています。香港ドルか中国元かは分かりませんが、確か私が店に入る時にもいたおじさんです。アップルショップの前で、このiPhoneを売っていたようです。営業妨害というか、物売りをビルの許可無くするなと言われているようですが、おじさんも黙っては引き下がりません。いやはや、香港です。

 新聞には、iPhone6買います、と貼り紙が街に張られているとも書かれています。ここしばらく、iPhone6の中国向けの密輸、偽物の話でにぎわいそうな香港です。

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iPhone6

2014年09月22日 05時36分50秒 | 日々のこと

曇り、25度、68%

 iPhone6が発売されて3日目、日本のみならず香港でも夜を徹しての行列でiPhoneを求める人たちがいます。自分が使うのではなく、中国に持って行けば値段が3倍に跳ね上がるので、一人で数台買い求める人もいるそうです。アップルショップではなく、地元のキャリでは予約を受付、店頭発売は3日を過ぎた今日からというところもあります。私も予約をした一人です。19日を過ぎても何の連絡も来ないので、これは待たされると思っていると、20日の夕方、21日に時間帯指定で、キャリアの本社ビルに取りに来てください、とメッセージが入りました。もちろん、時間きっかりに出向きました。

 香港のキャリアが発売する携帯をわざわざ日本から買いに来る人もいます。香港のキャリアなら、面倒なく世界中で使えるからだそうです。iPhoneを取りに行ったビルでは、すでに人が並んでいます。ずっと待たされるのはごめんです。でも、待たされることも無く、身分証明やプランの手続きが進みました。この香港、こうしてところでも広東語だけではすみません、あらゆる言葉を話す人が来ています。それに対応するのも大変な仕事です。身分証明だって、IDがなければパスポートも必要です。ビルに着いて、iPhone片手にビルを出るまで30分、私の応対をしてくれた女性が今日でよかったね、と言います。初日二日は、予約の人でも3時間以上待ったそうです。

 実は私のiPhone5まだ使えます。坂で滑って転んだ時、裏面に怪我をさせてしまいました。それぐらいのことですから使うつもりでいたのですが、新しいのが出ると聞くと、ソワソワして来ます。どうも機械物に強く惹かれます。大きな車から小さいものでは時計まで。自分なりの基準があって、家電も身の回りに置くものは出来るだけ、複雑でないものがいいと思っています。スイッチの少ないもの、機能の少ないものです。

 今回、SIMカードは5も6も共通というので新しくせずに、移し替えるだけ。家に帰り、 PCにつなげると、全て同期は終わります。それでも、同期されたアプリを開けるのに、これまたパスワードの入力が待っていました。今後、このパスワードとのお付き合いは、ずっと続くのでしょうね。

 見ても分かるように、画面が大きくなっています。ありがたいのは入力キーも大きくなっています。モモさんも随分大きくなりました。

 噂の写真機能は、露出マークが画面に出るようになったことでしょうか。焦点をタップすると、横に矢印が出ます。これを上げ下げすると露出が変わります。スローモーションも初めて使う機能です。

 iPhone6Plusも発売されていますが、私の手には大きすぎます。今までiPhone3に始まって、4s、5とこれ4代目。デザイン的にはiPhone3が一番きれいだったのではないかと思います。このiPhone6があのiPhone3の柔らかなカーブを甦らせています。

 SIMカードを抜かれたiPhone5は、電話とメッセージをのぞけば、Wi-Fiの環境下では充分端末として使えます。便利になったとつくづく感じています。

 

 

 

 

 

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モモさん、我が家にきて10年になりました。

2014年09月21日 05時50分41秒 | もも

曇、26度、68%

 モモさんが、我家にやって来て、今日でちょうど10年。1月生まれのモモさん、9か月のときでした。これ以上、ペットショップのケージの中においておくには忍びなく、決心して連れて帰りました。この辺りの事情は、何度もこのブログに書きました。

 今朝は、気温が少し下がって秋の匂いが空気に立ち込めています。10年前もこんな気持ちのよい秋晴れの日でした。あの日、私はモモさんを女の子だと思って連れ帰りました。何度も何度も、お店のおばさんに女の子かと確かめたのですがね。何分にも、私の広東語がヘタクソなもので。

 そんなモモさん、数週間後には、たまたまさんが2つ出て来ました。あれ~、男の子じゃない。つまり、私のパグ帝国の主になる夢はここですっかり消え失せました。モモさんが女の子なら、今頃私の周りはパグだらけのはずだったんですが。

 9か月ということは、一番かわいい盛りは過ぎています。見出し写真は、来た当日のものです。ただ私はモモさん4か月の時に一度抱かせてもらいました。まだ、小さかった。いえ、9か月のモモさんだって可愛い。10年、あっという間です。昨日のことのようです。大きな病気もせずに、毎日毎日、一緒にいてくれます。家に帰って、ドアを開ければモモさんが必ずいます。今や、当たり前のことですが、これは幸せだと思います。

  3歳の頃のモモさんです。私が旅の支度をすると、こうして、行くなとバックの上でストをします。この頃は一番太っていましたね。

 昨日から、今日のブログのためにいいお顔を撮ろうね、と言っていたのですが、ずっと寝てばかり、やっと、照れ屋のカメラを見ないモモさんの今日の姿を納めました。

 今までと同じ時間を一緒に過ごすことは、出来ないと分かっています。残された時間が貴重です。好きなものを食べさせてやりたい、好きなところに散歩させてやりたい。小さな願いです。

 強気で無愛想、そのくせ照れ屋でまじめなモモさん、10年間ありがとう。

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