チクチク テクテク 初めて日本に来たパグと30年ぶりに日本に帰ってきた私

大好きな刺繍と大好きなパグ
香港生活を30年で切り上げて、日本に戻りました。
モモさん初めての日本です。

モモさんの爪切り

2013年08月31日 04時50分02秒 | もも

雨、26度、96%

 モモさん、3年前までは、夏の間毎月一回、毛を切りにトリミングに連れて行っていました。モモさんを見つけたお店です。我が家にくるまで、世話をしてくれていた大好きなおばさんがいるお店です。ところが、そのお店に行くのをとても嫌がるようになりました。毛を短くしてもらって、爪を切って耳の掃除もしてもらって、シャンプーもして帰ってきます。お風呂は週一回はいるのですが嫌がりません。きっと、それ以外のことが嫌なのだろうと、3年前から夏の間は、私が毛を刈ります。私のトリミングで、最初の年はムラムラに刈られて惨めな様子のモモさんでした。今では腕が上がったので、まあ、見られます。

 昨年のことです、モモさんしきりに前足を舐めています。よく見ると、親指でしょうか、少し上のところの爪が伸びて、足に刺さって血が滲んでいました。犬の爪には、血管が通っているので、切るのには注意が必要です。 

 日本にいるとき一緒に生活をしていた犬たちは、庭にいました。トイレを済ませば、後ろ足をガシガシ。何かを隠そうと穴を掘る時は、前足でガシガシ。要するに爪など切らなくてもよかったのです。モモさん、マーキングの度に、この香港の舗装道路を後ろ足でガシガシなさいます。後ろ足の爪は問題なく短いのですが、大好きなネズミちゃんを隠そうと、前足でガシガシと掘るのは、庭の土ではありません。柔らかいベットかソファーです。これじゃ、爪は伸び放題。早速、爪を切ってもらうために、獣医さんに連れて行きました。いとも容易く、チョンチョン。切ってもらったのは前足の親指の2本だけです。それで、確か、$300、3000円ほど払いました。

 2週間ほど前から、またしてもモモさん、前足を舐めています。伸びてますね、親指の爪。そこで、考える私。$300も出さずに自分で爪切りをやってみようと思ったわけです。見出し写真のような爪切りを買って来ました。爪の太さぐらいの穴があいていて、パチンと切ればいいように出来ています。さて、始めましょうか、とモモさんの爪に刃をあてたものの、どうも怖い。まず意外に堅いお爪です。切ってる時に、モモさんが動きそうです。怖いのは私です。モモさん、何?って様子で見ています。

 ちょこっと切っただけで止めて、爪切りは見えないところになおしました。でも、また舐めています。そこで、昨日は、獣医さんではなくて、近くのトリミングの店に連れて行きました。このお店にはモモさんは、以前何度かお泊まりをしています。「ももちゃん」と日本語で呼んでくれるお店です。予約もしていないのに、トリム中の犬たちを差し置いて、モモさんの爪切りを始めました。でも、おばさんのご要望で、モモさんの頭と体は私が抱えています。いやはやすごい抵抗をなさいます。ご存知のように、パグは底力がありますからね。ものの3分ほどで20本、主に前足の10本の爪切り完了しました。私は汗びっしょり。モモさんは、鼻息荒く私をにらんでいます。代金は、$50でした。

 やっぱり、自分で切る勇気はありません。これから爪切りは、このお店に連れて行って、汗びっしょりで帰ってこようと思っています。

 

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MOMO ネパールの餃子

2013年08月30日 04時30分40秒 | 料理

雨、27度、90%

 MOMOという名前の餃子があります。形は、ショウロンポーみたいですが、皮はペタンとした餃子の皮です。生まれはネパール、シェルパ族のごちそう料理だそうです。この餃子の存在を知ったのは、ここ数年。我が家の下は、SOHOと呼ばれる一大レストラン街です。世界中の食べ物屋さんが集まっています。数年前に出来たネパール料理の店の写真入りメニューに、MOMOが載っていました。食べてみたいな、と思いながら毎日その店の横を通ります。我が家はこのSOHOで滅多に外食をしません。そんなわけで、夢だけ膨らむ餃子のMOMOでした。

 先日、ターメリックやバスマティライスを買いに、インドの食料品屋さんへ出かけました。なんだか、今までになく新しい商品が入荷しています。そこで見つけたのが、 MOMOマサラ。買うか買わないか迷います。だって、MOMOのレシピをもっていません。まあ、でも餃子よね、と持ち帰ってきました。そういえば、2年前にニューデリー行ったとき、ホテルの前にMOMOの屋台がありました。 そうですよね、ニューデリーからネパールはすぐ北です。この時も、屋台が開いている時間を逃がして、食べられないままでした。

 さあ、ウェッブでMOMOの作り方を調べます。ヤクのひき肉で作るのだとか、ヤクの肉などは手に入りません。そこで、牛肉と豚肉をあわせて作ることにしました。その肉にタマネギとパクチーのみじん切りを一杯入れて、MOMOマサラで味付けをして、皮で包みます。ところが、この餃子のMOMOを一緒に食べる方に、タマネギを食べてはいけない方がいます。我が家のモモさんです。そこで、タマネギをキャベツに置き換えて、作ります。

 トマトベースのたれを作ります。 トマトにパクチー、ニンニク、ヨーグルト、MOMOマサラ、お塩少々で作りました。 これは、トルティーヤに付けても食べれそう、美味しいたれです。皮は、市場に売っている香港地場の出来合い物のを使いました。

 このMOMOは、蒸して作る餃子です。ネパールでは、専用の金属で出来た何段もの蒸し器、モモコバーロといわれる物まであるそうです。我が家は中華圏に住んでますから、 蒸籠です。 蒸し上がりの匂いが、いつも食べている餃子とは全く違います。スパイスとパクチーが肉の匂いに混じります。シェルパ族の人は、たれなど付けずにヤクの肉を味わうのだそうです。

 私は、餃子が大好きです。小さな餃子で有名な福岡に育ちましたが、いつも家の者が行く中華料理屋は、上海出身のおじさんがやっていました。そこの店で出てくる餃子は、皮が厚く小さな餃子の倍はある大きさです。おかげで、どんな餃子もえり好みなく好きです。このMOMO、なんとも病みつきになる味です。インド料理でもない、中華でもない、食べ物が連れて行ってくれる世界は、興味が尽きません。ロシアの餃子も食べてみたい物のひとつです。

 

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香港クリーニング事情 白洋舎を止めました

2013年08月29日 06時05分07秒 | 日々のこと

曇り、27度、86%

 最近の日本のクリーニングのことはよく分りません。クリーニング屋さんの数が減ったのでしょうか?スーパーマーケットで受付だけのクリーニング屋さんが増えたのか、自宅まで集配してくれるクリーニング屋さんが多いのか、昔のように冬になると白い湯気を出しているような街のクリーニング屋さんが少なくなったような気がします。というより、日本に帰っても、旅行気分の私です。生活者としての目で街を眺めているのではないようです。

 香港は以前から、人が住んでいる地域には、街のクリーニング屋さんが店を開いています。ドライクリーニングは、どこか別の工場にもって行くにしても、ランドリーは店の奥でゴロンゴロンと廻っています。香港に来た20年以上前、我が家の近くには白洋舎がありました。日本の白洋舎です。小さな間口で、受付だけ、洗濯物は全部工場にもって行きます。集配も当時からありました。でも、近いので必要があればもって行きます。値段は街のクリーニング屋さんと比較したことがありませんが、きっとやや高めではないでしょうか。日本人ですから白洋舎はいいと思い込んでいる私です。以来20数年、迷うこともなく白洋舎でした。我が家の付近には3軒白洋舎がありました。それが、この2、3年で一軒、また一軒とお店を閉めて行きます。香港の異常な家賃の高騰が理由です。ついに最後の一軒が店を閉めました。後は集配に回してくださいと、白洋舎の人は言います。そこで、白洋舎にとりに来てくださいと電話をしたのは、先々週の木曜日。電話口のお姉さん、流暢な日本語で、我が家の住所から、とりに行くのは来週の月曜日の午後です、とおっしゃいます。えっ?来週?急に必要な物ではありませんが、それにしても悠長な話です。一応、お願いしますと言ったものの、電話を切って考えました。いくらなんでも、のんびり過ぎます。我が家に洗濯物が戻ってくるのは、1週間以上先かもしれない、そこで、よし、近くのクリーニング屋に洗濯物をもって駆け込みました。

 我が家の周りは、受付だけのクリーニング屋さんを含めても、ざっと10軒近くのクリーニング屋があります。恵まれた環境です。実はこれには理由があります。この一帯、海外から短期にしても長期にしても仕事で香港にやって来ている人が多く住んでいる地区です。サービスアパートメントならクリーニング込みですが、借りたフラットに洗濯機が付いていない場合が多いようです。つまり、日々の下着からタオルまで洗濯に困ります。街のクリーニング屋は、こうした下着に至までを、1ポンドいくらで洗濯してくれます。アイロンはかけてくれませんが、ざっと畳んで大きな袋に入れて戻ってきます。見出し写真の、クリーニング屋の受付代の横には、計りが置いてあります。需要と供給のバランスが見事にとれています。

 さて、私が飛び込んだクリーニング屋さんは、一番我が家に近いお店です。中國乾洗自助公司、自助と書いてありますがセルフサービスではありません。木曜日に頼んで2日後の土曜日に仕上がってきました。私の白のスーツです。永年着ていますから、白洋舎に頼んでも落ちなかった小さなシミがいくつもありました。それが驚いたことに、すっかり無くなっています。ドライクリーニングは店の中ではなく、別の場所でやっているようです。かけられたハンガーは白洋舎のように立派な物ではありません。ワイヤーのハンガーに待ち針で留められていました。ハンガーなんてどうでもいい、お値段も安いし、我が家、20年以上の白洋舎とのお付き合いを止めることにしました。

 たまたま、いいクリーニング屋さんに当たったのかもしれません。それでも、白洋舎はいいとの思い込みで代えずにきた私が、今思うと滑稽です。こんなことでもいい出会いがあると、嬉しいですね。

 

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Marks & Spencerの食糧品

2013年08月28日 06時08分06秒 | 香港

晴れ、26度、89%

 イギリス系の自社ブランドを売るMarks & Spencerは、27年前に香港に来た時からある衣料品中心お店です。高級なものでもなく、かといってファーストファッションでもなく、ちょっとあか抜けない感じの服が揃っています。ここの一番小さなサイズですら、私には大きいので、あまり出かけることはありません。以前から、紅茶やクッキー、ワイン、缶詰類も小さなコーナーで売られていました。取り立てて美味しいとか言うものもなく、これも中道路線の品揃えでした。ただイギリスから空輸されてくるパン、イースターのホットクロスバンズやクランペットはここでしか求めることが出来ませんでした。

 昨年辺りから、このMarks & Spencerが急にフードコーナーを充実させ始めました。イギリスからもってくるパン以外にもインストアーベイカリーが、どの店にも出来ました。挙げ句に、食品だけを売る路面店まで出来たのです。さすがにミルクはありませんが、ヨーグルト、チーズ、バターなどのデイリー物まで置いてあります。

 私がもっぱら利用するのはセントラルのお店です。地下の食糧品売り場には、昼食時になると、近くの会社勤めの白人のおじさんたちが、ドッとやって来ます。焼きたてのパン、香港で作ったサラダ、イギリスから来たスムージーなどを買って行きます。午前中は、白人のおばさんたちが、冷凍物やハム、ワインをお買い求めです。彼女たちのバスケットの中身を観察しいると、どうやら、スープが美味しいのかもしれません。3人に2人が、買って行きます。

 早速真似をして買ってみました。 イギリスで作られた物を冷蔵で運んで来ています。ですからそんなにお安くはありません。まず冷たいまま食べてみます、まあまあ。この容器まま電子レンジで暖めます。チン。暖かい方が数段美味しくなりました。チーズや山羊のバター、ヨーグルトは私の好みの味です。イギリスの食べ物がおいしくないというのは昔の話ですね。

 ここで扱っているワインは確かにあまり美味しいとは言えませんでしたが、今では、値段のわりにはそこそこのワインも買うことができます。

 全ての物が自社ブランド、大半をイギリスから運んで来ているこの熱意には驚きです。ビスケットなどまでイギリス製。正確なことは解りませんが、イギリス人の方たち、まだ香港に多く住んでいるのでしょう。私たちが日系のスーパーに行くのと同じ心境なのでしょう。

 それにしてもパッケージがスッキリとしています。このスープの容れ物もリユース出来そうです。次回は冷凍のディナーパック、TVディナーのような物に挑戦してみます。

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福岡の屋台

2013年08月27日 06時04分45秒 | 日々のこと

晴れ、26度、89%

 私が生まれて育ったのは九州の福岡です。豚骨ラーメン、辛子明太で有名な福岡です。その福岡、よそから見えた方がビックリされるのが、夕方からずらっと並ぶ屋台です。中洲というどちらかというと夜の街の川沿いに、屋台は並びます。赤い提灯が遠目にもきれいに見えたのは子供の頃の記憶です。今では、天神の地下鉄の出口の周りにも並んでいます。実は私、この屋台にほとんど行ったことがありません。ですから、何処そかのラーメンが美味しいとか、どこの焼き鳥はなどと食べ物談義ではありません。女一人で入るには憚られそうですが、のれんの隙間から見える後ろ姿、若い女性のお客も見られます。暑い季節の食べ物の匂いは、頂けないこともありますが、寒くなると屋台から出る湯気混じりの匂いにつられて、近寄って行くこともしばしばです。人から聞いた話ですが、屋台だと思って安いかというと、どっこい、いい値段で食べ物を出しているそうです。最近ではイタリアンだのフレンチの屋台もあるというから、これまたビックリです。

 私がいう福岡の街は、主に西側、中洲から西はいくらかは地名も解ります。ところが南、東になると皆目トンチンカン。高校を出て福岡を離れて、出来るだけ福岡を顧みないでこの年になりました。それでも、主人の実家も私の実家も福岡です。帰ると、福岡の西半分を忙しく動き回ります。不思議なものでこの西半分なら、裏道もある程度覚えています。ただでさえ裏道が好きな私は、裏道でいろんな発見をします。

 ずらっと並ぶ屋台は大型のリヤカーの上に、調理台やカウンターを設えたものです。昼間は、中洲の川端にも天神にもどこにも屋台の姿など見られません。夕方になると、屋台の主が引っ張って所定の場所にご出勤です。そう、昔は引っ張って連れてこられていた屋台ですが、先日、天神交差点で目にした風景、あれ!と思わず声を上げました。だって、屋台のご出勤、ライトバンに曵かれています。時代が変わったのねと、なんだか寂しそうな屋台の姿をカメラに収めました。

 屋台の出勤の様子は以前から目にする機会がありましたが、仕事が終って、引き上げる時は車に引っ張られようが、おじさんが引っていようが、もっとお疲れの様子のはずです。

 さて、この屋台、昼間はどこで休んでいるのでしょう。裏道をスタスタと歩く私は、屋台たちが集まって、ひっそりと休んでいる場所を幾つか知っています。路地裏にある小さなビルの一階やモルタル作りのアパートの一階に、幾台もの屋台が止まっています。昼間のお日様の明かりのもとで見る屋台は、なんとも惨めな様子です。お疲れさまね、と声をかけてやりたくなるほどです。クルマは新型なるものが年々出てくるのに、この屋台どう見ても私が小さい頃と姿が変わっていません。

 福岡で一番大きな交差点を、車に曵かれて行く屋台を見ながら、不思議と自分の年齢を考えていました。いつか、主人に屋台に連れて行ってもらいましょう。

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永利街  香港

2013年08月26日 05時59分20秒 | 香港

曇り、25度、93%

 香港島、セントラルからやや西より、ハリウッドロードからケンロードの間に東西に走るわずか数百メーターの道が永利街です。車なんて通れません。人だってほとんど通らない道でした。斜面に向かって一列3階建ての古い建物が建っています。この一帯の開発に伴って建物の取り壊しも決まり、住んでいた人たちはいなくなりました。そうですね、6,7年前のことです。そのすぐ後にこの永利街を舞台にした香港映画が作られました。「歳月神愉」です。この映画は、香港のみならず、ベルリンの映画祭でも賞を獲得しました。香港映画らしくちょっとオーバーな演出があるものの、心温まる映画です。そこで、この古い建物を残す運動があり、取り壊しは回避されました。

  現在、ほとんど補修が終わって、デザイン事務所などが入っています。そして、カメラを抱えた若い人が週日でもやって来て、人が通らなかった道とは思えないにぎわいを見せています。

 つい3日ほど前の香港の新聞では、香港の平均所得の半分にも満たない人口が20%近くいることを報じていました。しかもその、大多数が65歳以上のお年寄りだそうです。男女とも世界で2番目に長寿の香港ですが、実態は、日本の老齢社会より厳しいものがあります。繁華街を歩いていると、腰の曲がったおばあさんたちが、ゴミ箱から紙や空き缶を拾っている姿をよく目にします。そして、そういう記事を読む度に私が思い出すのは、この永利街です。

 この永利街の古い建物に人が住んでいて、住人たち以外の人はほとんど通らなかった頃から、私はよくこの道を通り抜けていました。20年以上この道の変遷を見てきました。道の入り口には、手漕ぎの井戸のポンプがありました。日本でもほとんど見られなくなった代物です。そのポンプを使っているのを見たことはないのですが、きっと、古い建物の住人用のものと思われます。建物の前は結構広く、夕方になるとプロパンの上で、夕飯の煮炊きが始まります。ここに住む人たちは、老齢の貧しい人ばかりでした。

 一棟だけ昔のまま残っています。 これは一階に住む人の入り口です。夏には暑いので開け放されていました。天井は高く、薄暗い部屋には入り口のすぐ横に3段ベットがありました。狭い部屋で、何人もの人が生活していました。 こちらは上の階に住む人たちの玄関です。

 永利街を観光でやって来る人たちは、この建物を写真に収めると来た道を戻ってしまいます。この永利街、建物の横に小さな公園のような廣場があります。 新しく塗り直されましたが、昔からあるベンチです。この廣場を抜けると、 もう一つまだ人が住んでいる古い建物があります。 こんな薄暗い入り口から階段で上に上がります。こちらの建物は取り壊しとも観光からも、全く関係なく古びてきました。

 セントラルから西のこの辺りは、香港でも古くからの街です。この永利街に住んでいたお年寄りたちは、どこに引っ越したのかと、この道を通る度に思います。ここで生活した思い出を胸に、元気でいてくれますように。

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あり得ないインドカレー

2013年08月25日 05時56分52秒 | 料理

小雨、26度、96%

 インドはヒンズー教の信者が多い国です。ヒンズー教では、牛は神聖な動物として扱われています。つまり食することは禁じられています。ヒンズー教の次に多いのがイスラム教徒です。イスラム教ではブタは汚らわしい動物として、やはり食することを禁じられています。つまり、インドの食事には、ブタのカレーも、牛のカレーも食卓には上りません。鶏、マトン、魚、野菜、そして多くの豆類が食材となります。

 北方のインド料理を、本に教えてもらいながら作り初めて30年近くになります。インドにも4回ほど行きました。その間、私が作るインド料理は、インドの宗教上のしきたり通りに、牛肉、豚肉を使ったことがありません。考えてみると、なんとまじめな私でしょうか。牛肉は使わないといっても、神聖な牛の乳製品は、料理に使われます。ギーと言うバターに、パンニールといわれるチーズ、ダヒで知られるヨーグルト。こうした乳製品を辛みの緩衝剤として使うのが、インド料理だと一人解釈しています。

 いつものように、タマネギとトマト、クミンシードでカレーのベースを作っていました。鶏肉を入れようと冷蔵庫を覗くとブタの塊しかありません。インドのしきたりを破ってブタカレーを作ることにしました。お味は、食べる前から美味しいと解っています。ヒンズー教徒でもないのに、インド式に作ったカレーを食べるのに、胸がチクンと痛みます。そこで、私は日本人だからねと、言い訳をしています。

 鶏でもブタでもお豆でも、スパイスたっぷりなカレーは、日本のカレーとは趣を異にしています。ルース パベールの本に「ヒートアンドダスト」というインドを描いた本がありますが、スパイシーなインド料理は、その暑さや埃っぽさを体の中から浄化してくれるようです。

 豊かになったとはいえ、貧民層がまだ厚いインドです。豊かな人たちも貧しい人たちも、彼らは一日中カレーを食べています。スパイスの微妙な入れ具合で、私のアバウトなカレーはいつも味が違います。スパイシーといえば辛いと思いがちですが、それぞれのスパイスのもつ奥行きが醸し出すインドカレーです。こうしたカレーを食べる度、スパイスの向こうに拡がるインドの懐の大きさを感じます。

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白ゆり20本

2013年08月24日 05時17分38秒 | 

雨、26度、91%

 所用で家を空けて戻ってみると、主人が先に帰宅していました。なにやら手招きをします。来客用のバスルームを覗くと、水を張った容れ物に、堅いつぼみの百合が2束も入っています。まだ、緑の堅い堅いつぼみです。

 暑かったり台風が来たりで、家に花が絶えて、何日かが過ぎていました。そればかりか、私の心の中に花のことを考えてる余裕がなかったのも事実です。アラアラ、どうも永年一緒にいると、こんなことまでお見通しです。

 つぼみのこんな大束は、九龍サイドの花市でしか売っていません。二束です、さぞかし重かったことでしょう。 挿してみたのはいいのですが、緑のままなかなか開きません。それでも、幾つかのつぼみが緑から白に変わり始めていました。

 昨日起きてみると、咲き始めていました。しかも、あの甘い甘い香りが部屋中に一杯です。まだ日本にいた頃、庭に百合の球根を植えていました。庭のゆりもつぼみが開くまで時間がかかります。開くのを待ちわびる気持ちは、なんとも切ないものがあります。開かないゆりをおいて、家族でキャンプに出かけました。ちょうど主人のお盆の休みだったのでしょう。見る人もいないのに咲くゆりを旅先から思っていました。連鎖反応のように、開き始めると次々に咲きます。

  スッと伸びためしべの先に蜜が溜まっています。最近、花屋さんでは開いたゆりのおしべの先の花粉の袋を切って売っています。私も、何度もこの花粉には白い服を台無しにされた思い出があります。でも、自然の形のまま咲かせてやりたいので、豊かな花粉も眺めます。

 20本、全部一度に咲くことはありませんが、60の百合が咲きます。2つの壷に分けて生けましたが、もっと開けばもう一つ分けてあげないと、と思っています。

 心がキチキチの時ほど、花がくれるやさしい生気が必要なようです。

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桃のお菓子とモモさん

2013年08月23日 06時03分05秒 | もも

雨、28度、87%

 桃のお菓子を日本からお土産で頂戴しました。このお菓子、我が家も、お土産によく使うお菓子です。お菓子というか、ほとんどが白桃そのまま。まるまる1個の白桃を使うので、お菓子にしては、重みのあるものです。お遣い物にも使うのに、このお菓子の名前を私も主人も知りません。桃のお菓子というだけで、これとは解ります。源吉兆庵の桃泉菓です。実は頂くのは初めてです。お土産というと、テンションがぐっと上がる私です。あなた、桃のお菓子に違いないわね、などと言って包装紙を解いていると、そこには、必ず、ある方がいらっしゃいます。もちろん、我が家のモモさんです。

 どうも、私のウキウキと包装紙を解く音で今から何が起こるのか、大方の察しがついている様子です。なぜなら、いつもはダラリとパグ座りのモモさん、姿勢よく普通のワンコ坐りをしています。

 いつもは差し上げるばかりで、包装の中がこんなに素敵だとは知りませんでした。 すだれに青紅葉が描かれています。このすだれ、蓋ではありません。巻き上げることが出来ます。日本のこうした季節感豊かな包装は、過剰包装はいけません、と一概に言えない魅力です。そのうえ、さてこの空き箱を何に使いましょうかと、これまた楽しみです。

  ウンーンと冷やしていただきました。日本ほど気温は上がりませんが、香港の夏は湿度とともに凌ぎにくさを感じます。白桃の甘さを損ねないやさしいお味です。とっても大きいので、ひとつを三等分していただきました。いつもごちそうさまです。

 

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バックミラーが、、、

2013年08月22日 06時12分44秒 | 日々のこと
曇り、26度、86%
写真は香港島のイオンの駐車場です。家の駐車場は、10階にわたって200台以上の車が縦列に駐車しています。ですから、バックミラーを畳まなくても、出したままで駐車しています。ところが、こうした商業施設の駐車場、キチキチに並列駐車です。狭い車と車の間を大きな買い物荷物を持って通ります。自分のためにもミラーは畳んで車を離れます。
車を替えて5ヶ月ほど経ちました。先日、買い物を両手に車に近づくとなんだか私の車、隣の車と様子が違います。はて?何が違うのかな?写真手間が私の車です。あら、バックミラーが前面にバンザイしています。思わず、その滑稽さに笑います。どこかボタンの押し間違いかしら?と思い、車に乗って何度もボタンを押して見ます。でも、やっぱりバンザイします。ずらっと並んだ車の中でたった一台だけが、万歳!とても滑稽です。
香港では一事が万事、このようにアバウト。車の修理工のお兄さん、何処かの配線を右左逆さまにつけたのでしょうね。まあ、命に関わる問題でないので、しばらくは、この万歳車のままにしておくつもりです。
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