チクチク テクテク 初めて日本に来たパグと30年ぶりに日本に帰ってきた私

大好きな刺繍と大好きなパグ
香港生活を30年で切り上げて、日本に戻りました。
モモさん初めての日本です。

ポークチョップ

2018年06月30日 04時24分56秒 | 昨日のお昼ご飯

雨、24度、91%

 分厚いポークチョップ、主人が戻ってくる前の日のお昼ご飯です。朝起きていつものようにPCの前に座りました。天気概況を開けると、28度。「あれ?間違えて香港の気象庁を開けた。」と一瞬思いました。いえ、福岡市です。朝から28度の気温、数字を見ただけで身体に堪えます。体力をつけておかねばなりません。そこで分厚いポークチョップを食べることにしました。なぜ主人が帰ってくる前かというと、主人は豚肉を食べません。一つだけ例外があります。餃子です。

 私は豚肉が大好きです。若い時は脂を避けていましたが、50歳を過ぎて動物性の脂を摂るようにしました。子供の頃は食が細くてほとんどものを食べませんでした。お魚は臭い、白いご飯も嫌い、和菓子のあんこも気味が悪い。なのにすき焼きの牛の脂の塊だけは全部一人で食べました。20代、30代は太ることを恐れて鶏の脂まで外しました。脂があってこそ美味しい肉です。それに気付いたのは50歳ごろからです。特に豚肉は脂身がないとパサつくように感じます。主人が家にいる間は豚肉はご法度、そこでゆうに3センチ以上の厚さのポークチョップを焼きました。

 いい具合に脂身がついています。お肉を焼く間、庭に降りてキュウリの子供とトマトをもぎ取りました。いい塩梅に焼けてナイフを入れると肉汁が出てきます。お魚もお肉も皮とその下の脂が美味しい、よく動かす部位の肉は程よく脂が回って美味しい、そんなことを本当に気づくまで随分時間がかかりました。

 このポークチョップを買ったのは主人です。先日帰ってきた時、デパートの地下で買って来てくれました。豚肉を食べない主人が選ぶ豚肉は、お世辞にもジューシーだとは言えません。

 主人が戻った夜中から雷を伴った大雨です。この雨が上がると梅雨明けでしょうか。夏を乗り切るためには今から身体に備えを持たせます。

 

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ライチ、リュウガン、ランプータン

2018年06月29日 04時43分04秒 | 日々のこと

雨、26度、91%

 「よく見つからなかったわね。」主人の荷物から、 懐かしい市場のビニールバックが出てきた時に私が言った言葉です。この赤いビニールバックは市場の果物屋さんのバックです。中には、この時期の果物、ライチ、リュウガン、ランプータンが入っていました。

 日本は許可なくして海外から果物を持ち込むことは禁じられています。荷物検査では透視カメラの検査と匂いでたいてい没収されます。よく熟れたマンゴやドリアンを没収された話をよく耳にします。匂いが少ないとはいえ、主人はお咎めなしで果物を持って帰ってきてくれました。

 香港は一年中果物が豊富です。世界中から輸入されるからですが、とりわけこの時期は「ヤマモモ」「ホンペイ」に始まって地元の果物、お隣深圳から入ってくるライチが果物屋の店先に並びます。南の国の夏の果物は水分の供給以外に体の火照りを沈めると言われます。よく出来た果物たちです。この私、ライチに目がありません。香港在住の30年、お隣深圳のライチの作高が気になりました。主人が深圳に出向くとお土産はライチでした。しかも何キロと入ったカゴを下げてきてくれます。目がないので、あればあるだけ食べてしまいます。体をほどよく冷ましてくれるライチですが、食べすぎると体の不調を起こします。冷えすぎです。先日デパートの地下で宮崎産の高いライチを見ました。頭に浮かぶのはツヤツヤとした深圳のライチでした。

 ライチ、薄緑のリュウガン、ボワボワの毛がついたランプータン。 実質は似ていますが、大根おろしにも似たリュウガン、ほのかな甘さのランプータン、香りもしっかりしたライチと特徴があります。水分が一番多いのはライチです。

 それぞれの種は、 主人が買ってきてくれたライチは「ロウマイチ」と呼ばれるお高い品種です。「ロウマイ」とはもち米のこと、もち米のように小さな種の入ったライチです。普通のライチの種はこの種の5、6倍の大きさつまり実が少ないライチです。

 30年毎夏食べ過ぎないようにと心がけたのに、いつも我慢できずにあるだけ食べました。今日も誘惑と戦いながら1日を過ごすと思います。懐かしい香港の味です。

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椅子の修理

2018年06月28日 04時19分04秒 | 身の回りのもの

曇り、28度、70%

 我が家の家具はみずめ桜の材で作られた松本の民芸家具です。しっかりと丈夫に出来ています。私たち夫婦で買い揃えたもの、親から受け継いだもの、時代の差はありますが同じ家具ですからうまく調和してくれています。

 親から受け継いだものはすでに私の年齢を超えている家具もあります。小さい時から見慣れた家具です。木の家具ですから、手入れをします。水分、脂分の補給です。濡れ布巾で拭く、オイルクロスで拭くだけです。これらの家具たちはこの家の改築中は1年以上倉庫に預けました。そこでカビがついたものもありました。少しづづつカビ臭さも消えましたが、この季節、、梅雨に入るとまだ臭うものもあります。丈夫が取り柄の家具ですが、歳が歳です、徐々に傷みが目立ち始めました。

 玄関に2客椅子を置いています。 玄関で立ち話もなんですからと椅子を勧めます。でも、専ら家の者たちが靴紐を結ぶ時に座ります。この椅子の座面は3枚の板で作られています。そこに隙間が出来てガタガタと音がするようになりました。仲良く2脚揃って同じ状態です。直しに出さなくてはと思いながらずいぶん経ちました。作り元に連絡をすれば修理してくれます。倉敷まで送らなくてはなりません。きっと見事に修理されて戻ってくるでしょうが、修理に数ヶ月かかるそうです。色々考えて、市内の家具屋さんに修理を頼みました。見積もりにみえた方は、松本の民芸家具はご存じない方でした。10日で仕上げてくれるといいます。時間的なことと送料がかからないことを考え合わせて、お頼みしました。

 10日後、ガタガタしなくなった椅子が戻ってきました。接着剤を使い絞めて固める修理です。塗装はお願いしませんでした。経年のスレがあるままでいいと思います。接着剤が少しはみ出ているように感じます。まあ、ガタンと板が外れて怪我をする心配はなくなりました。

 この玄関の椅子はもう製造されていないと思います。私が小さい頃から一番好きな家具です。座面は少しくぼみがあり、お尻に馴染みます。背の低い私が座っても足が床につくので安心感があります。背もたれの形、真ん中に抜かれた鍵のような穴、全てが好きです。しかもこの背もたれは座面とクサビで止められています。クサビを使った家具なんて見られなくなりました。上出来の修理ではありません。あと何年使えるかしら。息子たちの代には捨てられると思います。せめて私が生きてる間は使い続けたい、そんな思いです。

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ルピシアのお茶とティーポット

2018年06月27日 04時24分33秒 | お茶

曇り、28度、69%

 香港に住んでいた30年の間、私が一番消費する紅茶を除きお茶の葉を買ったことがほとんどありませんでした。日本からお見えになる方のお土産は緑茶が一番多く、中国茶は台湾の会社関係の方からいただきました。帰国の引っ越しの荷物には私用の紅茶、お使い物にと中国茶をたくさん入れました。帰国して1年数ヶ月、紅茶は底を尽きました。緑茶は日本ですから、お慶びにつけ不祝儀につけいただきます。

 昨日、びっくりする贈り物が届きました。ルピシアのお茶とティーポットが入っていました。お茶は緑茶、紅茶、中国茶が混ざっています。半端ない量です。そして、薄いガラスのティーポット。私は一年を通して熱いお茶しか飲みません。しかもティーバックではなくルーズリーフを使います。理由は簡単、その時の気分でお茶の濃さを加減できるからです。でも、流しは紅茶の葉、緑茶の葉で後片付けが大変です。頂戴したお茶は全部ティーバックです。お茶っ葉でお茶を淹れますから、ティーポットは6つ、お急須や土瓶も入れるとポットだけでも10個ほど持っています。ルピシアのティーポットはそのまま冷蔵庫にも入れることのできる大きさです。早速、水出しのお茶を作ってみました。 ルピシアのマークのラクダがガラスに印刷されています。お茶2杯分の大きさです。水出しはティーバックを入れて冷蔵庫で一晩置くように書かれています。

 ルピシアのお茶も日本からのお土産でよく頂戴しました。一番いただいたのが、「桜フレーバー」の紅茶と緑茶です。一度、お正月用にといただいた緑茶には金箔が入っていてびっくりしたことがあります。数年前にはお茶の本場台湾にもお店を開いたと聞きました。緑茶、紅茶、中国茶そしてフレーバーティーと扱うお茶の数はかなりの量だと思います。日本発のティーサロンです。

 さて、水出しのお茶には何を選びましょうか。たくさんの袋を丁寧に読みました。「TOKIO」と書かれた緑茶に決めました。香りはベリーだそうです。この夏、たくさんのティーバックとこのティーポットのおかげで私のお茶の習慣が変わりそうです。ティーバックで出した冷たいお茶がいつも冷蔵庫に入っていると思います。このティーポットは熱いお湯にも対応しています。ティーポットとお茶のセット、素敵な贈り物をいただきました。

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ペチュニアの挿し芽

2018年06月26日 04時11分25秒 | 庭仕事

曇、25度、78%

 サントリーが開発しているペチュニアを表の道に寄せて植えました。花がよくつく、大きく広がる、暑さにも強い、と書かれていたのに花は咲かず小さいままでした。よく見ると、ナメクジが這った後があります。ナメクジに花芽を食べられていたようです。そこで、「ナメクジホイホイ」を買ってきて置きました。効果抜群、次第に花が咲き始めポット一杯に大きく育ちました。ところが雨の後になると花が重いのか垂れ下がって見苦しい。葉蒸れも心配なのでハサミを入れてすっきりと刈りました。切った枝は水に挿して部屋にあちこち置きましたが、それでもまだ随分あります。

 この時期になると園芸店に出向いても代わり映えしない花ばかりです。そこで、残った枝を土に挿してみました。直射日光に当てるのはと思いデッキの庇の下に置きました。4日目ごろからつぼみが開き始めました。昨日の様子です。 葉も広がり始めて、サントリーのペチュニアとレモンスライスとが半分ずつの大きな寄せ植えができました。

 ハーブや枝物はよく挿し芽、挿し木をします。花がついた状態の草花を挿したのは初めてです。種類にもよるのでしょうが生命力旺盛です。そして私は得した気分になりました。今日は小雨で曇りの1日になりそうです。挿し芽の寄せ植えを表の道にデビューさせます。親株たちとは離して玄関脇に置くつもりです。

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フランスパン用の天板

2018年06月25日 04時18分19秒 | パン

晴、22度、82%

 毎朝焼く20センチほどのバゲット、国産の小麦粉とフランスの小麦粉を配合したりしてその日の気分に合わせて作ります。最近、「フランスパン用の天板」を使っている方を見かけます。以前からこの手の天板はありました。ところがお値段がとても高い。実際パン屋さんでは使っているわけでないので、きっと家庭向けだと思います。家庭のオーブンではバゲットを焼くのには工夫しても限界を感じます。熱の周り方、高温を得られないなどです。最近出回っているのは、「富澤商店」の天板です。値段を調べると2000円しません。早速使ってみました。

 全体にパンチングされ畝のような形になっています。パンチングで熱がいい具合に抜ける仕組みです。この畝に合わせて焼成中パンが立ち上がります。まっすぐな形のいいバゲットが焼きあがる仕組みです。配合、焼き時間を毎日同じにして使わなかった時と比べてみました。

  こちらが「フランスパン用天板」を使って焼いたバゲットです。確かにまっすぐ、まん丸に焼けます。ところがクープ(切り込み)が開かず表面がペタンとして見えます。切ると断面は、 クラムの気泡が小さく詰まったようになります。クープが開かないので、空気の通り道である気泡ができません。お味は毎日変わりません。

 焼く人によって欲しいバゲットの姿、形、焼き具合があります。クラスト(皮)の薄さ、クラム(中のふっくらしたところ)、気泡の大きさ、それぞれに焼く人の基準があるように思います。

  こちらが「フランスパン用天板」なしで焼いたものです。クープは大きく開きます。やや扁平なバゲットです。そして切ると断面は、 しっかり大小の気泡ができています。クラムの引きの強さや、もっちり感は配合が同じなので変わりませんが、クラストの焼き色が焼成時間が同じなのに濃淡が出ています。しっかり焼き色がつくのは「フランスパン用天板」を使わなかった方です。

 ここ10日、「フランスパン用天板」を使う日、使わない日と比べてみました。私が欲しいバゲットは大胆にクープが開き、しっかり焼き色がついて、クラムには大小の気泡が見られるものです。「フランスパン用天板」を使うとお行儀のいいパンに仕上がります。

 今朝は「フランスパン用天板」を使って焼くつもりです。私にとっては「フランスパン用天板」はやや期待はずれです。使い続けるかどうか思案中です。

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ニゲラの種袋、アカシアの葉そしてまたレモンの葉

2018年06月24日 04時22分38秒 | 日々のこと

晴、19度、86%

 今年の61歳の誕生日にいただいたアカシアの鉢植えはすぐに地植えにしました。香港で5月の初めに香りが降ってくるようなアカシアの木の下を毎朝走りました。毎年この短いアカシアの花の季節を待ちました。アカシアも私が庭に欲しかった木の一つです。帰国以来そのアカシアを探しますがありません。日本で一般的なアカシアと香港のものでは種類が違うようです。葉の形など全く違います。いただいた日本のアカシアは葉の形や柔らかさ、シルバーグリーンの色合いが美しいものでした。まだ、私の膝丈。梅雨の葉蒸れを防ぐためにひと枝払いました。 しなやかです。来年も香りのよい花をつけてくれるようにと願います。このアカシアが私よりの大きくなって木陰を作ってくれるのはいつのことでしょうか。見上げるアカシアの木を想像します。

 ほんの少しだけニゲラの花が咲きました。白に近い薄い薄いブルーでした。このニゲラは元の種はオランダで買ってきたもの、出窓しかなかった香港の家では種が蒔けず、友人たちの庭を点々としてまた私の元に戻ってきました。風船のように膨らんだ種袋、ボアボアの網に包まれています。種袋が弾くとこのボアボアの網だけが残ります。 花も可愛いのですが種袋の風情に惹かれます。

 挿し木でいただいたレモンが今年はぐんぐん成長しています。只今3センチほどの青い実が2つ。切り返してやった枝を挿してみました。庭には紫陽花、ディル、ベルガモット、開き始めたグラジオラスの花があります。種を取りたくて花を摘めません。そんな時、庭の風景そのままの葉っぱを家のそこかしこに置きます。

 晴れ間がのぞくこの2日間、庭の植物たちはまたひと回り大きくなると思います。

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塩雲丹

2018年06月23日 04時23分53秒 | 日々のこと

雨、23度、82%

 先日、息子が誕生日を迎えました。たった一人の子供です。40年前のその日に私は母親になりました。当日メールをやり取りしていた友人から「真奈さんの母親記念日ですね。」と嬉しい言葉をもらいました。その友人から「母親記念日」のプレゼントを頂きました。瓶詰めの「塩雲丹」です。

 九州の北から山口県にかけても雲丹が獲れます。主人と行ったお料理屋さんで、まず目に飛び込んできたのは「玄界灘 雲丹」。もちろんお刺身でいただきました。北海道の雲丹ほど大きな姿ではありませんが、甘みのある雲丹でした。

 ビン詰めの雲丹は、山口県下関のアルコール雲丹が有名です。デパートの売り場に行くと「こんな小さな瓶でこのお値段。」と驚きます。この下関のアルコール雲丹は色、形がいいのですが、瓶の蓋を取るとアルコール臭が鼻をつきます。口に含むとお値段相応に雲丹の香りがします。私はアルコール雲丹は苦手です。

 福岡市の沖合に浮かぶ能古島という島があります。ここでも以前は雲丹が獲れていました。島に渡ると海産物を扱う店先には「塩雲丹」の瓶詰めが置かれていました。香港に行ってしばらくの間、この能古島の「塩雲丹」を義母がよく送ってくれました。アルコール雲丹ほど日持ちが良くありません。涼しくなって、お正月用品と一緒に送られてくることが多かったように思います。その数も10個ほど。数少なければ貴重に頂くところですが、多い上に長持ちしません。あの頃はまだ賞味期限など書かれていない時代でした。ご飯にのせてお海苔と一緒に頂くのが普通。ところがこの私、雲丹の瓶にスプーンを入れてそのままひと瓶食べました。お茶受けです。

 「塩雲丹」は蓋を取ると海の香り、潮の匂いがします。「ああ、能古島の海の匂い。」と懐かしみました。3年前に義母と能古島に渡りました。数分の船旅ですが「島」に来たと感じます。船着き場の一帯はきれいな土産物屋が並んでいました。どこを覗いても「塩雲丹」は見つかりませんでした。

 友人の贈り物の「塩雲丹」は呼子のものです。福岡から東、佐賀に入ってすぐが呼子です。漁港があり、朝市も立ちます。「イカシュウマイ」の起こりは確かこの呼子からです。能古島と海続きの玄海の雲丹。蓋を取ると玄界灘の香りがします。

 「母親記念日」と言って一人で浮かれていましたが、考えてみれば主人にとっては「父親記念日」です。その主人、あと数日で帰ってきます。主人にも少し残してあげようと思っていますが、雲丹に目がない私のことです、無理だと思います。

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コストコ初体験

2018年06月22日 04時24分38秒 | 日々のこと

晴、22度、83%

 福岡市を東に向かいお隣の郡部にあるコストコに行ってきました。福岡市の西に住む私ににとって片道30分ほどの距離でした。東の方はほとんど不案内です。大きなショッピングモールなどが至る所に出来ています。

 コストコは会員証がないと入れません。先日ポストに1回きりのお試し入場券が入っていました。コストコに置かれている商品でいくつか欲しいものがあります。幾度も入会を考えましたが、実際の品揃えを知りません。その上我が家からの距離を考えると躊躇します。この機会に入会するかどうか決めるつもりで出かけました。

 香港ではコストコのブランド「カークランド」の商品が一つから手に入りました。値段もお安く、香港人も見逃すはずがありません。私がこれと決めているのは、無塩のローストナッツ、キッチン用のペーパータオル、カークランドの製品ではありませんが「オキシクリーン」です。帰国以来、ネットでコストコより高い値段で求めています。生鮮食品の扱いは香港ではありませんでした。今回の目的はこの食品の品揃えを見ることが含まれています。

 ウィークデーだというのに並んで入館します。倉庫空間に高く積まれた商品、テレビ、洗濯機、貴金属まであります。他の方がどんなものを買っているのかも、興味の対象です。冷凍食品も充実しています。ただ、一袋の容量が大きい。野菜もひとパックが普通の倍以上です。お魚は取り立てて特徴がありませんでした。肉類は流石です。牛のもも肉の大きなブロック、予てから欲しかった「ラムラック」「チキンの丸ごと」などが当たり前のように並んでいます。乳製品とりわけ「チーズ」の種類が豊富です。アメリカチーズです。ワンカットが1キロ近いものばかりです。焼きたてのパンやお菓子、お寿司などのお惣菜まであります。お寿司は30センチほどのトレーに乗っています。ピザやケーキも30センチ以上のものだけです。

 皆さんのカートには家族構成によって差があるでしょうが、出来合いのお惣菜、パンが一番見られました。あとはトイレットペーパー。他所のご家庭の冷蔵庫の大きさ、収納庫の大きさを思わず想像します。衣料品や家具などはパスしました。いいもの、欲しいものがあれば求めるつもりでしたが途中からカートは放棄しました。チーズと肉類にはかなり心が揺れました。

 我が家からの距離、少人数家族、買って蓄えておく場所、その上かかる年間費。入会するのは止めました。いつも必要なものはネットで買って家に備蓄があります。少しお高くても私の場合、結局コストコに入らないのがいいと判断しました。買ったものゼロ。

 商品の数には驚いたのですが、心の底からワクワクする感覚がありませんでした。お手洗いにあった「ダイソン」の手を乾燥する機械に惚れ惚れしたくらいです。

 福岡市を横断して雨上がりの気持ちの良い田舎の空気を吸いました。青田の続く景色はいつ見ても気持ちのいいものです。実際にコストコに足を運んで決めた入会しないということ、いい機会をもらえました。

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トムハンクス「UNCOMMON TYPE」

2018年06月21日 04時21分08秒 | 

曇、21度、82%

 俳優のトムハンクスの本を買ったのは、3月香港に行った時でした。日本に帰って以来、英語の本の新刊情報に疎くなています。丸善ですら新刊が並ぶことは少ないように思います。トムハンクスも好きな俳優の一人です。興味本位で分厚い本を求めました。

 「UNCOMMON TYPE」まれなタイプ、表紙にはタイプライターの絵が描かれています。全部で10数話の短編集です。タイプライターはワープロに始まってPCの普及で現在ではほとんど生産されていないそうです。タイプライターは今では「まれなタイプ」なのです。世の中にいる「まれなタイプの人たち」とまれになってしまったタイプライターを織り交ぜたショートストーリです。

 若い女性がおもちゃのタイプライターを買ったとは知らず、古いタイプライターを扱う店に修理に持って行きます。そこで、店主から玩具だと知らされて、希少価値のある古い本物のタイプライターを安く買う話など、タイプライターが欧米では日本より普及していた背景があるからこそ生まれた話です。話の内容は様々ですが、出てくる人物の「まれ」と関わるタイプライターの「まれ」が話の軸です。

 トムハンクスぐらいの俳優だと、見聞も含めて人の機微をたくさん知っていると思います。そして俳優としての表現力を持って描かれた小説です。以前、画家が書く本を取り上げた時、絵を描くのも本を書くのも自己表現だと思いました。

 トムハンクスってどんな俳優なのか、幅広い役をこなしています。この本でも優しい視線の持ち主だと感じます。一話一話が余韻を残します。

 この本を読んでいる最中、トムハンクス同様2度アカデミー賞を手にしているショーンペンが本を書いたと知りました。ショーンペンはダニエルグレイグと並んで一番好きな俳優です。好きなのですが、なぜ2度もアカデミー賞をもらったのか私には解せません。ショーンペンはこの本のインタビューで「台所の修理をするのも、映画に出るのも、小説を書くのもみんな同じだ。」と言っています。話の内容はサイコっぽいそうですが、思わず、Amazonのワンクリックをプチンとしました。きっとアメリカの俗語がいっぱいで悩むと思いますが、我が家に向けてアメリカからやってきている最中です。

 トムハンクスはこの本を書く時、タイプライターを使ったのかしら?やっぱりPCかな。高校の頃オリベッティの赤いタイプライターが欲しかった自分を思い出す本でした。

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