ずっと「お寺の子」と呼んでいた赤いバラ
野性を感じさせる小さ目のお花です。
ずっとずっと昔から日本のそちこちにいたような・・・。
暗さをまとった深い赤の花びらから
中心は白く柔らかく、シベは黄色で
繰り返し繰り返し咲いてくれます。
今年も5月初旬からポツポツ咲いてくれていました。
黒点病にかかりやすく
葉はいつだってボロボロです。
可愛いこのバラの名前が知りたくて
ずいぶん長いこと調べました。
辿り着いたのは「庚申薔薇」
中国生まれのオールドローズ。
ちなみにオールドブラッシュも庚申薔薇の一種です。
赤からピンク、白もあるそうで
その中の赤紫の種類はまさにこの子。
明治時代に日本で咲いていた薔薇は
ほとんどが庚申薔薇の種類だったろう、とのお話も読みました。
いかにもそんな感じですよね。
お寺に植えられていたのも頷けます。
そしてこちらも「お寺の子」。
あの時、オールドブラッシュやこの庚申薔薇と一緒に
我が家にやってきた薔薇です。
一季咲きの美しいバラです。
花径は3~4cm。
柔らかな薄い花びらをたくさん重ねて
重そうにうつむいて咲きます。
香りはあまり感じません。
いかにもオールドローズっぽいこの薔薇
まだ名前は不明です。
昨年はもっと小さな花径で咲いていました。
やっと今年はいいシュートが伸びてきたので
今後に期待です。
年に一度だけのお目見えですが
それで充分なだけの幸せを貰いました。
これが今年最後の一枝です。