まるぞう備忘録

無題のドキュメント

浪費は何を祓っているのか。

2015-10-19 09:50:26 | まるぞう経営学

 先日友人と呑んだ時の話です。
 彼の父親が、竿竹詐欺に遭ったという話でした。子供たちは独立して、老夫婦だけで都内の一等地の一戸建てに住んでおります。ご主人はかつて超大手企業のエリートビジネスマンだけでそうとうやり手でありました。引退され、悠々自適の隠居生活ですが、奥様が留守の間に、売りに来た竿竹屋に引っかかったようです。
アルミの竿竹が一本2万4千円だったそうです。おお~。
 ご主人は、高いなあ。2本で1000円じゃないの?といいましたが、それは20年前のお値段だといってるじゃろうが、ごりゃあ。といわれて買わされたようです。
友人はそのように嘆いてビールをグビグビ呑んでおりました。ヒック。



 そのご主人は若い頃から浪費家であったそうです。最近少しボケて来たみたいだけど、浪費癖はなおらんなあ、というのが私の友人(=老人の息子さん)の意見でした。ただ超大手企業の上層部まで腕一本でのぼりつめた御方でありましたが、その仕事のやり方は相当強引であったと伝えられているそうです。

 詐欺に遭うのはそのほとんどが本人の不注意と不勉強です。自分だけは大丈夫という根拠のない自信です。詐欺のニュースは山ほど世間に溢れているのに、自分だけは特別と考えてしまうようです。自分や家族の生活を守るために最大の努力をしないのも罪であろうと思います。

 ただ今回のこの浪費家のご主人は少し意味が違うかな、とも思いました。浪費家の中には、本人が気づかないうちに厄落としの面がある場合が多いように思われるからです。
 お金というのは、いろいろな因果も一緒について来るものであるように、私は最近感じるようになってきました。「そのお金は人々のどういう念が込められて自分のところに渡ってきたのだろうか。」と。
 多くの人に感謝されて、その対価で自分に自然に渡ってきたお金であれば問題ないでしょう。しかし反対に多くの人の悔しい気持ち恨みの気持ちが込められて渡ってきたお金はどうでしょうか。

 この世の労働とは社会の昇華面があると思います。どの労働でも理不尽(エントロピー=乱雑さ)の昇華です。その昇華行為が蓄積されて、対価がお金として支払われることもあるでしょう。そしてそれは良いお金儲けとも言えます。

 逆に、人の恨みを買いながらでも先に大金を手にしてしまったら(世の中にはそれを望む人は多いかもしれません)、その人の人生は清算昇華しなければならないことが大量に溜まっていきます。見た目は大金持ちかもしれませんが、裏は人からの恨みだらけです。おーこわ。

 物事は見えることと見えないことが、真逆であります。人が羨む大資産ほど、大量の因果因縁のもつれあいかもしれません。

 そういう場合は、本人は自分の健康を守るために、そのお金を無駄なものにつぎ込むことが起きるように思います。あぶく銭が身につかない一つの理由であろうと思います。その人達は浪費により、無意識に自分の健康=命を守っているのではないでしょうか。

 まれにそういう因果の大金を溜め込みながら、浪費家でもない方がおられるかもしれません。本当にお金が大事なのですね。その方は、お金を失くすことはないかもしれません。が、しかしその方はもっと大事なものをなくされるかもしれません。

 だから私は浪費家の方をみると、自分の健康を守るために厄払いされているように思います。ただ本当に大切なのは、やはり人からの嘆きを伴うようなお金の稼ぎかたをしないことが大切であろうと思います。



 私達一般人はそのような大金を手に入れることはありません。少ない給料であるかもしれませんが、毎日の労働にみあった、社会に役立った対価としての給料でありますから、厄払いとしての浪費は不要であると思います。日々の生活を質素に倹約に過ごすことは実は「創造」であると言えると思います。なぜならそれは家族を守るとか、執着しないとか、さまざまなエッセンスが凝縮されております。

 悪い因果の大金持ちでもないのに、正ししく稼いだお金を借金までして浪費する人は、心に大きな穴があるのかもしれません。人は誰でも母性を求める魂(旅人)でありますが、希求する母性を埋めようと必死なのかもしれません。本人の気づかない心の奥底では。
 ただ物事の裏と表は真逆でありますから、求めるものは求めるほど枯渇していきます。逆に与えることで自分の中が満ちることになります。他人の穴を埋めることで自分の穴を埋めることである、裏表。



その人のお金の使い方は、その人の人生の裏側を表してくれているのではないでしょうか。そしてそれは自分自身を知る良い機会であります。なんちゃって。



おひさま、ありがとうございます。



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