まるぞう備忘録

無題のドキュメント

見えない貯金

2015-10-20 09:40:33 | まるぞう経営学

 本日も妄想話です。すみません。個人の感想であり、根拠のないたわごとであります。

 私は労働とは、世界の理不尽(乱雑さ=エントロピー)を昇華する努力であると思います。微生物がそうであるように、それは生き物のエネルギーです。うむ。妄想だなあ。


 もう少し具体的に考察します。私たちに仕事とはどういうことでしょう。それは、、、


ええ、それ私の仕事だったのですか?
それ聞いてないよ~。
相手の問題でしょ。どうしてこちらが?
なぜこんなタイミングが悪い時に?
あいつ絶対私のことさげすんでるよな。
なぜこの給料でここまでやんなきゃいけないの?
これは絶対不公平だよ。

ということの連続のことです。
しかも誰からも感謝されず、褒められず。
それどころか怒られたり罵倒されながらしなければなりません。

 これが「労働=理不尽の昇華」です。

 現代では誰もが職場でこういう経験をします。しかしそれでも「まあ、いいか」と割り切って仕事ができることが「昇華」です。

 逆に不平不満をいつまでも溜め込み、恨みの感情、仕返しの感情を持ったままでは「昇華」ではありません。
 まあ、いっか。仕方ない。と水に流した瞬間に、昇華が起こります。自分の生命が昇華を達成した瞬間です。

 
 もちろん、お人好しに何でもかんでも受け入れることが昇華ではありません。昇華にはもう一つ大事な要素があります。それは細心の注意です。
 仕事が失敗する理由の大半は段取り不足であり、想定不足です。不慮の仕事のトラブルを未然に防ぐ努力も大切な「昇華」です。

 職場で挨拶する。上司へのホウレンソウ(報告・連絡・相談)はこまめに。そして段取りが悪い人の分まで事前にフォローしておくこと。
 事前の段取りには、えっ、これは私の仕事じゃないよ、ということもありますが、仕事がトラブルになると炎上で巻き込まれるのは私本人です。もう割り切って、段取りが悪い相手の分まで事前にフォロー準備しておくことは大切です。この心つかいだけで、仕事のトラブルが半分になるのならお安いものです。
 逆に事前準備に手を抜くと、大抵あとで大変なトラブル(理不尽)に巻き込まれます。

 このように、理不尽に巻き込まれない細心の注意と、やむなく巻き込まれても、仕方ないと流せる両輪が、「理不尽の昇華」です。と私は考えます。



 私たちは日々の労働(家事労働含む)で、昇華を行い見えない貯金を貯めています。
 しか~し、いくら忙しくても、それが自分の連絡(コミュニケーション)不足や、段取り不足、想定不足から来る理不尽の場合は、昇華の貯金は貯まりにくいでしょう。本来は不要なトラブルですから。

 またいくら昇華をこなしても、不平不満、なぜ私ばっかり。と流せない場合も昇華の貯金は貯まりにくいでしょう。大切なことは、日常の労働で、「細心の注意」と「まあ、いっか。と流す」行為の蓄積であります。この蓄積が見えない貯金と私は考えます。


 さてでは、その幸運貯金は何に使いますか?
 自分の健康に使う方もいるでしょう。
 家族の健康に使う方もいるでしょう。
 子孫たちが災難なく暮らせることに使う方もいるでしょう。
 自分の収入が増えることに使う方もいるでしょう。
 美しい家に住み美味しい食べ物に囲まれる生活に使う方もいるでしょう。

 みなさんなら何を選びますか?一つだけ選ぶとしたら。そしてそれが、あなたが今の人生で、幸運貯金の使い道であるかもしれません。



 働いても働いても収入が上がらないと嘆く方がいらっしゃるかもしれません。人によっては、せっかく働いているのに、事前の注意が足りなく、自分で自分の仕事を不用意に炎上させているだけかもしれません。あるいは、どうして私ばっかり。と不平不満愚痴恨みに変換して昇華させてないのかもしれません。働いている時間の割には、昇華の貯金が貯まっていない状態です。


 しかし中には、思いやりのある事前の配慮と、まあ、いっかという明るく流しながら昇華の労働を蓄積されている方も大勢いらっしゃることでしょう。たくさん昇華の貯金を貯められている方の働き方は、私達はためでも何となくわかりますね。
 そして、それでもその方が、長年収入が上がらないのでしたら、それは子孫の幸運や、家族の健康に、大部分を振り分けていらっしゃるのかもしれません。さもありなん。


 この世では、まれに幸運貯金がないのに大金を手にするケースがあります。その場合でも大丈夫です。日常の労働の中で、その大金にみあった、理不尽の昇華を行って返済していけばいいだけです。
 しかし人によっては、昇華貯金に見合わない大金を得てしまうと、理不尽の昇華どころか、まともな労働をしなくなってしまう方もいるかもしれません。大金の魔力でしょうか。こういう方は残念ながら、理不尽昇華貯金が足りない分は、大切な何かを失うことで帳尻が合わされてしまうかもしれません。


 もし私が、大した理不尽昇華の仕事もしてないのに(=自分の段取りの悪いのを棚に上げて人のせいばかりの愚痴仕事しかしていないのに)収入があがったら恐いです。自分の健康や大切な家族の健康や子孫たちの災難のない生活の幸運を犠牲にして、現金(げんなま)に変えてしまったのかもしれません。から。



おひさま、ありがとうございます。



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浪費は何を祓っているのか。

2015-10-19 09:50:26 | まるぞう経営学

 先日友人と呑んだ時の話です。
 彼の父親が、竿竹詐欺に遭ったという話でした。子供たちは独立して、老夫婦だけで都内の一等地の一戸建てに住んでおります。ご主人はかつて超大手企業のエリートビジネスマンだけでそうとうやり手でありました。引退され、悠々自適の隠居生活ですが、奥様が留守の間に、売りに来た竿竹屋に引っかかったようです。
アルミの竿竹が一本2万4千円だったそうです。おお~。
 ご主人は、高いなあ。2本で1000円じゃないの?といいましたが、それは20年前のお値段だといってるじゃろうが、ごりゃあ。といわれて買わされたようです。
友人はそのように嘆いてビールをグビグビ呑んでおりました。ヒック。



 そのご主人は若い頃から浪費家であったそうです。最近少しボケて来たみたいだけど、浪費癖はなおらんなあ、というのが私の友人(=老人の息子さん)の意見でした。ただ超大手企業の上層部まで腕一本でのぼりつめた御方でありましたが、その仕事のやり方は相当強引であったと伝えられているそうです。

 詐欺に遭うのはそのほとんどが本人の不注意と不勉強です。自分だけは大丈夫という根拠のない自信です。詐欺のニュースは山ほど世間に溢れているのに、自分だけは特別と考えてしまうようです。自分や家族の生活を守るために最大の努力をしないのも罪であろうと思います。

 ただ今回のこの浪費家のご主人は少し意味が違うかな、とも思いました。浪費家の中には、本人が気づかないうちに厄落としの面がある場合が多いように思われるからです。
 お金というのは、いろいろな因果も一緒について来るものであるように、私は最近感じるようになってきました。「そのお金は人々のどういう念が込められて自分のところに渡ってきたのだろうか。」と。
 多くの人に感謝されて、その対価で自分に自然に渡ってきたお金であれば問題ないでしょう。しかし反対に多くの人の悔しい気持ち恨みの気持ちが込められて渡ってきたお金はどうでしょうか。

 この世の労働とは社会の昇華面があると思います。どの労働でも理不尽(エントロピー=乱雑さ)の昇華です。その昇華行為が蓄積されて、対価がお金として支払われることもあるでしょう。そしてそれは良いお金儲けとも言えます。

 逆に、人の恨みを買いながらでも先に大金を手にしてしまったら(世の中にはそれを望む人は多いかもしれません)、その人の人生は清算昇華しなければならないことが大量に溜まっていきます。見た目は大金持ちかもしれませんが、裏は人からの恨みだらけです。おーこわ。

 物事は見えることと見えないことが、真逆であります。人が羨む大資産ほど、大量の因果因縁のもつれあいかもしれません。

 そういう場合は、本人は自分の健康を守るために、そのお金を無駄なものにつぎ込むことが起きるように思います。あぶく銭が身につかない一つの理由であろうと思います。その人達は浪費により、無意識に自分の健康=命を守っているのではないでしょうか。

 まれにそういう因果の大金を溜め込みながら、浪費家でもない方がおられるかもしれません。本当にお金が大事なのですね。その方は、お金を失くすことはないかもしれません。が、しかしその方はもっと大事なものをなくされるかもしれません。

 だから私は浪費家の方をみると、自分の健康を守るために厄払いされているように思います。ただ本当に大切なのは、やはり人からの嘆きを伴うようなお金の稼ぎかたをしないことが大切であろうと思います。



 私達一般人はそのような大金を手に入れることはありません。少ない給料であるかもしれませんが、毎日の労働にみあった、社会に役立った対価としての給料でありますから、厄払いとしての浪費は不要であると思います。日々の生活を質素に倹約に過ごすことは実は「創造」であると言えると思います。なぜならそれは家族を守るとか、執着しないとか、さまざまなエッセンスが凝縮されております。

 悪い因果の大金持ちでもないのに、正ししく稼いだお金を借金までして浪費する人は、心に大きな穴があるのかもしれません。人は誰でも母性を求める魂(旅人)でありますが、希求する母性を埋めようと必死なのかもしれません。本人の気づかない心の奥底では。
 ただ物事の裏と表は真逆でありますから、求めるものは求めるほど枯渇していきます。逆に与えることで自分の中が満ちることになります。他人の穴を埋めることで自分の穴を埋めることである、裏表。



その人のお金の使い方は、その人の人生の裏側を表してくれているのではないでしょうか。そしてそれは自分自身を知る良い機会であります。なんちゃって。



おひさま、ありがとうございます。



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