まるぞう備忘録

無題のドキュメント

防災意識リマインダーのご利用方法について。

2016-10-31 09:46:55 | 防災情報。

 月の潮汐や太陽の電子束の乱れなどの天体現象によって、地震が発生しやすい。と推測される日があります。そういう日は、多くの人が防災意識を想定することにより、それらの地域において大きな地震の発生は、避けられるか、小さな被害に抑えられるのではないか。と思います。


 私はこの「備忘録ブログ」の他に、もう一つブログを持っておりまして、それは「防災意識リマインダー」です。ネット上の情報などから、予兆日と推測される日に更新されます。このブログの更新を受け取ることで、その日が「防災意識の日」なのかどうかを、朝出かける前に知ることができます。



■Twitterのアカウントをお持ちの方へ

「防災意識リマインダー」の更新はTwitterでも受け取れます。こちらのアカウントです。

https://twitter.com/ohisama_maruzo

 ちなみにこの「備忘録ブログ」もTwitterで更新が確認できます。その日の記事で、私が自分自身に書き留めて起きたい数行が更新時に呟かれます。
https://twitter.com/J5F6eZXx6YgJP2x


■ガラケーをお使いの方へ

 従来ガラケー向けの配信に利用していたメールマガジンサービス「めるも」が先月でサービス終了となってしまいました。残念ながら現在ガラケー単独で「防災意識リマインダー」の更新を受け取る設定はありません。
 ガラケーユーザの方は、下記のパソコンによる更新サービスをお使い頂くしかなさそうです。設定時の「受信メールアドレス」をガラケーで受信しているメールアドレスをご指定ください。
 初期の設定はパソコンが必要となりますが、リマインダーの更新を受け取るのは今まで通りガラケーが使えます。



■パソコンがご利用できる方へ

 「防災意識リマインダー」の更新を指定されたメールアドレスで受信できるサービスがあります。現在私が確認した限りでは下記の二つのサービスがご利用頂けます。どちらも英語のサイトですが、設定自体は簡単です。慣れない人は念のため下記二つをそれぞれ登録される事をお勧めします。1回のリマインダーの更新に各1通ずつ合計2通のメールを受け取ることになります。


Feed2Mail

 上記のページに飛び下記設定を行ってください。
① Feed or website url: http://maruzo3.blog45.fc2.com/?xml ←このURLをコピペして貼り付けてください。
② Email: あなたが通知を受け取りたいメールアドレスを記入してください。
③ Enable text alerts ←ここは何もチェックしなくて良いです。
④ □私はロボットではありません ←ここは必ずチェックしてください。そうすると簡単な問題が表示されますのでそれを選んでください。これはプログラムの巡回ロボットではないことを証明するための手続きです。無料サービスのアカウントを自動化プログラムで取りまくる業者がいるので、それを排除するためです。私達一般人にはあまり関係がない話です。
⑤ Subscribeボタンを押してください。これで仮登録が完了です。



⑥ そうするとあなたが登録したメールアドレスに仮登録の案内が届きます。「Confirm your email」と書かれていますので「Comfirm]をクリックしてください。これで登録が完了です。

もしメールが届かないようであれば、
・メールアドレスが間違っている
・携帯などで迷惑メールの受信フィルターに引っかかっている
などが考えられます。迷惑メールのフィルター設定を確認して、再度登録手続きをやり直してみてください。

※この通知を解除したい場合は、毎回送られてくるの通知メールの最後にある「Unsubscribe」というリンクをクリックしてください。



Blogtrottr

上記のページに飛び下記設定を行ってください。
① http://maruzo3.blog45.fc2.com/?xml ←このURLをコピペして貼り付けてください。
② Email address: あなたが通知を受け取りたいメールアドレスを記入してください。
③ Realtimeの設定とします。リマインダーが更新されたらできるだけ早くメールで受け取るためです。
④ Feed Meボタンを押してください。これで仮登録が完了です。



⑥ そうするとあなたが登録したメールアドレスに「Confirm your subscription to '防災意識リマインダー。'」という仮登録の案内が届きます。「https://blogtrottr.com/confirm/xxxxx」というリンクをクリックしてください。これで登録が完了です。

もしメールが届かないようであれば、
・メールアドレスが間違っている
・携帯などで迷惑メールの受信フィルターに引っかかっている
などが考えられます。迷惑メールのフィルター設定を確認して、再度登録手続きをやり直してみてください。

※この通知を解除したい場合は、毎回送られてくるの通知メールの最後にある「 unsubscribe from this feed,」というリンクをクリックしてください。



 ありがとうございます。
※本日は新月週間の大潮ですね。




下記は静止衛星軌道上で観測される太陽からの電子密度グラフです。急な変動がある場合は地震や事故に備えて防災意識を心掛けましょう。特に注意が必要な期間は、メールやTwitterで防災意識リマインダーを受け取ることができます。詳しくはこちら

本ブログは引用元をあきらかにしていただければ、ブログやSNSでの拡散は許可いたします。

職場。精神の健康。その4。幸運。

2016-10-29 10:22:30 | まるぞう経営学

 先輩のいる大企業では精神を病む人が増えていると言います。うむ〜。パワハラセクハラの上司によるブラック企業であれば、心を病む社員が増えるというのならまだ理屈は通ります。しかしあの会社はいまやホワイトの権化でありました。どんなに仕事ができなくても、一度就職すると定年まで給料が貰えます。無理な残業もありません。みんな決められた時間に出社して決められた時間に退社します。

 もちろん花形部署は仕事はキツいようです。しかしそうではない閑職に回されてから精神のバランスを崩す人が多いと言います。うむ〜。


■ハングリー環境が生命力の秘密

 我々には「長生き遺伝子(サーチュイン遺伝子)」というものがあるそうです。この遺伝子が活性化すると細胞が若返るそうです。誰もが持つこの「長生き遺伝子」がONになるには、一つの条件があるそうです。それは何か。
 それはハングリーであることなのです。
 身体がいつも満腹だと、肉体は老化していくのでした。しかしお腹空いた〜という飢餓状態が身体に生じると「長生き遺伝子」が活性化して、身体は若返るのです。

 これは身体だけではなく、精神にも言えるように思います。つまり肉体のバランスを正常に保つには、適度な「ハングリー状態」が必要なのです。同じように、精神のバランスが正常に保たれるには、やはり精神的にも「ハングリーな状態」が必要であるということです。



 仕事の成果をあげなくても、タイムカードさえ押せば定年まで給料を貰える仕事は、誰しも羨ましいと思うかもしれませんが、実は「ハングリーさの欠如」は、その人の精神のバランスを崩しやすい環境となっていくのでした。


■人が思い出すこと〜宿題

 私達はきっとそれぞれの人生を始める前に、自分がその人生で解決したい宿題があったのではないかと思います。
 それは、もっと自分の内面の声を大切にして生きたい。とか、もっと謙虚に丁寧に生きたい。とか、人の陰にまわって人を助ける人生を生きたい。とかとか。とかとか。

 しかしそういう自分に課した宿題を実現できない生き方をするようになってしまうと、内側の心が警鐘を発して、それにより精神のバランスが徐々に崩れていくという人が存在するのかもしれません。逆にそういう人は良心の声が強い人であると言えるかもしれません。



■幸運

 もちろん犯罪行為や暴力行為のセクハラ・パワハラからは私達は自分の心と身体、家族を守る義務があります。しかしそうではない場合、たいてい厳しい職場環境とは、自分の精神のバランスを保つのに自分に丁度良い「ハングリーさ」を与えてくれているように思います。

 周囲の問題だと思っていたことは、実は全て自分の内側の問題でありました。自分の内側の課題が、丁度よく外側に起きる問題として私達に鏡のように見せてくれていたのでした。

 だからどんな仕事であっても、外の評価に右往左往しそうな時は、自分が内面の心(良心)に忠実かどうかが、その人を救います。
 同じように自分一人の損得ではなく、自分に関わる人たちを助けてあげたいという覚悟が、その人を救います。
 ふむう。なるほどね〜。



このシリーズ終わり



 ありがとうございます。
※本日は新月週間ですね。




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職場。精神の健康。その3。大切な人を守る。

2016-10-28 10:21:43 | まるぞう経営学

 仕事の「やり甲斐」とはおそらく外部からの評価ではなく、自分自身の内側に対する「ストイックさ」に深く関係するのではないでしょうか。
 たとえば「自分に課した道(たとえば段取リスト)に、ストイックかどうか」これはもう他人が評価できることではありません。自分自身の内面の生き方の勝負であります。他者からの評価を「やり甲斐」の基準にしていると、それはいつか自分を裏切ることになるでしょう。しかし「自分の内面にウソをつかないストイックさ」は、結果的に自分を守ることになります。長い人生の視点では。
 「ストイックさ」とは、人が見ていないから手を抜いてもいい、バレないから誤魔化してもいい。そういう価値観とは全く異なる、自分自身との勝負の道であります。



■大切な人を守る

 仕事の本当の「やり甲斐」に大切なのは、一つは上記の「自分の内面の道に対するストイックさ」であると思うのですが、もう一つは「誰かを守らなければならないという覚悟」であると思います。
 たとえばシングルマザーで働いている方。自分の細腕一本でお子さんを育てているお母さんは、とてつもなく強いです。
このように家庭環境から扶養家族を守らなければならない人や、社会的関係から他の人々を守らなければならない立場の人は、本当に強いです。


 人は自分自身だけを考えている時は弱いものです。しかし自分がしっかりしなければ、大切な人たちを守れないという立場に追い込まれると、とてつもなく強くなります。これは誰でもそうです。大切なことはこれが人類万人に共通した性質であるということです。



■修行をせざるを得ない環境

 私はこの世の中や社会は大好きです。嫌なことやきついことばかりでありますが、だからこそこの世の中が大好きであります。
 何が好きかって?それはこの世の中は食べないと生きていけない。というところです。
 そして食べるためには働かなければならない。というところです。
 そして働くためには仕事をしなければならない。というところです。
 そして仕事のためには他の人と関わらなければならない。というところです。
 そして自分だけでなく自分を関わる人を守らなければならないところであります。


 多くの人は自分の他に誰かを守るために働いています。それは扶養家族かもしれませんし、一緒に商売をしている仲間たちかもしれません。自分を信頼してくれているお客さんかもしれません。その人達を守るために、きつい仕事を働かなければならない仕組みは、本当にこの世の中が上手くできていると思います。



■他人を守る覚悟が自分を守る

 大企業で定年までの給料に困らない人たちが、精神や病むことがあるそうです。その原因は様々でありましょう。一括りにすることは難しいでしょう。
 しかしその中ある人は、仕事のやり甲斐を他者からの評価に依存していたことが原因かもしれません。もしその方は、自分自身のやり甲斐を「内面のストイックさ」に求めておりましたら、精神を病むことはなかったかもしれません。

 またある人は、自分の人生で守る人が全くいなかったため、本来誰もが持っている「大切な人を守るための火事場の生命力」が薄くなってしまったのかもしれません。自分一人のためだけの人生は、とても脆い(もろい)ものですから。誰かのため、会社の仲間のため、あるいは信頼してくれているお客のため、誰かを守るという覚悟を持てていれば、ご自分の生命力が本来の馬鹿力を発揮できていたかもしれません。



■内面から強くなる人達

 職場における精神の健康においても、やはり陰と陽のバランスがその根底にあるように思います。内面を大切にし内面にウソを付かない仕事をしている人は、それに応じて、外面の圧力は変化に強くなることでしょう。
 扶養家族や部下や顧客など他の人たちを守る覚悟の仕事をしている人は、それに応じて、仕事の厳しさにも跳ね返せる強さを与えられることでしょう。



つづく



 ありがとうございます。
※本日は新月週間ですね。




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新卒候補生の君たちへ。オマケ。

2016-10-18 09:25:35 | まるぞう経営学
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ドラフト会議 巨人は今や「むしろ行きたくない球団」に

「最近の高校、大学の選手の間には、昔のような巨人信仰は見られません。評価が高い選手が望んでいるのは、将来のメジャーでのプレー。メジャー移籍へのハードルが高いイメージのある巨人はむしろ“行きたくない球団”になっている」

 一方の日ハムは大谷の二刀流を認め、ダルビッシュをポスティングでメジャーへ送り出した。メジャーへのステップとなり得る球団という印象が強い。

「また、巨人戦はかつて全国放送が当たり前でしたが、今や地上波の放送がほとんどない。逆に日ハムは北海道、ソフトバンクは九州など、地方球団は地元での地上波放送がある」(同前)

※週刊ポスト2016年10月28日号
http://news.goo.ne.jp/article/postseven/sports/postseven-456984.html
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 今日はオマケです。
 陰徳の反対は陽果であると言えるかもしれません。陰徳とは表向きには見返りがなくとも、本当の自分自身にウソを付かず淡々と自分の課題をこなしていくさまと言えましょう。一方、陽果とは、世間的な成功、名声、富、などと言えます。
多くの人はその人生で陽果を目指します。しかし陽果は、それを成し遂げた瞬間に、あとは腐る一方へと変化して行きます。それは宇宙が必ず変化していくように出来ていますから、誰もが抗う(あらがう)事が困難な宇宙の真理であります。
美味しく実った果実は、そのあと腐り、そして種子が地面にポトリと落ち、そしてまた新たな芽が出る。栄えるものは必ずその絶頂期が、衰退の始まりとなります。


 しかし陰徳を維持し続けることで、衰退のフェーズを避けることはできます。陰陽は同時に存在しますから、積極的に陰(表面は報われないように見える努力)を維持することによって、本来迎えるはずの衰退の因子を、事前に昇華することができるのです。


巨人はむしろ“行きたくない球団”になっている

 私のような昭和生まれのおじさん世代は、まさかあの巨人軍がそんなに衰退するとは、本当に夢にも思っていませんでした。どんな人でもそんだ組織でも、陽果を成し遂げた瞬間、腐って種(ゼロ)に戻る道が始まるのですね。
みなさんの就職する企業も部署もそして業種もそうです。今現在、陽果の仕事(誰もが憧れる企業、部署、業種)は、もう内部からゆっくり腐敗し始めているということです。
 ただどんな仕事であっても、自分の人生に課した課題にスコープを当てている人は、表面の浮き沈み、損得、評価されるされないに関わらず、静かに陰徳(表面の見返りに一喜一憂しない本当の自分自身の課題のための努力)を積んでいくことになります。


 私の社会人経験では、その課題とは「プロの段取リスト」でありました。「最悪を想定し」「相手の立場を想像し三手先を読み」「自分に示される予兆を感じ取れる謙虚さ」でありました。皆さんもそれぞれ自分自身の「道」を発見されていくといいな。と心から願います。





 最後にこのシリーズを本にして欲しいというご要望が何人かの読者の方から寄せられて大変光栄です。どうもありがとうございます。本当に嬉しいです。このシリーズはPDFにまとめて誰でもダウンロード出来るようにいたしますので、本として読みたい方はそちらを使って頂ければと思います。
 ただこのブログは私自身の私的な備忘録として、インターネットの海にひっそりと沈めておきたいと思います。


 ありがとうございます。





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新卒候補生の君たちへ。その8。自分だけの道。

2016-10-17 09:41:39 | まるぞう経営学

 社会に出て皆さんに、プロの段取リストを目指して欲しいと願う理由は三つあります。



■社会がどんなに変動しても

 まず一つに、あなたが入社した会社や部署が30年先もある保証がありません。あるいは人工知能など目覚ましい技術革新により、いま花形である職業が今後もずっと花形である確率はずっと低いからです。
 社会は何十年というスパンで陰と陽を繰り返しますから、今栄えている企業や部署そして業種などは必ず落ち目になる。と覚悟した方が良いと思います。


 そんな中でも、プロの段取りの技術を身に付けたあなたは、「最悪を想定出来て準備段取りができるあなた」「相手の立場が想像出来て三手先まで読めるあなた」「謙虚に自分に示された予兆を感じ取ろうとするあなた」でありあすから、あなたを取り巻く社会がどのように変化しても、社会があなたを必要する人材になっているということです。



■自分の内側の価値観

 二つ目に、「段取リストへの道」とは表面上で現れる勝った負けたにとらわれない生き方であるということです。普通の私達の感覚ですと「それはあいつの責任か、それは自分の責任か」と責任の押し付け合いの買った負けたという勝負でエネルギーを浪費します。勿論不要な責任をかぶる必要はありませんし、きちんとスジを通すことは大切です。ただ私達の心の内側は、「本当にそのトラブルは避けられなかったか。自分がきちんと最悪を想定していたか。相手が無段取りであることを含め三手先を呼んでいたか。そのトラブルの予兆はどのように示されていたか。」このような内なる探求に注がれるべきなのであります。


 一時的には要領の良い人が手柄をかっさらっていくことも多いでしょう。しかしそんなことに心のエネルギーを浪費させるべきではありません。私達が見ているのは数十年先の自分の人生からの視点でありますから。
 自分が段取りの努力をどこまで惜しまずやっていたか。が重要であります。もし自分に後悔のない段取り仕事であって、かつ要領の良い誰かがが手柄を横取りしていくのなら熨斗(のし)を付けて差し上げれば良いのです。オモテの評価が得られなければならないほど、実は目に見えない「陰徳」を蓄積している。と私は思います。この「陰徳」こそが、十年単位であなたの周囲の環境がどんなに変化しても、あなたを守る「幸運の源泉」でろうと思います。



■冷静に距離を置く

 三つ目に、段取リストとしての生き方で最大の努力を行っている間は、企業からの距離も丁度バランスがとれるということも重要です。
 日本の場合、大企業であるほどその村社会に自分の人生を適用されることが求められます。自分の人生の価値観を、その大企業の村社会の価値観と同化させることを求められます。
 しかし自分の価値観が「プロの段取リストになること」であれば、「最悪を想定出来て準備段取りする視点」「相手の立場が想像出来て三手先まで読む視点」「謙虚に自分に示された予兆を感じ取ろうとする視点」であれば、自分自身の価値観のバランスを冷静に保つことができるのです。


 自分が「段取リストという自分の内側の価値観」で最善の努力をしているかどうかは、自分の心が知っています。だから自分自身を冷静に見ることができます。
 自分が入社した会社が、名のある大企業であっても、ああ、この会社はダメだな。自分の人間を壊すことになるだけだな。そのように客観的に会社と自分を観ることができるようになっています。
社会人として「プロの段取リスト」になるために、自分自身の道を究めることが大切であり、「社畜(会社の奴隷)」になることは、避けるべきことです。大企業のムラ社会に組み込まれると、自分の価値観を冷静に保つことが難しいです。しかし「プロの段取リスト」の道を進む限りは、会社の仕事を(相手が自分のことを評価するか否か、自分が貧乏クジを引いてしまうかどうか否かに関わらず)人の何倍もこなしながら、自分の人生の価値観を真ん中に保つことができる道なのです。


 「自分は最悪を想定できていたか」「相手の三手先を読めていたか」「謙虚に予兆を感じ取れていたか」だけが重要である道は、「誰かが要領の良い掠め取りをしてもびくともしません」「今の上司が自分の評価が不当に低くてもびくともしません」「突然あなたをリストラしますと言われてもびくともしません」。





 もう間違いばかりの傲慢な社会人生活を送ってきた私が、この社会に三十年生きてきて、ようやく辿り着いた答が、社会人の生き方は「プロの段取リスト」であるべき。ということでありました。このコメントが少しでもこれから社会に出るあなたたちの指針として役に立てば幸いです。



このシリーズおわり



 ありがとうございます。
本日は月の最近日で大潮ですね。




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新卒候補生の君たちへ。その7。予兆は必ずある。

2016-10-16 11:21:13 | まるぞう経営学

 私が学校を卒業して最初に配属されたのは、ある大手電機系メーカーの工場内の設計室でした。いろいろな部品を設計するのですが、自分が描いた図面が製品になるのは喜びでもありました。
 しかしながら自分が設計した部品が市場で故障するということも何度も経験しまし。きちんとテストをして世の中に送り出されているはずなのに、どうして故障してしまうのでしょう。


 実はトラブルが起きる部品は、開発中には必ず予兆があるのでした。
 たとえば後輩くんが私に報告しに来ます。「まるぞうさん、試験結果がNGでした」「え?おかしいなあ。そんなはずはないよ。ちゃんと設計したのに。ねえもう一度テストしてよ。」
 ともう一度試験をしてもらうと果たして今度は問題なくパスします。そうだよね。最初のは後輩君の何かミスだよ。と問題なかった方の試験結果を資料に貼り付けて検査を通してしまいます。しかし市場で出た問題はまさしくその部分でありました。


 あるいは設計中たまたま通りがかった先輩が、「まるぞう君のその部品は◯◯のところを問題ないか確認した方がいいかもね」とチラっと言ったりします。しかしそんなチェックしてたらとても設計の期間に間に合わないし、そんなの設計マニュアルにもないし、直属の上司からはやれと言われてないし、はいはい。と無視していると、やはり市場で問題が出た箇所は、まさしくその先輩がふと話した箇所の部分でした。もし私がきちんと検討していれば。。。


 時は経て、サラリーマン設計者だった私は、今は小さなITのベンチャー会社の経営をしておりますが、お客さんに納入して炎上するプロジェクトも、必ず開発中に予兆があるのでした。社員がふと言っていたことだったり、販売代理店のエンジニアが言っていたことに、全て事前の予兆があったのでした。





 もし私達がそのかすかな「予兆」に耳を傾けることが出来るのであれば、段取リストとしてもう一人前である。と言えるのではないでしょうか。
 そしてその聴き逃しやすい予兆には実は共通点があるのです。


1,予兆はもみ消そうと思えばもみ消せる相手の言葉の中にある。

 後輩君であったり、直属ではない先輩であったり、他社のエンジニアであったり、とにかくその声を聞かなかったことにしても問題ない人の声に隠されています。


2,予兆は、そんな確認はいつもはやっていない。というところにある。

 たとえばあなたが「あの納期大丈夫かな?」とチラッと心配がよぎったとします。この「チラッ」という心配が「予兆」であります。本来であるならその担当者に「納期大丈夫ですか?」と確認の一報をいれるべきであります。
 ただ、いつもはあの人にはそんな確認してないからな。今回だけするのは面倒くさいな。と思い、確認を怠り、結果として納期遅れという事故を防げなくなってしまうかもしれません。
 そう。つまり、そんな確認は普段はやっていないから、今回だけやるのは変だからやめておこう。というところに「予兆」は潜んでいます。いつもはやらない確認であっても、いや、いつもはやらない確認であるからこそ、「チラッ」と不安がよぎったら、それは確認するべきなのです。


3,問題は問題児のところに隠されている。

 長い仕事生活の中では無段取りの人と付き合うことになることも起きるでしょう。そして予兆はこの無段取りの問題児の中に隠されています。なぜか。
 確かに大体8〜9割が無段取りの相手が悪いです。伝え方が悪い。呑み込みが悪い。想定の仕方が悪い。などなど。しかし1〜2割はこちらが悪い点もあるのです。
 もし相手が立派な段取リストであれば、こちらの不手際がすぐ明確になります。しかし相手が無段取りだと、相手の不手際だけに目が言ってしまい、本来自分が確認するべき注意がおろそかになるのです。
問題があった時に、「自分が悪いのでは」と思うところが、すぐに「どうせ今回も無段取りのあいつが悪いんだよ」と思いこんでしまうところに自分の心の隙ができてしまいます。
 本来なら小難で消し止められる火が、大炎上してしまうのは、無段取りの人に対する自分の慢心が原因でありました。



 企業の新人となる皆さんは、仕事のトラブル炎上に関しては、それが結果的に相手の責任か自分の責任かの問題ではなく、それは必ず予兆として自分に知らされていた。ということを知って頂きたいと思います。



以上が私が苦い経験をして得てきた段取リストとしての4つの点でありました。
1,「(相手が)聞いてない」は無いように
2,「(自分が)聞いてない」も無いように
3,三手先を読む
4,予兆は必ずある


 明日はいよいよ「段取リストになるため」のまとめに入ります。



つづく



 ありがとうございます。
本日は大潮ですね。




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新卒候補生の君たちへ。その6。三手先を読む。

2016-10-15 10:28:53 | まるぞう経営学

 新人のあなたが部署に配属されたとします。まず大抵やらされるのが電話の取次ではないでしょうか。今日もまたあなたの部署に電話が掛かってきます。

「はい、◯◯会社△△部ですが」

「あの、まるぞう会社の丸山と申しますがBさんいらっしゃいますか?」

さてあなたは先輩のBさんの机を見ます。どうやらBさんは席をはずしているようです。

「Bですが、只今席におりません。」

もしあなたの電話対応がここで終わりであるなら、残念ながらあなたは「プロの段取リスト」としてはまだまだ先が長いと言わざるを得ません。



■3手先まで相手の反応を想定する

 私が入社した時、同じ部署にある先輩がおりました。その先輩は、今から思うと本当に社会人として大切なことを私に幾つも教えてくれていたのdすが、その先輩はしゃべり方がぶっきらぼうで言葉も悪かったので、私は全然まともにその方のアドバイスを聞いていなかったと思います。バカちんでありましたから。


 しかしその先輩が教えてくれた事で一つだけ明確に覚えているものがあります。
「まるぞうよ、お前なあ、自分が何か上司に報告する前に、必ず相手が何て言うかを事前に頭の中で想定するんだ。そしてお前が返事したことについて、次に相手はどう言ってくるか。をもう一度頭の中で考えるんだよ。これをだな、3手先まで考えんだよ。
 いいか、まるぞう。俺ぐらいになったら、✕✕さん(当時の所属長)なら、こう指摘するだろうっていつも3手先まで想定してんだよ。だから俺の報告はいつもピシッと1回で済むだろうが。
 まるぞう、お前は1手復先も考えないで、その場限りの鶏頭の回答なんだよ。だから毎回あんなに注意されんだよ。
 わかったか?3手先まで想定すんだよ」


 当時の私は1手先まで考えるなんて困難でした。相手の反応を想定するなんて、そんな面倒くさいしたくない。というのが本音でした。


■3手先を読むのは訓練で誰でも上達する

 将棋や囲碁の達人は自分が打つ手に対して、何手先もいつも読んでいることでしょう。会社の仕事もそれと同じなのでした。
 最初は何手先も読むのはとても難しいように思えますが、でもそれは将棋や囲碁と同じで、真面目に懸命練習すれば、誰でも上達するワザなのでした。



■電話の応対でわかる。あなたは何手先まで読めていたか

 さて冒頭の電話です。あなたは「Bさんは席におりません」と答え会話を終わらせました。しかし相手はなぜ電話を掛けてきたのでしょうか。単純にBさんが今席にいるかどうかを調査確認するために掛けたのでしょうか?
 違いますね。相手の丸山さんはBさんに電話の要件があったのです。しかもメールではなく電話ということは、何か急ぎであるとか、込み入っている話しだということが想像つきます。
 これが相手の次の手を読むということです。


 そうです。では相手の次の手を読むとするならば、あなたはどう対応しますか?
「只今Bは席を外してますが、、、(といって行き先掲示板を見ると、B先輩は「営業まわり帰社16時」と書いてあります)Bは16時には戻ってくる予定です」
 そのように答えることができるはずです。ね。ずっと段取リストに近くなりました。
 しかし残念ながらそれではまだ不十分なのです。


 相手はきとBさんに自分から電話があったことを伝えて欲しいと思うことでしょう。例の件、急いでいるんだということを意思表示したいのかもしれませんし、折り返し電話が欲しいかもしれません。ですから本当はここまで相手に言えると良いです。
「只今Bは席をはずしておりますが、、、16時には帰社する予定です。お電話があったことを伝えておきましょうか?」
 ね。なかなかいいですね。しかしこのあとも会話が続くようです。


丸山「じゃあ、すみませんが、戻られたら折り返し電話頂けるようにお伝え願えますか?」
あなた「はい。そのようにBに伝えます」
丸山「よろしくお願いします。ガチャン」


 さあ、上記の会話で問題はないでしょうか。このまますぐ電話を切る相手も丸山さんも問題がありますが、まず第一にあなたはちゃんと相手の会社名や名前を覚えていますか?電話番号も聞いていますか?
 さて16時になりB先輩が戻ってきます。
「先輩。先ほどお電話がありました。」
「うむ。ありがとう。で誰からだった?」
「それが、その、なんとか会社の、、、ええっとなんとかさん。電話あったことだけB先輩に伝えてって、急に切られてたのでよくわかりませんでした。」
「どんな人だった?」
「えっっと、おじさんでした。う〜ん。あと男の人でした。」
「バッカも〜ん。」



■3手先を読む訓練の良い練習場

 電話の受け答えは、相手の対話を3手先まで推測する良い練習の場数(ばかず)となります。私達の目標は「相手の立場で最悪を想定できる段取リスト」となることであります。3手先が予測できるように頑張りましょう。


「はい、◯◯会社△△部ですが」
「ええ、Cですが、行き先には何も書いていないのでおそらく社内にいるはずなので、すぐ戻ると思います。お電話があったことを伝言いたしましょうか。はい。念の為にお名前と会社名をもう一度よろしいでしょうか。まるぞう会社の丸山さま。はい。電話番号はCは存じておりますでしょうか。念のために頂けますか?090はいXXXXのXXXX。繰り返します。まるぞう会社の丸山さま。お電話番号は090−XXXX−XXXX。はい、ではCに伝えますのでよろしくお願いいたします。」


 相手の対応を3手先を読むスキルは、本当に人生で、あなたの財産となることと思います。営業マンであれば売り上げを上げる基本でありますし、技術者であればプロジェクトの炎上を防止することに多いに役に立ちます。そういう人材であれば、突然リストラされることも確率はぐっと低くなります。また転職や再就職したとしても、役に立つ人として重宝がられる人材であることと思います。


 次回は4つのポイントの最後です。段取リストさんの一番大切な能力。「虫の知らせ」について考察します。



つづく



 ありがとうございます。





下記は静止衛星軌道上で観測される太陽からの電子密度グラフです。急な変動がある場合は地震や事故に備えて防災意識を心掛けましょう。特に注意が必要な期間は、メールやTwitterで防災意識リマインダーを受け取ることができます。詳しくはこちら

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新卒候補生の君たちへ。その5。聞いてない2。

2016-10-14 09:40:03 | まるぞう経営学

 新卒候補のみなさんは社会に出た後、周囲から「聞いてないよ〜」と言われないように、まずそれだけを注意して下さい。というのが前回のお話でした。
 そしてその次のステップですが、今度は自分が「聞いてないよ〜」を言わない「段取り」が出来るかどうか。が重要になります。そういう視点で自分の仕事を観察して見ると良いかもしれません。


 なぜなら、あなたたちが実社会で働くようになりますと、あなたたち自身が「聞いてないよ〜」ということばかり多発することでしょうから。そしてそれには大きく分けて4つのパターンがあります。それぞれ対処方法が異なります。

①周囲があなたたちに仕事を覚えて貰いたいケース
②相手が本当に忙しくて手が回らないケース
③残念ながら相手が無段取りの人のケース

以下に1つずつ解説して行きます。





①あなたたちに仕事を覚えて貰いたいケース

 まず一番多いのがこのケースです。あなたたちに仕事を覚えて貰いたいのです。実際の社会の仕事にはマニュアル通りにいかないことばかりです。ですから上司や先輩たちは、早くあなたたちに「自分で考えて判断出来る」人材に育って欲しいと思っています。
 おそらくマニュアル通りの仕事は、これから人工知能にとって代わられることでしょう。私たち人間が最後まで必要とされるのは、状況を見て総合的に判断する能力です。それはまた段取り力でもあります。
 新人のあなたたちに必要とされているのは次の3つです。

・仕事の流れを全体を俯瞰して捉えられているか
(自分のやりとりだけでなく、全体の中で自分はどういう役割をしているかの理解)

・相手の立場で自分の行動を観察することができるか
(これは次回またお話します。)

・社会常識を持って行動できるか
(マニュアルにないことはだいたい社会常識で判断できることが大半です)

 新人のうちは上記のように、まず自分が「聞いてない〜」「マニュアルにないじゃん」と嘆く前に、それは自分が「プロの段取リスト」となるための重要な試金石(チャンス)であると理解してください。
 そしてこの「段取り力」こそが、30年後でも、どの会社どの部署であっても、人から重宝される大切な財産となります。あなたたち新人さんたちは給料を貰ってこの財産を自分で築く立場でもあります。ラッキーですね。



②相手が本当に忙しくて手が回らないケース

 あなたたちに仕事を覚えさせるというためではなく、本当に忙しくて連絡が回らないことも沢山あります。仕事は出来る人に集中していきます。ですから出来る人は常にオーバーフローなのです。ということは、自分に必要な情報が伝達されないケースというのは、事前に予想がつきやすいということでもあります。キーマンが多忙の人の場合は、あなたたちは自分から情報を取りに行かなければならない。ということであります。待っているという受け身だけでは「プロの段取リスト」にはなれません。
 そう、仕事のフローが一通り理解してくると「おや、もうこの時期、この指示がないと回らなくなるかもしれないぞ」と予想がつくようになります。それはもう自分の頭の中で段取りの想像力が進化し始めている証拠であります。新人のあなたはもう随分見どころのある人材になってるということです。
 そしてそういう場合は、自分から「◯◯の件は、□□で準備しておいていいでしょうか?}と聞きに行くこととなるでしょう。
 このように「聞いてない〜」という状況は自分にとって「段取リスト」として腕を磨けるチャンスであります。



③残念ながら相手が無段取りの人のケース

 入社して3年以上たつと、会社によってはもう立派な中堅となります。あなたたちの段取り力もだいぶ向上していることと思います。そうなると遭遇するのが「残念ながら無段取りの人」のケースです。そういう人は全体の流れを見ません。必要な情報も共有してくれません。


 もし私の部下がそういう「無段取りの人」である場合は、彼を教育するためにガツンガツンを叱ることでしょう。鬼上司となることでしょう。しかし自分の部下でない場合、取引先の担当者である場合は、もう二人分の仕事をするしかない。と腹を括るしかないようです。
 なぜなら仕事というのは結果は連帯責任となるからです。無段取りの人が全ての責任をとることはなくて、炎上した火の粉は関係者全員を巻き込むことになるからです。
 ですから不本意ながらも、相手はどうせ必要な情報は共有しないだろう。という前提で、こちらから先回りで「あれは大丈夫ですか?これの日程はいつですか?これはいつ決まりますか?」と一つ一つ聞くしかありません。また相手はこちらが出した情報を社内や客先に共有もろくにしないでしょうから、関係者にも事前に知らせておくことも必要です。もちろん「無段取りの人」の自尊心を傷つけないように。(←ここ重要)


 「無段取り人」が原因であろうとなかろうと、仕事が炎上してしまったらこちらも無傷ではすみません。「本当はこれはあいつの仕事なんだけどなあ」と心では思いつつも、「段取リスト」としては、事前にいろいろ助け舟を出してあげるしかありません。
 仕事上では、関係者は全て連帯責任となります。しかし「無段取りの人」の分まで、準備や配慮ができるようになると、もう「プロの段取リスト」としては一人前と言えます。
 一見腹立たしい足を引っ張る「無段取りの人」ではありますが、実は私達の人生の視点においてはとても重要な役割をしていることがあるようです。自分が自分の人生で昇華するべき課題を凝縮して示してくれているケースが多いように思われます。だから彼・彼女の分まで腹を括って段取りしてあげることは、実は深い意味を持つんじゃないかしらん〜。と思います。妄想ですが。


 さて、見ている人は観ています。「無段取りの人」の分まで、先に気を配って段取りの準備をできるようになったあなたに対して、社内外での密かなあなたの評価はあがり始めていることでしょう。ここまで来ると「いきなりのリストラで右往左往する」こともないでしょう。そして今の会社を辞めるとしても転職先もたくさん選ぶことができることでしょう。


 「段取りが出来る人」は自分と同じ「段取りが出来る人」を瞬間見抜くことができるそうです。



つづく



 ありがとうございます。





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新卒候補生の君たちへ。その4。聞いてない1。

2016-10-13 09:46:44 | まるぞう経営学

 私は、この30年の社会人生活の中でずっと勘違いしていたことが幾つかありました。その勘違いのお話は、きっとこれから社会に出る若い人たちにとって、何かの役に立つこともあるかもしれません。今日から数回に渡って、恥を忍んでそのお話をさせて頂きます。



■ホウ・レン・ソウ(報告・連絡・相談)という保険

 まず一つは「聞いていない」ということでした。私は先輩や上司に事前に相談することが苦手でした。どうせ相談してもあれこれ無駄な指示をされるだけだし、何よりいちいち相談するなんて手間がかかります。どちらにしろ最終的には上司の承認を貰う必要があるわけですから、事細かく報告するのは無駄だと思ってもいました。
 しかしあなたが自分の人生で「プロの段取リスト」を目指すのであれば、その第一歩は、関係者への細かな報告、情報共有なのでした。
 関係者にいろいろ事前に伝えておくことは「保険」と同じなのでした。「保険」とは最悪を想定し備える行為のことです。10のうち、8、9は無駄になります。しかしそれで、炎上しなければそれが一番なのです。最悪ケースが炎上しないのであれば、一見無駄に見える行為を、手を抜かず積み重ねることが「段取リスト」の基本であります。
 いろいろな人と事前に情報を共有しておくと、トラブルの目が事前に潰せます。上司や先輩が「◯◯確認しておいたか」とアドバイスをくれます。このアドバイスが重要なのです。自分の身を守る貴重な「保険」です。お馬鹿な私は「確認しろ」と言われるのが嫌で、上司や先輩になるべく報告をしませんでした。手を抜いて要領良くやることが勲章だと、大きな勘違いをしておりましたので。
 だから上司や先輩から指摘があった「◯◯確認しておけ」というところは、どんなに手間がかかってもきちんとクソ真面目に確認することが重要です。この手間が、自分や自分が関わっているプロジェクトを助けることになります。毎日忙しいのは誰もが一緒です。この「保険」である作業を重ねていけるかどうかが、10年後に大きな差となって現れます。


 さて関係者への事前のこまめな報告は、キーマンには(キーマンとは上司だけでなく、他部署のプロジェクトの要の人物です。このキーマンは忙しいことが多いのですが。)出来るだけこまめに自分から話をしに行くことがコツであります。
 「忙しいんだから後にしろ」といわれることも多いかもしれませんが、キーマンに対しては出来るだけ話をしに行く心掛けが、プロのワザです。しかも都合の悪い話ほど、一番話にくい相手にする必要があります。



■一番言い難い(いいにくい)相手に話しをしに行く

 自分が怒られるような話は、上司には、しづらいものです。しかし「話にくい悪い知らせは、一番話にくい(怖い)相手から話す事」が一番重要なのです。(これは私が亡き父から教わった数少ない人生教訓の一つです。まるぞう家に伝わる代々の秘密の口伝です。なんちゃって)

 もちろんその怖い上司からはコテンパンに怒られることになりますが、それは仕方ないです。同じことが起きない教訓にするしかないです。しかし少なくとも、言い難い相手に直接最初に報告したことで、自分への信頼感の毀損(損なわれること)は最小限に食い止められました。なぜか。
 誰でも怒られるのは嫌です。自分から言うのは嫌です。相手に気づかれるまでは黙っていたいです。また話すにしても怖い上司ではなく、言いやすい先輩などに「ちょこっと」言うことで済ませたいです。しかしそれでは「プロの段取リスト」にはなれません。
 都合の悪い報告、失敗の報告こそ、出来るだけ早く、一番言い難い人から、自分で説明する。ことが大切です。


 もちろん最初の2〜3年は本当に、ボロカスに怒られるだけでしょうが、もしこの姿勢を10年保つことができたら、あなたへの周囲の信頼は揺るぎないものになっていることでしょう。この周囲からの信頼感こそが「プロの段取リスト」の最大の財産です。10年その下積みを重ねたあなたは、周囲から自然と信頼を受ける空気を、きっと醸しだしていることと思います。
 当然上司はそういう部下を引き立てたいと思いますし、もしあなたが転職することになっても、相手の経営者が面接で見るのはそういう「周囲があなたを信頼する」空気なのです。



■誰もが通って来た道だから

 ここで、新卒候補のあなたに一つタネ明かしをします。それは、その上司は全部わかっていたということでした。上司は長年の仕事の経験から、多分あなたがそこで失敗する(トラブルを起こす)ことは、容易に想像できていたのでした。しかしあなたが失敗をしてトラブルを起こした時、あなたがどうするか。も観ていたのでした。
 果たしてあなたは報告せず、黙ったままにしているのか。あるいはこちらから指摘するまで何にも報告しないのか。あるいは言いやすい先輩にチョロっと言って終わりにしようとしているのか。あるいは、まさか、私(怖い上司)に直接言いに来るのか。
 上司も皆同じ道を辿って来た人たちです。従って、あなたが毎回、こまめに報告と相談をして来ること、失敗などの都合の悪い報告は、一番先に自分に話して来ることは、心の中では高く評価し始めることとなります。



 私は新人の頃は、お馬鹿であったために、正反対の行為をずっとしておりました。そのため上司や先輩からの信頼はとても低いものでした。私はずっと人生の勘違いをしておりましたが、もしこのことを真面目に実践していたならば、サラリーマン時代、いろいろな人に迷惑を掛けずに済んだことであろうと思います。反省。


 そう。プロの段取リストとは、決して相手に「聞いてない」を言わせない人なのでありました。



つづく。



 ありがとうございます。





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新卒候補生の君たちへ。その3。

2016-10-12 09:42:54 | まるぞう経営学

 私の友人のA君の続きです。
 外資系の企業を退職した会社は、次にITベンチャーに就職しました。彼も技術者でありましたから、段取りの良い真面目な仕事は、そのITベンチャーの経営者にとても重宝された様です。


 そしてそのITベンチャーは急成長するのですが、好事魔多し。あることがきっかけで会社が倒産してしまいました。しかしその企業はとても多くの顧客を抱えていたため、ビジネス自体は他の堅実な大企業に移管されました。しかし元々いた企業の幹部は全員リストラされてしまいました。もちろんA君もです。


 A君は次に、地元の住宅会社に就職しました。首都圏西部にある、従業員100名ほどの堅実な企業です。
 それまで彼は技術職でありましたが、この会社では180度、毛色が変わって総務課の責任者の職でありました。職種としては全く経験のない事ばかりでありましたが「最悪を想定して段取りを準備する」という彼の仕事の姿勢は、従来の設備設置という技術職だけでなく、全く毛色の異なる総務課課長でも役に立ったのでした。
 総務課長といっても結局専門的な事は、社労士さんや司法書士さんに依頼しなければなりません。総務課長に求められるのは、やはり最悪をいつも想定して、段取り準備を万全にしておく「スキル」であったのでした。


 彼はその会社の社長にとても気に入られているようです。私も経営者ならそう思うと思います。もしうちの会社がA君みたいな人材が入ってくれたら、随分助かると思いますから。
 どんな職種であっても「最悪を想定して、段取り準備する」能力の人は、年齢に関わらずどこでも重宝されることでしょう。


 A君の今いる会社は小さな会社でありますから、定年制度はあってないようなものだそうです。社長はA君に、65歳を越えても、ずっとここで働いてくれ。と言っているそうです。でしょうね。
 海外駐在や外資系、そして急成長のIT企業を経験し、彼は今は地味な地元の住宅会社の総務課長です。暮らしぶりも良いようで、定年に関係なく、そのままずっと働けるのであるのなら、彼は本当に幸せであると思います。


 私達の年代で、大企業に入ったものの、まさかの役職定年で「あなたの仕事は必要とされていません」と30年を過ごした会社から通告を受けている、同年代のお父さんたちから比べると、A君は本当に幸せであると思います。
 人生はまさに陰と陽が繰り返されます。良いことのウラには悪いことの因子が隠され、辛いことのウラには幸せな因子が隠されています。(幸という字には辛の文字が隠され、辛という字は幸の字の因子を持ちます。とはうまく出来ていますね。)
 波乱万丈ながらも結果的に彼が幸せな人生を歩くことができたことの理由の一つが、実は「最初に入ったのが大企業ではない」ということなのです。彼はずっとこのことにコンプレックスを持っていました。しかし彼が大企業に入らなかったことが晩年の彼の幸せの大きな要素でした。これについては、また次回以降お話します。



 さてこれから社会に出るあなたたちにお伝えしたいのは、自分の人生設計を考えるにあたって
「70歳80歳まで現役で働けること」
をいつも視野に入れて欲しいということです。
 70歳80歳まで、「健康でいられるということ」「社会から必要とされるということ」そして「自分の生活費は自分で稼げること」を念頭において頂きたいのです。


 もちろん大企業に入社しても、社会制度として定年制度が延長になったとしても、70歳80歳まで、その会社が自分を重宝してくれるという保証はありません。ですから、必要なのは、どんな境遇に自分が置かれても、社会が自分を必要としてくれるように、自分自身のスキルを高めて置くことです。そのスキルとは「最悪を想定して段取り準備ができること」「相手の立場を想定することができること」この2点であると思います。


 A君の人生の成功は、日本におけるこれからの少子高齢化を生きる私達にいろいろなヒントを教えてくれます。



つづく。



 ありがとうございます。





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新卒候補生の君たちへ。その2。

2016-10-11 09:37:16 | まるぞう経営学

 どんな企業でも30年というスパンでは、必ず浮き沈みに直面します。たとえ今就活生に人気の企業でも、30年の間には、その人気の業務や人気の部署の大半は、落ちぶれてしまう可能性が高いということです。


 ちなみに私達の世代は、まだ日本はバブル景気と呼ばれた頃でした。



 学生は企業に引く手あまたでした、一流企業と呼ばれる会社であっても、本当に簡単に入れた時代でした。就職氷河期の学生さんには、羨ましい限りであることでしょう。しかし必ず、陰と陽の逆転があるのです。


==========
役職定年、勇退という名の“お払い箱”
「キャリアショック」に落ち込む50代の葛藤

・・・
 50代社員を取り巻く人事環境の変化、とりわけ役職定年・早期勇退制度にまつわる変化が、彼らに「キャリアショック」をもたらす結果、様々な変化への対応パターンが生まれている。
・・・
 わが国の大手企業のほぼ5割(*)が、役職任期制・役職定年制など(以下「役職定年制等」という)、一定の役職期間・役職者の上限年齢を定め、ポストの明け渡しによる管理職者の新陳代謝を図っている。
・・・
 会社にとっては組織の若返り、新陳代謝を意図した役職定年制度も、当の50代社員にとってこの制度・役割変化の受け止めは、複雑な気持ちだ。こんなに頑張ってきたのに、肩書き・権限は無くなる、給与は下がる、やりたい仕事は出来なくなる…もう、あなたに大きな期待はありませんからと言われたようなもので、まるで体よく会社のお払い箱にされたように感じる。
・・・
http://diamond.jp/articles/-/43702

==========

 多くの企業では、私達のようにバブル期に入社した世代の人数が多いため、その世代が50歳を過ぎると「役職定年」という形で仕事を外されてしまうのでした。部下もとられ、権限もはずされ、そして給料を減らされます。住宅ローンを抱え子供の教育費が嵩む中、彼らは簡単に会社を辞める訳には行きません。なぜなら50を過ぎたら、今の待遇で雇ってくれる企業などありませんから。こうして彼らの多くは、不承不承(ふしょうぶしょう)ながらも役職定年を受け入れることとなります。大企業一流企業に入社した30年前の時分にはまさか自分が50過ぎにこんな待遇を受けるとは思っても見ませんでした。


 いや、まだ役職定年があるだけ幸せです。会社自体が倒産の危機となり、大幅なリストラの対象になっている人も大勢います。30年前は、まさかあの一流の大企業が潰れるとは、或いは外資に吸収されてしまうとは、本当に誰も思いもしなかったことでしょう。


 ですから、今人気の企業に入社出来たから、人気の部署に配属されたからといって、30年後も安泰という可能性はなく、それどころか、そういう会社ほど栄枯盛衰に晒される可能性が高いと言えます。
 もちろん今の若い世代のあなたたちの大部分はそんなことはご存知と思います。一生この会社に喰わせてもらおうとは思わない。そう考えている人も多いことでしょう。それは正しい考えです。


 今の就活生達が就職して30年後、日本の企業はどうなっているでしょうか。もし日本が大きな国際紛争に巻き込まれず、あるいは日本列島が大きな天変地に遭わないと仮定するならば、日本の人口は今より少ない8000万人程度になっていると思います。そして健康な高齢者の割合も増え、60代、70代でも現役である人が普通となるでしょう。みなさんが50代となってもまだまだ中堅世代である可能性が高いです。


 そして30年後にはAIとロボットの技術が大きく進むでしょう。現在のコンビニやファストフードに相当するようなお店は、もうほぼ無人であるのが当たり前となるでしょう。そして交通機関の運転や運搬もロボットとなるでしょう。みなさんは今、自動車免許を取得されているかもしれませんが、30年後は、「へえ、◯◯さんって普通免許持ってんすか。受ける〜。」と若い人に冷やかされる時代が来るかもしれません。


 これから新卒となる皆さん、あるいは今就活真っ只中の皆さんは、大学時代にいろいろなバイトをされていたことでしょう。しかし30年後は、それらの職種の多くが、なくなっているか、ロボットやAIに置き換えられていると思います
 それどころか、サラリーマンであってもその半分くらいはAIに置き換わってしまう可能性が高いです。今の営業マンは飛び込みセールスとか電話でのアポ取りとか、とにかく名刺だけもらって来いなんてやり方が主流かもしれませんが、もうそんな営業スタイルはなくなるでしょう。



 では、30年後、AIやロボットに置き換われない仕事とは何でしょうか。それはやはり「段取り力」であると思います。それも「相手の立場はおもんぱかる」ことができる「段取り力」です。



つづく



 ありがとうございます。





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新卒候補生の君たちへ。その1。

2016-10-10 10:44:46 | まるぞう経営学

 これから就職をする新卒候補さんへ。
 今日は私の友人の話をしたいと思います。A君と言います。


 A君の性格を一言でいうと「真面目」でした。真面目の上に◯◯という言葉がつくほど真面目でした。一方私はもう本当に子供の頃から「いいかげん」人間でありましたから、二人は気が合って子供の頃はずっと友人どうしでありました。


 先日数十年ぶりにA君と再開しました。地味であったけど、真面目な彼は、本当に幸せな人生を送っていて、私はとても嬉しかったのでした。



 真面目な彼は、大学卒業後、堅い中堅の技術会社に就職したということでした。彼はその会社で機械設備を世界中に設置するエンジニアの仕事に配属されました。
 その仕事で必要なのは、慎重さでした。とにかく海外の事情は日本と異なり、いい加減な周囲ばかりなのですが、彼はただただ生来の慎重さから、彼の仕事には失敗がない。とお客さんから評価され、その会社でも重要な人材にと昇格していきました。


 しかし生活のほとんどを海外で暮らす仕事をしていては、結婚ができない。と考えて彼はその会社を退職したのでした。会社からは相当引き止められたとのことですが、彼は結婚するためには日本に生活基盤がなければならない。今の会社は仕事は楽しいが、日本勤務は難しい。判断して引き止めを振り払って退職したのでした。


 次に彼が就職したのは外資系会社でした。海外駐在が長かった彼は仕事英語が使えることが重宝されて入社できたのでした。
 しかし入社してすぐ、その外資系の社風は彼には合わないことに気づきました。知らないうちにどんどん勝手に自分の責任範囲が押し付けられることに気がついたのでした。その外資系の会社は社風として、とにかく仕事の責任は他のメンバーに押し付ける。というものだったそうです。逆にそういう押し付け合いでも生き残るかどうかが、優秀な人材の条件なのでしょう。
 彼は真面目なゆえ、逆に責任範囲だけは明確にされていないと彼の緻密さが生かせないのでした。


彼の立派なところは、これでは自分が潰れてしまう。と思って早々にその会社を辞めたところでした。彼は、自分が壊れるか壊れないかの境界を自分で知っていたのでした。彼はただ単に「真面目」なだけではなく、自分が壊れるくらいなら辞めた方が良い。という判断が冷静にできたのでした。
 そういえば、前の会社も、海外赴任ばかりで、結婚できないのなら辞めざるを得ない。と割りきっていました。



 彼は、真面目ではありましたが、仕事に対して一歩距離を置く冷静さがありました。そしてその冷静さが、彼を守ったと言えます。
 そして逆に、彼はいつも冷静に一歩距離を置くことができる性格だからこそ、真面目に綿密に段取りを準備する仕事ができたのだと思います。



 さて外資系の会社を早々に退職して、次に彼が入社したのが、ITベンチャー企業でした。その会社はちょうど卵の孵化期を脱し、ビジネスが軌道にのり、大企業へと成長し始めた時期に、彼はその会社に転職したのでした。



つづく。



 ありがとうございます。





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懐刀の準備。(サイコパスへの対抗)。

2016-10-09 10:20:59 | まるぞう経営学

 残業時間をオーバする過酷な仕事環境を苦に女性社員が自殺した事件がありました。誠に痛ましい話です。この女性社員の方のご冥福をお祈りします。あと残されたご家族と。
 この方は、母子家庭でお母さんを楽させたいと猛勉強し、日本で一番難しい大学に入学し、そして日本で一番大きな広告代理店に就職されましたが、想像以上に過酷な職場環境であったようです。


 報道では残業時間の多さが自殺の問題であったように言われておりますが、それは母親がその企業を訴えるにはその部分しか材料がなかったからであろうと思います。
 本当の自殺の理由は残業時間の多さではなく、パワハラとセクハラであったと思います。(パワハラセクハラがなく単純に残業時間が長いだけでは、人は簡単には自殺を選ばないでしょう。)


 立場の弱い相手(女性であり部下であり)を、逃げ道がないように追い込んだサイコパス上司がいるのであれば、それは畜生であり、許されない所業です。しかしその所業は現在の日本の法律では裁かれないかもしれませんが、セクハラパワハラを行った上司がいるのであれば、彼は残りの人生は悔恨と亡くなった部下への供養の気持ちで費やして欲しいと思います。



 仕事とは理不尽なものです。その理不尽さを観察体験するところにのみ、職場の意味があります。しかし大切なのは理不尽さの「観察」のみであり、決してその「理不尽さ」に呑み込まれてはいけません。
 私達は理不尽な職場を、呑み込まれず一歩離れて「観察体験」することで以下のような世の中の仕組みを肌で知ることができます。


 一つはオモテに見えることとウラの本質は真逆であることを知ります。
 誰もが憧れる華やかな職場ほどウラの人間関係のドロドロは汚いものです。逆に新卒さんが敬遠する地味で目立たない職場こそ人間関係が暖かいかもしれません。
 また虚勢を張って威張っている人間ほど弱いものです。逆に目下の人に丁寧な人は人間的に強い人です。そのように人のオモテの顔とウラの本質が真逆であることを、仕事という人生の体験を通じて知っていくことができます。


 またもう一つは、段取りの仕組みの能力も鍛えることができます。段取りとは「次にどうなるか」「最悪を想定して準備する」という心配り(こころくばり)のことです。そして現代の世の中の仕事の半分は「段取り力」であると言えるかもしれません。
 この「段取り力」が鍛えられることで、私達は自分の人生において「最悪を想定準備する」という能力も鍛えられることでもあります。(この「最悪想定準備」能力は人類の次の進化で必要な能力だと私は勝手に妄想しています。)


 そして共感力も身につけられることも、理不尽な職場の「観察体験」で得られる大切な能力であろうと思います。
 その職場環境で一番弱い立場の人に目線を合わせることをトライエラーできます。私のように傲慢で鼻っ柱の強い人間には一番重要な「観察体験」の意味であると思います。謙虚さは頭を打たれないと身につかないものですから。
 その観察を経て、威張る人間こそ、弱い人間であることも知っていきます。その観察結果から、その人間もさらに上の上司から強い圧力を受けていることも知ります。
 また華やかな業界の華やかな職場ほど、サイコパスによる潰し合いが日常茶飯事であることも、一歩離れた観察から知ることができます。



 職場に挑む時は、自分の意志として「理不尽さを観察体験する」実験であると心の中で宣言することが必要であります。であれば、どんなに上司や客から罵倒されても、自分の心を傷つけることはなくなりますから。今回の女性社員も、自分の本当の心は職場から一歩離していればなあ。と思わざるを得ません。


 そして彼女に知って頂きたかったことは、上司のサイコパス(知能が高く、相手を心理的に傷つけることで自分が快感を得る変質者のこと)に対抗する最も効果的な方法は、プロの専門家に相談することであったということです。サイコパスによるパワハラやセクハラは第三者機関はいつでも相談にのってくれます。


 逆にサイコパス側の戦略としては、部下の社員が、第三者の専門家に相談したり、会社を辞めないように、巧妙に巧妙に囲い込むであろうと思います。自分の部署に放り込まれた自分の獲物を、簡単には逃さないぞ。と彼は獲物に執着しているかもしません。彼は変質者でありますから、できるだけ効率的に長期間相手を心理的にいじめたいと思っていることでしょうから。
 ですから、サイコパス上司にとって一番困ることは、せっかくの獲物が退職してしまうことであり、また第三者機関に訴えることです。


 従って自分の上司がサイコパスだろうかと疑わしい時は、いつでも彼が一番嫌がる切り札を自分が持っていることが重要です。(これが「最悪を想定した準備段取り」)
 いつでも「退職しても良い」という覚悟、特に両親あるいは配偶者にその覚悟を伝えておくこと、そして第三者機関相談し、必要な証拠を淡々と集めておくこと。


 理不尽な職場においては、この懐刀の準備は自分の身を守るために、大切なことであると思います。



 ありがとうございます。
本日は月の最遠日より5日ですね。



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景気考。その8。利息という発明。

2016-10-07 07:57:30 | まるぞう経営学

■誰が利息を発明したか。

 アインシュタインは複利の利息こそ人類最大の発明だ。と言ったそうです。
 しかし少なくともこの(複利)利息という発想が、金融ユダヤの真髄であります。そしてこの世界が、富める者は益々富み、貧しい者は益々貧しくなっている根本の原因であります。世の中の貧富の差が広がっている理由がこの「利息」であります。


そもそもユダヤ教もキリスト教もイスラム教も利息を禁止していました。

==========
もし、あなたがわたしの民、あなたと共にいる貧しい者
に金を貸す場合は、彼に対して高利貸しになってはなら
ない。彼から利子をとってはならない

同胞には利子を付けて貸してはならない。銀の利子も、
食べ物の利子も、その他利子が付くいかなるものの利子
も付けてはならない。外国人には利子を付けて貸しても
よいが、同胞には利子を付けて貸してはならない

(「旧約聖書から出エジプト記」より)

==========
アッラーは、商売はお許しになった。だが利息取りは禁じ
給うた。神様からお小言を頂戴しておとなしくそんなこと
を止めるなら、まあ、それまで儲けた分だけは見逃してや
ろう。だがまた逆戻りなどするようならそれこそ地獄の劫
火の住人になって、永遠に出してはいただけまいぞ

(「コーラン」より)

==========


 迫害を受け続けたユダヤ民族のうち、金融を生業としていたグループは「他民族への利息貸付は許される」と旧約聖書の教義を拡大解釈し、金貸し業を拡大させて行きます。そしてそれは16世紀の英国のプロテスタント主義に取り入れられ、「日の沈まない」大英帝国の基礎となります。


 この「利息」という考え方は、近代史よりもっともっと古い超古代の文明の知恵であったかもしれません。



 世界史を紐解くと一つ目ピラミッド→金融ユダヤ→大英帝国の流れがあるのかもしれません。
 幾つもの古代文明(地球に限らず他の惑星含む)が滅びた一つの要因が、この「利息」という発明であったかもしれません。だからこそ多くの宗教が利息を禁止したのかもしれません。



■利息とは貧富の差を拡大させる悪魔?の発明

 利息とは富める者が益々富む仕組みです。それは余剰資産が勝手に富みを膨らませる制度だからです。特に複利は。
そして利息とは貧しい者が益々貧しくなる仕組みです。借金を返しても返しても元本が減りにくい制度だからです。家のローン返済を見れば分かります。最初の十年は返しても返しても全然元金は減りません。


 ユダヤ金融グループが考えたのが、人を支配するもっともパワフルな仕組みがこの借金漬けでした。福利でお金を貸し付けることにより、その人や組織を縛ることができます。
 そしてその考えを更に突き詰めて、一国丸のまま借金漬けにするために考えられたのが、中央銀行とユダヤ紙幣という仕組みでした。これでその国の政府が通貨を発行するたびに、なぜか福利で中央銀行(=ユダヤ資本支配)に借金をすることになり、そしてその借金は永遠に完済されることはありません。ユダヤ紙幣を発行するのに利息が付き、その利息もユダヤ紙幣で支払わなければならないのですから。


 複利利息の制度の行き着く先は、世界的な富と貧の格差の拡大です。今世界経済が不況になっている一番の理由は、貧しいものがどんどん貧しくなっているからです。一握りの富者が世界のほとんどの富を持ち、もう使い切れないほどの富は、せっせと自動的に富を膨らませて行きます。そして明日の生活も困る人は、ますます貧しく、今日の生活も困るようになります。



■貧富の差が極限まで行き着いた先にあるもの。

 各国の中央銀行が利息を低くしても、もう今の時代消費は活発になりません。すでに従来の金融理論が役に立たない時代のようです。なぜか。それはもう本当に貧富の格差が、ある限度を越えてしまいつつあるからであろうと思います。
 たとえば日銀がマイナス金利政策を行ないました。しかしそれで借金やローンを組んで高い資産を買おうという人自体が予想よりずっとずっと少なくなっているのです。日銀の黒田総裁は、みな借金したがっていると思っているようです。だから金利を下げたら、どどど〜っと銀行にローンを組みに来ると思っています。しかしもう日本人のメンタルはそういう時期はとっくに終わっているように思います。
 黒田総裁は金利史上主義(利息至上主義)でありますが、金利(利息)が史上をコントロールできる時代は、実は終わりつつあるのです。それは人間の意識が変わってきているからでした。特にここ400年、利息という仕組みに縛られていた人間は変わりつつあるかもしれません。


 世界の中でも貧富の差が少ない日本社会でありますが、それでも貧富の格差は進んでいます。

(サラリーマンの年収推移)


 今回の文明の初期では、三大宗教が禁じた利息制度でありますが、その禁じ手の利息という仕組みが行き着く先は貧富の差の拡大社会でありました。しかし考え方を変えると、この悪魔の複利の利息という仕組みは、実は人類の精神の進化を促す最大の劇薬とも言えるかもしれません。



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景気考。その7。日銀はどこに属しているか。

2016-10-05 09:34:51 | まるぞう経営学

 輪転機さえあれば無から有の資本を手に入れられるというのが、ユダヤ紙幣の知恵です。






■国際ユダヤ資本グループの知恵。

 普通私達が考えるに国の政府がその国の紙幣を刷ると思います。しかし賢いユダヤ国際資本グループはこの近代史の中で、事実上全ての国がユダヤ紙幣を使うような仕組みを作りました。これが中央銀行です。政府はお金を発行する時に中央銀行に借金をする。という形を取らざるを得ません。政府は本当は自分で通貨を発行できたのに、わざわざユダヤ紙幣を利息を付けて借りる形にしています。
 私達庶民は富を得るのに、たくさん労働し、人の役に立つ対価として社会からお金を頂いています。しかしユダヤ紙幣の仕組みは輪転機を回すだけで、その国の政府から利息が支払われる仕組みです。もし政府発行通貨であれば不要なお金です。しかし多くの国々はわざわざ中央銀行という組織を介さなければなりません。

 政府の通貨は毎年発行が必要です。経済も成長しますし、インフレも進みます。またそもそも紙幣の寿命もあります。またユダヤ紙幣発行の利息(国債利息)もユダヤ紙幣で支払われなければなりません。従って政府は中央銀行への借金は完済されることはありません。政府通貨で1兆円硬貨でも発行しない限りは。こうして永久に各国の政府はユダヤ紙幣中央銀行に借金をし続ける構造となっています。



■借金こそが人を縛る最大の武器だ(と考えた)

 約二千年もの間迫害を受け続けたユダヤの民の一部は、借金漬けこそが相手を縛り、相手をコントロールすることが漬けきる手段だと気付きました。宗教や愛国心忠誠心よりも強い力が、借金の縛りである。そのような結論に至ったのでした。世界のほとんどの国は彼らのユダヤ紙幣中央銀行の無限の借金で縛られている世界となりました。

 なぜマスコミが「国は借金漬けだ」と事実とは正反対のことを喧伝する理由がここにあります。人は日本の国が借金漬けだと繰り返し刷り込まれることにより、彼らのコントロール下に置かれるようになるのです。消費税アップも認めても仕方がないという世論が増えたのもその証左です。

 そして今の世界で中央銀行の制度を採用していない国々は下記です。
 イラン、北朝鮮、スーダン、キューバ、リビア
いずれもならず者国家として世界から爪弾きにされている国家が多いですね。ユダヤ経済圏(支配権)に入っていないということでもあります。



■日銀は日本政府(日本国)から独立している。

 さて日本銀行の話に戻ります。日銀は政府機関ではありません。民間の組織です。しかし一般の企業とは異なります。日銀法という法律が適用されます。通常の民間企業であれば株主が企業の経営者を選出します。しかし日銀は違います。日銀の株の55%は日本政府が保有していますが、日銀の経営権にはタッチできません。日本政府は日銀総裁を罷免することもできません。日銀は日本のどの組織からも独立した組織なのです。
 これを「日銀の独立性」として良いことのように喧伝されておりますが、本当に良いことなのでしょうか。たとえば三権分立のような権力構造であれば、お互いをそれぞれ牽制できる構造です。しかし日銀の独立性はそれを牽制する機関がありません。日銀の政策が国のためにならないとしても、それに歯止めをかける組織が日本には事実上ないのです。



■中央銀行の中央銀行=BISとは。

 日銀は日本政府からは独立していますが、ユダヤ国際資本組織の下部組織ではあると言えます。日銀の上の組織はスイスのバーゼルにある「国際決済銀行(BIS)」です。BISは「中央銀行の中央銀行」といわれ、世界の中央銀行の管理支配組織と言えます。
このBISの権限は凄いです。

一、個人、および、その所持品(すなわち、外交文書用郵袋)に対する外交特権

二、従業員給与を含めたあらゆる経済活動に対する課税免除

三、中国やメキシコをはじめ世界各国でBISが管理運営する建物や事務所に対する、大使館に準ずる外交特権

四、いかなる政府機関にも業務を監督されず、報告の義務もなく、監査も行われない。

五、移民規制を受けない。

六、いかなる通信もすべて暗号化する自由

七、司法権からの独立。独自の警察組織さえ有している。


 陰謀論者の大好きなキーワードの一つが「三百人委員会」がありますが、BISもその委員会を構成する組織の一つと言われています。根拠のない都市伝説ですが。



■BISの指示どおり日本経済を潰した日銀

 さて、日銀の政策は、基本的にBISの指示に従っていると考えられます。日本のバブル崩壊末期にBISは(おそらく)日本の金融機関をターゲットとしてBIS規制というものを発表します。このBIS規制をもとに、日銀は国内の金融機関の自己資本率を高めるように強制しました。国内の金融機関はその結果、国内の中小企業に対し、貸し剥がしを決行することとなり、多くの企業が倒産し、日本は失われた10年20年に突入しました。
 もし日銀が日本の経済を守る組織であれば、バブルが崩壊した時こそ、国内の企業に融資を拡大するべきです。しかし彼らが行ったことは、バブルの崩壊に合わせて、一斉に融資の蛇口を閉めさせたのでした。スイスのバーゼルの意向に従って。


 まあ今回は暗い話でありますが、私達の社会の影の力関係の一面ではあります。



つづく



 ありがとうございます。
※本日は中潮で新月週間ですね。



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