まるぞう備忘録

無題のドキュメント

安売りすることと与えることの考察。前編。

2017-12-20 11:12:36 | まるぞう経営学

 先日読者の方からご質問を頂きました。ご自宅の敷地を駐車場に貸している。与えるの視点からは、また更に値引きするべきであろうか。という内容でありました。

 これについて私は相場を調べて、相場以上には値下げはするべきではない。とお答えいたしました。きちんと駐車場を整備して店子に貸しているのであれば、それ相応の対価を頂くのが、結果的にお互いのためであると思ったからです。

 今回の読者の方とは直接関係ありませんが、値付けの方法については、私も常に思い悩むことであります。今回が値付けに関するメモをここに書き置きたいと思います。



値段とはプロ意識の証明書。

 自分で値段をつけるというのは難しいことであります。私も自分で会社を作って自分のサービスに値段をつけるときに、本当にこの値段で良いのか。と悩みました。

 「値段」というのは、自分はこれだけのプロである。という証明書であります。高い値段をつけるというのは勇気が必要なことです。
 それは自分に対して「プロ意識」がどこまでストイックか。という、自分自身に対する挑戦であるからです。ふうむ。

 「プロ意識の薄い人」「自分に甘い人」は高い値段を自分自身につけることができません。

 安い値段というのは、一見お客さんのためになるように見えます。しかしそれは「プロ意識の薄さと自分に対する甘さ」から来ている。そういうこともあるかもあるかもしれません。

 自分自身の「プロ意識の薄さと甘え」からの安い値段。これは不幸の始まりです。
 お客さんは、相手の自信のなさや甘えは空気で感じます。値段安いけれど、本当に大丈夫かな。という疑心を持つことでしょう。
 あるいは売り手の弱みに漬け込んで、さらに値引きを迫るかもしれません。買ったあとも「これも無料でやってよ」というタダ働きを要求するかもしれません。

 プロ意識の薄い甘えた人が、自分の仕事に安い値段をつける。高い値段をつけるほどには自分がストイックではないから。
 その安い値段。多くのお客はその自信のなさを見抜いて疑心を抱きます。なぜこんなに安いのに売れないんだろう。そういうことになります。

 あるいは自信のなさにつけこまれて、あれもこれもタダでやれ。そのように強い値引き交渉を受けるでしょう。
 おかしいな。自分の夢を仕事にしているはずなのに、何でタダ働きばかりなのだろう。

 「安い値段」は、往々にしてそのような不幸を招きます。なぜならその安い値段とは「自分はプロ意識は自信がない。そこまでストイックになれていない」という態度のあらわれであるからです。



プロとは自分に厳しくあるということ。

 自分の仕事にプロ意識を持つ人は、あえて自分の仕事の値段は高くします。そしてそれは自分自身へのストイックさとの戦いの宣言であります。
 ビジネスによっては、その値段のせいで最初はなかなかお客さんがつかないこともあるでしょう。しかしここが勝負の場所であります。大きな岩は転がりだすときが一番抵抗が大きいのです。

 もちろんどんなにプロフェッショナルな仕事であっても、市場のニーズから離れていれば、失敗に終わります。
 自分のビジネスに対する警告は、自分の生活の中でさまざまな経路で自分に伝えられます。謙虚であること。常に「自分は間違っていないだろうか」というニュートラルなアンテナは感度高くしておく必要があります。
 常に「最悪を想定する」ことは必要です。

 それでも自分の仕事に対するプロ意識とストイックさは常に最上のものを求め続ける必要があります。



戦略的な「低価格」ならこれもプロの仕事。

 世の中には「低価格」を武器に成功しているビジネスがあります。しかしそれは、それで「プロフェッショナル」なのでありました。

 まず「低価格」で供給できるには、次の2つの要素が必要です。
・従来に対して低価格で提供できるコロンブスのアイデア
・低価格と引き換えにお客さんにNOと言える強さ

 安売りで成功しているビジネスは、逆に無理なお客の要望に対してはきちんと「NO」と言えています。謙虚でありながらも「NO」と言えるのはプロの意識が高い証拠です。

 また安売りの場合もきちんとその理由があります。物流が画期的なのか、仕入れ方法が画期的なのか、製造方法が画期的なのか、販売方法が画期的なのか。いずれにせよ、どこかにコロンブスの卵という逆転の発想があります。
これがなくて、ただ弱い人にタダ働きさせて「低価格」を実現する。というのは、不幸の因子を積むだけであります。



つづく



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