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さまよう刃/방황하는 칼날/BROKEN

2014-09-03 00:52:33 | 劇場&試写★6以上

 

 

重く、切ない、やりきれない思いで終始引き込まれる復讐劇

毎回言ってる気がするけど、やはり韓国映画はこれだからすごい。

 

東野圭吾原作ベストセラーを韓国で映画化。

実は同タイトル、寺尾聡主演で既に2009年に映画化済み。(未見)

 

 

試写にて鑑賞。

7年かけ映画化した本作。監督はまだ1975年生まれの若手、「ベストセラー」に続き2作目のイ・ジョンホ。

50回も練り直し、自ら脚本も担当するほど、東野圭吾作品のファンだとか。

 

 

妻を癌で亡くした一人の男。

たった一人残された娘と貧しく暮らしていた。

ある日、娘が帰らなかった。

非道な少年らによって、薬を飲まされレイプされた挙げ句帰らぬ人となったのだ。

 

 

織物工場で働き、娘を男手ひとつで育てて来た。

日々の残業に文句も言わない真面目な父親、サンヒョンに

去年のmig的ベスト3位の「殺人の告白では刑事役だった

チョン・ジェヨン。(「トンマッコルへようこそ」「シルミド」「黒く濁る村」など)

 

犯罪者となってしまったその父親を追う刑事オッグァンに、

「凍える牙」「弁護人」のイ・ソンミン。

 

部下、ヒョンス刑事に

ドラマ「花ざかりの君たちへ」「魔王」「あなただけよ」で人気の若手、ソ・ジュニョン。

 

父親が追う少年、ドゥシクに、韓国の柳楽優弥と言われるイ・ジュスン。

 

利用された同級生の男の子、ミンギには古川雄輝君似の新人、チェ・サンウク。

 

 

残された遺族による復讐劇といえば、多くの映画がある。

本作も、これまでも観て来たような感じのする話しではあるけど

とにかく娘を理不尽にも殺された父親への感情移入が凄すぎて最後まで惹き付けられる

 

やっぱりチョン・ジェヨン、いいわ   このひとだからこそ余計に切なく、、、、

(日本版の寺尾聡さんならごめん、そこまで移入できないかも。)

 

 

大雪の森の中、犯人の顔さえ知らず名前だけ頼りに行方を追う。

 

愛する者を突然奪われる悲劇。

やり場のない怒りと悲しみを抱えたまま、どうする事も出来ずに生きなければいけないのか?

 

 

被害者から、殺人者へ。

最愛の娘を殺した少年に自らの手で裁きを下そうとする父親、それを阻止しなければならない警察官。
父親の復讐は“正義”か“悪”か?

 

 

8/10(80点)

 

 

理不尽 切なすぎる 

愛する者を身勝手な少年らに奪われたこの父親に感情移入しっぱなし

ラストに重くのしかかる 法か復讐か。

 

警察は何にも出来ないくせに、法にばかりとらわれ

人間的な感情よりも、法を犯した人間を捕まえることを優先。

それが、仕事だからという理由で。

 

残された肉親は、もう復讐に立ち向かうしかないでしょう!

現実世界では、復讐だからとその犯人を殺して良いはずはないんだけど

 

少年犯罪はどんどんエスカレートしていき、少年法に守られているのを知っている彼らは

自分の犯した罪さえも深く考えず、命も奪ってもいつかそれすら忘れ去る。

更生?本当にするのか。

何年か少年刑務所に入っただけですぐに出て来てまたのうのうと暮らすなんて

理不尽に殺された身からしたら、到底そんな事赦せない。

許せるわけがない!!という理由で断然わたしは復讐賛成!と思いながら

この手の映画は観てしまうのだ。

 

これまでも様々な映画で問題提起されてきた

「復讐のために、人を殺してもいいのか」という普遍的なテーマ。

娘が殺され、復讐に立ち向かうという脚本はラストで大きく引き付ける展開になっているものの

ベストセラーの小説とはいえ、そこまで衝撃を受けるというほどでもないんだけど

演出力含めた監督の力量と、俳優の見事さで最後まで目が離せない。

犯人が少年だからと言って、許されていいはずはない。

 

ラストのラストで、父親がとった行動。

娘を守れなかった自分自身にも、娘にそれまで何もしてあげられなかったという後悔の念からも

復讐心は増大した。本当(現実世界)だったら、あのまま撃っていたんじゃないかな。

わたしだったらあそこまで追いつめたらきっと普通に撃ち放ってたわ(怖)

ぎりぎり捕まる寸前で「自首するから。ボクは言われてやったんだ」などと抜かすガキ犯人の少年。

 

やるせない、、、、、

「子を殺された親に、残りの人生はない。」と言っていた。

あまりにも、切なすぎる。

こういうのを観るたびに、実際の事件を知る度に思う、少年法を改定すべき。

 

自分ならそのとき、どうするか。 重いけど、観る価値ありです

 

 織物工場で働く平凡なサラリーマン、サンヒョン。妻に先立たれ、中学生のひとり娘スジンと2人暮らし。ある日、その最愛の娘が遺体となって発見される。し かも、レイプまでされていた。絶望に打ちひしがれるサンヒョン。ショックで茫然自失の彼のもとに匿名の密告メールが届く。半信半疑で告げられた住所へ向 かったサンヒョン。やがて留守宅に忍び込んだ彼が見つけたのは、2人の少年ドゥシクとチョリョンに暴行されるスジンが映ったDVDだった。やがて帰宅して きたチョリョンと鉢合わせしたサンヒョンは、怒りで我を忘れてチョリョンをバットで殴り殺してしまうと、そのままドゥシクを追って、彼が潜伏している江陵 へと向かう。一方、捜査を担当していたオッグァン刑事も、チョリョン殺しの犯人をサンヒョンと悟るや、若い刑事ヒョンスとともに彼の後を追うのだったが…。

 

 

 映画『さまよう刃』予告編(韓国映画)

 公式サイト

 방황하는 칼날       2014年     韓国    122min

9月6日より、ロードショー

 

 

 

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MAMA/MAMA ギレルモ・デル・トロ製作

2014-09-02 11:50:48 |  DVD,CS,Netfilix,機内鑑賞

 

 

製作総指揮、「パンズ・ラビリンスなどのギレルモ・デル・トロ。

監督/脚本/原案には、これが初監督となるアルゼンチン出身の新人、アンディ・ムスキエティ。

2008年に発表した短編がギレルモ・デル・トロの目に止まり、

これを気に入ったデル・トロが自ら製作総指揮を務めてハリウッドで長編化。

無名監督の長編デビュー作にもかかわらず、全米で初登場1位に輝く大ヒットを記録したホラー。

 

 精神を病んだ父親ジェフリーによって深い森の山小屋に置き去りにされた幼い姉妹。

5年後、2人だけで奇跡的に生き延びていた姉妹はジェフリーの弟ルーカスによって発見され、

彼と恋人アナベルのもとへと引き取られるが…。

 

寂しい森の中の家で見つかったふたりの少女。死んだと思われていた彼女達は、野生児と化してふたりだけで生きていた。

幼い子供が、どうやってこれまで生きてきたのか...? 

彼女達を保護した後、医師達はふたりが「ママ」の妄想を抱いて生活してきたことを知る。

しかし、空想の人物だと思っていた「ママ」は存在していた。母性を究極に歪めた邪悪な姿をして...。

 

 ゆがんだ母性愛を持つ霊の狂気


 

観る前、ジェシカ・チャステインが出演だからてっきり「ママ」役かと思ってたら

ん?いつまでたってももったいぶって「ママ」がでてこない。

出て来たけどえーこれは違う

 

 

どこにでてるのさ?と思ってたら

何とタトゥーまでしてる彼女アナベル役だった! 黒髪ショートで全然違うからわかんないわこれ

 

 

 二人の子供の叔父には、北欧のイケメン俳優、ニコライ・コスター=ワルドー。

 トムちんの「オブリビオン」や、ノルウェーのおすすめ映画「ヘッドハンターにもワイルドな男で出演。

本作では、父親と叔父の二役。

 

 

 

子供たちが慕う、得体の知れない「ママ」の正体とは

そしてその目的とは

 

 

 

6/10(68点)

 

途中まではすごく面白かったんだけど

ラストがへんなCGが多用でちょっと残念。

「ママ」の存在理由や、子供たちに近づく理由がありきたりすぎで

よくあるパターンなので読めるし、驚きも怖さもないのが残念だけど

まぁ観てる間、(ラストまでの間)は近年のホラーの中でもわりとよく出来てるほうだし

なかなか出てこない「ママ」や怖さの演出も、雰囲気も全体的なブルーなほの暗い感じも秀逸なほうかな。

怖がりな人はそこそこ楽しめると思う。

子役の子のちょっとおかしくなった演技力もたいしたもので不気味さをそそる。

やけに叔父の彼女がフューチャーされてるなーと思ったら

それがジェシカ・チャステインだったのにはびっくり。

確かにただの彼女にしとくのはもったいないくらい さすがの演技力でしたけど。笑

 

見えそうで、みえない。出てきそうで出ない。のはホラーでは定番。

 

(例1)

…あれ、確かに音がしたのにいない…。

 

(例2)

 

…あれいない 誰かぜったいいたのに…。

 

 

ホラーとは言っても、ギレルモ・デル・トロさん関わってるということで?

母性をテーマにもした、ちょっと切ない系。

(「パンズラビリンス」とはちょっと違うけど)

気になる方、秋の夜長のホラー鑑賞にぜひ

 

映画『MAMA』予告編

 

 MAMA               2013年     アメリカ    100min

映画よりポスター、怖すぎる。

 

 

プレミアにて。

ジェシカさん、普段はこれだもんね。本作では見事に化けました。

ジェシカ・チャステインファンはお見逃しなく