昔のは殆ど観てたけど、ここ近年の2本は観てなくて2009年の「Rickyリッキー」以来で鑑賞となる
生徒と先生、男同士、、、禁断の .....
という話では
ない
かつては作家を目指していた教師のジェルマンが、
生徒であるクロードが友人一家について書いた作文から文才を見いだし、
文学的な手ほどきをしていくうちにクロードと友人一家の関係が思いもよらぬ方向に展開していくという
ちょっとサスペンス風要素もありながら描かれたもので
スペインのフアン・マヨルガの戯曲を基に映画化。
原題は「家の中」
邦題もそれでよかったんじゃない?
クローネンバーグのは危険なメソッドだしややこしい
チラシではおばさんに見えてたけど、 作品観てびっくり 笑
主演はかなりの美少年、新鋭エルンスト・ウンハウアー
教師役に、名優ファブリス・ルキーニ。
その妻にはクリスティン・スコット・トーマス。
そして小説のネタとなる家族。
父親にはどこかでみたなと思ったら「イングロリアス・バスターズ」の冒頭のお父さん
母親にはポランスキー監督の妻で、「潜水艦は蝶の夢を見る」などの
エマニュエル・セニエ。
息子くんもなかなか良かった。みたことあるかと思ったけど新人か。
ウディ・アレンの手法でもある
話し手の想像の中に、その人が入り込んでっていう撮り方
まさに舞台っぽいシーンもあり。
作家になる夢を諦め、高校の国語教師として退屈な日々を送るジェルマン。生徒たちのつまらない作文の添削にもすっかり辟易していた。ところが新学期を迎え たばかりのある日、彼はクロードという生徒の作文に心惹かれる。その文章に可能性を感じたジェルマンは、彼の個人授業に乗り出す。ジェルマンの指導で才能 を開花させたクロードは、クラスメイトの家庭を題材に、ますます魅力的な物語を紡いでいく。ジェルマンは他人の生活を覗き見るその背徳的な物語にためらいつつも心奪われ、いつしか“続き”を待ちわびずにはいられなくなっていくが…。
個人授業ばっかしててまずいだろ、って突っ込みはさておきー。
構図は完全に母と息子
6/10(60点)
生徒と教師の心理戦とか配給の宣伝にあったからそこを期待したけど
そういう作品でもなかったな。
サスペンスって感じでもないし、コメディでもない。かといってドラマでもなく。
どちらかといえば、ちょこっとだけサスペンス風ではあるけど。
面白い脚本の書き方を指南していく教師が、
次第にその生徒が書く、他の生徒の家庭内に入り込んだ(これはレポだな)様子を
巧みな文章で小説にしていく。
その流れに、最初はそうでもなかったけど次第に惹き込まれていく。
この少年がまだ16歳ってことで その端正な容貌で
友人の母親とか先生の妻さえにも近づいていく様は
ちょっと異様でやっぱりどこかひいてしまう。
そんな簡単に、、、って疑問になっちゃうから最後の方では
ちょっとうーんってなっちゃった。
生徒であるクロードは、教師、ジェルマンに見せる小説を書くが
それが真実か、虚構であるかはわからない、
その場にいない、あくまでも想像のものとして
クロードの書くフツウの、一般家庭の中身をのぞきみる。
そこが本作の面白味。
誰もが他人の生活を覗きみる感覚って少なからずとも面白くみれる。
この先どうなるかっていう、危うい行動にも目を見張らされる。
しかしジェルマンの妻。自分のこと気にかけず、少年の小説のことばかりだからって、
そして夫の行動にも嫌気さしたんだろうけど簡単に妻が出て行くというのは
ちょっと えー?って感じが。
「家の中」では、他人が知りえない、様々なドラマが展開している。
そんな皮肉もこめたラストカット。
意外な結末。
という意味では、、、、。そうでもなかったな。
オゾン作品好きな方、美少年好きな方はぜひ劇場で 笑
DANS LA MAISON /IN THE HOUSE 2012年 フランス 95min
10月19日より、公開中~
プレミアにて。
今年6月、東京で開催のフランス映画祭で来日した
オゾン監督&エルンスト・ウンハウアー。
親子風。