我想一個人映画美的blog

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超・少年探偵団NEO -Beginning

2019-10-29 13:30:55 | 劇場&試写★5

 

 

小学生の頃好きだった、江戸川乱歩著の「少年探偵団」シリーズ、怪人二十面相。

これを原案に、名探偵・明智⼩五郎とその弟⼦の⼩林芳雄の末裔の物語を描く。

 

監督は、芦塚慎太郎さん。脚本 芦塚慎太郎&赤尾でこさん。

撮影は2年前の春で、やっとの事で公開に至った感じ。

個人的に近年はまっている高杉真宙くんが出てなかったら観なかったな。笑

 

高杉真宙が、小林少年のひ孫、小林芳狼を演じる。

さらに、明智小五郎のひ孫には堀田真由。

 

真宙くんとTVの「仮面ライダー鎧武」で共演した佐野岳

長村航希、板垣瑞生ほか共演。

 

「ファイナルファンタジー」の天野喜孝さんが怪人二十面相のデザインを手掛け、声は神谷浩史さんが担当。

この存在感、完成度は素晴らしい

 

ただ、映画としての内容が、、、、って感じで。

 

5/10

全体的にビジュアルが良かったのでオマケ。

 

1/3くらいは真宙くんの綺麗顔のアップ多めで青春PV風。

怪人二十面相のビジュアルも素晴らしいので、二人が同じ画面でバックがCG処理のシーンは

美しいコラージュアートのような

 

ストーリー的には、ビギニングってこともありこれから少年団としての活躍が始まるのか?って

ところで終わるのでかなり物足りない 笑

仮面ライダーで言うところのショッカーみたいな、変な仮面かぶった手下みたいなのがたくさん出てきて

ちょこっとワイヤーアクション入って怪人二十面相と体を張ったアクションになるところが意味不明だし

学園ミステリーというにはただ単に3人の生徒がいなくなった、とか言って

狂言的なもので終わってたりとミステリーとしての面白さ、学園モノとしての面白さがないので

真宙くんの顔を堪能するにはいい映画

 

という感じで終わっちゃいました〜  

もう少し内容を怪人二十面相をうまく使った脚本にしてほしかったわ

 

 

 初代小林少年のひ孫の小林芳狼は、幼なじみの親友ワタリや明智小五郎のひ孫の明智小夜と同じ学園に通う高校生。クロサキが部長を務めるミステリー同好会のしつこい勧誘に辟易しながらも、平穏な高校生活を送っていた。ところがある日、そんな彼の前に10年ぶりとなる怪人二十面相が姿を現わし、“約束の時は近い”とだけ言い残して去っていく。同じ頃、学園には次々と怪事件が起こり、ミステリー同好会のメンバーは事件の謎解きにのめり込んでいくのだったが…。

 

 

 公式サイト 

超・少年探偵団NEO -Beginning-      2019年   日本   92min

2019年10月25日より公開中〜


26日に行われた、舞台挨拶に行ってきました〜

中央ど真ん中、今回もめっちゃいい席でした

俳優陣と監督登壇だったけど撮影は不可だったので、公式のもので。しかもこの日は渋谷新宿池袋と数回舞台挨拶あったので

写真はわたしが行った際のとは違うけど

これのみ 笑

 

 


イエスタデイ/YESTERDAY

2019-10-26 13:53:21 | 劇場&試写★5

 

ダニー・ボイル監督&リチャード・カーティス

(ブリジッド・ジョーンズの日記シリーズ、ノッティング・ヒルの恋人、ラブ・アクチュアリー)脚本

そして内容が、もしもあのビートルズがいない世界だったらってことで楽しみにしてた作品。

ビートルズってやっぱり洋楽を聴きだす時の登龍門というか

わたしも洋楽興味持った中学の頃やっぱりプレスリーとかビートルズから聴き出したな〜

色褪せない名曲たちは今でもずっと聴いてる。

 

主演はイギリスの人気TVシリーズ「EastEnders」に出演のヒメーシュ・パテル。

さすがに歌上手い人選んでるし、素朴なのも設定だけどなんだかこの役合わない気がした。

共演、リリー・ジェームズ。

リリー・ジェームズ好きじゃないので余計になんか入ってけなかったのもあるのか

 

エド・シーランは本人役。

出演シーンは結構多くて、結構な無茶振りいうのが面白い。

特に「ヘイ・ジュード」に関して 笑。

 

もしもの世界はある意味どんな風なのも面白く描けそう。

もしも、この現代に〜がなかったら、いなかったら。

 

いろんなパターンで作れるけど、ビートルズがいなかったら、ビートルズの音楽がなかったら。

全く存在しないのではなく

そこでたった一人が、どういうわけかビートルズの存在を知っていて自分が作ったかのように行動したら。

 

そりゃやっぱりあの才能はどうやったって、どんな人がやったって世に出て人気が出るんだ 笑。

もちろん現実にはあの4人の才能と、キャラクターと、カリスマ性?などいろいろが全部あったからこそ

ということでもあると思うけど。

 

5/ 10

途中、ちょこっとネタバレあり

 

もしもの話としてはもちろん面白いプロットではあるし、そこそこ面白かったし

そこは名監督のもと、上手いんだけど

リチャード・カーティスの脚本がもう、古いっていうかね。

二人の恋が焦ったすぎるとか、(いっそこの部分はどうでもいいと思えちゃう)

20年くらい前から良くある脚本というか、一途な思いを伝えられない主人公と相手の女性。

途中から少し長いなぁって感じちゃった。

音楽はもちろんビートルズの曲がどんどん出てくるのでそこは当然ながら楽しめる。

違うアレンジだったり、ビートルズ本人が歌ってるのではないのでそれはそれでまた楽しい。

でもトータルなんだか物足りなさや古さを感じずにはいられないのでした〜。

 

あと、一番見所?でびっくりしたのが後半のジョン・レノンの登場。笑

似てる

誰?!と思ったら、ダニー・ボイル作品常連、ロバート・カーライルでした

びっくり〜  笑。

映画の中では生き返らせることが可能で夢があるね

 

ビートルズをまた聴きたくなるし、ビートルズってやっぱり最高と再確認する作品でもあり。

ビートルズ好きもロバート・カーライル好きも必見。

 

 

売れないミュージシャンのジャックが夢を諦めたその日、世界規模で12秒間の大停電が起きる。その瞬間、交通事故に遭い、意識を失って病院に担ぎ込まれたジャック。彼が目覚めると、そこはなぜか歴史上からビートルズの存在が完全に消えた世界になっていた。ジャックが仲間たちに弾き語りでビートルズの『イエスタデイ』を披露すると、幼なじみで友人のエリーは初めて聴く美しいメロディに驚き、大感動してしまう。やがてジャックが歌うビートルズの名曲の数々は、彼の持ち歌として世間の注目を集め、瞬く間にスターへの階段を駆け上っていくジャックだったが…。

 

 

 公式サイト 

YESTERDAY         2019年    イギリス  117min

2019年10月11日より、公開中〜

 

ロンドンプレミアにて

 

 

 


貞子(2019)

2019-05-27 23:01:42 | 劇場&試写★5

 

もはや、ホラーのアイコン 貞子。そのまんまタイトルにした割に。

 

「リング」から20年。どんどん派生して続編が作られ

数年前の「貞子VS伽倻子」がまさかの素晴らしい出来というサプライズがありつつ、の

今回は最初を監督した中田秀夫監督がこのシリーズに帰ってきた

ということで原点回帰を期待し、「リング」で当時、Jホラーを確立したほどの出来栄えを楽しみにしていた

 

んだけど、、、、

 

まずキャスト。

病院で働く心理カウンセラー、茉優に池田エライザ。

 

無駄にイケメン?の若手君が先輩の医者。あまり必要ない。

 

冒頭で登場、少女の母親に、ともさかりえ。

 

茉優の弟・かずまに「渇き」でボク役の清水尋也。

WEBマーケティング会社に勤める祐介に塚本高史。

 

そして、20年前の映画「リング」の冒頭で竹内結子と共に出演していた佐藤仁美。

「貞子を知っている唯一の現代の生き証人」みたいな役割。(←結構大事)

 

 

5/10

 

チャイルドプレイシリーズでいうところの

「リング 貞子の誕生」

 

とは言っても、最初の「リング」の時に、なぜこの貞子が。というのを軽く説明はしてあるから

本作ではそれを見てない人向けに補足的な説明という感じ。

主演とも言えちゃうくらい、監禁されていた少女がメインになって話は進む。

その割には、貞子との関わりは薄く特に関係性がない。

これを観る前に何回か観てるけど久々に観直しておこーと思い、

「リング」をNetflixで観てから挑んだんだけど、やっぱり当時のビデオを介してというアナログ感とか

呪いのビデオの再生で次々に呪いが連鎖していくっていう恐怖がしっかり描かれていたし

ただ「テレビからお化けが出てくるのが怖い」だけじゃない怖さの演出がしっかりできてたんだよね〜。

映像的にも。

 

正統派の続編であるはずだけど

その今や誰もが知る「貞子」という名前をわかりやすくタイトルに持ってきただけで

「貞子」の恐怖が伝わりにくい。

一般の人に伝わって、広がっていく「自分のとこにも来るかも」という恐怖感がない。

今回、現代ならではのユーチューバーが再生回数を稼ぐために実際に起こった事故現場に行って映像を撮ってくる

というアホな行為に出る。

そこは今風で、今の時代ビデオは絶滅だし新しい試みでわかるけど、

もうちょっと古典的な恐怖を煽る演出が欲しかったな〜。

というか、あんな風に燃え後そのままマンションの部屋の中残したまんま、立ち入り禁止ってなってるのに

誰でも入れるのおかしいでしょ!

エライザちゃんは少女のこと自分と同じく孤独ってだけであんなに肩入れするのには理由がなさすぎとか

あと、汚れた市松人形を少女に持たせて恐怖を演出するのは古臭いし、人形=怖いって概念

ホラーであるあるだけど人形屋の娘としてはやめていただきたいところです 笑

 

前半はまぁ良いとして後半がうーんってくらい展開が薄くつまらないのでトータル今ひとつになっちゃった。

 

心理カウンセラーの茉優が働く病院に、記憶障害の少女が入院してくる。彼女は、1週間前に公営団地で起きた放火事件の犯人・祖父江初子の娘だった。やがて彼女の周りで奇妙な出来事が起こり始める。一方、茉優の弟で動画クリエイターの和真は、心霊動画を狙って、カメラを手に団地の放火現場に潜入し、そのまま消息を絶ってしまう、、、。

 

 

 公式サイト

貞子           2019年   日本      99min 

5月24日より公開中〜 

 

 

 


ラ・ヨローナ ~泣く女~/THE CURSE OF LA LLORONA

2019-04-30 23:13:14 | 劇場&試写★5

 

ジェームズ・ワン制作。(しかし監督は新鋭。本作で本格的監督デビュー)ということで

全米では現在興行ナンバーワン。こういうの、好きだよねあちらの方。

ってわたくしも好きだけど。

ワーナーの試写室にて。一足早くご招待いただき観てきました

 

原題は「ラ・ヨローナの呪い」。メキシコの都市伝説が元ネタで子供が寝ないときやいうことを聞かないとき

ラヨローナが来るぞ!って感じで使われてる日本でも良くあるそれ。

そしてこの作品、ジェームズ・ワンが監督している「死霊館シリーズの流れの作品で、アナベルも劇中数秒だけど出てくるし

アナベル作品に出てきた神父も登場する。

 

その都市伝説というのは、昔美人妻は夫と二人の子供と仲良く暮らしていたが

ある日、夫が若い女と浮気 怒り狂った妻ラヨローナは、夫の大事なもの=子供。を殺し

我に返った自分も後悔の念にかられ同じ川で死ぬ。その後、他人子供をさらいに来る。という。

まぁ聞いたことのあるような話だけど。

 

現代、シングルマザーで働きながら二人の子供を育てる母親に、リンダ・カーデリーニ。

この方、今年に入って日本で公開の作品がなんと4本。

シンプル・フェイバー」(個性派アーティスト)「グリーン・ブック」(ヴィゴの奥さん役)、「ハンターキラー」

今年のだけでわたしも3本観てるけどカメレオン女優とも言われる。

子役たちはこんな作品(トラウマになりそうなホラー)に出て、行く末心配になる。

 

 

アナベルに出てきた神父は今回一瞬の出演。

代わりに活躍する神父にレイモンド・クルツ。

大金もらったってやりたくない悪霊払い。一番すぐ死んじゃうのは神父だからね、今回は果たして?

 

 

5/10

 

 

監督はこれが監督デビュー作となる人だけあって凝った演出などはなく

意外性ゼロ〜

まぁ普通かな。本当に、全てが想像通り、良くあるとおりに展開するフツーのホラー。笑

音で脅かし系。

細かい恐怖を煽る演出などはジェームズ・ワンがしてるだろうけど 亡霊の女が追いかけてくるというもので

そこからいかに逃げるか、と神父がどう戦うか。というところでやっぱり何か、

この作品ならではの何かウリとなる面白い怖さがないと ホラー好きには物足りなさすぎて。

死霊館シリーズ観てるからって何かリンクしてるとかはないし、シリーズ好きな人が見て得するのもない 

 

ただ、怖いのダメな人にはもちろん怖いはず。

ママがやってくれてるかと思ったら、、、、

ってこれ子供 こんなことされて姿見せられて泣かないのすごすぎると感心してみてた 笑

子供たち意外に冷静で。

 

楳図かずお作品をこのテイストで実写化してください

子供だったらトラウマ必至(観る側が)

 「死霊館のシスター」(←普通)の花嫁版って感じ

 

 

 

 

 1970年代のロサンゼルス。ソーシャルワーカーのアンナは子どもたちが危険にさらされているという、ある母親からの助けを無視してしまうが、それは泣き声を聞いた子どもが必ず連れ去られてしまうヨローナの呪いだった。そして、ヨローナが次のターゲットとして狙いを定めたのは、アンナの2人の子どもたちだった。

 公式サイト

 THE CURSE OF LA LLORONA                   2018年      アメリカ      93min

2019年5月10日(金)より、ロードショー

 

『ラ・ヨローナ ~泣く女~』禁断の特別映像【HD】

 

 


ダンボ/DUMBO

2019-04-03 15:34:51 | 劇場&試写★5

 

ダンボって空飛ぶってことすっかり忘れてた(いやここ話のキモだから)

最近原作の実写化付いてる、ティム・バートン最新作(今度は白塗りジョニーは出てないよ

ご存知、1941年製作の同名ディズニーアニメ。

 

代わりに?初タッグとなる、コリン・ファレルがお父さん。

ティム作品にコリンて意外だけど、ティムの大ファンで仕事したかったんだとか)

 

象はタイで乗ってきたほど好きなのだけど(笑)ほんとに頭が良くて可愛い。

もちろん存在自体がCGで、そりゃなんでもできる。

大きすぎる耳を持つダンボはある日、空が飛べるようになる。人々の好奇心を煽り、まさにサーカスにはうってつけ。

 

ダニー・デヴィートは小さなサーカス団の団長。

 

 コリン、ピエロ似合うな

 

近年のティムのミューズ、エヴァ・グリーン。

出てきたときの華やかな存在感といったら!紅一点、大事な存在です

 

マイケル・キートンにダニー・デヴィートってもう

ティム・バートンの「バットマン」コンビだし(リターンズの方)

 

外の世界観が「バットマン」 あ〜やっぱりティム映画はこうでなくちゃね。

 

 

5/10

 

ティム・バートンの世界、なのはいいけどなにせ話がもともとあってないようなものというか、、、

囚われたお母さん象に会いに行こうとするダンボと、空を飛ぶというところが話のメイン。

割とはじめの方に空を飛んじゃうので、コース料理待ってたら先にお肉が出てきちゃうようなもの。

そのあとは見所という見所もないというか、「空飛ぶ芸」「人を乗せて飛ぶ」練習。

仕事あとの疲れた眼には、話の面白さで引っ張ってくれないのでだんだん、眠気が

ダンボの可愛さで引っ張られるのみでした〜はっきりいって。

可愛いとしか言えません

 

それと最初に書いた通り、バートンの世界観。大人が2時間楽しむにはよほど純粋な気持ちと、ティムバートンリスペクトがよほど無いとかな?

というわけで、あまり感想もなく 

ラストカットのここ、何気に好きだったな〜

 

 

経営悪化に苦しむサーカス団に象の赤ちゃんが誕生する。その子象は“ダンボ”とあだ名され、大きすぎる耳をみんなに笑われてしまう。そんなある日、元看板スター、ホルトの子どもたちミリーとジョーは、偶然にもダンボが大きな耳を羽ばたいて宙に浮く瞬間を目撃する。空飛ぶ子象の噂は瞬く間に広がり、ダンボで金儲けを企む興行師によって母親のジャンボと引き離されてしまうダンボだったが…。

 

 

 公式サイト

DUMBO             2019年      アメリカ    112min

3月29日より、公開中〜

 

 

 

 


ROMA/ローマ

2019-02-21 01:00:24 | 劇場&試写★5

 

 

アルフォンソ・キュアロン作品、数本観てるけどやっぱり苦手かも。

言い訳から入りますが(そして敬語)時代背景を踏まえ、いい話なのはわかりますが、面白くはないんです

(というか、盛り上がりもなくつまんなかった)

映画として淡々としているのと、そこまで絶賛するほどの話かなぁって思ってしまう。

ヴェチア映画祭、ゴールデングローブ賞で監督賞、外国語映画賞ほか数々の映画祭で受賞。

本年度アカデミー賞作品賞、最有力候補と言われる本作は、ノミネートでは異例の劇場公開はなくNetflixの配信作品

 

東京国際映画祭で去年、上映するも即完売だったそうで。

Netflixで観れる作品賞ノミニー作ってことで、友達とお家鑑賞。

 

 メキシコシティで育ったキュアロンの半自伝的な物語であり、とある中流家庭とその家政婦の日常が描かれている

ローマというタイトルは、「ローマ」が舞台なのかと思いきや、

メキシコシティのローマという地区で中流階級の家庭に奉公する若い家政婦、クレオを中心に話が進む。

演じたのはヤリツァ・アパリシオという、演技経験のない一般女性。

 

 

5/10

 

淡々とした感じでラストまで、120分超えは長すぎだーーー!

前編、モノクロでしかも、映画には音楽重要と思ってるけど音楽もないし

作品としての良し悪しではなく、好きかどうか楽しめたかに重きを置いてるので(言い訳ごめんなさい)

観てるときつまらなかったな〜。 小さなペペちゃん(子供)は可愛くて癒されたけど

 

自分を育ててくれた女性たちへの想いを込めて撮ったというパーソナルな作品らしいんだけど、

なるほど、人間賛歌というよりはどっちかというと女性賛歌的な作品だったのもそれを聞いたら納得。

 

この先ちょこっとネタバレあり。

しかし観ている間じゅう淡々と日常が描かれ、恋する男からに妊娠を告げると逃げられ、

それでも産むが、死産してしまう。

その後、海に溺れそうになる子供たちを助けるも、「本当は赤ちゃんを産みたくなかった」と告白するクレオ。

もちろんこの続きはあるけど、それは映画のほぼ最後の方でのセリフ。

女性たちは今日もまた、元気にたくましく生きていくのです。

 

めっちゃざっくりとあらすじかいつまんじゃったけど、話の展開でいうとそこ以外は本当に淡々と描かれる日常すぎて。

経済格差が社会問題になっていた70年代初め、あの時代だからこその話でもあり

普遍的な、格差社会において奢ることなく使用人の存在を一人の人間として尊重して同じ家族として受け入れる

ということの大切さ、みたいなところを描き評価されているのだと思う。

ポスター起用のシーンは一番美しく、感動的なシーンではあるけれど。

淡々とした映画がお好きな方、キュアロン監督作品がお好きな方には是非とも観ていただきたい。

さぁ25日、オスカーとるでしょうか!?監督賞取りそうだなー

今日、対抗馬「グリーンブック」を試写で一足早く観てきたけどわたしは断然そちらを推します

レビューは後日。

 

1970年代前半の政治的混乱が続くメキシコの社会情勢を背景に、中流家庭で働くひとりの若い家政婦とその雇い主家族が織りなす人間模様を、美しくかつスケール感溢れるモノクロ映像で綴る。

 

 Netflix ROMA公式サイト

ROMA        2018年    メキシコ     135min

 

 


ファースト・マン/FIRST MAN

2019-02-10 23:13:00 | 劇場&試写★5

 

月に降り立つ。

それは長い間、人類が夢見たロマン。

1969年7月16日。それを最初に成し遂げた宇宙飛行士、ニール・アームストロング。

これまでも月面着陸、アポロ計画をテーマにした映画はすでに数本あってほとんど観てきたけれど、

今回、これまでとは違って一人の男の人生にスポットを当てて描く。

ラ・ラ・ランド以前から映画化を決めていたというデイミアン・チャゼル監督&ライアン・ゴズリングの再タッグ。

 

わかりやすいエンタメ作品というより、実在の人物の歴史上の偉業と知られざるそのプライベートな部分、

家族や彼の側面を中心とした半生についてのストーリーなので

ある程度感情移入して見られかがポイントにもなるかな。

 

 

6/10

 

できる限りアナログにこだわって、60年代に撮ったと言ってもいいような映像に拘ったということらしい。

そして実際にニール・アームストロングの息子さんにもアドバイザーとして協力参加しているため、

彼の家族、月面着陸に関わった人々の苦悩が史実に基づいて描かれているから

その辺りに興味を持てる人ならたまらなく興味深く見られるのかもしれない。

映像的には美しいんだけど、淡々としすぎていて、途中は眠気が襲ってくるし

2時間20時分という二時間超えはさすがに長く感じちゃった

後半はちゃんと見てたけど完全に全部没頭できてないので良さが語れないのが残念だ。

しかし娘ちゃんが亡くなっていたとは、、、

 

ニール・アームストロングには、ライアン。

 

妻、クレア・フォイ。

 

 

That's one small step for a man, one giant leap for mankind.

人間にとっては小さな一歩だが、  人類にとっては大きな飛躍である。

 は、あまりに有名な言葉。

ケネディ大統領の当時の演説も、そのまま映像が起用されているけれど、そちらも印象的でした〜。

劇場で観るべき、圧倒的宇宙体験をぜひ

デイミアン監督は、「月面着陸についての話はたくさんありますが、それを成し遂げるまでに何を感じていたのか、月面に立った初めての人間になるのはどんな気持ちだったのかが知りたかったんです。何より重要なのは、これは宇宙旅行を経験しながらも良き父親、良き夫であろうと努力した、一人の男の感動的な物語だという点です。」 

 

公式サイト

 FIRSTMAN          2018年    アメリカ    141min

2019年2月8日より、公開中〜

 

 


アリー スター誕生/A STAR IS BORN

2018-12-11 15:45:47 | 劇場&試写★5

 

レディ・ガガ初主演✖️ブラッドリー・クーパーの初監督作

1937年の『スタア誕生』の4度目のリメイク作で、舞台がオリジナル版の映画業界から音楽業界に置き換わっている。

1976年のバーブラ・ストライサンド版「スター誕生」に近いらしい。

わたしが観たのはそのバーブラの方だけど昔すぎてもう中身は全く忘れちゃった

試写にて鑑賞。(そして今日は二度目)

 

音楽界が舞台で、男性スターが一般女性の才能を見抜き、恋愛関係に。

そして相手がスターダムに駆け上がる一方で、男性は凋落する。

音楽スター同士の悲恋。

 

カントリー歌手ジャクソンが、ウェイトレスをしながら歌手を夢見るアリー出会い、才能を見出し、恋に落ちる。

ジャクソンが歌手として落ち目になっていく一方で、アリーはスターダムを駆け上がっていく。

という、まぁ映画ではありきたりな内容でラスト近くでは大きな転機が訪れる。

 

 

 

 

 

5/10(50点)

 

 

長すぎる、、、、二時間越え 飽きる、、、二時間超えるなら相当面白くないと

現実的に考えちゃうとツッコミどころ多くて、しかも二人がベタベタしたシーンも多く

観たいのはそっちじゃないんだよ、って感覚になってあまり楽しめなかったなぁ。

冒頭で二人が出会ってから全てトントン拍子にうまくいき、展開はやっ!

そのためか、ガガとブラッドリーどちらにも全然感情移入できなかった。

もちろん、ガガ様のお歌は感動モノで素晴らしいし、(演技力については、そんな賞にノミネートされるほどか??)

初監督を務めた、ブラッドリーも演技力や普段聞いたことのない歌声もまた素晴らしくてそこにもちろん文句はないのだけど。

突っ込んじゃいけないと思いつつ、

ブラッドリーはあんなに酔ってたくせになんでガガが作った歌披露したのを聴いて一回で全部メロディから

覚えてアレンジしてて、いきなり歌合わせもなく自分のステージに登場させて

アレを一緒に歌おう!! そして歌詞も完璧にできてて、出来上がってた歌にのせ二人なぜか全部完璧にデュエット。

しかも大人気のブラッドリーのライヴで、いきなり素人ステージに上がらせて歌われて

そんな人の音楽聴きに来たんじゃない。とかファンからクレームくるだろう とか 笑

ブラッドリー(カントリー歌手であるジャクソン)ファンにとっては、いきなり現れてベタベタと恋人になってる存在ってどうなの

とか。笑

いきなり結婚とか。

あとは早いうちに伏線の言葉も出るので、ラストで起こる展開が読めてしまったことかな。

面白いと惹き込まれるシーンも特になく。

スターとしてのし上がっていくという過程を描いたストーリーの映画もこれまでよくあったけど、

そちらに重きというよりは、二人が出会ったことで 一方では夢が叶い、

また一方は挫折を味わいながら結局は孤独を、自らの幸せを断ち切る。という対照的な二人。

 

ちなみにガガ様、あるインタビューで

「レコードを1,000万枚売り上げたとき、マットを失った。3,000万枚を売った時はルークを失った。映画が決まってテイラーとも破局した。まるで売上高みたいに3度も同じように失恋したの」

とは言っております。

恋と仕事の両立は、人生でトップに上り詰めた人にとっては難しいのかな。

ハリウッドスターでも、人気の二人が続くのも、片方が人気すぎてもうまくいかないこと多いしね。

 

ガガ様のステージ、ブラッドリーの歌声を堪能するにはいいけど 内容を期待しちゃうとね。

ガガ様の人生とも重なる、、、、とか言われてもガガ様よく知らないし(笑)

アカデミー賞やGG賞の有力候補!!とか言われてもピンと来ません。

 

というわけでわたしには今ひとつ。 

完全に、愛の物語なのでした。

間違いなく今年の話題作ではあるので、気になる方はぜひ劇場で

 

 

  公式サイト    

A STAR IS BORN         2018年   アメリカ       136min

12月21日より、ロードショー

 

 

ホントにカップルのよう 笑

 

トロント映画祭にて。

 

 

 

ヴェネチア映画祭にて。

 

 

現在、ブラッドリーが来日中。

これからブラッドリーの舞台挨拶付きジャパンプレミアに参加してくるので

撮影はダメだと思うけど 写真、数分だけOKでしたので画像追記します

 

12/11 ジャパンプレミアにて。

©️all photo by mig

早めにチケット引き換えに行ったので、前の方 でも画像荒くてごめんなさい♪

映画とは違い、顎周りも頭もスッキリなジェントルマン ブラッドリー様でした

トロント映画祭プレミアで培ったカメラ技で、、、、

なんとかカメラ目線、いただきました  素敵。

 

 


来る

2018-12-08 01:05:10 | 劇場&試写★5

 

澤村伊智による第22回日本ホラー小説大賞受賞作「ぼぎわんが、来る」を

「下妻物語」嫌われ松子の一生告白」「渇き。」などの中島哲也監督が映画化。

 

中島哲也監督作は色々観てるけど、観てるんだけど、観てはるんやけど、、、うーん。

今回ホラーだったので楽しみにしてたので初日鑑賞

 

 

謎の怪異に取り憑かれた一組の家族。

その正体を突き止めるべく協力をはじめるオカルトライターと民俗学者と霊媒師とその妹。

 

主演と言われる岡田准一が登場するのは1/3過ぎたころ。

むさ苦しい汚れた感じがなかなか。

はじめずっと妻夫木聡が出ているのでチャプターに分けてるのかなと思ったほど。

イクメンパパっぷりをアピールする、見ていてイライラする男。育児日記をブログで書いている。

自分の身が危なくなってるのに人ごとみたいな感じが違和感でこの人に入っていけなかったけど

シリアス過ぎないキャラということでいいのか??

 

育児にも夫にも仕事にも疲れ果てた妻に黒木華。

この人またまた良き演技でした(一番よかった)

 

イメージ全く違う小松菜奈はキャバ嬢で霊媒師の妹。自身も中途半端に祈祷前の診断など霊感働かす。

 

本人本気モードだけど笑っちゃう霊媒師、松たか子

目の下の傷がわざとらしい。笑

 

5/10

 

 

ドラマ「世にも奇妙な物語」の1篇を中島監督が撮った長編版!て感じ。

豪華キャストではあるし、中島監督らしい演出も感じるのだけど

怖いとされるその正体不明の「あれ」の怖さが全く伝わらない。

神隠しみたいに子供が消える、という都市伝説みたいなのはよく聞くけど

なんで彼が小さい頃から狙われたのか、ただの子供(嘘つきだからとか言ってるけど)が

得体の知れないものに呪われて命を奪われるという恐怖だけで、

理由もないまま話が進み、会社の後輩がなんの関係もないのにいきなり変死したり。

狙われた本人も最終的には残虐な死を迎えてしまうけど

自分の妹がその一件に関わってしまったことで、松たか子演じる日本屈指の多忙な霊媒師が、この一件のために退治しにやってくる。

壮絶な祈祷シーンは、國村隼さん主演の去年公開、韓国のオカルトホラー「哭声コクソン」を思い出した。

数々の霊媒師仲間が集まって戦いをするシーンでは、撮影大変だったろうな〜なんて思えたり 笑

ストーリーは、幼児虐待とか、夫婦間の子育てなどの社会的問題も提起しながら一つのホラーとして描いたという印象。

 

日本のホラーだと、直接的に霊などを出したり、特殊メイクを施した女優が現れたりすることで怖がらせたりもあるけど、

正体はほとんど最後まで出さずに霊媒師との戦いを見せられても

なんかパッとしないしあのあっさりとしたエンディングは だからどうしたの

なんだったのとしか言えないな〜。

そして松たか子のキャラが現実味なさすぎる 漫画っぽい 笑。

 

子供は怖い、というシーンがちらっとあったけど

色々な意味での無知な子供の残虐さなんかは描かれたものがホラーには多いけど、

実際子供の頃に、虫を手でバラバラにして遊んでる子が近所にいて見たことがある。

そのインパクト、今でも忘れられないのだけどほんとうに子供は可愛いけど、怖い。

 

 

 子煩悩な田原秀樹は身の回りで起きている怪異な出来事に不安を抱き、妻の香奈と幼い一人娘・知紗を守るため、友人の民俗学者・津田に相談し、藁にもすがる思いでオカルトライター・野崎のもとを訪ねる。さっそく野崎は日本最強の霊媒師・琴子を姉に持つキャバ嬢・真琴とともに調査を開始する。しかし、その“何か”はとうてい真琴の手に負える相手ではなかった。

 

 

 公式サイト

来る       2018年    日本     134min

12月7日より、公開中〜

 

 

 

 


A GHOST STORY ア・ゴースト・ストーリー/A GHOST STORY

2018-11-22 11:16:11 | 劇場&試写★5

 

 

死んでしまった後の魂は、いったい何処にいくのだろう

大切な人のそばに居続けたいと、いつでも見守っていたいと思うのは誰しも思うこと。

自らの死後の世界をそのまま死者視点で見せたゴーストストーリーは淡々と静かに言葉少なく語られる、一風変わったお話。

サンダンス映画祭では観客賞受賞。

 

監督、脚本は「セインツ -約束の果て-」「ピートと秘密の友達」のデヴィッド・ロウリー。

 

キャストはほんとに少し。途中何人かは出てくるものの

カメラが追うのは、目の部分だけくり抜かれたシーツの幽霊の姿。

作曲家、Cには最初以外ほとんど、顔を隠したシーツ姿の幽霊として演じ話題となったケイシー・アフレック。

ビジュアル、可愛すぎズルい

 

妻、Mにルーニー・マーラ。

 

 

アメリカ、テキサス州。CとMは郊外の小さな一軒家に住む若い夫婦。幸せな日々を送っていた2人だったが、ある日突然、夫のCは交通事故で亡くなってしまう。病院で遺体と対面したMは、夫の亡骸にシーツを被せると、悲しみをこらえてその場を後にする。しかし亡くなったはずのCは、シーツを被ったまま静かに起き上がると、そのまま妻のいる自宅へと戻っていく。そして、決して自分の存在に気づいてはくれない妻をただ見守り続けるのだったが…。

 

 

5 /10

 

 

果てしなく切ない。

この雰囲気は、好きな人はかなり好きだろうな〜。という切なくてシュールな作品。

でもわたしには退屈すぎた。

もう随分昔の映画になってしまったけど、アメナーバル監督✖️ニコール・キッドマンの傑作「アザーズ

あちらも幽霊視点になっていることがポイントで、その結末にはびっくりの展開になるホラーだったけど

こちらはホラーではない。

純粋に、「人が死んだらその想いや魂そのものはどのように消化、いや昇華されるのか」というのを描く。

個人的に抑揚なく淡々としてる映画が苦手なので、90分でも長いと感じる。

実際、簡単なストーリーであり、ショートムービーの方が向いてるなーと思う。

 でも、この幽霊となった男が自分の家に戻って妻をまちづつける。というのは

その年月や、ひたすら健気に待ち続けたり 棲む人が変わるのを淡々と眺めていたり脅かしてみたり

ということでそれが30分とかの短さで描かれると想いを表現しきれるか?というのはあるけど、、、

シンプルに目のとこだけ穴開けたシーツを被ってるというビジュアルは可愛らしくも見えてズルい。

こりゃ感情移入しやすいよね。

おまけに向かいに棲みついている同じようにシーツの幽霊とたまに「hello」なんて挨拶しあったり。

 

その彷徨う姿も切なく、終始シーツのゴースト目線なのだけど、

若者たちが飲んでいるパーティのシーンで、1人、神の存在について持論をベラベラとまくし立ててる人がいて

結局は「この地球、そして宇宙はいつか消滅する、だからこの世に存在する創造物は全て、無意味なんだ」(要約)

 というのを長台詞で言い、シーツのゴーストは黙ってきいてるというシーンにはなんだか惹きつけられた。

そして、壁に入れられた妻の短いメモ(手紙)を壁から削り取るゴーストが最後に目にしたメッセージとは、、、、

見る人の想像に任せる的、エンディングに ぐっとくる人はくるんだろうな、

まぁ 映画は好みだからね。

この映画をベスト10に入れる人がいたとしてもわかる。

ちょっと90分でも長いなぁって思っちゃうところでわたし的にはフツウでした〜。

それと、ケイシーのあの一件からどうも印象が良くなく、あまり感情移入できなかったせいもあるな。

他の俳優だったらもっと違っていたかも。

 

 

 公式サイト

 A GHOST STORY           2018年    アメリカ      92min

11月17日より、公開中〜