我想一個人映画美的blog

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グランド・ブダペスト・ホテル/THE GRAND BUDAPEST HOTEL

2014-05-31 00:30:48 | 劇場&試写★6以上

 

 

 

6月6日より公開

「ザ・ロイヤル・テネンバウムズ」「ダージリン急行」「ムーンライズ・キングダム」などの

ウェス・アンダーソン監督最新作

ベルリン国際映画祭で銀熊賞(審査員グランプリ)受賞作

楽しみにしてました~ 試写にて鑑賞

 

 

いつもながらに、絵本のようなファンタスティックな世界観

こだわり抜いた小物や衣装、背景、構図のセンス

ウェス監督作品常連組と初参加組との共演が豪華


今回はとりわけ、ウェス監督考案のスイーツ、メンドルのチョコレートがお見事可愛い

 

キャストの役割紹介するだけでも時間かかりそう

老舗ホテルにいたトム・ウィルキンソン演じる作家。

作家はまわりで色々なネタを持ち込んでくるので脚本にする話題に尽きないというところからはじまる。

その作家が語ったひとつのホテルにまつわるお話。

 

老舗のブダペストホテルには、お客としてくるホテルの持ち主、ミスタームスタファ(Fマーレイ・エイブラハム)がいた

彼から、どうしてこのホテルを買ったのかという質問を投げかけたのは、若き日の作家(ジュード)

常連、ジェイソン・シュワルツマンはちょこっと。

 

 

このミスター・ゼロ・ムスタファの若かりし頃、新米コンシェルジュのゼロには

ブダベストホテルの最高のコンシェルジュだった師匠がいた。

ゼロ役は新人、トニー・レヴォリ。(大抜擢)

それがレイフ・ファインズ演じるムッシュ・グスタヴH.

ホテルの顧客、老女なども彼の虜。

 

ある日、上客のマダムDが何者かによって殺される。

またもや化けてますティルダ・スウィントン。 笑

 

そして殺人を目撃したというセルジュX(マチュー・アマルリック)の証言でグスタヴは犯人扱いされ、

そのまだむDが遺した遺産問題でトラブル勃発!!

その息子、エイドリアン・ブロディやその手下で殺し屋(笑)、ウィレム・デフォーや

警察(エドワード・ノートン)などから追われる羽目に!

ってもうこの時点でわたしの好きな俳優たちがずらり

新米パティシエでゼロの婚約者、アガサにはシアーシャ・ローナン

 

メイドにレア・セドゥだったり

 

他にも、監獄にいるハーベイ・カイテル、

ホテルの支配人にオーウェン、

 世界のコンシェルジュの秘密結社の協会の代表に、ビル・マーレイ。

 

マダムDの代理人にジェフ・ゴールドブラム

 

とキャスト紹介だけでも長くなっちゃっちゃうほどの

主演級俳優たちが続々出演でウェス作品新旧顔合わせがすごすぎる

 

誰もが出演を希望するウェス作品だけど、

とりわけジュードもウェス作品の大ファンで出演を熱望しついに実現。

今回は重要な作家の役で最初から登場

 

左、ウェス監督。

 

 60年代、対戦前夜、現代と時代ごとにフィルムの大きさも変え、3つの時代背景を

CGは使わず、ジオラマやセットを独特のセンスで再現されているのはもう素晴らしい!としかいいようがない

 

 

 

 

ピンクのパッケージにブルーのリボンが可愛すぎる

囚人服だってウェス監督にかかればこんな風。

「マリーアントワネット」などの衣装でオスカー三度受賞のミレーナ・カノネロが

プラダやフェンディからも衣装提供。

 

可愛くて、可笑しくて、愉しい。

スィーツも入ったおもちゃ箱

7/10(78点)

 

 

 

内容はそこまで面白いとは全然思わなかったんだけど、この世界観が好き。

あとは何はなくともキャストたちが次々出て来て

のんびりしてる間もなくくるくる動き出す。

まるで可愛いお菓子も混じったおもちゃ箱のような作品

キャストたちそれぞれが、おもちゃの兵隊のような人形で、箱の中で繰り広げられる

ファンタジックに、ちょこっとサスペンス的要素を含んだラブありコメディ

全体的にピンクがかった映像がまた可愛さ倍増させてる。

 

個人的には、どこがというわけではないんだけど、最初の方はあまり面白くもないなぁと

観てたんだけど気づいたら引き込まれてくこのウェスワールド。

これまでウェス作品では好きだった、ゆるーい旅ムービー「ダージリン急行」よりも更に

こっちの方が好きかな。

昔観た「ロイヤル・テネンバウムズ」を無性に見直したくなっちゃった。

 

というわけで公開したらまた観たい1本

DVDも買っちゃうかな?

 

1932年。“グランド・ブダペスト・ホテル”は、“伝説のコンシェルジュ”と呼ばれるグスタヴ・Hの完璧なおもてなしが評判で、彼目当てのエレガントな客で溢れかえるヨーロッパ随一の超高級ホテル。そこでベルボーイ見習いとして働くことになったのが移民の少年ゼロ・ムスタファ。グスタヴの指示を忠実にこなし、少しずつ信頼を獲得していく。そんなある日、グスタヴと懇意の間柄だった富豪の常連客マダムDが殺害され、遺言で名画“少年と林檎”がグスタヴに贈 られることに。しかしグスタヴには殺人の嫌疑がかけられ、おまけに絵を取り戻そうとマダムDの息子ドミトリーの刺客も迫ってくる。そんな中、グスタヴとゼロはコンシェルジュ仲間やゼロの婚約者アガサの力を借りて逃亡を続けつつ、事件の謎を解明すべくヨーロッパ中を駆け巡るのだったが…

 

 

映画『グランド・ブダペスト・ホテル』予告編

 

  公式サイト

THE GRAND BUDAPEST HOTEL         2013年  イギリス=ドイツ

6月6日(金)より、ロードショー

 

 

ベルリン国際映画祭にて

 

 

 

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危険な関係/Dangerous Liaisons

2014-05-28 23:59:31 | 劇場&試写★6以上

 

 

ユマ、グレン・グローズ、ミシェル・ファイファー、マルコヴィッチのほうではなくー。

 

今年の1月に公開して観てきたレビュー、書きそびれ。

 

これまでに何度も映像化されてきたコデルロス・ド・ラクロによる18世紀フランスの名作小説「危険な関係」を、

「八月のクリスマス」「四月の雪」の韓国の名匠ホ・ジノ監督が

舞台を東西の文化が混ざり合う1931年の上海に置き換えて再映画化

 

 

しとやかで貞淑な未亡人にチャン・ツィイー、

 

どんな女もオトす、スーパープレイボーイにチャン・ドンゴン

 

セシリア・ チャンは、美貌を武器にしたたかな女

(近年のセシリアこんな自己中系な役ばかり)

 

 

6/10(63点)

 

3大キャストが皆素晴らしいため、なかなか見応えあり。

意地悪で嫉妬深い強欲な女に最近のセシリアはハマり役だし

(というか最近、こういう系ばっか 笑)

奥ゆかしく大人しいけど内に情熱は秘めているという女性に

これまたぴったりなチャン・ツィー。

女たらしでモテ男にチャン・ドンゴンもドハマりだし。

王道ながらに飽きさせないドラマ。

 

Dangerous Liaisons (2012) Trailer

 

 

莫大な資産を持つ富裕層がパーティに明け暮れ、享楽的な生活を送っている上海。自分を捨てた男が年端もいかない少女と婚約したのが許せないジユは、愛人に なることを条件にその少女を寝取ってほしいと、プレイボーイのイーファンに持ちかける。しかし、イーファンが目をつけていたのは、亡き夫の遺志を継ぎ奉仕 活動を行うフェンユー。自分の計画を譲れないジユは、イーファンに更なる条件を突きつける。

 

 

 

 

 

 


ヴィオレッタ/MY LITTLE PRINCESS

2014-05-19 17:00:42 | 劇場&試写★6以上

 

 

 

 幼い頃から写真家である母親のモデルを務め、

1977年に発表されたスキャンダラスなヌード写真集が世界的センセーションを巻き起こしたロリータ、

エヴァ・イオネスコが自ら 監督・脚本を務めた監督デビュー作

こちら実際の写真集より↓

         

現在のエヴァ・イリオネスコ(本作の監督&脚本)

 

父の仕事の関係上、イリナ・イオネスコの作品は少しは知ってたから

いったいどんな風に娘を撮っていたのかちょっと興味があった。

 エヴァ 写真集

 

当時の実体験をもとに、実際の娘エヴァ(ヴィオレッタ)が脚本しているのだから

本作を観た母親イリナはどう思ったんだろう?という疑問が。

 

娘と母の葛藤を描いた禁断の問題作。ということで、上映にあたっては日本だけでなく

各国で問題になった。

 映画ではそこまでの詳細は描いていなかったけど

まだ幼かった自分の裸体を撮る事で、児童ポルノを作った。とエヴァが母親を訴えていたという事実。

2012年には、エヴァは少女時代の撮影と出版に対して母親を相手取り20万ユーロ(約2800万円)の損害賠償と写真の返却を求める訴訟を起こしエヴァは勝訴し、1万ユーロ(約140万円)の損害賠償と写真・ネガの引き渡しを命じる判決が出ている

 

ヌードモデルを少女時代に強要した母親への怒り。

普通の子供でいさえてもらえなかった少女の苦悩と母親との確執。

 

お姫様扱いされながら、子供の頃こそ可愛らしく積極的に楽しげに撮影に応じている感じなのが徐々に変化してくる。

成長するに従って「自分は母親のおもちゃじゃない」「これは児童ポルノだ」

「虐待にも通じる」と感じていったのは明らかだったらしく

同時に、母親が抱きしめてもくれない。自分の出世のために利用されてる。

可愛いと、大事にすらされていないと感じていたのが明確にわかる。

 

母親は母親で、もちろんエヴァを愛していたし、虐待などしていないのだけど

本人がイヤだと言ってるのに無理矢理モデルをやらせようとしていたのは確かで

実際映画として、事実をもとにこんな映画がつくられてしまった。

 

アートといってしまえばそれまでで、表現というのは幅の広い解釈が出来るものだから

子供がヌードでポーズをとって、それがエロさを感じずに美しく華やかに撮られたものだとしたら。

「これはアートだ。」と主張すればそうなのかもしれないけど

見方によっては「虐待だ。」ととることもできる。

表現方法って色々あるから、それまで誰もしたことのない、みたことない表現法で

何かを創りだせば、それは独創的なアートとして受け入れられることも多くて

当時は少女=ロリータの可愛らしいヌード、それも、母親が撮影ということでは

衝撃的でセンセーショナルだったことだろう。

もちろん才能もセンスもあってこそだと思う。実際、イリナはその独創的で退廃的な美を演出する事で

誰も観た事のなかった世界観を生み出す事に成功している。

 

娘のエヴァ=ヴィオレッタ演じるのはルーマニア出身の新人アナマリア・ヴァルトロメイ。

新人とは思えない演技と輝きで観るものを魅了。

大人顔負けのエロキュートな仕草で大人の男性をも虜にしそうな美少女。

この子の存在感に尽きる!映画ではある。

※ちなみにこの作品の中で下着姿にはなるけどヌードにはなってはいない。

 

写真家、イリナ・イオネスコ役=母親にイザベル・ユペール。

普段は地味な印象の人だけど、あれれ衣装とつけまつげでゴージャスで

独創的なアーティストに

 

友人で恋人役に「ポンヌフの恋人」などのドニ・ラヴァン。

基本、変わってないね。

 

エヴァの世話係で母親役でもあったおばあちゃんの存在がまた面白い。

母親(イリナ)を悪魔に取り憑かれたとか邪悪な者からヴィオレッタを救いたまえと

日々お祈りしている。

 

  

自らの名声を求めるあまり、娘の気持ちを汲み取れずに身勝手になる母親。

理解してもらえないという心の闇。反抗的、退廃的になってゆくエヴァ。

そんな母親の欲望の犠牲になっていく少女の苦悩。

 

 7/10(75点)

 

実際に経験した本人が自分のことを描いた作品なのでそれだけでも興味深いけど

映画としても、初監督作としてはなかなかだった。

イリナ・イオネスコファンはもちろん必見であるし、

アートとはなんぞや、ということを考えさせられる。かな。

自分の娘だからといってヌードを撮影していいというわけではないけど

社会的には少女にいい影響を与えないとしてモデルにする事を禁止させられる。

結局はモデルとなった本人は「母親の自分の名声のためにやらされていた」ととりながらも

母親なりに娘を愛してたということもきちんと劇中では描かれる。

ラストでは母親のお人形になることを否定するかのごとく、

髪をばっさり短くし、探して迎えに現れた母親から逃れるように森へ消えていく。

 

70'代の衣装が素敵で、少女なのに大人の表情を併せ持ち、

実物のエヴァなんかよりも何倍も美少女のアナマリアちゃん(当時11歳)の存在感が素晴らしい

これが光ってない魅力がない子だったらもうこの映画はおしまい。

アナマリアという最高の新人を起用した事で、その美しさをみるだけ、

それだけでも見る価値あり!の作品。

ロリータ好き、写真集に興味ある方は必見

 

12歳の少女ヴィオレッタの母アンナは自分勝手で、娘の面倒をほとんど曾祖母に任せっきり。そんなアンナが、突然ヴィオレッタを被写体に写真を撮り始め る。最初はきれいなドレスを着て、芸術的なセットを背景にポーズを取ることを楽しんでいたヴィオレッタだったが、次第にアンナの要求はエスカレートしてい く。やがてその写真は評判を呼びアンナは新進アーティストとしてもてはやされる一方、普通の女の子に戻りたいと願うヴィオレッタはそんな母親に反発を強めていくが…。

今後のアナマリアちゃんの成長と活躍も楽しみ。

と思ったら今回の日本での公開で監督のエヴァ本人とともに来日してた

現在は15歳。モデルとして活躍中らしい。

あー、でも普通に美女になっちゃって撮影時のエロ可愛いロリな感じが既にないな、、、、残念。

左の日本の子はいらないだろ(たぶん女優)

 

My Little Princess (2011) - Snuff

 

 公式サイト

MY LITTLE PRINCESS          2011年        フランス  105min              

5月10日より、公開中~

 

ずいぶんと原題普通だな。

 

 

 

 

 


ブルージャスミン/BLUE JASMINE

2014-05-17 23:53:53 | 劇場&試写★6以上

 

 

 

ケイト・ブランシェットがアカデミー賞で主演女優賞受賞の

ウディ・アレン作品

 

基本的にアレン爺出てない方が好きとは以前も書いたかもだけど今回も監督&脚本のみ。

 

 

ニューヨークで、裕福な実業家の夫ハルとリッチな生活を送っていたエレガントな女性ジャスミン。

ハルが詐欺師だったため、逮捕され息子は出て行き、全てを失い今や酒と精神安定剤が手放せない。

庶民的なシングルマザーの異母姉妹である妹、ジンジャーの元に身を寄せるが、

そこには妹と結婚し一緒に住みたがってる男が。

そしてジャスミンはセレブ気分が抜けない。

今まで働いた事もなく優雅に暮らしてきたジャスミンはプライドも高く

仕事も男も選ぶので、こんなどん底の状況ではうまくいかない。

パーティーで知り合った独身のエリート外交官ドワイトに見初められ

ついに品良く金もありそうな男を見つけたと付き合い始めたジャスミンは、上流階級への返り咲きを夢見る

 

夫、ハルにはアレック・ボールドウィン

 

妹ジンジャーにサリー・ホーキンス、

 

ジンジャーの低俗な恋人、アルにボビー・カナヴェイル。

 

そしてやっと出逢ったリッチな男、ドワイトに

胡散臭くて最低男が板についてる、ピーター・サースガード。

今回も、騙すのか?はたまた珍しく騙されるのか? 笑

 

相変わらず、アレンのシニカルなブラックさが効いたコメディドラマ

セレブ人生から転落し、苦労知らずに生きて来た一人の女の破滅(再生はなし)

 

 

8/10(80点)

 

夫に養ってもらい何不自由なく暮らしてきたセレブ身分の人間が

ある日突然、貧乏生活になり、それまで鼻にもかけていなかった人間たちの世話になる。

人生の歯車が狂ってしまったことで、謙虚に慎ましくなる事も大事なのに

あくまで自分を貫き通しプライドは捨てない。

思いやりも忘れ、笑顔も幸せも、失っていく。

やがて全てから見放され頼る人もなくとことん孤独に陥っていく

本当の意味での転落人生。

 

どんどん精神的に参っていく。

上品イメージのケイトがハマりすぎるほどの絶妙な演技力で魅せる。

そしてサリー・ホーキンス演じる腹違いの妹がまた、対照的すぎて面白い。

妹の下品で粗野な恋人が気に入らない、自分に寄ってくるその下品な友人の男も願い下げ。

働いた事もないし金はない、が妹の家に転がり込んだままも困るので

好きなインテリアコーディネートの資格でもとろうと思いつくも学校は高いし無理。

じゃあネットで資格を取ろう!となるが、パソコン音痴。

ならばパソコン教室に通って、、、、とかなりの遠回りが笑える。

仕方ないから歯医者の受付のバイトを始めるも、医者のセクハラで続かず。

やっとのことでパーティで声かけて来た男が、別荘を買ったばかりの金も地位もある男。

このチャンスを逃すまいと、息子がいること、犯罪で別れた夫がいることも隠し

インテリアコーディネーターだと偽ってゴージャスな未亡人のふり。

うまい事騙し、プロポーズされるまでにこぎつくけど、、、、、

とアレン独特の脚本の流れがやっぱり秀逸。

 

いつも騙す側ばかりのピーター・サースガードが今回はどっちだ?と思いながら観るのも楽しい。

今回は見事に騙されそうになって一気にキレる。笑

そしてジャスミンはどん底。

最終的に精神が増々ぼろぼろになってほぼすっぴんで独り言を言いながら歩く姿が

可愛そうというか怖いというか、

何とも哀れとしか言いようがない。

 

 

 

ニューヨークでのセレブ生活が崩壊し、妹の住むサンフランシスコへとやって来たジャスミン。質素な生活を送る妹の厄介になりながらも、虚栄心が捨てられず に周囲にまるで馴染めない。おのずと精神もますます疲弊していく。それでも華やかな生活を諦めることができず、再びセレブな舞台への返り咲きを期して躍起 になるジャスミンだったが…。

 

映画『ブルージャスミン』本年度アカデミー賞(ケイト・ブランシェット)主演女優賞受賞!

 公式サイト

 BLUE JASMINE           2013年    アメリカ    98min

5月10日より公開中~

 

 

 

 

アレン爺の次の作品は、監督作ではなく出演で

ジョン・タトゥーロ監督作 タトゥーロと共演で日本では7月公開

「ジゴロ・イン・ニューヨーク」

 

7月撮影開始が決定した監督としての最新作は、

「マジック・イン・ザ・ムーンライト / Magic in the Moonlight」で

ホアキン・フェニックスとエマ・ストーンが主演。こちらも楽しみ♪

 

 

 

 


肉/WE ARE WHAT WE ARE

2014-05-12 00:55:46 | 劇場&試写★6以上

 

 

レースで美しくデコレートされた文字には、「肉」

なんじゃこりゃー。お耽美な世界観に酔、、、、、う 

そんな映画ではありません!

 

短編を集めた「ABC・オブ・デス」のホルヘ・ミッチェル・グラウ監督の傑作

スペイン映画『Somos lo que hay』(10)をリメイクしたのがこの作品。

 

 

冒頭、買い物に行ってきますとメモで書き残したママは

土砂降りの中、お店を出た後 鼻血を出しながら倒れ、鉄柱に頭を打ち

そのまま水たまりの中で水死する。

 

その家。何やら不穏な雰囲気

 

主演の美しい姉妹は、姉のアイリスに「ザ・マスター」などのアンビル・チルダーズ、

妹ローズに「マーサ、あるいはマーシー・メイ」のジュリア・ガーナー。

マーサ~の方は主演じゃないけどこんな可愛い子いたっけ?

 

末の息子ちゃんはまだ母親の死を理解できないくらい幼い。

 可愛いぞ。

マイケルJ FOXショウに出てた子役らしいジャック・ゴアくん。

 

変わり者で敬虔な父親、フランク・パーカーに、ビル・セイジ。

「Sex and the City」のS1でゲスト出演もしてる。

 

この一家、どうやら普通と違う。

父親は、ママの死以来ふさぎ込んで 何やら儀式はいつも通り行うとか

長女アイリスにそれを任せるとか言いながら 断食がはじまった。

弟はコーンフレークみたいな何とかポップ、をねだるもダメだと言われ、

ローズはこっそりミルクの中にいれてあげる。

そりゃこんな小さな子、断食なんてできないよ。

親切な隣のおばちゃんの指を思わずがぶり。

 

少年を預かってあげたり、ラザニアくれたりと何かと親切な隣のおばちゃんに

「トップガン」でトムちんと共演のケリー・マクギリス。

 

人骨を川で拾ったことから

一人捜査を始めるドクターに、タランティーノ映画でおなじみ、マイケル・パークス。

パークス家が怪しいと疑いにかかる。

 

母親に代わって、「あること」をしなくちゃいけない立場になった姉アイリス。

 

そのアイリスに好意を寄せる、警察官候補生である同級生がいた。

この映画において唯一のイケメンくん。

 

一家は1週間くらい?の断食後、ある儀式を行う。

クマも出来るし不健康

さぁ おいしいスープを食べましょう。

その前に、正装してね。

 

 

7/10(78点)

 

早起きしてあまり寝てないまま仕事の後の鑑賞で、つまんなかったら

確実に寝ちゃうであろう状況での鑑賞。

展開読めるなーと思いつつ、なかなか面白くて引き込まれていたら。

きたわ 想像つかなかった強烈オチ

 

 

※以下、これから観る人、心臓弱い人は読まないでね☆

ネタバレあり

予備知識を入れたくなかったから、全く予告編も観ずに今回鑑賞だったのだけど

邦題からしてネタバレみたいなもので、ホラーで「肉」というからには

やっぱりカニバル的な?(人食) と予測はついてた。

そこへ、行方不明の少女たち、秘密のやたら広い地下室での監禁

とくればもう、 人肉スープくるなと覚悟してた 

「ん、うまい」

 

でもこんな内容のわりに、お肉切ったりするシーンもないし

映像的にはエグさはなくゴア描写もほとんどなし。

なので、観た後で肉が食べられなくなる、とか 気持ち悪いのダメな人は無理

というわけではない。

ほどよくミステリーっぽい仕上がりで わりと見やすいんじゃない?

 

とは思ってたけど、宣伝で言われてる通りラスト20分はすごかった!

いやラスト10分くらいかな?

 

こんな小さな町で失踪事件が30年前からずっとお蔵入りで捕まりもしない、

警察何やってるんだ? 笑

 

長女は自分に好意を寄せる青年と外でやっちゃう瞬間、父親が背後から現れ

次女はこんな一家に生まれたことを嫌い、車で弟を連れて逃げようと試みるも失敗。

隣のおばちゃんに助けを求めるが、、、、、

 

結局、連れ戻された3人は食卓を囲む。

こっそり人肉スープにヒ素を入れ、一家心中図ろうとした父親

次女はそれに気づき、弟が飲もうとしたのを手で遮る!

そこへ現れたドクターは、、、、。

昔娘が突然消えた被害者の遺族であるドクターだけが、その犯人がついにこの一家の父親だと気づいたのだ。

父親は家系の伝統を重んじて、持っていた古くからの日記に従い

儀式として人肉を食していた。 それを続けているとおこりうる病気

手が震える(パーキンソン病も挙げられてたが。)、鼻血が出るなど(それまでの伏線がここで繋がる。)

その症状を指摘するドクター。

 

細かいことは書かないけど

衝撃のラストだけは書いておくと

何度も「殺すなら今でしょ!」とか「祈ってるうちに刺しちゃえ!」って

思ってたら、 いきなり噛み付いた!!

父親に。娘二人が!!

がぶり。って食いちぎった!肉を。

しかも食べたから驚いた。むしゃむしゃと。 かじって殺すだけでいいじゃない

そこはでもやっぱり人食映画だった。まるでなにか乗り移ったかのように

軽快に豪快に、おいしそうに食べ殺してめでたしめでたし!

ある意味ハッピーエンド!?

ってすごいなこれ。

 よく日本ではノーカットで上映できたね

サンダンスやシッチェスで話題になったのも納得。

 

 原題、「わたしたちはわたしたちである」

なるほどね~。

とにかくこの、凄いラストを実際観たい方はぜひ劇場へ!

 

あと、ディナーの時にかけるレコード。  全般的に選曲が良かった

 

カニバリズムは、飢餓による極限状態での行為と、宗教儀礼や個人的な嗜好といった能動的な行為に分けられる。

気が狂ったりした状況で食べることは指さないらしい。

本作では後者。

 

『肉』[HD]映画予告編

 

アメリカの片田舎に暮らすパーカー一家。貧しいながらも厳格な父のもと、家族5人で折り目正しい生活を送っていた。ところがある日、そんな一家の生活を切り盛りしていた母親が不慮の事故で亡くなってしまう。遺された家族は深い悲しみに暮れるとともに、母親が担ってきたある重要な役割を誰かが引き継がねばな らないことを悟る。一家には、先祖代々守り伝えてきた秘密の習慣があった。それは、彼らにとっては厳粛な行為だったが、あまりにも忌まわしく、若くて美しい姉妹アイリスとローズにはまだ荷が重すぎるかに思われたが…。

 

 公式サイト

WE ARE WHAT WE ARE              2013年    アメリカ         105min

5月10日より、公開中~

 

 

 

こうみると、普通のひとたちだけど映画ではものすごいことになってて。 ↑中央上、監督。

 

 優しい父に見えるが。

 

 

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プリズナーズ/PRISONERS

2014-05-11 17:20:34 | 劇場&試写★6以上

 

 

 

ヒュー・ジャックマン×ジェイク・ギレンホール 主演のサスペンス。

監督は、「灼熱の魂」(2010)でアカデミー賞外国語映画賞にノミネートされ、

本作でハリウッド・デビューを果たしたドゥニ・ヴィルヌーヴ。

 

娘を誘拐された男をヒュー・ジャックマン。

自分しか娘を守れない、何としても探し出す!と激情型の父親。

 

ヒゲ蓄えて、終始笑顔のほぼ笑顔なしの険しい表情で執念の男。

 

捜査担当の刑事をジェイク・ギレンホール。

過去にワケありのこれまで未解決事件なしの頼りになる男!

 

何者かに誘拐されて姿を消した6歳と7歳の少女の捜索を巡り、冷静にじっくり捜査を進めていく刑事と、

自らの手ですぐにでも我が子を見つけ出そうと暴走する父親。対照的にみせる。

 

 

 

容疑者に、いつでも怪しげキャラ、ポール・ダノ。相変わらずそのキモさがいいね!

 その叔母に、メリッサ・レオ。(強烈)

 

もう一人の被害者の両親に、ヴィオラ・デイヴィス、テレンス・ハワード。


 

 マリア・ベロはヒュー様の奥さん。

この母親ののちの変貌ぶりも見事。

 二人の息子で行方不明になる娘の兄役で、ディラン・ミネット。

ドラマ「LOST」や、「モールス」でいじめっ子してた男の子。

 

 

とにかく、キャストたちが皆素晴らしい。

ヒュー様も、ポール・ダノももちろん良かったけどとくに今回は

ジェイク・ギレンホールに1票。

被害者の父親からの圧と、警察側からの立場の板挟み状態で

一生懸命にやってるにも関わらず、被害者の父親に「お前のせいだ!」と責められる。

精神的にも自分を追い込みながら、彼なりの方法と勘を頼りにじっくり犯人を追いつめていく。

 

 

8/10(84点)

 

 

思った以上に見応えあった。

最初から最後まで面白く、引き込まれる。2時間超えだったけど退屈なし。

ヒュー演じる父親が、警察を頼らず結局ひとり思いついた野蛮な行動に出るのは

法的には違法だし、犯罪だし許されないこととしても 被害者という立場からすると

共感できるとまでは言わないけど、避難は出来ないというか

もし自分だったらどこまでするだろう?っていうのは考えさせられる。

それがまた、ポール・ダノも「知能は10歳児並み」ということで

うまく思わせぶりなもんだから、こちらも巧い具合に翻弄される。

ここまでやっていいの!?ってほどの拷問。

特殊メイクかな、すごい形相になっててリアルだった~

あそこまでされてやっと最後で大事なこと吐くなんてね

 

そうして後半現れる、もう一人の犯人候補。

そことの追いかけ合い、様々な伏線を経ての結局のところの犯人とは。

そっちくるか~!って犯人でわたしは読めなかったな 笑。

誰だこの巧いゲスなおばちゃんって、ポール・ダノの叔母のことは思ってたけど

なかなか覚えられないなこのおばさん(メリッサ・レオ)。

メリッサ・レオだと気づいたのはエンドロール。どうりで巧いし重要なわけだ。

脚本もだけど、演出が巧い。

あと、ここで終えるか!っていうラストがまたうまくてにくかった。

 

これはヒュー様ファンだけじゃなく、サスペンス好きな方にはぜひ観てほしい1本


 

 

 マサチューセッツ州郊外。感謝祭の夜、二人の幼い少女が行方不明となる。手がかりは少なく、警察の捜査は錯綜する。容疑者を逮捕するも、証拠不十分で釈 放。少女の父親の一人ケラーは、警察の手緩い捜査に痺れを切らし、自力で我が子を助け出すため越えてはならない一線を越える。一方、事件を担当する刑事ロキは、新たな容疑者に目をつけ捜査を始める。やがて、男たちは想像を絶する事件の真相を目の当たりにする・・・。

 

 

 公式サイト 

 PRISONERS            2013年   アメリカ   153min       PG12

 5月3日より公開中~

 

 

本作のドゥニ・ヴィルヌーヴ監督の次回作はまたまたジェイクが主演の

複製された男」で日本では7/18からの公開。

共演はメラニー・ロラン。 こちらもものすごく楽しみ♪

 

 

 

トロント映画祭にて

楽しそう

 

 

ポール・ダノは「ルビー・スパークス」で恋人同士を演じて実際恋人の

エリア・カザンの孫娘、ゾーイ・カザン同伴。

 

 

 

 

 


5月公開☆新作映画リスト

2014-05-02 17:45:25 | 月別観たい映画リスト

 

 

OMG もう今年の1/3が終わっちゃったクレイジーな早さ

新緑の季節。GWある方もない方もいかがお過ごしでしょうか

わたしは皆が終わる頃に三連休と、中旬の三連休が二回あるので1泊で温泉

温泉大好き 春も夏も行きます

先月は8日しかblog更新できなかったけど今月はもうちょっとしたいな~

まだ1月と2月に観たのもup出来てない

 

あ、先日別記事にて報告させてもらいましたが

弟の劇場長編監督デビュー作「1/11 じゅうちぶんのいち」の上映が

全国で順次終了しましたが、残り札幌、池袋ともに9日までの上映となりました

既にたくさんの方々にご覧頂いてますが、まだの方 ぜひ劇場でご覧ください

「1/11 じゅういちぶんのいち」ブロガーさんレビューまとめ

 

それでは

 月初め恒例 月公開、観たい&観た映画のチェックリスト

 

今月都内で公開されるなかから気になる10数本ピックアップ。
いつものように、タイトルクリックでレビューか公式サイトへリンク(ほぼ観たい順)
5月公開作品全てではなく、個人的に気になってる東京で上映予定の映画リスト。

 

 観た作品

 今月はゼロ最近試写と仕事がかぶってぜんぜん行けない、、、


観たい&気になる作品

前作の舞台日本のはヘンだったけど、やっぱり楽しみこのシリーズ

 X-MEN フューチャー&パスト    5/30~

ブライアン・シンガーが『X-MEN2』以来で監督復活!


 

  プリズナーズ   5/3(土)~

 こっちもヒュー・ジャックマン✨

愛する娘を誘拐され、自力で犯人を捕まえようと行動を起こす父親。

ジェイク・ギレンホール、ポール・ダノ共演。

『渦』『灼熱の魂』のカナダ人監督ドゥニ・ヴィルヌーヴ。

 

 

     5/10(土)~

すごいタイトル 笑 肉好きなわたしは観ないと  

残酷でショッキングな描写がカンヌ国際映画祭やサンダンス映画祭で話題になったホラー。

平和で至って普通の一家の姉妹が、母親の死をきっかけに家族が抱えていた恐ろしい秘密を知ってしまう

ということ以外は予備知識なく観るつもり♪

 

 

 ヴィオレッタ     5/10(土)~

うちの父はじめ、(笑)幼少時より母親が撮影したモデルを務め、耽美派からの絶大な支持を受ける

伝説的モデルだったエヴァ・イオネスコ。

その彼女が監督、脚本をした話題作。母親を演じるのは『ピアニスト』などのイザベル・ユペール。

 こちらも楽しみー

 

 

  ブルージャスミン     5/10(土)~

ウディ・アレン最新作で、ケイト・ブランシェットが主演女優賞でオスカー獲得✨

アレン映画好きなので楽しみ~

もうかなり前から劇場で予告編みてたからだいたいの予想はつく 笑

ヤな男、ピーター・サースガードがまたもや楽しみでもある。

 

 

 デンジャラス・バディ    5/31(土)~

サンドラ・ブロック主演のバディ系コメディ。

yueに前からおすすめされてて、やっと日本でも公開。

おデブ警官と真面目サンドラの凸凹コンビが笑えるらしい

 

 

 MAMA       5/17(土)~

アルゼンチン出身の新鋭アンディ・ムスキエティ監督が手掛けた短編作品を

『パンズ・ラビリンス』などのギレルモ・デル・トロ監督の製作総指揮で長編化したホラー。

これも前から楽しみにしていた1本♪絶対観る♪



 カニバル    5/24(土)~

スペインの映画賞の最高峰であるゴヤ賞で、作品賞や監督賞など8部門にノミネートされた衝撃のロマンス

これも見逃せない



 モンスターズ     5/30(金)~

カンドンウォンとコ・ス主演の韓国映画「超能力者」を

「リング」の中田秀夫監督がリメイク。

主演は、藤原竜也と山田孝之。 

オリジナル昨日みたばかり。なかなか面白かったのでどうリメイクされるか楽しみー。


 


 美しい絵の崩壊       5/31(土)~

ナオミ・ワッツ&ロビン・ライト主演。

ドリス・レッシング原作の「グランド・マザーズ」を映画化した禁断の愛の物語。

親友同士がお互いの息子と恋に落ち、一線を越えてしまうー。

というすごい話    笑

  

 

 スチューデント・オブ・ザ・イヤー    5/3(土)~

煌びやかなインドの学園もの

時間あえば観たいけど、インド映画なので当然のごとく2時間半ある。




 惨殺のサイケデリア    5/17(土)~

『the EYE』シリーズなどの香港の鬼才、ダニー・パンがメガホンの新作。

連続殺人事件とその容疑者をめぐる捜査を描く犯罪サスペンス。


 

 サッドティー  5/31(土)~

お世話になってる今泉監督の最新作☆

ダメ恋愛を描かせたら昨今の日本映画では右に出るモノなしの今泉さんが描く新作。

 

 

 ぼくたちの家族      5/24(土)~

川の底からこんにちは「舟を編む」の日本を代表する若手監督

石井裕也の最新作。映画化もされた「ひゃくはち」の作家・早見和真の小説を映画化。

 

 

 

 インサイド・ルーウィン・デイヴィス 名もなき男の歌  5/30(金)~

カンヌ国際映画祭でグランプリを受賞のコーエン姉弟監督のドラマ。

カンヌ作品とはわたし相性あまりよくないし今回あまり惹かれない。

 

 

 とらわれて夏     5/1(金)~

 ジェイソン・ライトマン監督の新作だけど今回は惹かれないな~

「ライ麦畑の迷路を抜けて」などで知られる作家、ジョイス・メイナードの原作を実写化したラブストーリー。

ひょんなことから逃亡犯の男性をかくまうことになった女性が、彼と惹かれ合った果てに重大な決断をする5日間。

 

 

 ザ・ベイ     5/31(土)~

海辺の小さな町が、突然変異した寄生虫の大量発生により地獄と化していく感染パニックホラー。

『レインマン』などの名匠バリー・レヴィンソン監督と、『パラノーマル・アクティビティ』シリーズのスタッフがタッグ。

 

 

 観ないのもいっぱいある 笑

以下、たぶん観ない。

 

 

 4月は比較的少なめでけっこう制覇できたけど今回多すぎ

 仕事しながらこんなに観れるわけがない

 というわけでどれだけ観れるかわかんないけど頑張る

ほかにおすすめあれば教えてね~