「古都逍遥 京都・奈良編」「花の詩」「日常のこと」や花や風景写真

 京都・奈良を中心に古刹・名刹や「花の詩」等の紹介。花や風景写真、オリジナルの詩、カラオケ歌唱など掲載しています。

「伏見桃山陵」(ふしみのももやまのみささぎ)

2007年05月06日 01時11分12秒 | 古都逍遥「京都篇」
 桃山御陵、いわゆる「明治天皇陵」(第122代明治天皇)は京阪電鉄桃山南口駅を出ると、桃山御陵参道へと導かれる。緑に囲まれた参道は空気が澄み都会の喧騒を逃れることができる。閑静な森が続き道幅も広く、のんびりと森林浴を楽しみながら散歩をする人、ジョギングしている人も多く見られ、夏は孫を連れたお年寄りが虫網を持て昆虫採集に来ている姿を見かける。

 ゆるやかな上り坂を行くと昭憲皇太后伏見桃山東陵、西へややきつい上り坂の先に明治天皇伏見桃山陵がある。天気のいい日は、ここから石清水男山や宇治、奈良までが望める絶景な見晴らし台となる。
 ここの石段は230段の急勾配な石段で、途中で振り返ると足がすくむほど恐怖心が起こるほどだが、慣れた人たちは軽快に登っている。足に自信がある人と高所恐怖症でない人はチャレンジしてみるとよい。この階段は映画の撮影場所としても使われている。

 明治天皇御陵は、東西127㍍、南北155㍍にもわたる上円下方形で、それぞれ三段に築成。表面は小石に覆われ、周囲には二重の玉垣がある。明治天皇陵の東には、同形の昭憲皇太后伏見桃山東陵が並んでいる。
 ここにはかつて豊臣秀吉が築いた伏見城本丸跡であった。伏見城は文禄3年(1594)に築かれ、その2年後に地震で倒壊、翌年、この先の丘陵に場所を変え再建された。城は元和元年(1623)秀忠のときに廃城になり、その後に桃や梅の木を多く植えたことから、この地を桃山と呼ぶようになった。

所在地:京都市伏見区桃山町古城山
 交通:JR「桃山」下車、東へ20分、近鉄「桃山御陵前」・京阪「伏見桃山」下車、東へ30分。


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