☆「星の子」今村夏子
世間的には普通ではないと言われる人達のそれぞれの出来事、
向き合い方、感じ方を淡々と描いていて、誰が正しいとか間違ってるとか、
何が善で何が悪なのかとか決めつけず、でかい主語でひとくくりにしたりせず、
あえて全てを明らかにせず、淡々と描かれるのが妙にリアル。
余計な評価とかなく、あくまでその人の事を描いているというシンプルな感じが心地よい。
ラストはえっこれで終わり?っ肩透かしにも思たけど、
そこにはかけがえのない想いがあるんだろうなとか、
あの後どうなったんだろうなと切なくなったりして、余韻の残る作品。
☆「おくのそこみえ」図野象
読み始めて最初はこれが衝撃作?と。
主人公に同情できる部分もなくはないが、やること為すこと全く共感できない。
するとある事件勃発。
これはミステリー?いや違うなと思いつつも真相が気になりなんとなく読み進めたら、
ラストの破茶滅茶過ぎる怒涛の展開に一気に引き込まれる!
甘ったれで不器用で自分勝手でやりたい放題な主人公のこと全然好きじゃなかったのに
最後はほろっとしてちょっと愛おしくさえ思えて来た。最悪だけど最高の結末。
そして、ストーカーのあいつの気持ち悪いぐらい真っ直ぐな所がよかったな。
◎「小田くん家は南部せんべい店」高森美由紀
子供目線で描かれているので読みやすい。
口は悪いが本当は愛情いっぱいの祖父よっしーがいい味出してる。
主人公の男の子の真っ直ぐさ、不器用さ、不完全さがよい。
せんべいに友情や家族、いっぱい悩んでもがいて失敗したからこそ得るものがある。
☆「未明の砦」太田愛
ちょうど興味を持っていたテーマだったので勉強になった部分もあるが、
フィクションとはいえあまりにも理不尽で過酷な労働の現場に愕然。
そんな現実に闘いを挑む4人。
しかしそれを阻むものたちのやり口にフィクションと言い切れない恐怖を感じ、ぞっとする。
ストーリーは最初の場面から過去に遡る形で描かれるが、
なかなかそこに到達しないのが少しもどかしかったが、終盤は一気に読んでしまった。
ラストは彼らの行動が大きな力となっていくのが感じられ、
まだまだ前途多難ではあろうけれど、希望の持てる晴れやかな気持ちで読了できたのがとてもよかった。
◎「死んだ山田と教室」金子玲介
死んだ山田がスピーカーに憑依?という突拍子もない設定に惹かれて読んだ。
どこか引っかかりを感じながらも男子校のわちゃわちゃ感に青春だなぁと油断してたら、
時と共に残酷な方へ。終盤はぐっと引き込まれ巻き込まれやられました。
和久津くん大丈夫かな…。
☆「死にゆく者の祈り」中山七里
教誨師という馴染みのないお仕事。まず導入が衝撃。
今後死にゆく者と一体どんな風に対峙し見届けるのかと思ったら、事態は思わぬ方向へ。
ミステリー要素はもちろんそれぞれの信念、葛藤、執念が伝わってきて、
終盤はページを繰る手が止まらず。ラストはほろっと。
但し私が期待していた方向とは違った展開だったので、死にゆく者との真っ向勝負も見てみたい。
世間的には普通ではないと言われる人達のそれぞれの出来事、
向き合い方、感じ方を淡々と描いていて、誰が正しいとか間違ってるとか、
何が善で何が悪なのかとか決めつけず、でかい主語でひとくくりにしたりせず、
あえて全てを明らかにせず、淡々と描かれるのが妙にリアル。
余計な評価とかなく、あくまでその人の事を描いているというシンプルな感じが心地よい。
ラストはえっこれで終わり?っ肩透かしにも思たけど、
そこにはかけがえのない想いがあるんだろうなとか、
あの後どうなったんだろうなと切なくなったりして、余韻の残る作品。
☆「おくのそこみえ」図野象
読み始めて最初はこれが衝撃作?と。
主人公に同情できる部分もなくはないが、やること為すこと全く共感できない。
するとある事件勃発。
これはミステリー?いや違うなと思いつつも真相が気になりなんとなく読み進めたら、
ラストの破茶滅茶過ぎる怒涛の展開に一気に引き込まれる!
甘ったれで不器用で自分勝手でやりたい放題な主人公のこと全然好きじゃなかったのに
最後はほろっとしてちょっと愛おしくさえ思えて来た。最悪だけど最高の結末。
そして、ストーカーのあいつの気持ち悪いぐらい真っ直ぐな所がよかったな。
◎「小田くん家は南部せんべい店」高森美由紀
子供目線で描かれているので読みやすい。
口は悪いが本当は愛情いっぱいの祖父よっしーがいい味出してる。
主人公の男の子の真っ直ぐさ、不器用さ、不完全さがよい。
せんべいに友情や家族、いっぱい悩んでもがいて失敗したからこそ得るものがある。
☆「未明の砦」太田愛
ちょうど興味を持っていたテーマだったので勉強になった部分もあるが、
フィクションとはいえあまりにも理不尽で過酷な労働の現場に愕然。
そんな現実に闘いを挑む4人。
しかしそれを阻むものたちのやり口にフィクションと言い切れない恐怖を感じ、ぞっとする。
ストーリーは最初の場面から過去に遡る形で描かれるが、
なかなかそこに到達しないのが少しもどかしかったが、終盤は一気に読んでしまった。
ラストは彼らの行動が大きな力となっていくのが感じられ、
まだまだ前途多難ではあろうけれど、希望の持てる晴れやかな気持ちで読了できたのがとてもよかった。
◎「死んだ山田と教室」金子玲介
死んだ山田がスピーカーに憑依?という突拍子もない設定に惹かれて読んだ。
どこか引っかかりを感じながらも男子校のわちゃわちゃ感に青春だなぁと油断してたら、
時と共に残酷な方へ。終盤はぐっと引き込まれ巻き込まれやられました。
和久津くん大丈夫かな…。
☆「死にゆく者の祈り」中山七里
教誨師という馴染みのないお仕事。まず導入が衝撃。
今後死にゆく者と一体どんな風に対峙し見届けるのかと思ったら、事態は思わぬ方向へ。
ミステリー要素はもちろんそれぞれの信念、葛藤、執念が伝わってきて、
終盤はページを繰る手が止まらず。ラストはほろっと。
但し私が期待していた方向とは違った展開だったので、死にゆく者との真っ向勝負も見てみたい。
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