去年の歳末、夕食の支度をしている時でした。
「こちら、○○警察のオギですが、○○さんでしょうか?」
オバサンの名前を言っている。
「はい、私ですが・・」
「あ、ご本人さんですか。実は○○さんの個人情報が漏れている様なんですが。」
「はい」
「最近、カ-ドで何かトラブルがありましたか。」
「いいえ、ありません。」
「実はカ-ドの窃盗団が捕まりまして、7人捕まえたのですが、2人まだ逃げているのです。
○○さんの情報も漏れていて、銀行預金が引き出されている可能性があります。
銀行、信用金庫等、金融機関のカ-ドをお持ちでしょうか?」
「はい、ありますが。」
「では、次に挙げる金融機関のカ-ドをお持ちの場合・・・」
「ち、ちょっと待って下さい。今メモりますから・・・」
バタバタと、紙切れを取りに テレビを見ている亭主の前をウロウロしていると、
「おかあさん、それ詐欺じゃないか?電話切っちゃえ」 と言われた。
そうか、そんじゃ。「あ、年寄りが呼んでるので、折り返し電話します。
○○警察のお宅様の内線番号は何番ですか?」
「いえ、30分位したら、こちらから電話します!」
「いえ、内線番号を教えて下さい。」
「いや、内線番号はこちらも個人情報になりますので・・・ガチャン」
警察の内線が個人情報
早速、○○警察に電話した。
「はい、○○警察です。」
「もしもし、そちらに”オギ”さんと言う男性の方いらっしゃいますか?」
「勤務しているかと言うことですか?」「はい、そうです、今その方から電話がありまして・・」
「そう言う者はおりません。どんな様子でしたか。」
一通り話をすると、「もう、電話が掛かって来ることは無いでしょうが、
その様な電話があったら、すぐに切って下さい。私は当直勤務なので、
上司に話をしてから、折り返しお電話いたします。犯人と同じ手口になってしまいますが、
私は▽▽と言います。」・・・