良寛さんの大好きな話を思い出したので紹介します。
ある町に入り、遊郭(ゆうかく)の前を通り過ぎた。
その時、一人の遊女が良寛の袖を引き、泣き出した。
良寛は訳が分からなかったが黙って立ち続けた。
そして、声をかけました。
「何があったのか、どうして泣いているのか?」と。
彼女はその訳を話します。
「わたしは幼い頃に事情があって、生まれ故郷を離れ遊郭に暮らすようになったのです。
父母の姿がどのようであったか覚えていないけれど、お父さんお母さんを慕う気持ちが強くて、とても会いたいと思っていました。
昨夜父が会いに来てくれる夢をみました。
そして、今あなたを見て、お父さんに違いないと思ったのです。」
良寛は彼女の涙をそっとぬぐってあげ、その手を取って優しく話しかけた。
「今はたくさん泣いてもいい。
でもまた元気を出しなさい。
今までつらい事にも、たくさん耐えてきたね」
遊女は良寛の言葉に聞き入ります。
「仏様の教えは、このように説かれているのだよ。
今つらいことや耐えがたいことに耐えている人には、やがてその百倍も千倍もの良いものが与えられると。
仏様の真の教えというものは、つらい事に良く耐えて、その命を精一杯生き抜いた人を決して裏切ることはない。」
彼女の顔には、かすかなほほ笑みと安堵の色が浮かびました。
「元気でいれば、その内またきっと会えることだろう。
だから、つらい時にもくじけないように勇気を出して、生きていくんだよ」
そのあと、良寛は遊女とおはじきをして戯れていた。
それが、僧侶の身であるまじき事と非難を受けたが、
良寛は
「遊女もこの世を生きている人間、自分もまったくそれと同じこの世を生きている人間である。」
と答えたという。
神様が二人を会わせたのでしょうね。
神様は見ています。
精一杯生きて行きましょう!
ある町に入り、遊郭(ゆうかく)の前を通り過ぎた。
その時、一人の遊女が良寛の袖を引き、泣き出した。
良寛は訳が分からなかったが黙って立ち続けた。
そして、声をかけました。
「何があったのか、どうして泣いているのか?」と。
彼女はその訳を話します。
「わたしは幼い頃に事情があって、生まれ故郷を離れ遊郭に暮らすようになったのです。
父母の姿がどのようであったか覚えていないけれど、お父さんお母さんを慕う気持ちが強くて、とても会いたいと思っていました。
昨夜父が会いに来てくれる夢をみました。
そして、今あなたを見て、お父さんに違いないと思ったのです。」
良寛は彼女の涙をそっとぬぐってあげ、その手を取って優しく話しかけた。
「今はたくさん泣いてもいい。
でもまた元気を出しなさい。
今までつらい事にも、たくさん耐えてきたね」
遊女は良寛の言葉に聞き入ります。
「仏様の教えは、このように説かれているのだよ。
今つらいことや耐えがたいことに耐えている人には、やがてその百倍も千倍もの良いものが与えられると。
仏様の真の教えというものは、つらい事に良く耐えて、その命を精一杯生き抜いた人を決して裏切ることはない。」
彼女の顔には、かすかなほほ笑みと安堵の色が浮かびました。
「元気でいれば、その内またきっと会えることだろう。
だから、つらい時にもくじけないように勇気を出して、生きていくんだよ」
そのあと、良寛は遊女とおはじきをして戯れていた。
それが、僧侶の身であるまじき事と非難を受けたが、
良寛は
「遊女もこの世を生きている人間、自分もまったくそれと同じこの世を生きている人間である。」
と答えたという。
神様が二人を会わせたのでしょうね。
神様は見ています。
精一杯生きて行きましょう!