生きる力になれば

ペンネーム良寛地蔵。70代のブログです。言葉で生きる力になればと綴って15年が過ぎました。

不染汚(ふぜんな)

2016-03-06 18:03:47 | 日記
どんなものにも、染まったり、汚れたりしないという意味の言葉に
不染汚(ふぜんな)があります。

道元禅師の言葉です。

批判や悪口、誉められたりけなされたり、金に貧乏に染まる。

役人も長くすると役人に染まる。
国会議員も肩書きに染まり、地位や名誉に染まる。

人間はいろいろなものに汚れてしまいます。

染まりも汚れもしない心、それが


不染汚です。

迷った時に思い出したい言葉です。


また、勇気が湧く言葉を見つけました。

「この世は自分で願っ

たものではなく、無明

(苦の根源)を父とし

て生まれてきたもの。


死もまた望みではない

が、因業(いんごう)

の鬼神がやって来て私

を殺すのだ」

(空海)

過去の悪業が原因となって鬼が我を殺すというなら、


いまこの世でともに修業して、それを断ち切ればよいのだ。

過去にこだわるな。

鬼と戦う自分を作ればよい。


いまを生きよ。

と述べています。

心を奮(ふる)い立たせてくれる言葉です。

さて、鬼と戦うにはどうすればよいのだろうか。

どんな修業をすればよいのだろうか。

ここで、修行と修業の違いを説明します。

修行とは神との通信を修めること。(神との文通の技を修めること)

修業とは未熟な者が成熟するために修めること。

といわれています。

まずは未熟な私が修業して、鬼に勝つにはどうしたらよいのだろうか。

私なら、まず鬼を恐がらず追い返してやる気迫を持とう。

それと前世や過去の悪業を問い詰められたら、
今を見よ!

と答えるだろう。

献身的な奉仕に


無心に努めて入ればよい。

これを修業としてとらえよう。

自分の為に生まれたのではない。
人の為に生まれてきたのだと。

鬼退治になれると

信じています。


合掌
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