選挙の効果

総選挙の意味

底なし沼   バリケイト伊東

2018-06-27 08:42:47 | 社会
  ワールドカップで日本チームが決勝リーグに行けるかどうかで盛り上がってる中、富山市でまた誰でもいい殺人が起きてしまった。犯人は21歳の元自衛官。交番の警官をナイフで刺殺して銃を奪い、近所の小学校に侵入して警備員をその銃で射殺した。逮捕の際、犯人も警官に銃撃され重傷。動機は供述できないので良くわからないが、面識のない人間を狙うのは誰でもいい殺人と言っていいだろう。つい先日も新幹線内で若者による誰でもいい殺人が起きたばかりだ。日本では誰でもいい殺人が頻発している。人を殺すには理由があるだろう。誰でもいいから殺したいなんて、理由にならない理由で殺人を犯す。日本の閉塞と虚構社会の中でう積した思いを爆発させるのだ。相手は誰でもいいのだ。起きた場所は富山だ。誰でもいい殺人は都市型犯罪と思われるのだが、地方でも、いなかでも起きるのだ。地方でも大都市でも、人間の意識に現代では差がない。個人の病理というより社会の病理なのだ。多くの日本人は病んでるが、自覚がない。学校に警備員を常駐させ、さすまた(取り押さえるための棒)を常備し、子供の避難のためのパニックルームを作るとは、異常なのだ。こんな異常さに多くの日本人は自覚がない。身近な人が殺されたり、近所で、犯行が行われて始めて自覚するようだ。誰でもいい殺人は多くの場合、女性、子供、高齢者など弱い人間を標的にするが、元自衛官の男は銃を奪うために警察官を狙った。体力や格闘技に自信があったのかもしれない。他の誰でもいい殺人とは少し違う。銃の使用も少し違う。小学校に侵入しようとしたのは、弱い子供を殺そうとしたのかもしれない。その点は多くの誰でもいい殺人と共通だ。校長の事件に対しての判断は良かった。教職員にさすまたで犯人を取り押さえるように指示したり、子供を体育館に避難させた。しかし、体育館は少し、問題だ。体育館の全部の扉を鍵で閉じたのか。閉じてもバールで簡単に開けられるのでは意味がない。かんぬきがついた扉なら安心だ。東日本大地震でも、大川小学校では校庭に子供を非難させ津波で多くの子供が亡くなった。どこに子供を非難させるかは大問題だ。緊急時に子供の命を守るために、日頃からマニュアルを作成しておかなければいけない。平和だが、日本は安心、安全社会ではないのだ。誰でもいいから殺したいなんて考えてる人間がうじゃうじゃといるのだ。明日は我が身なのだ。殺されないように気をつけなければならない。どこでも、手段を選ばず誰でもいい殺人は起こる。例えば、満員の電車やバス内にガソリンをまいて火をつけたら大惨事になるであろう。野外のコンサート会場にトラックで突っ込んら、盛り場やお祭り会場にトラックで突っ込んだら悲惨な現場になるであろう。政府も被害者を増やさないために、誰でもいい殺人に対しての対策を考えるべきだ。他人事でなないのだ。明日は我が身なのだ。誰でも殺されたくないであろう。