選挙の効果

総選挙の意味

誰でもいい殺人   バリケイト伊東

2018-09-23 14:47:53 | 社会
  栃木での交番襲撃事件は異常だ。大学生の若い男が警官をナイフで刺殺した。その直後に犯人も同僚警官に射殺された。被害警官と犯人の間には面識がなしだ。最近、日本で流行ってる誰でもいい殺人といっていいだろう。動機が不明の殺人に、日本の今の社会状況が反映されてる。閉塞と虚構の日本では、方向性を失った人間が山ほどいるのだ。心のもやもやを晴らすかのようにエネルギーを爆発させる。殺人までやる事はないだろう。健全な方法で爆発させればいいのだ。犯人なりに相手を選んだようだ。誰でもいい殺人は多くの場合、子供、高齢者、女性、障がい者などの社会的弱者を狙う事が多いが、今回の場合は警官という強者を狙った。少し傾向が違う。権力に対しての憎しみ、恨みがあったのかもしれない。個人的に過去に警察に不法に取り調べを受けたのかもしれない。いずれにしても、人を殺す行為は許されない。日本は法事国家なのだ。そんなに簡単に殺人が行われてしまう日本社会は異常だ。犯人の心の闇は、多くの日本人の心の闇でもあるのだ。日本人の誰もが加害者になる可能性があり、誰でもが被害者になる可能性があるのだ。明日は我が身なのだ。他人事として片づけてはいけない。被害者の33歳の警察官は同僚からも、地域からも非常に信頼の厚い人であった。惜しい人を失ってしまった。犯人の大学生も普通の青年なのだ。こんな凶悪な事件を起こすとは誰も想像しなかったのだ。ひつじのような人間が突然、ライオンに変身してしまうところに人間の本質を見る。人間の本質は悪と罪だ。人間の心には言いしれない悪の巨大マグマが存在している。今後も日本ではこの種の誰でもいい殺人は起こるだろう。あなたが被害者になるかもしれない。いや、あなたが加害者になるかもしれないのだ。そのぐらい、日本人の心の闇は深い。亡くなられた警察官の方、家族に心よりお悔やみ申しあげます。こんな不条理な殺人は早くなくなって欲しいです。