静岡県の川勝知事の差別的発言が問題になっている。静岡県庁に今年入庁した新人に対して、君たちは野菜売りや牛飼いの人間と違った優秀な人間なのだからの発言だ。エリート主義丸出しの発言に批判が殺到した。何様と思っているのだ、えらそうにが大方の反応だろう。言葉通リに捉えれば差別的であり、ブルーカラー労働者を馬鹿にしている。しかし、日本での謙譲、尊敬語の使い方は難しくおもしろい。人に物をプレゼントする時、つまらない物ですがどうぞ食べてくださいとか、私の愚妻ですなんて良く使われる。自分の立場を低くする表現である。川勝知事の発言も少し謙譲、尊敬語の匂いがする。76歳の川勝知事は年齢からしても昭和の世代だ。このような表現に慣れているのかもしれない。そんなにカッカとする事はない。ネットには膨大な差別、誹謗中傷が存在している。こっちのほうが大問題だ。川勝知事の発言に敏感に反応した日本人は人権感覚が優れている。もう一つ大きく報道された原因は、川勝知事は有名人だ。過去の数々の問題発言、リニアモーターカー反対論者でもあるからだ。出るくいは打たれるというところか。目立つ者は叩かれる。さらに驚いたのは6月で退任すると表明した。個性的な政治家が一人政界から消えてゆく。惜しい。私は長くやって欲しいです。私もリニアモーターカー反対論者ですから。今日も東京では昼頃、揺れました。東北が震源地です。心配ですね、大地震が来るかもしれません。気をつけてください。