狐の日記帳

倉敷美観地区内の陶芸店の店員が店内の生け花の写真をUpしたりしなかったりするブログ

『シン・ゴジラ』

2020年02月13日 20時12分04秒 | 映画・ドラマに関する日記
 昨日の夜は、映画『シン・ゴジラ』のブルーレイを観ていました。

 東京湾内の羽田沖で大量の水蒸気が噴出する。
 同時期に海底の東京湾アクアラインでトンネル崩落事故が発生。
 政府は事故の対応を始める。
 当初は海底火山の噴火や熱水噴出孔からの水蒸気と思われていた。
 しかしネットに事故現場の動画がUPされる。
 そこには巨大生物らしきものが写っていた……。

 総監督は、庵野秀明。
 監督は、樋口真嗣。
 出演者は、長谷川博己、竹野内豊、石原さとみ、高良健吾、志村祐介、大杉漣、柄本明、余貴美子、市川実日子、國村隼、平泉成、松尾諭、渡辺哲、中村育二、矢島健一、津田寛治、塚本晋也、高橋一生、光石研、古田新太、松尾スズキ、鶴見辰吾、ピエール瀧、片桐はいり、小出恵介、斎藤工、前田敦子、浜田晃、手塚とおる、野間口徹、黒田大輔、吉田ウーロン太、橋本じゅん、小林隆、諏訪太朗、藤木孝、嶋田久作、神尾佑、三浦貴大、モロ師岡、犬童一心、原一男、緒方明、KREVA、石垣佑磨、森廉、野村萬斎、など。



 第一幕が開幕から27分過ぎまで。
 第二幕が27分過ぎから1時間40分まで。
 第三幕が1時間40分から終幕まで。

 中心となる第二幕は2つのパートに分かれている。
 物語の中間地点である開幕から1時間前後で印象的で衝撃的なシーンを入れている。
 見事に2時間の映画のシナリオの作り方に則っている。

 伏線はかなり早い段階から組み込まれている。
 そして第二幕終わりまでに伏線はほぼすべて回収される。
 衝撃的で印象的な映像は第二幕の前半部分まで。
 1時間の間、観る人達に衝撃を与え続け、残りの1時間はその衝撃的な状況を如何にして克服するかを描く。
 最初の1時間の衝撃的な映像を使って、観る人達に残りの1時間の展開に没頭させる。

 第三幕は第二幕の全ての準備を受けて一気に盛り上がる。

 巨大生物であるゴジラ以外は現実に則して物語を組み立てている。
 ゴジラ以外を現実的に描いているからゴジラの異質さが際立ってくる。

 丁寧な作りのシナリオ。



 映像は、情報量が異様に多いカットと焦点を絞ったカットのメリハリで観る人達を見せたい魅せたいものへと誘導していく。
 そしてテンポが異様に早い。しかし観ている人達が全て分かっていなくても物語を追える。
 テンポの速さを使って観る側に緊張感を与えていく。でも緩急がある。重要なセリフだけはゆっくり。そして重要なシーンの前はゆっくり。
 映像でもゴジラ以外を現実的に写してゴジラと現実的な映像を対比させて見事な映像を創っている。


 面白い面白い面白い!!!
 面白いです!!!


 傑作であります。
 お勧めでありますよ。


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『トロール・ハンター』

2020年02月11日 23時19分54秒 | 映画・ドラマに関する日記

 昨日の夜は、映画『トロール・ハンター』のDVDを観ていました。

 熊の密猟事件を取材している3人の学生達は不審な人物・ハンスを追う。
 深夜に森の中に消えるハンスを尾行していると何かに襲撃されてハンスに助けられる。
 ハンスは「襲ってきたのはトロールで自分はトロールを狩っているトロール・ハンターだ」と学生達に告げる。
 半信半疑のまま学生達はハンスに密着取材を申し出る……。

 ノルウェーの映画です。

 監督は、アンドレ・ウーヴレダル。
 出演者は、オットー・イェスパーセン、グレン・エルランド・トスタード、ヨハンナ・モールク、トマス・アルフ・ラーセン、ハンス・モーテン・ハンセンなどです。

 怪獣映画? UMA物ですね。
 
 ドキュメンタリーの手法で物語が進む疑似ドキュメンタリーの映画で臨場感があります。
 ハラハラドキドキしました。
 後から考えるとアラが幾つか出てきますが、楽しむ分には許容範囲内なのではないでしょうか。
 面白かったですよ。
 楽しめました。


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『カウボーイビバップ』8th Session

2020年02月10日 22時04分08秒 | 映画・ドラマに関する日記
 昨日の夜は、アニメ『カウボーイビバップ』のDVD、8th Sessionを観ていました。

 2071年。
 太陽系は位相差空間ゲートで結ばれ各惑星で人が住めるようになっている。
 人の生活圏は急激に拡大するが開発途中の各惑星では治安の悪化が懸念されていた。
 太陽系全域で逃げ回る犯罪者は各惑星の警察では手に余る。
 かくしてアメリカの西部時代にならって賞金首制度が制定される。
 賞金首を捕まえて生計を立てる賞金稼ぎはカウボーイと呼ばれていた……。

 第8巻は物語の終盤。
 第22話・COWBOY FUNKと第23話・BRAIN SCRATCHと第24話・HARD LUCK WOMENが収録されています。

 第22話は抱腹絶倒なお話。途中からどんどん話がずれていく。そのずれ具合がたまらなく面白いです。
 第23話はテレビ或いはメディアのお話。テレビ放映時にこのアニメーションは規制がかかったのでちょっと皮肉っぽい。
 第24話はこれまでのお話の流れからスパイクVSビシャス以外のお話に決着をつけるお話。私が『カウボーイビバップ』の中で一番好きな回です。エドとアインとフェイのお話。吃驚するくらい早い流れで3者のお話にケリがついてしまいます。しんみり。

 全体に言えるのですが、音楽がいいですね。
 格好良くて大好きです。
 面白いですよ。
 楽しめました。


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『ASSAULT GIRLS』

2020年02月05日 16時06分12秒 | 映画・ドラマに関する日記
 昨日の夜は、映画『ASSAULT GIRLS』のDVDを観ていました。

 オンラインゲーム「アヴァロン」から派生した「アヴァロン(f)」は巨大モンスターを狩るステージ。
 現在、同クラスの4人がクラスAのボスモンスター「マダラ」を倒すべく経験値を積んでいる。
 しかしソロではマダラを倒すにはレベルが足りない。
 そこで、グレイ、カーネル、ルシファ、イェーガーの四人はゲームマスターからパーティーを組むことを勧められる。
 のだけれども……。

 監督は、押井守。
 出演者は、黒木メイサ、佐伯日菜子、菊地凛子、藤木義勝など。
 映画『アヴァロン』の続編と考えて良いのかな。エンターテイメントです。

 押井守、観ている人を置き去り。そんな映画です。あはははは。
 『アヴェロン』の設定を使った映画なのに、『アヴァロン』を観た人が期待することは描かない。
 そして観る人が押井守に期待する事柄も描かない。
 それでいて押井守の作品を観たことがない人にも不親切。
 黒木メイサ・佐伯日菜子・菊地凛子とそうそうたる女優を使っていながらこの所業。
 あははは。何やってるんすか、押井守様。
 押井守ファンと一見さんの両方を敵に回す所業。
 莫迦だ。莫迦映画だ。
 冒頭のナレーションとラストの所業をリンクさせて考えると面白い考察になるかもしんないけど、莫迦映画なのでそんなものはお空の彼方にぶん投げて良し。
 前半の如何にも押井守という思わせぶりな映像は絶対ワザとだ。
 それで押井守のファンを引き付けておいて叩き落とす。
 んもぉ。素直にエンターテイメントをすればよいのに。

  諸々を含めて面白かったですよ。


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『彼女はパートタイムトラベラー』

2020年02月03日 22時40分27秒 | 映画・ドラマに関する日記
 昨日の夜は、映画『彼女はパートタイムトラベラー』のDVDを観ていました。

 主人公はシアトルの出版社でインターンとして働いているダリウス。
 ダリウスが所属している雑誌の編集部は「タイムトラベルのパートナー募集」という奇妙な新聞広告に目を付けて、広告主を取材の対象にする。
 ダリウスは上司の編集者と同僚のインターンと共に広告主のケネスのいる海辺の小さな町に向かう。
 ダリウス達はケネスと接触を試みるのだけど……。

 監督は、コリン・トレボロウ。
 出演者は、オーブリー・プラザ、マーク・デュプラス、ジェイク・ジョンソン、クリステン・ベル、メアリー・リン・ライスカブ、カラン・ソニなど。

 恋愛コメディーでヒューマンコメディーです。


 ケネスという人物が絶妙なバランスで描かれていて、観ている側は「このお話はどう転がっていくのだろう?」と思わせてしまいます。 
 あざとさがないし、上手いなぁ。
 ラストも爽やかでよいです。
 あのラストは受け入れがたいと思う人もいるかもしれませんが、私は映画をスカッと終わらせる良いラストなのではないかと思います。

 ちなみに、邦題の『彼女はパートタイムトラベラー』からバリバリのSFを連想するかもしれませんが、SF成分は極めて薄いです。
 考えようによっては時間SFの要素が入っていますが、主題は別です。

 かわいらしいコメディーをお望みのお方にはお勧めであります。


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『真夜中のパリでヒャッハー!』

2020年01月31日 20時07分25秒 | 映画・ドラマに関する日記
 昨日の夜は、映画『真夜中のパリでヒャッハー!』のDVDを観ていました。

 主人公のフランクは、漫画家になることを夢見ながら出版社に勤めている。
 誕生日の日に仲間達が誕生パーティを開いてくれるという。
 しかし、その日に会社の社長から社長の息子の子守を頼まれてしまう。
 フランクは、仕方なくパーティをキャンセルして社長の豪邸を訪れる。
 しかし、フランクの悪友達が社長宅へ押しかけてきて……。

 翌日。
 社長夫妻は警察から連絡を受ける。
 社長宅は荒らされていて、社長の息子は行方不明。
 社長宅にはビデオカメラが残されていた。

 息子の行方の手掛かりを求めて社長夫妻と警察はビデオカメラに記憶されていた映像を再生する。
 ビデオカメラに記憶されていた映像は……。

 監督は、ニコラ・ブナム。
 出演者は、フィリップ・ラショー、アリス・ダビッド、バンサン・ドゥサニア、タレック・ブダリ、など。
 コメディ映画で、映画『世界の果てまでヒャッハー!』の前日譚となります。




 莫迦映画であります。
 ビデオカメラの映像が多く含まれるので、観ている人は社長夫妻達と同じ目線でフランク達の行動を追うことになります。
 フランクは大騒動に巻き込まれて右往左往。


 楽しい莫迦映画でありました。
 面白かったですよ。
 楽しめました。


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『カフーを待ちわびて』

2020年01月28日 22時28分18秒 | 映画・ドラマに関する日記
 昨日の夜は、映画『カフーを待ちわびて』のDVDを観ていました。

 主人公の青年・友寄明青は沖縄のとある島で雑貨店を営みながら愛犬のカフーと静かに暮らしている。
 ある日、明青のもとに知らない女性から「私をお嫁さんにして下さいますか?」と書かれた手紙が届く。
 かつて明青は旅行先の神社の絵馬に冗談で「嫁に来ないか。幸せにします」と書き込んでいた。
 それをその女性は見たと手紙に書いてある。
 明青は半信半疑だったが本当に女性が明青のもとにやってくる。
 二人は一緒に島で暮らしはじめるのだが……。

 監督は、中井庸友。
 出演者は、玉山鉄二、マイコ、勝地涼、尚玄、瀬名波孝子、宮川大輔、ほんこん、伊藤まゆみ、高岡早紀、沢村一樹など。
 第1回日本ラブストーリー大賞を受賞した原田マハのデビュー作の小説が原作で恋愛映画です。
 原作は私はまだ読んでいません。



 優しくて切ないお話であります。
 ラストは一つ手前で終わってもよかったかも。
 でもそれだと観ている人のフラストレーションが溜まるかな? 

 ゆったりとした流れの映画でありました。
 面白かったですよ。
 楽しめました。



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『多十郎殉愛記』

2020年01月25日 22時18分38秒 | 映画・ドラマに関する日記
 昨日の夜は、映画『多十郎殉愛記』のDVDを観ていました。

 長州藩を脱藩した清川多十郎は、幕末の京都で居酒屋の用心棒をしていた。
 糧を得るためだけの生活を送るなか、店を切り盛りするおとよは多十郎に好意を寄せていた。
 新選組の取り締まりが強まりを見せていた頃、多十郎を頼って腹違いの弟・数馬が上洛してくる。
 時を同じくして、京都見廻組は多十郎の存在を知り、新撰組より先に手柄を立てようと多十郎の捕縛に乗り出して……。

 監督は、中島貞夫。
 出演者は、高良健吾、多部未華子、木村了、三島ゆり子、栗塚旭、山本千尋、永瀬正敏、寺島進、など。
 「殺陣の魅力を存分に見てもらうこと」をコンセプトに制作された剣戟映画であります。




 チャンバラ映画というジャンルは存在するのですが、物語がしっかりと組み立てられていてその上に剣戟のシーンが存在するはずです。
 つまり、チャンバラには必然性が必要なはずです。
 チャンバラ映画であるからこそシナリオはしっかりと組み立てられなければなりません。
 チャンバラを見せる為にシナリオが組み立てられて物語がおざなりとされてしまうのならば、ドキュメントでチャンバラのシーンだけを見せればよいのです。
 チャンバラ映画であるからこそ、シナリオは重要となります。
 チャンバラ映画は物語がしっかりとしていなければ成り立たないはずです。

 このお話には矛盾があります。
 好きな女性の為に戦う……という最終盤のロジックは、映画全体を通してみると疑問が出てしまいます。
 好きな女性を頼ってしまい好きな女性を苦境に追い込んだ男のお話となってしまいます。
 最初から最後までそれで物語を組み立てていればよいのですが、そうではないのです。
 なので、せっかくの素晴らしい剣戟のシーンで観る人に疑問を抱かせてしまいます。
 剣戟のシーンは凄く良いのですよ。
 それだけに残念な気持ちとなった映画でありました。


 
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『ビザンチウム 』

2020年01月22日 23時06分16秒 | 映画・ドラマに関する日記

 昨日の夜は、映画『ビザンチウム』のDVDを観ていました。

 エレノアとクララは放浪の末、海辺のリゾート地に辿り着く。
 年上のクララは内気な青年・ノエルを丸め込み、彼が相続したゲストハウス『ビザンチウム』にエレノアと共に潜り込む。  
 エレノアはウェイターのフランクと知り合う。
 秘密を抱えるエレノアはフランクを拒絶するのだが……。

 監督は、ニール・ジョーダン。
 出演者は、シアーシャ・ローナン、ジェマ・アータートン、サム・ライリー、ジョニー・リー・ミラー、ケイレブ・ランドリー・ジョーンズ、ダニエル・メイズ、マリア・ドイル・ケネディ、ウォーレン・ブラウン、トゥーレ・リントハート、トム・ホランダー、など。
 吸血鬼の母娘を主人公としたモイラ・バフィーニ作の舞台劇を映画化したイギリス・アイルランドのファンタジー・スリラー映画です。



 吸血鬼の少女と人間の青年との恋物語のフリをした母娘のお話。
 子離れ親離れのお話で自立のお話でもあります。
 耽美で儚げで切ないお話でありました。
 面白かったですよ。
 堪能いたしました。



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『アストラル・アブノーマル鈴木さん』

2020年01月20日 22時13分50秒 | 映画・ドラマに関する日記
 昨日の夜は、映画『アストラル・アブノーマル鈴木さん』のDVDを観ていました。

 鈴木ララは、エスカレーターもWi-Fiスポットもない田舎町で、シングルマザーの久美子と引きこもりの弟ルルオと同居し、塾の講師をしたりYouTubeに動画を投稿したりしていた。
 ある日、撮影クルーを引き連れたテレビディレクターの神野が彼女のもとを訪れることになった。
 ララはYouTubeでの自分の活動をTVが取材しに来たと思い……。

 監督は、大野大輔。
 出演者は、松本穂香、西山繭子、田中偉登、広山詞葉、谷のばら、大沼遼平、木村知貴、中沢健、三坂知絵子、松井理子、大野大輔、根矢涼香、加藤啓、など。
 YouTubeのエンターテインメントチャンネル AlphaBoat Stories でアップロードされたコメディードラマの劇場版だそうです。



 人生を1点賭けしてしくじってしまった……と思っている女性のお話。
 もしくは、上手い敗北をすることができなかった為、色々とこじらせてしまった女性のお話。
 もしくは、最初から何かを失っている人達のお話であります。
 コメディなのでハチャメチャであります。

 面白かったですよ。
 楽しめました。


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『ANIARA アニアーラ』

2020年01月17日 15時52分41秒 | 映画・ドラマに関する日記

 昨日の夜は、映画『ANIARA アニアーラ』のDVDを観ていました。

 巨大宇宙旅客船アニアーラ号は、地球から火星へ移住を希望する8000人の乗客を乗せて火星へ向けて出発した。
 約二週間の航行で火星に到着するはずだった。
 しかし、アニアーラ号は不慮の事故によって燃料を失い、火星への軌道を外れて彷徨うことになってしまう。
 火星への軌道に戻ることも地球に引き返すこともできない。
 遥か彼方に飛ばされて歳月だけが過ぎていく中、希望を失い狂気へ落ちそうになった乗客達は……。

 監督は、ペラ・コーゲルマン、 ヒューゴ・リリャ。
 出演者は、エメリー・ヨンソン、アルビン・カナニアン、ビアンカ・クルゼイロ、イェニー・シルフベルヘルム、など。
 原作は、スウェーデンのノーベル文学賞受賞作家ハリー・マーティンソンの代表作「アニアーラ」だそうです。



 粗筋を読むと、「この危機をどのように脱するか?」というお話に思えますが、そうではないのです。
 諸行無常を表現しているのです。
 絶望の中で脱落していく人達と無理矢理に希望を生み出し縋るものを作り出してていく人達。
 しかし無理矢理に希望を生み出しても現実がその希望を潰していく……。圧倒的な絶望感。
 では、その現実を受け入れることができるかというと……。

 おそらくは原作のエッセンスを抽出してまとめる為に、端折った部分があるのだろうと思います。
 もう少しじっくり描いて欲しかったところが多々ありました。

 でも、面白かったですよ。
 楽しめました。


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『劇場版 はいからさんが通る 後編 〜花の東京大ロマン〜』

2020年01月13日 20時14分04秒 | 映画・ドラマに関する日記
 昨日の夜は、映画『劇場版 はいからさんが通る 後編 〜花の東京大ロマン〜』のDVDを観ていました。

 時は大正。
 花村紅緒は、跳ねっ返りのじゃじゃ馬娘。
 特技は剣道槍道。家事全般は苦手の劣等生。
 母親が早世し、男手一つで育てられた。
 親が決める結婚に従うのではなく、結婚相手は自分で決めたいと思っていた。
 しかし……。

 原作は、大和和紀の同名の漫画。
 アニメーションのテレビシリーズも有名ですね。

 私は原作の漫画を読んだことがなく、アニメのテレビシリーズも観たことがありませんでした。有名な作品なのに。
 なので観てみようそうしようと思い、観てみました。




 成程。「はいからさんが通る」とは、このような物語だったのか。

 前後編の二部作になっているとはいえ、原作のエピソードが大量にある為なのか端折っているように思えるところがあります。
 もう少し尺が欲しい。

 でも面白かったですよ。
 楽しめました。



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『劇場版パタリロ!』

2020年01月12日 12時40分17秒 | 映画・ドラマに関する日記


 昨日の夜は、映画『劇場版パタリロ!』のDVDを観ていました。

 常春の国マリネラ王国の皇太子パタリロ・ド・マリネール8世が、側近で精鋭のタマネギ部隊を引き連れて大英帝国にやってくる。
 大英帝国からはパタリロ殿下の護衛にイギリス情報局秘密情報部所属の凄腕エージェントであるジャック・バルバロッサ・バンコランを含む数名が就いた。
 パタリロ殿下はマリネラ王国の権力争いで命を狙われているらしい……。

 監督は、小林顕作。
 出演者は、加藤諒、青木玄徳、佐奈宏紀、細貝圭、金井成大、石田隼、吉本恒生、三津谷亮、小林亮太、吉川純広、佐藤銀平、三上陽永、柴一平、富岡晃一郎、上山竜治、市川知宏、佐藤流司、松村雄基、近江谷太朗、木下ほうか、池田鉄洋、須賀健太、鈴木砂羽、魔夜峰央、西岡徳馬、哀川翔、大谷育江、大塚明夫、浪川大輔、関智一、高橋広樹、など。
 原作は、魔夜峰央の同名の漫画であります。




 生々しさが出てしまったかなあ……。
 原作の漫画を舞台化してその舞台を基にして映画化されたらしいのですが、舞台で上手く処理されていたとしても、舞台と映画は違います。
 この生々しさに耐性がある人は拒絶反応はないと思いますが、耐性の無い人は拒絶反応が出るかもしれません。
 腐の人は大好物かも? 

 私は、ここぞという時にクックロビン音頭が入ったのでそれだけで大満足であります。

 面白かったですよ。
 楽しめました。


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『ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日』

2020年01月10日 17時17分54秒 | 映画・ドラマに関する日記

 昨日の夜は、映画『ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日』のDVDを観ていました。

 主人公の少年が乗っていた船が海難事故に遭う。
 主人公の少年の家族は船と共に海に沈む。
 唯一生き残った少年はライフボートで漂流することになった。
 そのライフボートには少年の他にオランウータンとハイエナとシマウマとベンガルトラが乗っていた……。

 監督は、アン・リー。
 出演者は、スラージ・シャルマ、イルファーン・カーン、アーユッシュ・タンドン、ゴータム・ベルール、アディル・フセイン、タッブー、アヤン・カーン、モハマド・アッバス・カリーリ、ヴィビシュ・シヴァクマール、シュラヴァンティ・サイナット、レイフ・スポール、ジェラール・ドパルデュー、王柏傑、アンドレア・ディ・ステファノ、エリー・アルーフ、ジェームズ・サイトウ、ジュン・ナイトウなど。

 原作は、ヤン・マーテルの小説『パイの物語』です。




 猛獣の虎と少年が心を通わせる映画、ではないのです。
 何故、物語は生まれるのかというお話で魂の救済のお話です。

 少年が救助された時に泣いたのは何故なのか? 
 助かったことで理性が戻り、漂流生活の間に生き延びる為に獣と化して自らが犯した所業の罪深さに気が付いて泣いたのでは? 
 心の内なる野獣は友情など示さないし飼いならすことなどできないよね。

 事実を事実のまま放り出して誰も救われないのならば、虚構を事実にして救われたほうがいい。
 多分、幾つかの物語や事実とされている事柄はこのようにして生まれたのでしょう。

 回想シーンでの幻想的で寓話的でイマジネーション豊かな映像が凄い。
 ここまで表現できるのかと驚くほど美しいです。

 面白いですよ。
 お勧めであります。



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『A.I.ライジング』

2020年01月07日 15時50分38秒 | 映画・ドラマに関する日記



 昨日の夜は、映画『A.I.ライジング』のDVDを観ていました。

 地球から国家が消滅した近未来。
 宇宙飛行士ミルーティンは、宇宙開発の為にケンタウルス座アルファ星へ独りで探査に向かうことになった。
 彼には、女性型アンドロイドのニマーニが同行することになった。
 ニマーニは、容姿や性格など全てミルーティンの嗜好に合わせてプログラムされている。
 ミルーティンに従順で逆らうことはない。
 しかし、長い宇宙生活の中でミルーティンは、次第にニマーニを「人間の女」のようにしたいという欲望に駆られる。
 その禁断の欲望をかなえるため、ミルーティンはニマーニのプログラムを強制的に書き換えようとするが……。

 監督は、ラザール・ボドローザ。
 出演者は、ストーヤ、セバスチャン・カバーツァ、マルサ・マイエル、キルスティ・ベステルマン、など。

 SF映画であります。




 このお話は男と女を描いているお話であってAIについてはお話を展開させる為の道具でしかありません。
 AIに自我が発生するとしてもそれは人が理解できるとは限りません。
 AIに自我が発生するにしてもAIは人とは全く違う生存本能を持つはずです。生存本能を持つとしたらではありますが。
 認識する世界も違ってくるはずです。
 それらのことは何も描かれていないので、このお話は男と女について描いているお話であると考えた方がよいでしょう。

 主人公の考え方は、なかなかにグロいところがあるのですが、そのグロい暗部を持つ男をこの映画は描きたいということなのでしょう。

 我儘で破滅願望がある色々と歪んだ男を描いた映画なのであります。



 面白かったですよ。
 楽しめました。


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