狐の日記帳

倉敷美観地区内の陶芸店の店員が店内の生け花の写真をUpしたりしなかったりするブログ

『夜は短し歩けよ乙女』

2020年04月07日 22時21分38秒 | 映画・ドラマに関する日記
 昨日の夜は、アニメーション映画『夜は短し歩けよ乙女』のDVDを観ていました。

 京都の大学生の「私」は所属クラブの後輩である「黒髪の乙女」に恋心を抱いている。
 彼は、なるべく彼女の目に留まることを目的としたナカメ作戦を日々実行して黒髪の乙女にアタックをかける為の外堀を埋めることに余念がなかった。
 しかし、黒髪の乙女は好奇心豊かで冒険心があり行動力がありすぎるので奇妙な出来事に自ら首を突っ込んでいく。
 「私」は黒髪の乙女を追いかけて同じく奇妙な出来事に飛び込んで巻き込まれて……。
 しかし数々の出来事を経験しても、「私」と黒髪の乙女の関係はなかなか進展せず……。

 監督は、湯浅政明。
 原作は、森見登美彦の同名の小説です。



 原作の小説は4つのパートで構成されていてそれぞれの四季が描かれていて時間の経過があるのです。
 しかし、この映画では93分という尺の為なのか、4つの出来事が一夜の出来事としてまとめられています。
 そのことで分かりにくくなっている点があります。
 しかしアニメーション特有の表現を見事に使って上手くまとめているとも言えます。

 原作の小説では特徴的な地の文に気を取られて気が付きませんでしたが、アニメーション映画となって台詞を聞いてみるととても綺麗な日本語を使っていますね。
 小説では特徴的な地の文や言葉の選び方や台詞回しで大爆笑しましたが、この映画の台詞は(小説の台詞回しとほぼ同じなのですが)綺麗な日本語の台詞回しに感じられて上品さを出しているように思えました。
 
 面白かったですよ。
 お勧めです。


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『上京ものがたり』

2020年04月05日 19時20分53秒 | 映画・ドラマに関する日記
 昨日の夜は、映画『上京ものがたり』のDVDを観ていました。

 美大へ通う為、田舎から上京してきた菜都美は、生活を支える為に水商売のバイトをはじめる。
 バイト先で知り合った良介は、性格は優しいけれども定職に就かず毎日ごろごろしている。
 菜都美はバイト先での見知らぬ人達と接する仕事に精神的に参ってしまい、顔面神経痛になる。
 ある日、バイトの先輩の娘と知り合い、その娘に絵を描いてあげたところ……。

 監督は、森岡利行。
 出演者は、北乃きい、池松壮亮、谷花音、松尾諭、木村文乃、黒沢あすか、西原理恵子、岸部一徳、瀬戸朝香、など。
 原作は、西原理恵子の同名の漫画です。
 「女の子ものがたり」の主人公の菜都美の学生時代を描いた作品となっています。




 何かを生み出してそれを生活の糧とする場合、才能とか技術とか志の高さよりも先に作品を完成させて人に見せて次の作品に取り掛かるバイタリティが必要となります。
 最初の段階では、人に見せた時に100万人に一人の大天才でない限りはふるぼっこにされます。
 精神が崩壊するくらい酷評されます。
 それでも次を作り人に見せる。作って人に見せるを繰り返す。そしてフルボッコにされ続けられる。それでも作る。
 そんな膨大なエネルギーと精神的なタフさが必要となります。
 作品に完璧さを求めて延々と作品に手を入れて完成しない。このタイプのお方はクリエーターに向いていません。
 どこかで見切りをつけて作品を完成させないと人に見せることが出来ないですから。

 最下位には最下位の戦い方がある。というのはその通りで、自分の能力を見切ることはとても重要です。
 人が霞を食べて生きていけるのならば好きなように生きていけますが、人は霞を食べて生きていけません。
 何かを生み出してそれを生活の糧とするならば、お金の問題が必ず発生します。
 この問題をクリアするバイタリティもクリエーターになろうとする人には必須となります。

 才能や技術や志の高さがあっても、それ以前の問題で淘汰される。何かを生み出してそれを生活の糧とする人達はそんな世界に住んでいます。


 主人公は、能力の高い同級生や志の高い同級生達を目の当たりにしてぐらぐらと揺れます。
 自分の作品を酷評されて地の底まで落ち込みます。
 それでも異様なバイタリティがあります。そして物凄くタフです。いいなぁ。
 私はメンタルが豆腐並みに柔なので何かを生み出すことが出来ないのですよ。羨ましいなぁ。


 面白かったですよ。
 楽しめました。


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『LUPIN the Third -峰不二子という女-』 DVD第2巻

2020年03月29日 14時15分13秒 | 映画・ドラマに関する日記
 昨日の夜は、『LUPIN the Third -峰不二子という女-』のDVDの第2巻を観ていました。

 テレビアニメ『ルパン三世 (TV第1シリーズ)』の放送開始40周年を記念して、27年ぶりに連続テレビアニメシリーズとして制作された作品で、峰不二子を主人公としたお話であります。
 ルパンや次元や五ェ門がまだ仲間になっていない時代のお話で、原作の漫画に近いイメージとなっています。

 収録されているのは、「第4話・歌に生き、恋に生き」と「第5話・血濡れた三角」と「第6話・愛の牢獄」です。




 もう既に多くのイメージが付いている「ルパン三世」のキャラクター達を再解釈して今迄のイメージを打ち壊して再解釈のイメージを提示しています。
 これはかなり勇気のある行為で凄いです。
 何故にルパン達が格好良いのか? この部分を掘り下げて、原作の漫画のイメージに近づけながら、残虐で冷酷な部分を出しながら、物語を作る。
 失敗する可能性がある行為で、物語を作る能力がないと挑戦も出来ない行為です。
 そして、「ルパン三世」のキャラクターの再解釈をして提示する行為を、峰不二子というキャラクターを主人公にして峰不二子というキャラクターを通して行っています。
 その上で、峰不二子というキャラクターの再解釈を行い、その再解釈を物語を通して提示しています。
 各キャラクターの峰不二子を評した言葉はばらばら。
 峰不二子をどう評するかでそのキャラクターの性格や考え方が分かります。
 そして、峰不二子を評したばらばらの相矛盾する言葉は、全て峰不二子に当てはまる……。面白いです。

 第2巻で密かにこのシリーズ全体を包む謎や伏線が提示されたような気がします。はてさて。


 アダルトな「ルパン三世」。
 面白かったですよ。
 続きが楽しみです。


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『クイーン・オブ・エジプト』

2020年03月27日 17時54分18秒 | 映画・ドラマに関する日記
 昨日の夜は、映画『クイーン・オブ・エジプト』のDVDを観ていました。

 シバ国は香料を求めるイスラエル王国と緊張状態に入った。
 交易か征服かの判断に揺れるイスラエル王国に対し、シバの女王ニカウレーは、イスラエル王国に潜入し、智者として名高いソロモン王と直接交渉をすることにした。
 イスラエル王国には、ソロモン王を廃して別の人物を王位につけようと画策する者がいて……。

 監督は、ロバート・M・ヤング。
 出演者は、ハル・ベリー, ジミー・スミッツ, ニコラス・グレイス, ケネス・コリー、など。
 旧約聖書に登場するシバの女王の物語であります。

 知恵者同士の交渉は早々に意思の疎通とお互いの利害の一致がなされて上手く行くのですよ。
 しか~し。ソロモン王を廃そうとする勢力がこの交渉を利用してソロモン王とニカウレーの暗殺を企むのです。
 国を統べる者としての立場と愛する者への愛が対立した時、さてさて、どうする? というお話なのであります。

 面白かったですよ。
 楽しめました。


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『海獣の子供』

2020年03月25日 21時22分59秒 | 映画・ドラマに関する日記
 昨日の夜は、アニメーション映画『海獣の子供』のDVDを観ていました。

 自分の気持ちを言葉にするのが苦手な中学生の琉花は、長い夏休みの間、家にも学校にも居場所がなく、父親の働いている水族館へと足を運ぶ。
 そこで彼女は、ジュゴンに育てられたという不思議な少年・海と、その兄である空と出会う。
 同じ頃、海に隕石が落ち、海で異変が起きていた……。

 原作は、五十嵐大介の漫画であります。




 凄いです。
 五十嵐大介の漫画は、物凄い画力で尚且つ凄まじいイマジネーション。
 セリフ回しではなく絵で説明して表現するタイプの漫画です。
 それ故に映像化するならば、原作の漫画の絵の意味をきちんと解釈して答えを出さなければなりません。
 物凄い情報量の原作の絵を見事に映像化しています。
 観ていて心地良いです。

 そして、この映画も原作と同じくセリフ回しで説明するのではなく、重要な事柄を映像で表現しています。
 それが、この映画のテーマとも合致する……。
 凄いです。

 主人公と海が水の中を走るシーンは圧巻です。
 雨の中を自転車で走るシーンも凄い……。

 五十嵐大介の漫画をここまで見事に映像化するとは……。吃驚であります。

 面白かったですよ。
 お勧めであります。


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『パグ・アクチュアリー ダメな私のワンダフル・ライフ』

2020年03月23日 21時11分25秒 | 映画・ドラマに関する日記
 昨日の夜は、映画『パグ・アクチュアリー ダメな私のワンダフル・ライフ』のDVDを観ていました。

 ロンドンで暮らす高校教師サラは現在、絶賛恋人募集中。
 ある日、サラの祖母が他界し、祖母が飼っていたパグ犬のパトリックを相続することになった。
 これまでペットを飼ったことのないサラはパトリックの世話に悪戦苦闘する。
 しかし、パトリックのおかげで気になる男性に出会うことになり……。

 監督は、マンディ・フレッチャー。
 出演者は、ビーティ・エドモンドソン、エド・スクライン、トム・ベネット、エミリー・アタック、ジェニファー・ソーンダース、エイドリアン・スカーボロー、など。
 愛犬に振り回される女性を描いたロマンティックコメディであります。


 犬を飼ったことがないなら、犬の行動は理解できないよね。
 意思疎通は出来ない相手、と思っていたら実は意思疎通が出来る相手だった……。
 人との付き合い方も似たようなものなのかもしれません。

 面白かったですよ。
 楽しめました。


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『パドマーワト 女神の誕生』

2020年03月20日 17時03分25秒 | 映画・ドラマに関する日記
 昨日の夜は、映画『パドマーワト 女神の誕生』のDVDを観ていました。

 13世紀末。
 西インドの小国メーワールの王ラタン・シンは、シンガール王国の王女パドマーワティと恋に落ち、彼女を妃に迎える。
 その頃、北方のデリーでは、強大なハルジー朝のアラーウッディーンが叔父を殺し、スルタンの位に就いていた。
 野心に満ちたアラーウッディーンは、絶世の美女パドマーワティの噂を聞き、軍をメーワールの都に向ける……。

 監督は、サンジャイ・リーラー・バンサーリー。
 出演者は、ディーピカー・パードゥコーン、シャーヒド・カプール、ランヴィール・シン、アディティ・ラーオ・ハイダリー、ジム・サルブ、ラザー・ムラード、アヌプリヤー・ゴーエンカー、ウッジワール・チョープラー、ディーパク・シュリーマリ、アーヤム・メフタ、ヴィバーヴ・ロイ、バーワニー・ムザーミル、アシュウィン・ダール、など。

 絶世の美女パドマーワティの逸話を脚色した歴史スペクタルドラマであります。
 邪悪なスルタンと高潔な王。単純明快なお話の筋。
 でも主役は王妃パドマーワティなのであります。

 豪華絢爛な歴史絵巻。
 面白かったですよ。
 楽しめました。


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『Once Upon a Time in Hollywood』

2020年03月18日 16時22分19秒 | 映画・ドラマに関する日記
 昨日の夜は、映画『Once Upon a Time in Hollywood』のDVDを観ていました。

 かつてテレビの西部劇のスターとして名を馳せていた俳優リック・ダルトンは、変容しつつあるハリウッドの中で時代の流れに取り残されて、ドラマの悪役や単発企画へのゲスト出演の仕事しかまわってこなくなっていた。
 リックの親友で専属スタントマンのクリフ・ブースは、過去に自身が起こした出演者とのトラブルもあって実質リックの世話係を務める毎日を送っていた。
 そんな中、シエロ・ドライブにあるリック邸の隣に時代の寵児となりつつあった映画監督ロマン・ポランスキーと売り出し中の若手女優シャロン・テートの夫妻が引っ越してきていた……。

 監督は、クエンティン・タランティーノ。
 出演者は、レオナルド・ディカプリオ、ブラッド・ピット、マーゴット・ロビー、ラファル・ザビエルチャ、アル・パチーノ、ティモシー・オリファント、ジュリア・バターズ、ルーク・ペリー、ニコラス・ハモンド、マイク・モー、カート・ラッセル、ゾーイ・ベル、エミール・ハーシュ、ダミアン・ルイス、ドリーマ・ウォーカー、ルーマー・ウィリス、デイモン・ヘリマン、マーガレット・クアリー、オースティン・バトラー、ダコタ・ファニング、マディセン・ベイティ、マイキー・マディソンジェームズ・ランドリー・ヘーベルト、マヤ・ホーク、ビクトリア・ペドレッティ、シドニー・スウィーニー、ハーレイ・クイン・スミス、キャシディ・ヴィック・ハイス、ダニエル・ハリス、ブルース・ダーン、ロレンツァ・イッツォ、レベッカ・ゲイハート、スクート・マクネイリー、クリフトン・コリンズ・Jr、マルコ・ロドリゲス、スペンサー・ギャレット、クルー・ギャラガー、マーティン・コーヴ、マイケル・マドセン、ジェームズ・レマー、パーラ・ヘイニー=ジャーディン、トム・ハーティグ、オマー・ドゥーム、デビッド・スティーン、ケイト・バーラント、ブレンダ・ヴァッカロ、ダニエラ・ピック、モーリス・コンプト、リュー・テンプル、ヴィンセント・ラレスカ、コーリー・バートン、レイジ・スチュワート、クエンティン・タランティーノ、ウォルトン・ゴギンズ、ジェームズ・マースデン、ティム・ロス、など。

 1969年にハリウッド女優シャロン・テートがカルト集団チャールズ・マンソン・ファミリーに殺害された事件を背景に、ハリウッド映画界を描いた作品なのであります。


 私は元ネタを知らずに観ていたので、「クエンティン・タランティーノ様は程よくいかれた映画をまたしても作ったのだなぁ」と思いながら観ていたのです。
 ハリウッドの様々な業界に敬意と愛を込めながら皮肉も込める。そして程よくいかれている。うむ。良いぞ良いぞ。と思いながら観ていたのです。
 んで、観終わった後に元ネタのことを知って、驚きました。
 元ネタを知ると、この映画の印象がガラッと変わりました。
 物語を作るということはこういうことなのか……。

 面白かったですよ。
 楽しめました。


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『イミテーション・ガール』

2020年03月15日 14時18分56秒 | 映画・ドラマに関する日記
 昨日の夜は、映画『イミテーション・ガール』のDVDを観ていました。

 砂漠に謎の物体が宇宙から飛来して墜落する。
 現場から流れ出た黒い液体は、たまたまそこに落ちていた雑誌のモデルの女性を参考にして人間の女性へと変身した。
 その人間に変身した黒い物体は、ある青年に保護される。
 その青年との生活で、人間に変身した黒い物体は、参考にした雑誌のモデルの女性に興味を持ち……。

 監督は、ナターシャ・ケルマーニー。
 出演者は、ローレン・アシュリー・カーター、マーシャ・ステファニー・ブレイク、アダム・デビッド・トンプソン、など。
 SF映画であります。



 う~む。
 84分の映画なのですが、本来ならばこの84分を20分程度に圧縮して第1幕とすべきなのです。
 つまり、この映画のラストの直前から本格的に物語が始まる、という形にすべきなのです。
 この映画は、主人公の状況を説明しているだけで終わっているのです。
 状況を変える為に主人公の行動が変化する、ということはありません。
 否応なく状況が激変してしまったので主人公はこれまでの行動を変えざるを得ない、ということもありません。
 主人公の悩みを描いているだけなのです。
 葛藤や選択や決断は描いていません。
 そして、実は異星人が登場する意味がこの映画では無いのです。
 異星人が主人公に大きな影響を及ぼす、というわけではないのです(その前にこの映画の物語は終わってしまいます)。
 なので、結論が無い……。
 自堕落故の転落していく人生を描いているわけでもない……。
 う~む。
 お悩み相談コーナーで誰かのお悩みだけを延々と聞かされたかのような……。

 「描きたいものにもっと向き合ってお話を描いた方が良かったんじゃね? 描きたかったものに向き合え切れずに物語を作ってしまったから、安易に流れてSF要素を入れて誤魔化したんじゃね?」と思ってしまった映画でありました。
 このネタなら色々と面白く膨らませられることが出来たのになぁ。
 残念であります。


 
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『LUPIN the Third -峰不二子という女-』 DVD第1巻

2020年03月12日 20時35分58秒 | 映画・ドラマに関する日記
 昨日の夜は、『LUPIN the Third -峰不二子という女-』のDVDの第1巻を観ていました。

 テレビアニメ『ルパン三世 (TV第1シリーズ)』の放送開始40周年を記念して、27年ぶりに連続テレビアニメシリーズとして制作された作品で、峰不二子を主人公としたお話であります。
 ルパンや次元や五ェ門がまだ仲間になっていない時代のお話で、原作の漫画に近いイメージとなっています。

 収録されているのは、「第一話・大泥棒VS女怪盗」と「第二話・.357マグナム」と「第三話・淑女とサムライ」です。





 もう既に多くのイメージが付いている「ルパン三世」のキャラクター達を再解釈して今迄のイメージを打ち壊して再解釈のイメージを提示しています。
 これはかなり勇気のある行為で凄いです。
 何故にルパン達が格好良いのか? この部分を掘り下げて、原作の漫画のイメージに近づけながら、残虐で冷酷な部分を出しながら、物語を作る。
 失敗する可能性がある行為で、物語を作る能力がないと挑戦も出来ない行為です。
 そして、「ルパン三世」のキャラクターの再解釈をして提示する行為を、峰不二子というキャラクターを主人公にして峰不二子というキャラクターを通して行っています。
 その上で、峰不二子というキャラクターの再解釈を行い、その再解釈を物語を通して提示しています。

 アダルトな「ルパン三世」。
 面白かったですよ。
 続きが楽しみです。



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『電脳コイル』DVD第9巻

2020年03月06日 17時18分05秒 | 映画・ドラマに関する日記
 昨日の夜は、アニメーション『電脳コイル』のDVD第9巻を観ていました。

 電脳と呼ばれる技術が一般に普及している近未来。
 電脳メガネと呼ばれるメガネ型のパーソナルコンピューターが世界に普及していて電脳世界を現実世界に重ねて表示して操作できるようになっている。

 小学6年生の小此木優子(ヤサコ)は、金沢市から大黒市に引っ越してきた。
 大黒市は、古い神社がたくさんある古都であると同時に最新の電脳設備を備える特別行政区。
 市内には古い電脳空間がたくさん残っていて電脳に関する奇妙な事件が多発していてメタバグと呼ばれる役に立つ電脳物質が取れる。
 電脳絡みのオカルトじみた様々な都市伝説が流行している……。

 ヤサコは幼い頃の奇妙な記憶を持っている。
 「4423」と名乗る不思議な男の子と神社のような所で出会って……。


 第24話「メガネを捨てる子供たち」、第25話「金沢市はざま交差点」、そして最終話の第26話「ヤサコとイサコ」が収められていて、この第9巻が最終巻となります。


 最新技術に対する大人達の(正論ではあるけど)過剰な反応のお話と「現実とは何か?」や「手に触れることが出来るモノだけが現実か?」と言うお話を挟んで、生身と電脳体が分離して「あっちの世界」に行ってしまったイサコをこちらに連れ戻すお話。
 怒涛のラスト3話です。
 第8巻でシリアスモード全開となりましたが第8巻で出てきた「4423」の正体をさらに第9巻でひっくり返す。
 う~む。すごいすごい。

 このお話は、物語の最初から「大事なことなのだけれども思い出せない記憶」というものがたくさん出てきます。
 自分の都合の良いことは覚えているけど都合の悪いことは忘れている。人とはそうしたものだということを描いているのかな? と思っていたけど、成程、この記憶についての描写はラスト3話に繋がっていたのですね。

 イサコを救い出すことで自分も救われるヤサコ。


 素晴らしい作品でありました。
 面白いですよ。
 お勧めです。



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『トータル・リコール(1990年版)』

2020年03月02日 08時06分59秒 | 映画・ドラマに関する日記
 昨日の夜は同人サークル『あんかけスパ』のアクションRPG「東方紅輝心」で遊んだ後に、映画『トータル・リコール(1990年版)』のDVDを観ていました。

 火星に多くの人が移住している近未来。
 主人公のダグラス・クエイドは建設労働者で妻のローリーと地球で暮らしている。
 彼は、火星に移住したいと思っていたが妻のローリーに反対されている。

 ある日、クエイドは「旅行の記憶を売る」というリコール社の広告を見つける。
 夢の中でお好みの旅行を現実と変わらない感覚で味わうことが出来るというリコール社の謳い文句が気になったクエイドは、リコール社に出向き、「諜報部員になって火星を旅する」というコースを選んで記憶の植え付けをしてもらうことにした。
 しかし……。

 監督は、ポール・バーホーベン
 出演者は、アーノルド・シュワルツェネッガー、シャロン・ストーン、レイチェル・ティコティン、ロニー・コックス、マイケル・アイアンサイド、マーシャル・ベル、メル・ジョンソン・Jr、ロイ・ブロックスミス、レイ・ベイカー、マイケル・チャンピオン、ローズマリー・ダンスモア、デビッド・ネル、アレクシア・ロビンソン、ロバート・コスタンゾ、マルク・アレイモ、ロバート・ピカード、ディーン・ノリス、マーク・カールトン、リリシア・ナフ、ケン・ストロースバーグ、プリシラ・アレン、ケン・ギルディン、ロジャー・カドニー、マイケル・グレゴリー、ミッキー・ジョーンズ、など。
 原作は、フィリップ・K・ディックの小説『追憶売ります』です。



 この映画は私の好きな映画の一つであります。

 一見すると典型的なハリウッドの冒険活劇の映画。
 シナリオの構成がハリウッドの黄金パターンです。
 この冒険活劇で十分に楽しめます。
 でも、この映画のお話を夢のお話と解釈すると恐ろしい物語となる二重構造の映画です。
 どちらに解釈するかは見る人次第。
 さらに夢のお話と解釈すると「どこからが夢の世界なのか?」で幾つか解釈が分かれます。
 この映画を観ている者は誰なのか? を問うことさえできます。

 面白いですよ。
 お勧めなのであります。


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『モーテル』

2020年02月25日 17時47分55秒 | 映画・ドラマに関する日記
 昨日の夜は、映画『モーテル』のDVDを観ていました。

 一人息子を失ってから、デイヴィッドとエイミーのフォックス夫妻の関係はぎくしゃくしていた。
 エイミーの実家を訪問した帰り道、デイヴィッドが車を走らせているとエンジンが故障してしまう。
 道沿いのガソリンスタンドで自動車修理工にエンジンを見てもらった後、車を走らせるがすぐにまた故障して車は動かなくなる。
 仕方なく歩いてガソリンスタンドに引き返すが、ガソリンスタンドは閉まっていた。
 2人はガソリンスタンドの横にあるモーテルに泊まることにしたのだが……。

 部屋の中でデイヴィッドはギクシャクした雰囲気を和らげるようとビデオデッキの上に置かれたビデオテープを再生してみる。
 そのテープには複数の男女が殺される映像が収められていた。
 悪趣味な映像にエイミーは目を背けるが、デイヴィッドはその映像が自分達が泊まっている部屋で撮影されていることに気が付く。
 そしてその映像を撮影したカメラが置いてあったと思える地点を探ってみると、そこには隠しカメラが設置されていて録画のランプがついている……。
 逃げなければ自分達が次の被害者になることを確信した2人は……。

 監督は、ニムロッド・アーントル。
 出演者は、ルーク・ウィルソン、ケイト・ベッキンセイル、フランク・ホエーリー、イーサン・エンブリー、スコット・G・アンダーソン、など。

 サスペンス・スリラー映画です。

 シンプルなお話なのですが、シンプルにしているので観ている人は「どうやって脱出するか?」に集中する作りとなっています。
 ラストに「え?」と思えるシーンがありますが、これはまあ、お約束だと思ってスルーしたほうがよいと思います。
 スリリングな展開で面白かったですよ。
 楽しめました。


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『イノセンス』

2020年02月18日 21時28分41秒 | 映画・ドラマに関する日記
 昨日の夜は、アニメーション映画『イノセンス』のDVDを観ていました。

 人間の電脳化が進み人の体の大部分が機械に置き換えられることが当たり前になった世界。西暦2032年。
 草薙素子が失踪してから3年後。
 少女型の愛玩用アンドロイドが原因不明の暴走をして人を殺し自壊して記憶を初期化するという事件が多発する。
 公安9課は犠牲者に政治家や公安関係者が含まれてることに注目しテロの可能性を考えて捜査に乗り出した。
 公安9課のメンバーであるバトーは相棒のトグサとともに捜査に向かったのだが……。


 監督は押井守。
 原作は士郎正宗の漫画『攻殻機動隊』。
 映画『GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊』の続編で、第25回日本SF大賞受賞受賞作品です。


 原作の『攻殻機動隊』或いは『GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊』を観ていないとチンプンカンプンになる可能性が高いです。
 でもそこを突破すると物凄く面白い。
 魂とは何か? 意識とは? 現実とは? 記憶とは? そんなお話です。
 中盤で出てきた繰り返しのシーンは作っていて楽しかったのだろうなぁ。

 面白かったですよ。



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『君がいなくちゃだめなんだ』

2020年02月16日 22時28分56秒 | 映画・ドラマに関する日記
 昨日の夜は、映画『君がいなくちゃだめなんだ』のDVDを観ていました。

 絵本作家の楓アンは、処女作で新人賞を獲った後、スランプに陥っていた。
 何を書いていよいのか分からず、右往左往している。
 ある日、アンは失踪した飼い猫のペローを探していると、街角の伝言板に奇妙なメッセージがアン宛に書かれていることに気が付く。
 そのメッセージが失踪した小説家の父の文章であると知ったアンは……。

 監督は、ムラカミタツヤ。
 出演者は、花澤香菜、渡辺奈緒子、浅森夕紀子、志村美空、中村さん、兎本有紀、小木茂光、など。

 ファンタジックなお話で、お話を作る人のお話です。


 仕掛けがあるのですが、この仕掛けは珍しくはないです。物語の中の物語。
 物語の中で語られる絵本の結末にはもう少し工夫が欲しかったなぁ。
 でもって、出来ればこの物語を作っている人について言及して更にメタ構造にして欲しかったです。
 52分と1時間に満たない作品ですが、無駄に長くしなくて正解ですね。
 潔いです。

 切なく哀しく清々しいお話でありました。
 面白かったですよ。


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