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昨日の夜は、石田衣良の小説『下北サンデーズ』を読み返していました。
主人公の里中ゆいかは大学に入学して上京したのを機に下北沢の小劇団・下北サンデーズの面接を受ける。
しかし下北サンデーズはいまだ売れていない小劇団で、メンバー達はバイトで生活費を稼いている貧乏暮らしだった……
下北沢を舞台にした演劇に人生を賭ける者達の青春グラフィティでサクセスストーリです。
夢は必ず叶うものではない。
頑張っていると必ず成功する、というわけではない。
そして実力があれば世に出ることができる、というわけでもない。
成功する者はごく僅かで、成功者の背後には物凄い数の敗残者が横たわっている。
伊達や酔狂でないとやっていけない世界。
実際にそんな世界にいる人達がこのお話を読んだなら「そんなに上手く行かないよ」と言うかもしんない。
でも物語なのだから夢のあるお話のほうがよいですね。
爽やかで少し苦いサクセスストーリーでありました。
面白かったですよ。
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