昨日の夜は、萩尾望都の漫画『11人いる!』を読み返していました。
宇宙大学の入試試験の最終テスト。
そのテストの課題は、受験者は10人一組となり外部との接触を絶たれた宇宙船内で受験生だけで53日間暮らす事。
一人でも落伍者が出れば10人全員が不合格となる。
スクランブル発生の場合は非常用ボタンを押せば助けがくるが、その場合は不合格となる可能性もある。
テスト中、船内では不測の事態が次から次へと発生する。
『プラネテス』でも似たようなお話がありましたね。
この物語は「想定外」を想定したテストのお話。
一番良いのはあらゆる事を想定して準備して訓練しておく事なんだけど、人は完璧ではない。
どんなに考え尽くしても想定外の出来事は起こる可能性がある。
しかし宇宙船の操縦士ともなると本番で想定外の出来事が起こった時、あわてて何も出来なかったり判断を誤ったりすると死が待っている。
常に的確で素早い判断が求められる。
見知らぬ間柄で反目しあっていた受験生達は徐々に協力し合って不可解な想定外の困難を乗り越えていく。
そして、受験生達が最後に下した決断とは……。
面白いですよ。
お勧めです。
私達は、「想定外(なのでどうする事も出来ませんでした)」という言い訳を通用させてしまうほどヌルい社会にいるのだなぁ、と思った次第にございます。
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