第一子の娘がついに高校を卒業しました。一般的な普通高校に、一般的に通ってきた生徒さんより1年多くかかりました。3年で卒業しなかったときには、先生方に残念がられましたが、卒業を目前にして、「あと2年いなさいよ」と言われたのだとか。
単位制の定時制高校で昼間部です。3年での卒業も可能なシステムでしたが、本人が「もう1年いたい」と、必修科目をわざと履修せずに4年間通いました。
ひとまず、「生徒」「学生」という身分から抜け出すわけですが、「社会人」として、就職するでもなく、当面は無職、家事手伝いということになります。
昨夜、祖父母も交えて卒業祝いのパーティをささやかに行いました。祖父母は、やはり「働いてこそ一人前」であり、夢に挑戦する孫を「それはともかく働かねば」と、わが娘にアドバイスをしていました。
今、若い人たちが「働いてこそ一人前」という尺度を簡単に当てはめることができないことは祖父母も分かっているはずなのですが、やはり心配なのだと思います。
母親であるカミさんは、かなり葛藤しているようです。親として心配するのは当たり前だが、あまり口うるさくいうのもイヤだ、といった具合に。
どんな職に就き、あるいは開拓し、生きていくのかは、本人が決めることです。親としては、それが保障できる社会をつくる責任を感じています。良くも悪くも、世間様と同じ尺度で測れないわが娘に、困難も多いことは承知で、敢えていいます。あなたの未来が幸多きことを。
あ~あ、食べすぎました。