野に撃沈2

多摩地区在住の中年日帰り放浪者。(k10D→k7→k30→)k‐5Ⅱsを忍ばせ、人気のない野山や公園、路地裏を彷徨い歩く

筑波実験植物園

2009-08-28 | 植物園
 国立博物館の分園となっている筑波実験植物園を訪ねた。ここを訪れるのは今回で3度目になるが、真夏の季節は初めて。入園料は大人300円、駐車場は無料。近くにあったら季節ごとに訪れたい所だ。

 敷地面積は約14haで、園内には4つの温室と14の野外区画が設けられ、およそ3000種類の植物を観察できる。



 キツネノマゴが道のわきに咲いている。



 入ってすぐのコンコースに、早速お目当ての花が咲いていた。タヌキノカミソリである。野生でよく見かけるキツネノカミソリと花の形はほとんど同じだが花色がピンク色となっているのが違いだ。







 さらに先を歩いていくと、サバンナ温室の隣にもう一つのお目当てである、シカクヒマワリが咲いていた。



 花を見ても普通の菊のようであまりヒマワリらしくないのだが、蕾をみるとなるほどヒマワリに似ているのと頷ける。



 シカクの名の理由は花ではなく、角ばった茎にある。



 この後は温室を見て回ったのだが温室の花は次回にまとめて、今回は野外区画にあった花を中心に載せることにしよう。

 これは蕊が橙色じゃないのだが、多分サフランモドキではないかと思う。



 名札があったのだが、メモをし忘れた、以前も昭和記念公園や深大寺植物園で見かけたことがあったのだが……。




 ウォーターポピー



 ツノヤブコウジ




 山地草原エリアに行った。さすがにこの時期咲いている花は少ない。
 ツリガネニンジン



 バアソブの花は初めて見ることができた。
 


 ノヒメユリも初見




 カモメヅルの仲間



 白い小さな花がきれいなマキエハギ



 エチゴトラノオ




 隣の区画は海岸性の植物が中心に植えられている。
 ハマカンゾウ



 カラスアゲハがしきりに羽ばたきながら蜜を吸っていた。



 これも見たかった花の一つ、ソナレマツムシソウ。普通のマツムシソウに比べ海岸性で、浜風を避けるため背の低いのが特徴。






 ハマゴウ



 砂礫地区画のイワダレソウ




 奥に進んでいくと低木林の区画になっている。
ゴンズイの赤い花が咲いていたが見ごろは過ぎていたのが残念。これは色づき始めたズミ(コナシ)の実。



 園内には結構広い池もあり、周囲は水生植物の区画となっている。



 タイリンオモダカ



 ホソナガバミズアオイ



 ワスレナグサも小さな花を咲かせていた。



 絶滅危惧種の区画にあったスズカケソウ



 そばでは大きな茸が見つかった。横の青いのは市販されている虫よけスプレー



 池をまわった先には以前なかった(気付かなかった)温帯資源植物の区画もあった。
 落花生の花



 綿の仲間の花も咲いていた。




 最後はススキの根元に咲いていたナンバンギセル。咲きだしたばかりでまだ口元の赤い火が淡い。


 ではこの辺で。