野に撃沈2

多摩地区在住の中年日帰り放浪者。(k10D→k7→k30→)k‐5Ⅱsを忍ばせ、人気のない野山や公園、路地裏を彷徨い歩く

雪の梅園

2010-03-11 | 植物園
 3月の積雪は何年ぶりになるのだろう。思いがけない雪で周囲の景色は一変してしてしまった。そんな足元の悪い中雪景色の梅園が見たくなって、府中郷土の森公園にまで出かけてきた。


 3月7日までだった梅祭りが一週間延期されていた。



 入口近くの広場、雪はもう消えかかっていた。雪が消えない前にと気が急いてしまう。







 開園間もなくで人の姿は見当たらない。








 残念ながら梅の花は見ごろを過ぎてしまったようだ。枝先の花の数が少ない。遠目にはまだ見られるのだが、往年の女優のようにとてもアップには耐えられない。それでもまだ花もちの良い花を探しては選んで撮ってみる。

 このピンクの強い大輪の花は豊後という品種。











 それにしても寒そうな花たち。まるで早く咲き始めたことを悔んでいるようだ。














 時折差し始めた日差しに誘われてか、梅の枝先にお客さんが大挙やって来た。









 メジロだけではない。シジュウカラも遅れてやって来た。









 伊達藩ゆかりの臥竜梅






 まだ蕾の残った木も見られる。




 雪の上に描かれた花弁模様



 これは紅白を咲き分ける「思いのまま」という品種



 2時間近くいて、だいぶ雪も溶けてきたようだ。芝生の上では待ちかねたようにシメやアオジなどの小鳥たちが採餌にせわしない。






 日差しに温められて、梅園の根元のクロッカスも花を開き始めた。



 頭上ではコゲラが枝先を頻りにほじくり返している。






 つかの間の雪で、幻のような一瞬の冬だった。そろそろ私も昼飯を食べに家に帰ることにしよう。