野に撃沈2

多摩地区在住の中年日帰り放浪者。(k10D→k7→k30→)k‐5Ⅱsを忍ばせ、人気のない野山や公園、路地裏を彷徨い歩く

早春の小沢に咲く妖精たち

2010-03-15 | ハイキング
 この日は良い天気だった。道行く人々の顔や所作にも春の陽気がもたらした幸福感が表れていた。






 梅園の喧騒を抜け、薄暗い林道を歩いて行く。2,3日前の雪のせいか去年の時期に比べ、スミレなどの開花は遅れているようだ。



 沢筋に沿って雪はまだ消えずに残っている。



 やっとニリンソウの咲いている一角を見つけた。






 春の木漏れ日を一身に受けて咲く






 ユリワサビはあちらこちらに見かける。







 ヤマルリソウの咲きだした株にやっと出会えた。来たかいがあった、素直に嬉しい。



 スミレも何種類か咲いているのだが、情けないことに判別は出来ない。







 このスミレは随分色が濃い




 下ばかり見ていて気がつかなかったが、頭上にフサザクラが咲いていた。桜とはいうものの花弁がない変わった木の花だ。



 沢筋に沿って丹念に歩くのはネコノメソウ、とりわけハナネコノメが目当て、やっとその群生に出会えた。

















 野の花というのは不思議なもので普段は気配を隠しているようで、すぐ前にいても見えないことが多い。が、いったん姿を現すと今度は次々と惜しげもなく様々な表情を見せてくれる。まるで発見したことへのご褒美のように立ち現れる。








 同時期に咲きだすのがアズマイチゲの花



 咲きだす前のほんのりとしたピンク色はニリンソウとおんなじだ。











 仲良く二輪で咲いている。




 これはただのネコノメソウ



 コチャルメルソウは、先の開いたラッパのような花や実の形から名付けられた。




 沢沿いに歩いて野鳥を観察する目的もあったのだが、時間帯のせいか天候のせいかわからないがそちらの方はさっぱりだった。まぁハナネコノメとアズマイチゲに出会えたことで成果は十分、来たかいがあったというものだ。

 
 <この辺で>