奥多摩の低山とは言え、久しぶりの山歩きだ。思わず笑みがこぼれる。あまり時間がないので、コースはケーブルカーを使って御岳山から登り、大岳山、鋸山をへて奥多摩駅へと下る初心者向きのコースだ。
行程概略;8時40分御岳山滝本ケーブルカー駅→ビジターセンター9時半→10時半綾広の滝→11時50分大岳山→13時鋸山→登計峠から14時35分奥多摩駅へ
ケーブルカーを下りた展望地から都心方面を見る。
休日でレンゲショウマ祭りの最中なのにそんなに混んではいない。
そのわけはすぐに知れた。レンゲショウマが実はまだあまり咲いていないのだ、ざっと見ても一分咲きとも言えない位の開花状態。ネットで見た5日前の「レンゲショウマ咲きだしました」の記事は何だったのか。そういえば2,3年前にも騙されたことを思い出した。こんなことを繰り返していると、客はだんだん来なくなってしまうというのに……。
5万株のうち咲いているのは100株に満たない、でもそれを撮る。
蕾も可愛い
空が晴れているのが少しは救いか。
これが本日一番のお気に入りのショット。
例年より1週間ほど早かったのがいけなかったのか。まぁ見頃はお盆過ぎぐらいか。
コバノギボウシ
ナンテンハギ
先端だけ咲き残ったオカトラノオ
一部の実が落ちてしまったトチバニンジン
不満タラタラの大勢のカメラマンたちを尻目に大岳山に向かった。
アサギマダラの好きなヒヨドリバナ
タマアジサイもやっと咲きだした。
おやおや、道端の草の陰にはもうキツリフネが咲いている。
ちょっと行ったところで天狗の腰掛け杉
綺麗なバッタだ
ヤマユリやノリウツギさえまだ咲き残っている。
少し戻って綾広の滝
近くの崖に咲いていたタマガワホトトギスとイワタバコ
近づいて見るとイワタバコはやや時期が遅かったようだ。
ギンバイソウ
クサアジサイも咲きだしている、もう秋の草の方が山では我が物顔をしているのだ。
これも秋の草ツルリンドウとヤマハギ
久しぶりの大岳山の頂上、頂上には十数人の人がいた。この暑い時期にもかかわらず結構登る人がいるもんだ。
この辺りから遠くの雷音とともに小雨がぱらつきだした。
大岳山から先は結構尾根歩きが長かった。鋸山を経て二時間ほどで小さな祠のある地点までやってきた。ここから先は針葉樹林帯をひたすら下っていくことになる。随分と雷が近くなってきた。尾根筋からやっと離れられることがとても嬉しい。
キンミズヒキ
すっかり色づいたマムシグサの仲間
持参したペットボトルの水のつきかけた頃、やっと登計集落まで下ることが出来た。奥多摩駅傍の橋から見た河原。絶えまない雷で人々は少しずつ、後片付けを始めているようだ。
駅に辿り着いたのは15時38分位。42分発の立川行きになんとか間に合ったようだ。