余りの暑さに少しでも涼感を味わおうと、奥多摩の多摩川上流部、御岳渓谷沿いを歩いてきた。車を止めたのはいつもの寒山寺傍の駐車場。時刻は11時過ぎ、駐車場はすでに一杯だったが、ちょうど出る車があり運よく止めることが出来た。
御岳橋
水量はいつもより少ない
ヤブミョウガは今が盛り
ツユクサ
ハエドクソウ、名は根の出し汁で蠅取り紙をつくったことから
これは草丈が大きいことから恐らくアメリカイヌホオズキだろう
この時期は河原にタマアジサイがよく目立つ
多摩川上流部は涼を求める行楽客たちで賑っている。バーベキューやゴムボートでの川下り、釣り、河泳ぎと人々の求める楽しみはそれぞれ多彩だ。
またこの近辺には美術館も幾つかある。正面の建物は日本画家の川井玉堂の作品を展示している玉堂美術館。
御岳橋の下を抜けて川沿いに歩く。Ⅹ型の隠れ帯を発見。
ハグロソウはキツネノマゴの仲間で、夏の頃林下に唇を開いたような、独特の形の花を咲かす。
ノカンゾウもまだ健在だ。
センニンソウ
アユ釣りの人は一頃に比べて随分少なくなった。しかも殆どの人が恒例で若い人はまず見かけない。そのうちこの光景を見ることは出来なくなるのではないだろうか。
オニドコロ
丈高い草の陰に隠れるようにして咲き始めたヤマジノホトトギス
ウバユリ
駅と駅の間のこの辺は比較的行楽客が少ない
コマツナギ
ヒメヤブラン
ヒヨドリジョウゴ
庭先でよく見かけるシュウカイドウはベゴニアの仲間。
見かけに似合わない臭気をもつヘクソカズラ、それにしてもこの名は可哀そうだ。ヤイトバナという別名もある。
お目当ての一つだった、キツネノカミソリの群生
彼岸花と同じように葉は夏には枯れ、その後に花茎をのばす
ノブドウの実はまだ色づいてはいない
川岸に立つ東屋
その下にはクサギの花
虫も少し紹介しておこう。ケイトウに止まっていたアカタテハ
キマダラセセリ
崖には小さなスズメバチの巣があった。
往復三時間ほどの散策を終えて、出発地点に戻ってきた頃、急に夕立に襲われた。
雨に煙る多摩川
水しぶきを浴び、時には川に足や手を浸した。花もたくさん見ることが出来、それなりに涼も味わえた良い散策だった。
この辺で。