野に撃沈2

多摩地区在住の中年日帰り放浪者。(k10D→k7→k30→)k‐5Ⅱsを忍ばせ、人気のない野山や公園、路地裏を彷徨い歩く

伊豆沼のマガン

2012-01-10 | 探鳥

  18きっぷを使って乗り換え10回、乗車時間10時間弱をかけて、宮城岩手の県境にある伊豆沼へ行ってきた。18きっぷを使っての旅はもう数十回にもなるのだが、だんだんと寄る年波のせいか体力的にきつくなってきた。日帰りの短い距離はまだしも、今回のような一日がかりの移動はそろそろ最後にしなくてはならないのか、そう思うと寂しくなってくる。

 東北線在来線の新田駅に着いたのは予定より一時間遅れた4時少し前。日の入り30分前だ。もっと早く着く予定が強風のため遅れてしまった。それでもぎりぎり日の入りには間に合った。

 

 

 この前来た時には手前の小さな池には白鳥がたくさんいたのに、今回は観察小屋の脇に3羽だけしかいない。数年前の鳥インフルエンザ騒ぎで餌付けをやめてしまったのが原因のようだ。湖面は寒々と凍り付いている。

 

 

 餌をもらったことがあるのだろうか、一羽のハクチョウが頻りにこちらをうかがっている

 

 

 あきらめて沼の中ほどへ帰っていった。

 

 

 

 

 

 今日は風が強く、雲も多かったせいか、日没遥か前に雁たちはもう帰ってきていたようだ。大きな群れが沼の中央で鳴き交わしている。

 

 それでもそのあとに断続的に小さな群れがねぐらへ戻ってくる。

 

 

 空が茜色に染まり始めるとともに、水面の色も美しく変わっていく

 

 西の空はすっかり茜色に染まった。

 

 

 

 高い枯れ枝にノスリを発見

 

 こちらはツグミ

 

 

藪の中を頻りに動き回っているのはエナガの群れのようだ

 

 日が落ち、闇が地上から湧くように現れ始めてきた。

 

  

 ポツリポツリと戻ってくる雁の群れは次第に小さくなっていく

 

 

 

 頬に当たる風はさらに強くなり、カメラのぶれもひどくなってきた。

 

 寒さも次第にきつくなってきた。手前の池のカモたちも沼の中央に移動したようだ。私もそろそろ宿に戻る時刻か。

 

 空では木星がひときわ明るく輝いていた。