家を出たのは朝6時過ぎたばかり。檜原都民の森駐車場には8時頃に着くことが出来た。広い駐車場にはまだ数台の車しか止められていない。ひんやりとした朝もやの気配の残る中、鞘口峠に向かった。
茶店もまだ開いてはいない
今回はいつも下りにとる鞘口峠コースから登り始めた。炭焼き小屋の脇を通る。
人ひとり会うことなく峠まで来た。
静かな森の中を時々鳥のさえずりが聞こえる。登山道の傍らに咲くタマアジサイは9月のこの時期でもまだ十分みられる。思えば7,8,9月と随分と花期が長い花だ。
20分ほどで見晴らし小屋に着いた。
今年生ったばかりの山栗が道に落ちている
更に30分登って頂上
何回も登っているのだが、頂上を独り占めできたのは初めて。少し早いがここで持ってきたおにぎりを食べることにした。
天気予報ではあまり芳しくなかったのだが、何とか晴れてくれて富士の姿を拝むことが出来た。
笹尾根を槇寄峠まで下る予定だったが、次第に雲行きが怪しくなってきた。大沢山を越えたところで尾根道を下ることにした。
桂の大木
1時間もしないうちに三頭大滝までやってきた。
奥多摩周遊道路
登山としては物足りなかったが、短い時間ながらも晩夏から初秋にかけての山野草に多く出会えた。
出会った個体数が多い順にあげていくと、ソバナ
ずいぶん白っぽい個体もあった。
カメバヒキオコシはいたるところで群生に出会えた。
キバナアキギリ
ヒヨドリバナ
標高の低い沢筋で多く見られた、ツリフネソウ
アキノキリンソウ
オクモミジハグマ
ミヤマママコナは奥多摩では初めて見ることができた。
頂上近くで群生していた、トンボソウ
これも頂上付近の一部でしか見られないホツツジ
メタカラコウ
赤みの強いアキギリ
レイジンソウはもっとたくさん見られると期待していたが、少しだけ時期が早かったようだ。
黒い実をつけたツクバネソウ
実の落ちたツクバネソウ
タマガワホトトギスはもう終わりかけで、下りの沢筋の大岩にへばりつくように咲いていた。
三頭大滝付近の散策路で見かけたクサボタンはまだ咲きはじめ
ヤマシャクヤクの一寸グロテスクな赤い実
セキヤノアキチョウジ
今回は一株しか出会えなかった花たち
フシグロセンノウ
レンゲショウマ
ツルニンジン
夏の花はあらかた咲き終わり、秋の花にはもう少し。そんな時期の割には短い時間で多くの花に出会うことができた。収穫大の満足の一日だった。