野に撃沈2

多摩地区在住の中年日帰り放浪者。(k10D→k7→k30→)k‐5Ⅱsを忍ばせ、人気のない野山や公園、路地裏を彷徨い歩く

雪国植物園

2013-05-07 | 植物園

 連休のど真ん中、雪国植物園を久しぶりに訪ねた。

 

 

 開園は9時からだったが、私たちが着いたのは8時40分ごろ。もうすでに4台の車が止められていて、早めに入園しているようだ。

今日は絶好の天気。咲き始めたヤマザクラが微かな風に乗せて甘いにおいを運んでくる。

 

さっそく大人のヒトリシズカがお出迎え

 

 マキノスミレは東日本に多いスミレ。細長い葉と濃い赤紫の花弁が特徴。

 

 関東で見かけるヤマルリソウと似ているが、こちらはエチゴヤマルリソウ。地面からすっくと立ち上がって咲くところが良い。

 

 葉の綺麗なトキワイカリソウ 

 

 エゾエンゴサクとイカリソウ

 

 入り口付近には雪割草が多いのだが、ちょっと季節が遅かったようだ。花はほとんど残されていなかったが、根気よく探せばあるものだ。

 

 スミレの仲間 左上からニョイスミレ、オオバキスミレ、タチツボスミレ、ナガハシスミレ(別名テングスミレ)

 

 

 これぞ日本の里山といった風景。

 

崖の斜面に咲くチゴユリ

 

シラネアオイもそろそろ終わり頃なのだが、何とか花を見ることができた。

 

 

 5月の初旬のこの時期、園内で一番多く見られたのはイワカガミ。高い山でしか見られないイワカガミが、里でこんなにたくさん見られるとは嬉しい驚きだ。

 

 

 これは白っぽい株

 

 群生もいいが、一つだけ寂しげにぽつんと咲いているもの捨てがたい。

 

 オオカメノキの白い花が山道に落ちている

 

  入り口から林の区域を抜ける。柔らかい光に満ちた景色が見えてくる。花だけでなく山全体が新緑でおおわれ、まさに「山が笑って」いるようだ。

 

 

 雪椿はなぜか恥ずかしげに咲いている。

 

 道沿いにたくさんの野草たちが出迎えてくれる。

 イチリンソウ、終わりかけのサンカヨウ、沼にはイワイチョウ、日当たりのよい土手にはミツバツチグリ

 

 シロバナエンレイソウとツクバネソウ、白い苞はほとんど枯れかけていたミズバショウ、キランソウ

 

 シュンラン、エンコウソウ、 これから咲くクマガイソウ、エンレイソウ

 

 サワオグルマギクとコシノチャルメルソウ

 

 花だけでない、鳥やチョウたちにも出会えた。

 つがいで飛び回っていたオオルリ

 

 キビタキはいい声で囀っていた

 

  メジロ

 

 新緑に萌える林の中をひらひら優雅に飛び回るギフチョウ、待って待ってやっと止まってくれた。羽がきれいだ。

 

 池の中にはクロサンショウウオの卵塊。マスカットブドウのようだ。

 

 お終いは上2つがアマガエル、シラネアオイの中の小さなバッタ、池には羽化したばかりのトンボ。

 

 

 園内にいたのは3時間と少し。たくさんの生き物たちに会えてあっという間の濃い楽しい時間だった。予定もあり、おなかも空いたので退園せざるを得ないのがとても残念だった。

今度来るときは一日中いられるように昼食持参で来ることにしよう。

 親切にしてくれたスタッフのみなさん、有難うございました。

 この辺で。