中国では古来より花王と牡丹を呼ぶそうだ。華やかさと言い、存在感のある大きさといい花王の称号は確かに牡丹の花にはふさわしい。
薬師池公園の駐車場に車を止めて、そこから坂を10分ほど登った所が町田ぼたん園。5月6日までは有料開園とされていて大人一人500円。
今回は殆どメモをとってないので品種名は一部を除いて分からない。
牡丹は何と言っても花が大きいこと、そして花の大きさのもたらす圧倒的な存在感、それが牡丹の全てを決めてしまう。
中国では千数百年前の唐代から宋代にかけて最盛期を迎えた。唐代の詩人白居易の長詩では「華開き花落つ二十日、一城の人皆狂えるごとし」と都長安における人々の牡丹への熱狂を歌っている。
日本では江戸の時代にはすでに300を超える品種があったという。
蕊も美しい
紅白の花弁を持つこれだけは分かる、島錦というそう。西洋のバラと比べると東洋の牡丹は花の艶やかさでは優れているが、香りを楽しむという面では薔薇の香気にはかなわない。
四季を艶やかに彩る二十四節季第三候は牡丹華(ぼたんはなさく)
牡丹の花期は約3週間、それにちなんだ二十日草という異名もある。
園内の斜面の上は日本庭園風に創られていてモミジやカエデが多い
また富貴草の異名もあるが、この名もやはり牡丹に相応しい。
園内にはちょっとした広場があり、ちょうど鯉のぼりが風になびいていた。
平安時代に、中国から薬用として渡来し、寺院に多く植えられたという牡丹、何といっても牡丹の名歌は「牡丹花は 咲き定まりて 静かなり 花の占めたる 位置のたしかさ」 木下利玄
クレマチス
牡丹の花の間に多く植えられていたのは紅白のタイツリソウ
藤を背景に
この辺で。